4 / 70
第1章 旅立ち
海の神殿
しおりを挟む
目を開けると、そこは頂上が平らになっている丘の上だった。丘の斜面は緑の濃い豊かな森でおおわれ、その向こうに美しい瑠璃色の海が広がっている。それは憧れていた南の島の景色そのものだ。
「本当に来たんだ」
知らぬうちに口から言葉が漏れる。まさか、いきなり異世界に飛ばされるとは思わなかった。信じがたいけれど、風が運んでくる潮の香りと照りつける日差しのリアルさが、ここが現実の世界なのだということを教えてくれる。
「暑いなぁ」
今の私はまだ、仕事用の紺色のジャケットをまだ着たままだった。とりあえずジャケットを脱いで腕に抱える。南の島で仕事着とか、これほど不釣り合いな格好はないだろう。
一度家に帰って支度をしてきたかったな。
そう思ったけど、考えたら南の島で過ごすような服も水着も持ってないんだっけ。海水浴なんて、まだ父が生きていたころに行ったきりだ。
「沙世さま、神殿はあちらです」
ルリはそう言いながら私の隣へきて、前方を指し示した。私たちの足元からまっすぐ続く、砂利の敷かれた道。その先の一段高い場所に神殿らしき白い建物が見える。あそこに「綺麗な金の玉」とやらがあるんだろう。
「参りましょう」
ルリにうながされて足を踏み出す。砂利だと思った道は、よく見れば小さな珊瑚のかけらが敷きつめられたものだった。珊瑚を踏みしめる軽やかな音とともに進みながら、私は神殿を観察する。
神殿は全体が白い石でできているようだ。大きさはちょうど学校の体育館くらいだろうか。ギリシャの神殿の遺跡によく似た形で壁がなく、何本もの太い柱が天井を支えるシンプルなつくりだ。人気はまったくないが寂れた様子はなく、南国の日差しを浴びて白く輝いていた。
「うわぁ!」
白い階段を上りきったとき、私は目の前に広がる光景に感嘆の声をあげた。神殿の床全体が、先ほど見た海と同じ深い瑠璃色をしているのだ。瑠璃色の天然石でつくったタイルが敷き詰められているらしく、まるで南国の海をそのままここに写し取ったよう。
神殿の美しさにバカみたいに見惚れていると、ルリが説明をはじめた。
「ここは島の人々に『海の神殿』と呼ばれています」
「すごく綺麗ね」
「綺麗」としか言えない自分の表現力を残念に思いながら、私は答える。
「ティーダル諸島の人々は島の美しい自然を心から愛しているのです。なので神殿を華美な装飾や偶像で飾ることはせず、自然を感じられるシンプルなつくりにしているのです」
自然をたたえることが、それをつくった女神さまをたたえることになる。そういう考えなのだ。
「でも神殿に仕える人はいないの?神官とかは?」
私の質問にルリは首を振った。
「ここは女神さまが最初につくったとされる、南端にある無人島です。年に数回、ティーダル国の国王が祈りを捧げに来る以外は、神聖な島として人の立ち入りが禁止されています」
神官とかじゃなくて、国王が自ら祈るのか。しかしそういうことは、ここは離島なんだな。私の考えを察したように、ルリは後方の海を指した。
「ティーダル本島はあちらになります。準備ができたら参りましょう」
背を向けていたから気づかなかったが、海上のそれほど遠くないところに陸地が見える。あちらがスクリーンで見た三日月型の大きな島なのだろう。
「分かった。それで、あそこのアレが、例の金の玉なのよね?」
私は神殿の中央あたりに浮かぶ金色の球体を指した。
「綺麗な金の玉です!!」
「す、すいません」
すごい剣幕で訂正されたので急いで謝る。この異世界で唯一の頼りであるツアコンの機嫌を損ねたくはない。しかし、その妙なこだわりはなんなのか。
「で、綺麗な金の玉を運ぶにはどうすればいいの?」
「あの綺麗な金の玉の下まで行っていただきまして、そこでこのようにして呪文を唱えます」
ルリはその場にひざまずくと、両手を広げて言った。
「おお!この世で最も美しい女神が与えし神の力、綺麗な金の玉よ!小さき光となって移りたまえ」
「それでどうなるの?」
呪文の一部にツッコミたい部分があるが、今はちょっと置いておこう。
「やっていただければわかります。すぐ済みますので大丈夫です」
ルリはそう言って私を綺麗な金の玉のもとへ行くように促す。ルリ自身はこれ以上近づけないらしい。私は仕方なくひとりで神殿の中央へ進み出た。
確かに綺麗な金の玉だわ。
それを見上げて私は思う。玉はバスケットボールくらいの大きさで、周囲に金色の光を放っている。見ていると何故か気持ちが和むような、ずっと見ていたくなるようなあたたかな光だ。私は綺麗な金の玉を見上げたまま、その場にひざまずいた。
「オオ、コノヨデモットモウツクシイ・・・」
両手を広げ、ルリに教わった呪文を棒読みで唱える。
シュン!!
呪文を唱え終わった瞬間、綺麗な金の玉は私の胸のなかに飛び込んできて消えた。
「ええええ!?!?」
驚いて胸に手をあててみるが、痛みとか熱とか、特に異変は感じない。神殿の隅に立ったままのルリを見やると、彼女はうなずいてこちらへ近づいてきた。
「お疲れさまです。無事に綺麗な金の玉が収納されました」
「しゅ、収納って、私の体に入ったんだけど!?」
「はい、沙世さまの体こそが綺麗な金の玉を安全に運ぶための収納箱なのです。ご安心ください、沙世さまに害はありませんし、普段通りお過ごしいただいて大丈夫です」
「本当に?」
そうは言われても心配である。しかし今のところ何の異変も感じないので様子をみることにした。もう入っちゃったんだから、どうにもならないし。
「それでこれ、どこまで運ぶんだっけ?」
「ティーダル島の北の端にここと似たような神殿があります。そちらへ行けば、綺麗な金の玉はまた沙世さまの体から出て定位置につきます」
「そこも離島なの?」
「いえ、本土の深い森のなかです。ただそんなに急ぐ必要はないので、北部神殿までの行程をゆっくり楽しんでいただければと」
そう言えば、南部、中部、北部と、それぞれ違った楽しみ方があるんだっけか。ここは南部ってことは、あの綺麗な海で遊べるんだよね。女神にも「バカンスを楽しんできて」って言われたし、ここは遠慮せずに思う存分楽しむことにしよう。
「じゃあ、まずは海で遊びたいな!」
泳ぐのはそれほど得意じゃないけど、浅いところでもカラフルな南国の魚を見られるんじゃないかしら。ウミガメとかイルカみたいな生き物もいるかもしれない。
「かしこまりました。ですが本土へ渡る前に、沙世さまの身支度と乗り物の準備をいたしましょう」
そう言ってルリが片手をあげる。空気をかき混ぜるようにその手をクルクルと動かすと、そこから小さな女の子がわらわらと湧いて出てきた。
「本当に来たんだ」
知らぬうちに口から言葉が漏れる。まさか、いきなり異世界に飛ばされるとは思わなかった。信じがたいけれど、風が運んでくる潮の香りと照りつける日差しのリアルさが、ここが現実の世界なのだということを教えてくれる。
「暑いなぁ」
今の私はまだ、仕事用の紺色のジャケットをまだ着たままだった。とりあえずジャケットを脱いで腕に抱える。南の島で仕事着とか、これほど不釣り合いな格好はないだろう。
一度家に帰って支度をしてきたかったな。
そう思ったけど、考えたら南の島で過ごすような服も水着も持ってないんだっけ。海水浴なんて、まだ父が生きていたころに行ったきりだ。
「沙世さま、神殿はあちらです」
ルリはそう言いながら私の隣へきて、前方を指し示した。私たちの足元からまっすぐ続く、砂利の敷かれた道。その先の一段高い場所に神殿らしき白い建物が見える。あそこに「綺麗な金の玉」とやらがあるんだろう。
「参りましょう」
ルリにうながされて足を踏み出す。砂利だと思った道は、よく見れば小さな珊瑚のかけらが敷きつめられたものだった。珊瑚を踏みしめる軽やかな音とともに進みながら、私は神殿を観察する。
神殿は全体が白い石でできているようだ。大きさはちょうど学校の体育館くらいだろうか。ギリシャの神殿の遺跡によく似た形で壁がなく、何本もの太い柱が天井を支えるシンプルなつくりだ。人気はまったくないが寂れた様子はなく、南国の日差しを浴びて白く輝いていた。
「うわぁ!」
白い階段を上りきったとき、私は目の前に広がる光景に感嘆の声をあげた。神殿の床全体が、先ほど見た海と同じ深い瑠璃色をしているのだ。瑠璃色の天然石でつくったタイルが敷き詰められているらしく、まるで南国の海をそのままここに写し取ったよう。
神殿の美しさにバカみたいに見惚れていると、ルリが説明をはじめた。
「ここは島の人々に『海の神殿』と呼ばれています」
「すごく綺麗ね」
「綺麗」としか言えない自分の表現力を残念に思いながら、私は答える。
「ティーダル諸島の人々は島の美しい自然を心から愛しているのです。なので神殿を華美な装飾や偶像で飾ることはせず、自然を感じられるシンプルなつくりにしているのです」
自然をたたえることが、それをつくった女神さまをたたえることになる。そういう考えなのだ。
「でも神殿に仕える人はいないの?神官とかは?」
私の質問にルリは首を振った。
「ここは女神さまが最初につくったとされる、南端にある無人島です。年に数回、ティーダル国の国王が祈りを捧げに来る以外は、神聖な島として人の立ち入りが禁止されています」
神官とかじゃなくて、国王が自ら祈るのか。しかしそういうことは、ここは離島なんだな。私の考えを察したように、ルリは後方の海を指した。
「ティーダル本島はあちらになります。準備ができたら参りましょう」
背を向けていたから気づかなかったが、海上のそれほど遠くないところに陸地が見える。あちらがスクリーンで見た三日月型の大きな島なのだろう。
「分かった。それで、あそこのアレが、例の金の玉なのよね?」
私は神殿の中央あたりに浮かぶ金色の球体を指した。
「綺麗な金の玉です!!」
「す、すいません」
すごい剣幕で訂正されたので急いで謝る。この異世界で唯一の頼りであるツアコンの機嫌を損ねたくはない。しかし、その妙なこだわりはなんなのか。
「で、綺麗な金の玉を運ぶにはどうすればいいの?」
「あの綺麗な金の玉の下まで行っていただきまして、そこでこのようにして呪文を唱えます」
ルリはその場にひざまずくと、両手を広げて言った。
「おお!この世で最も美しい女神が与えし神の力、綺麗な金の玉よ!小さき光となって移りたまえ」
「それでどうなるの?」
呪文の一部にツッコミたい部分があるが、今はちょっと置いておこう。
「やっていただければわかります。すぐ済みますので大丈夫です」
ルリはそう言って私を綺麗な金の玉のもとへ行くように促す。ルリ自身はこれ以上近づけないらしい。私は仕方なくひとりで神殿の中央へ進み出た。
確かに綺麗な金の玉だわ。
それを見上げて私は思う。玉はバスケットボールくらいの大きさで、周囲に金色の光を放っている。見ていると何故か気持ちが和むような、ずっと見ていたくなるようなあたたかな光だ。私は綺麗な金の玉を見上げたまま、その場にひざまずいた。
「オオ、コノヨデモットモウツクシイ・・・」
両手を広げ、ルリに教わった呪文を棒読みで唱える。
シュン!!
呪文を唱え終わった瞬間、綺麗な金の玉は私の胸のなかに飛び込んできて消えた。
「ええええ!?!?」
驚いて胸に手をあててみるが、痛みとか熱とか、特に異変は感じない。神殿の隅に立ったままのルリを見やると、彼女はうなずいてこちらへ近づいてきた。
「お疲れさまです。無事に綺麗な金の玉が収納されました」
「しゅ、収納って、私の体に入ったんだけど!?」
「はい、沙世さまの体こそが綺麗な金の玉を安全に運ぶための収納箱なのです。ご安心ください、沙世さまに害はありませんし、普段通りお過ごしいただいて大丈夫です」
「本当に?」
そうは言われても心配である。しかし今のところ何の異変も感じないので様子をみることにした。もう入っちゃったんだから、どうにもならないし。
「それでこれ、どこまで運ぶんだっけ?」
「ティーダル島の北の端にここと似たような神殿があります。そちらへ行けば、綺麗な金の玉はまた沙世さまの体から出て定位置につきます」
「そこも離島なの?」
「いえ、本土の深い森のなかです。ただそんなに急ぐ必要はないので、北部神殿までの行程をゆっくり楽しんでいただければと」
そう言えば、南部、中部、北部と、それぞれ違った楽しみ方があるんだっけか。ここは南部ってことは、あの綺麗な海で遊べるんだよね。女神にも「バカンスを楽しんできて」って言われたし、ここは遠慮せずに思う存分楽しむことにしよう。
「じゃあ、まずは海で遊びたいな!」
泳ぐのはそれほど得意じゃないけど、浅いところでもカラフルな南国の魚を見られるんじゃないかしら。ウミガメとかイルカみたいな生き物もいるかもしれない。
「かしこまりました。ですが本土へ渡る前に、沙世さまの身支度と乗り物の準備をいたしましょう」
そう言ってルリが片手をあげる。空気をかき混ぜるようにその手をクルクルと動かすと、そこから小さな女の子がわらわらと湧いて出てきた。
0
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~
たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。
たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。
薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。
仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。
剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。
ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。
無才能で孤独な王子は辺境の島で優雅なスローライフを送りたい〜愛され王子は愉快なもふもふと友達になる才能があったようです〜
k-ing /きんぐ★商業5作品
ファンタジー
2023/5/26 男性向けホトラン1位になりました!
読みやすくするために一話の文字数少なめです!
頭を空っぽにして読んで頂けると楽しめます笑
王族は英才教育によって才能を開花する。そんな王族に生まれたアドルは成人しても才能が開花しなかった。
そんなアドルには友達と言える人は誰もおらず、孤独な日々を送っていた。
ある日、王である父親に好きに生きるようにと、王族から追放される。
ただ、才能に気づいていないのは王のみだった。
地図で一番奥にある辺境の島から、王国に戻りながら旅をしたら才能に気づくだろう。
そんなつもりで旅をしたが、着いた島は地図上にない島だった。
そこには存在しないと思われるもふもふ達が住む島だった。
帰ることもできないアドルはもふもふ達と暮らすことを決意する。
あれ?
こいつらも少し頭がおかしいぞ?
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
【完結】不遇スキル『動物親和EX』で手に入れたのは、最強もふもふ聖霊獣とのほっこり異世界スローライフでした
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が異世界エルドラで授かったのは『動物親和EX』という一見地味なスキルだった。
日銭を稼ぐので精一杯の不遇な日々を送っていたある日、森で傷ついた謎の白い生き物「フェン」と出会う。
フェンは言葉を話し、実は強力な力を持つ聖霊獣だったのだ!
フェンの驚異的な素材発見能力や戦闘補助のおかげで、俺の生活は一変。
美味しいものを食べ、新しい家に住み、絆を深めていく二人。
しかし、フェンの力を悪用しようとする者たちも現れる。フェンを守り、より深い絆を結ぶため、二人は聖霊獣との正式な『契約の儀式』を行うことができるという「守り人の一族」を探す旅に出る。
最強もふもふとの心温まる異世界冒険譚、ここに開幕!
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる