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㉕
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次の日は、以前に話していた劇場に行くことになった。
宿の従業員に尋ねたところ、今は若い騎士とスズランの妖精の恋物語が上演されているとのことで、チケットまで手配してくれた。
こんなサービスまであるなんて、流石は値の張る宿なだけある。
「すまない。ボックス席だったら、もっとゆっくりできるんだが……あっちはドレスコードがある上に、知り合いに見つかる可能性があるから」
私たちは多くの観客と並んで座っていた。
アーレンの言うボックス席というのは、劇場の上階にある個室のようなところを指すらしい。
あれは貴族とかお金持ちの人用の席なのだそうだ。
下から見ると、ボックス席にもいくつか人影が見える。
あの中には第二王子だったころのアーレンを知っている人がいてもおかしくない、ということなのだろう。
「なに言ってるの。ここだって、十分にいい席だわ!それに、あのボックス席って、舞台から遠すぎよ。せっかくなんだから、私は近くで観てみたいわ」
私は申し訳なさそうなアーレンの手をぎゅっと握った。
劇場に来ることができただけでも私は嬉しくてしょうがないのだから、そんな顔をしないでほしい。
生まれて初めて観た演劇は、なにもかも新鮮でとても面白かった。
途中で妖精の役の女性たちがきれいな衣装の裾を翻しながら踊ったり、騎士役の男性がよく通る声で恋の歌をスズランの妖精に捧げたりして、私の目は最初から最後まで舞台に釘づけだった。
二人が無事に結ばれてハッピーエンドで幕となったころには、私は感動で涙が抑えきれずにアーレンに肩を抱かれて泣いていた。
「連れて来てくれてありがとう。すごく、面白かったわ!」
まだ鼻をぐすぐすいわせながら感謝を伝えると、アーレンは私の涙を拭ってくれた。
「連れてきた甲斐があったな。俺も、きみの表情がころころ変わるのを見るのが楽しくて、つい夢中になってしまったよ」
「え?舞台じゃなくて、私を見ていたってこと?」
「しかたないじゃないか。きみが可愛すぎるんだから」
「もうっ!なによそれ!」
広い胸をぽかぽかと叩いて抗議したのに、アーレンはなんだかとても嬉しそうだ。
これは、本当に舞台じゃなくて私を見ていたんだろうな、と思った。
劇場まで来て舞台より私を見ているなんて、アーレンがちょっと心配になってしまう。
妻とはいえ、いつも一緒にいる平凡な女の顔ばかり見ていて飽きないのだろうか。
舞台を見ている方がよっぽど面白いだろうに……
私たちがまだ席でそんな会話をしながらじゃれている間にも、観客たちはぞろぞろと出口へ向かって列をつくっている。
その列もかなり短くなり、私たちも席を立とうとしたとき、舞台袖の方から甲高い悲鳴と、バンッっとなにかが破裂するような音が響いた。
何事かと振り返った私を、アーレンがさっと左腕で抱きしめ、右手はいつでも魔法を放てるように構えた。
こういう場面で咄嗟に動けるのは、実戦経験があるからなのだろう。
「なんの音!?」
「おそらく、さっきの舞台で照明に使われていた魔法具が壊れたんだろう」
「魔法具が!?」
「ああいったものは繊細なんだ。素人が雑に扱うと簡単に壊れる」
舞台袖から、さっき引っ込んだばかりの役者さんたちが舞台衣装のまま飛び出してきた。
「火事です!皆さん、避難してください!」
騎士役だった男性が叫んだその直後、木の形をした大きな舞台装置がゴウッと音を立てて燃え上がった。
一気に劇場内はパニックに陥った。
悲鳴を上げて多くの人たちが出口に殺到したのだ。
私たちは並んだ座席の中ごろにいるので、ここに人波が来ることはないので安全なのだけど。
「ちっ、マズいな……」
アーレンが珍しく渋い顔で舌打ちをした。
「アーレン……」
「大丈夫だ。きみの安全は俺が守る。なにも心配することはない」
炎は次々に舞台装置に燃え移り、瞬く間に舞台は火の海になってしまった。
天井や壁も黒く焦げ、垂れ幕などの装飾品へと炎は広がっていく。
「これから派手なことをする。絶対に俺のそばから離れないでくれ」
アーレンは座席の背の上に立ち、それから舞台に右手を向けた。
その右手の前にいくつかの氷の塊が生み出され、それは燃え盛る炎の中へと撃ちだされた。
私の拳くらいしかなかった氷は、炎に触れると内側から膨れ上がるように大きくなり、炎を包み込んであっという間に消火してしまった。
焼け落ちそうになっていた舞台は崩落することなくカチコチの氷漬けとなった。
あまりのことに呆気にとられた私だったけど、ここれで終わりではなかった。
「静まれ!」
アーレンが逃げようとする観客に向けて、さっきの騎士役の男性よりもよく通るバリトンで叫んだのだ。
叫んだ、というより、号令をかけた、という印象だった。
どうやら風の魔法も使って声を拡散したらしく、アーレンと私の周りを風が取り巻いている。
さっきまでパニックで悲鳴を上げていた人たちも、はっと動きをとめてこちらを振り返った。
「火は消し止められた!もう安全だ!前の人を押してはいけない!落ち着いて慌てずに劇場から退避しろ!」
客席に立つ長身の男性と、その後ろで氷づけになった舞台。
驚いた顔で観客も役者さんたちも立ち尽くした。
「劇場関係者は、観客の誘導をせよ!それから、騎士団に通報し、負傷者の救護要請を!なにを突っ立っている!急げ!」
アーレンが喝を入れたことにより、人々は再び動き出した。
ただし、さっきのような恐怖にかられているのではなく、整然とした動きだった。
舞台衣装のままの役者たちも、冷静さを取り戻して観客を外へと誘導し、人々はそれに従い落ち着いた足取りで劇場から出て行った。
私はアーレンの傍らでその一部始終を見ながら、改めて唖然とした。
なんというか、アーレンはすごかった。
魔法だけじゃなくて、あれだけの騒ぎを一瞬で鎮めてしまうなんて。
人の上に立つ者としての絶対的な威厳が溢れていて、声に人を従わせる力があるかのようだった。
それを本能的に感じ取り、人々はアーレンの言葉に自然と従ったのだと思う。
多分、こうやって東の山脈でも指揮をとっていたのだろう。
これが王族の風格というものなのだろうか。
「もう大丈夫そうだ。俺たちもここから出よう」
「うん、そうね、って、なに!」
観客たちに続いて出口に向かおうとした私を、アーレンは荷物のように肩に担ぎ上げた。
「俺たちは裏口から出る。急ぐから、ちょっとこのまま我慢してくれ」
アーレンはそのまま舞台の横にあった小さな扉を開き、ごちゃごちゃした舞台裏を抜けて外へと出た。
「まったく迷わなかったわね……」
「外に繋がる最短距離を魔法で探したんだ。風魔法の応用だよ」
外に出ると、騎士やら野次馬やらで大勢の人が集まっていた。
怪我をした人もいるようだが、ぱっと見たところ重傷の人はいないようだ。
私がそんなことを思っている間もアーレンは足を止めることなく、人混みに紛れるように劇場から離れた。
「すまないが、すぐにモワデイルを発つ」
そのまま真っすぐに宿に向かい、部屋についたとたんに渋い顔のままのアーレンはそう告げた。
「わかったわ。荷物まとめるわね」
ここは急いだほうがよさそうだと判断した私は、即座に頷いて出立の準備にとりかかった。
今まで私たちは目立たないようにひっそりと行動していた。
それなのに、さっきアーレンは多くの人からの注目を集めてしまった。
劇場には貴族のような人もいたし、第二王子だったアーレンを知っている人がいてもおかしくない。
亡くなったはずのアーレンが生きていることがわかったら、面倒なことになるかもしれない。
あと数日はゆっくり滞在して観光する予定だったので残念ではあったが、アーレンの翼があればまた訪れることも難しくない。
残りの観光はその時にすればいい。
そのころには、きっと劇場も復興していることだろう。
こうして私たちは日暮れ前に慌ただしくモワデイルを出ることになった。
宿の従業員に尋ねたところ、今は若い騎士とスズランの妖精の恋物語が上演されているとのことで、チケットまで手配してくれた。
こんなサービスまであるなんて、流石は値の張る宿なだけある。
「すまない。ボックス席だったら、もっとゆっくりできるんだが……あっちはドレスコードがある上に、知り合いに見つかる可能性があるから」
私たちは多くの観客と並んで座っていた。
アーレンの言うボックス席というのは、劇場の上階にある個室のようなところを指すらしい。
あれは貴族とかお金持ちの人用の席なのだそうだ。
下から見ると、ボックス席にもいくつか人影が見える。
あの中には第二王子だったころのアーレンを知っている人がいてもおかしくない、ということなのだろう。
「なに言ってるの。ここだって、十分にいい席だわ!それに、あのボックス席って、舞台から遠すぎよ。せっかくなんだから、私は近くで観てみたいわ」
私は申し訳なさそうなアーレンの手をぎゅっと握った。
劇場に来ることができただけでも私は嬉しくてしょうがないのだから、そんな顔をしないでほしい。
生まれて初めて観た演劇は、なにもかも新鮮でとても面白かった。
途中で妖精の役の女性たちがきれいな衣装の裾を翻しながら踊ったり、騎士役の男性がよく通る声で恋の歌をスズランの妖精に捧げたりして、私の目は最初から最後まで舞台に釘づけだった。
二人が無事に結ばれてハッピーエンドで幕となったころには、私は感動で涙が抑えきれずにアーレンに肩を抱かれて泣いていた。
「連れて来てくれてありがとう。すごく、面白かったわ!」
まだ鼻をぐすぐすいわせながら感謝を伝えると、アーレンは私の涙を拭ってくれた。
「連れてきた甲斐があったな。俺も、きみの表情がころころ変わるのを見るのが楽しくて、つい夢中になってしまったよ」
「え?舞台じゃなくて、私を見ていたってこと?」
「しかたないじゃないか。きみが可愛すぎるんだから」
「もうっ!なによそれ!」
広い胸をぽかぽかと叩いて抗議したのに、アーレンはなんだかとても嬉しそうだ。
これは、本当に舞台じゃなくて私を見ていたんだろうな、と思った。
劇場まで来て舞台より私を見ているなんて、アーレンがちょっと心配になってしまう。
妻とはいえ、いつも一緒にいる平凡な女の顔ばかり見ていて飽きないのだろうか。
舞台を見ている方がよっぽど面白いだろうに……
私たちがまだ席でそんな会話をしながらじゃれている間にも、観客たちはぞろぞろと出口へ向かって列をつくっている。
その列もかなり短くなり、私たちも席を立とうとしたとき、舞台袖の方から甲高い悲鳴と、バンッっとなにかが破裂するような音が響いた。
何事かと振り返った私を、アーレンがさっと左腕で抱きしめ、右手はいつでも魔法を放てるように構えた。
こういう場面で咄嗟に動けるのは、実戦経験があるからなのだろう。
「なんの音!?」
「おそらく、さっきの舞台で照明に使われていた魔法具が壊れたんだろう」
「魔法具が!?」
「ああいったものは繊細なんだ。素人が雑に扱うと簡単に壊れる」
舞台袖から、さっき引っ込んだばかりの役者さんたちが舞台衣装のまま飛び出してきた。
「火事です!皆さん、避難してください!」
騎士役だった男性が叫んだその直後、木の形をした大きな舞台装置がゴウッと音を立てて燃え上がった。
一気に劇場内はパニックに陥った。
悲鳴を上げて多くの人たちが出口に殺到したのだ。
私たちは並んだ座席の中ごろにいるので、ここに人波が来ることはないので安全なのだけど。
「ちっ、マズいな……」
アーレンが珍しく渋い顔で舌打ちをした。
「アーレン……」
「大丈夫だ。きみの安全は俺が守る。なにも心配することはない」
炎は次々に舞台装置に燃え移り、瞬く間に舞台は火の海になってしまった。
天井や壁も黒く焦げ、垂れ幕などの装飾品へと炎は広がっていく。
「これから派手なことをする。絶対に俺のそばから離れないでくれ」
アーレンは座席の背の上に立ち、それから舞台に右手を向けた。
その右手の前にいくつかの氷の塊が生み出され、それは燃え盛る炎の中へと撃ちだされた。
私の拳くらいしかなかった氷は、炎に触れると内側から膨れ上がるように大きくなり、炎を包み込んであっという間に消火してしまった。
焼け落ちそうになっていた舞台は崩落することなくカチコチの氷漬けとなった。
あまりのことに呆気にとられた私だったけど、ここれで終わりではなかった。
「静まれ!」
アーレンが逃げようとする観客に向けて、さっきの騎士役の男性よりもよく通るバリトンで叫んだのだ。
叫んだ、というより、号令をかけた、という印象だった。
どうやら風の魔法も使って声を拡散したらしく、アーレンと私の周りを風が取り巻いている。
さっきまでパニックで悲鳴を上げていた人たちも、はっと動きをとめてこちらを振り返った。
「火は消し止められた!もう安全だ!前の人を押してはいけない!落ち着いて慌てずに劇場から退避しろ!」
客席に立つ長身の男性と、その後ろで氷づけになった舞台。
驚いた顔で観客も役者さんたちも立ち尽くした。
「劇場関係者は、観客の誘導をせよ!それから、騎士団に通報し、負傷者の救護要請を!なにを突っ立っている!急げ!」
アーレンが喝を入れたことにより、人々は再び動き出した。
ただし、さっきのような恐怖にかられているのではなく、整然とした動きだった。
舞台衣装のままの役者たちも、冷静さを取り戻して観客を外へと誘導し、人々はそれに従い落ち着いた足取りで劇場から出て行った。
私はアーレンの傍らでその一部始終を見ながら、改めて唖然とした。
なんというか、アーレンはすごかった。
魔法だけじゃなくて、あれだけの騒ぎを一瞬で鎮めてしまうなんて。
人の上に立つ者としての絶対的な威厳が溢れていて、声に人を従わせる力があるかのようだった。
それを本能的に感じ取り、人々はアーレンの言葉に自然と従ったのだと思う。
多分、こうやって東の山脈でも指揮をとっていたのだろう。
これが王族の風格というものなのだろうか。
「もう大丈夫そうだ。俺たちもここから出よう」
「うん、そうね、って、なに!」
観客たちに続いて出口に向かおうとした私を、アーレンは荷物のように肩に担ぎ上げた。
「俺たちは裏口から出る。急ぐから、ちょっとこのまま我慢してくれ」
アーレンはそのまま舞台の横にあった小さな扉を開き、ごちゃごちゃした舞台裏を抜けて外へと出た。
「まったく迷わなかったわね……」
「外に繋がる最短距離を魔法で探したんだ。風魔法の応用だよ」
外に出ると、騎士やら野次馬やらで大勢の人が集まっていた。
怪我をした人もいるようだが、ぱっと見たところ重傷の人はいないようだ。
私がそんなことを思っている間もアーレンは足を止めることなく、人混みに紛れるように劇場から離れた。
「すまないが、すぐにモワデイルを発つ」
そのまま真っすぐに宿に向かい、部屋についたとたんに渋い顔のままのアーレンはそう告げた。
「わかったわ。荷物まとめるわね」
ここは急いだほうがよさそうだと判断した私は、即座に頷いて出立の準備にとりかかった。
今まで私たちは目立たないようにひっそりと行動していた。
それなのに、さっきアーレンは多くの人からの注目を集めてしまった。
劇場には貴族のような人もいたし、第二王子だったアーレンを知っている人がいてもおかしくない。
亡くなったはずのアーレンが生きていることがわかったら、面倒なことになるかもしれない。
あと数日はゆっくり滞在して観光する予定だったので残念ではあったが、アーレンの翼があればまた訪れることも難しくない。
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