ゲームの世界に来たけど私はアイスが心配です

まちは

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本編

18話

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みんなの期待が大きくて辛いこの頃。
この頃と言っても数時間の間だけどね。

「では勇者、はじまりの森に向かおうか。こういうのは早いほうがいい。」
「あ、この村ではあまり回復量が多くはありませんがポーションなどの補助系の道具を売っております。そちらもご活用ください。」
「ということのようですので勇者様、準備が出来次第出発いたしましょうか。」

おおう。私の入り込む隙間がない。
んーでもポーションってなんだろう?
名前しか聞いたことないんだよね。
とりあえず見に行こうかな。

「お、終わったか。」
「あれ??賢者!!今までどこ行ってたの??」

いつの間にか家の入り口に立ってる!!
いまは全く関係ない話だけど、この家入り口に扉がないんだよね。
外丸見え…。

「ちょっと散歩してた。」
「散歩って…のんきすぎでしょ。」
「このゲー厶のパーティーメンバーに賢者はいねぇんだよ。だから少しでもゲームのシナリオを変えないために物語が進むときはどっか行ってんだよ。」

うわっ、めっちゃちゃんと考えてる。
ただの散歩だなんて思ったけど深い理由があったんだ。
これからは必要以上に賢者を貶すのはやめておこう。

「よしじゃあポーションっていうものを一緒に見に行こう?」
「はぁ?」

ん?なんかすごい今イラッとするような言い方されたぞ??
ん??これは前言撤回かな??

「ポーションなんて使っても意味ねぇぞ。どうせ聖女の野郎のほうが回復量多いし。それにさっきから敵から金が落ちてないしな。金がねぇとものなんて買えないぞ。」

なんか、至極まっとうなこと言われた。
確かに私お金持ってない!!
もとからあったとしてもどうやって確認すればいいかも分からないしね。

「お金が落ちないってもっと強い敵じゃないと落とさないとかそういう感じ??」
「ナチュラルにバグだな。」

また!?
なんかもう慣れてきた。
ていうかこういうゲームのことクソゲーって言うんでしょ!
私知ってる!!

「別にどうにでもなるだろ。飯食わなきゃ死ぬとか武器変えなきゃならねぇとかそんなんじゃねぇし。あんま気にすんなよ。」
「賢者は何回もこのゲームやってるからいいかもしれないけど、私は初めてだからこの先がどうなってるかもわかんなくて不安ばっかなんだよ!?」

ほんともうブチ切れるわ!!
でもこのゲームやめられないし、くそぉ!!

「そんな怒んなよ。怒ったって敵は倒せねぇぞ??さっさと行ってさっさともとの世界帰れるように頑張れよ。」
「言われなくてもそうする!!」

あーもうイライラする!!
みんな私の心配とかなんて全部お構い無しで進めてくるんだから。
絶対にこんなのさっさと終わらせて帰ってやる。

………。
あーなんか私ヒステリックなおばさんみたいになってた…。
駄目だな、当たり散らしたってどうしょうもないのに。

「ちょっとは落ち着いたか。こっち側の事情を押し付けてるわけなんだからキレるのも仕方ねぇよ。まぁ、なんだ。俺も精一杯サポートはするから。」

そっか。なんだかんだ1人で全部やるわけじゃないんだから追い詰められなくてもいいのか。
なんだか目から鱗が落ちた。

「ほら行くぞ。」

その言葉はなんだか暖かかった。
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