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㉙アーレン視点
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モワデイルを発った後、俺たちは話し合って次の町には数か月単位で住んでみることにした。
この旅の目的は、最終的にはナディアが住みたいと思う場所を見つけることなのだから、そうしたことも必要だと思ったのだ。
モワデイルで魔物の素材を売り払い、それで少々値が張る魔法具を購入したのは、以前からそのことを考えていたからだ。
劇場での火事を魔法で鎮火した時、俺の正体がバレたのは間違いない。
あの時は面倒なことになったと思ったが、今では悪くない機会だったと思っている。
きっと今頃、俺の死を疑うものへの対応に兄上たちは振り回されていることだろう。
俺はオルランディア国中の町や都市をランダムに選んで訪れていた。
追手を混乱させ、俺たちを捕まえるのを諦めさせるためだ。
俺の翼は強靭で、ナディアを抱えて一日中飛んでいても疲れることはない。
早馬で十日かかるような距離でも、たった数時間でたどり着くことができる。
単純に毒殺でもする方がよほど簡単だっただろうに、敢えて呪うという手段で俺を苦しめようとした義母に感謝のキスを贈りたいくらいだ。
エケルトを選んだのは、まずはルークがいるからだ。
ルークはおれの戦友で、信用ができるやつだ。
旅をしている間は俺はずっとナディアの隣にいたが、一か所に住むとなるとそうはいかない。
働かなくてもたまに遠出して魔物を狩れば余裕で暮らすことはできるが、ナディアはもっと普通の生活を望むだろう。
俺は魔法も使えるし体も丈夫だから、肉体労働でもすればいい。
ルークに頼めば仕事を紹介してもらえるだろう。
ナディアも以前のようにお針子をしてもいいし、別の仕事をしてもいい。
あまり人と関わることもなく長い間暮らしていたナディアには、多くのことを経験してほしい。
そうなると、俺が側にいられない間にナディアを安心して預けられる相手が必要だ。
ルークは幼馴染と結婚したと聞いているし、その条件にぴったりだったのだ。
それから、港町であるエケルトは、海を渡ればすぐに隣国の地を踏むことができる。
今の俺なら造作もない距離だ。
もし危険な状況になったら、すぐにナディアを連れて海を飛び越えればいいだけなので、地理的にも都合のいい町だ。
エケルトは気候も温暖で港町だからよそ者にも寛容で、食べ物も美味いのだとルークは言っていた。
お試しで住んでみるにはいい町だろう。
そして、その判断は正しかったことがすぐにわかった。
ナディアはルークとその家族とすぐに打ち解け、ルークの営む定食屋の片隅でお針子として働きだした。
戦場の修羅場から生還したルークは、誰からも一目置かれている。
そのルークが丁重に扱うナディアに、不埒な真似をするようなやつはいなかった。
正確には、そういうやつはひっそりと制裁を受けていたようだ。
ナディアの優しく人に好かれるという気質も、これに一役かっていた。
身を守る術がないナディアを、ルークだけでなく周囲の人たちが守ってくれるのなら、こんなにありがたいことはない。
俺も安心して仕事に行けるというものだ。
ナディアも毎日楽しそうで、笑顔が増えた。
だれのボタンをつけてあげたとか、ほつれた裾を縫い直してあげたとか、その日にあったことを無邪気に報告してくる。
同じお針子の仕事でも、メルカトでの時よりも遣り甲斐があるのだそうだ。
そんなナディアが可愛くて愛しくて、毎晩触れずにはいられない。
ナディアも随分と肌を合わせるのに慣れてきたようで、最初のころより格段に反応が良くなった。
体中のどこにキスをしても甘い声を上げて震え、俺のをぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
胎内の弱いところをゴリゴリと擦ると、すぐに達してしまう。
愛しい妻の快楽に蕩けた顔を見ていると、抱き潰す勢いで求めたくなる衝動に駆られて、理性が消し飛びそうになってしまうのも無理はないと思う。
だから、月に一度くらいの頻度で一晩中貪ってしまうくらいは許してほしい。
朝起きたら腕の中にナディアがいて、キスを交わすところから一日が始まる。
夜は愛を囁きながら、ナディアを抱きしめて眠る。
穏やかな日々の中で俺は幸せを噛みしめていた。
油断しているつもりはなかったが、そんな平穏に半年も浸っていた俺は鈍ってしまっていたのだろう。
身に迫る危険に気づかなかったことを後になって死ぬほど後悔するはめになってしまった。
その日も、朝からナディアをルークのところに送っていった。
毎朝のことながらナディアを離し難くて、ぎゅっと抱きしめて額にキスをしてから今日の仕事場である港へ向かった。
さっさと仕事を終わらせて迎えに行こうと心に決めて、精力的に働いた。
水揚げされた魚を選別したり、魚が入った木箱を運んだりと力仕事ばかりだが、人の姿でも以前より体力も筋力も上がっているので特に苦労はない。
それだけでなく、俺が着ている服にはもれなくナディアの刺繍による加護がつけられている。
そのおかげで多少のことでは怪我をすることもないし、疲れることもない。
加護とはなんとも便利なものだ。
気になる話を耳に挟んだのは、太陽が西に傾き、そろそろ今日の仕事を終える時間に差し掛かった時だった。
見たこともない行商人がエケルトに来ているというのだ。
そこまでなら問題ないのだが、どうやらルークのことを探っている気配があるらしい。
ルークは誰かから恨みをかうようなことをする男ではない。
俺の知る限り、遠征に参加していた時も退役した後も、特に注目されるようなことはしていないはずだ。
では、なぜそんなことをするヤツが湧いて出たのか。
そんなのは俺関係以外考えられない。
どうにも嫌な予感がする。
そして、それは的中してしまった。
急いでナディアを迎えに行ったのに、いつもの場所にナディアはいなかった。
「ナディ……アリアはどうした!?」
「手が空いたから、野菜を買いに行くってさっき出ていきましたけど……なにかあったんですか?」
厨房から出てきたルークが怪訝な顔をした。
「もしアリアが戻ってきたら、店の奥に隠しておいてくれ」
俺は市場がある方へ全力疾走した。
いつも野菜を買う店なら知っている。
「アリアがここに来なかったか!?」
「少し前に着たよ。ササ芋とニールを買ってくれたよ」
八百屋の気のいい店主とは既に顔見知りだ。
いつも買い物ついでに軽く雑談するので、俺たちの顔も名前も知っている。
「その後どこに行ったかわかるか!?」
「確か、あっちに歩いて行ったよ」
店主が指さしたのは、ルークの定食屋とは逆の方向だった。
他にもなにか買いたいものがあったのかもしれない。
その後も市場や手芸用品店など思いつくところをいくつも回ってみたが、どこにもナディアはいなかった。
八百屋の他にはナディアが訪れたという証言も出てこない。
誘拐されたのか?
俺をおびき出すための人質にするため?
それとも特殊な祝福を持つナディア自身が目的なのか?
殺されてはいないとは思うが……それだって俺の希望でしかない。
悪い考えばかりが浮かんでは消える。
エケルト中を虱潰しに捜索して、ナディアを見つけなければ。
だが、そうするには俺一人では手が足りない。
ルークを通し、エケルトの住人たちに協力を要請しよう。
そう思ってルークの店に足を向けようとした時、
「あ、いたいた!アーレ、じゃなくて、レインさん!」
通りの向こうから、従軍した際に負傷した足を少し引きずりながらルークが走ってきた。
そこまでして走ってくるなんて、よほどのことがあったのだ。
「どうした!ナディアが見つかったのか!?」
「いいえ、残念ながら。ただ、アリアさんの手提げ袋が裏路地に落ちているのが見つかりました」
やはりそうだ。
ナディアは誘拐されたのだ。
「それから、急いだ様子で町の外に出ていく荷馬車があったそうです。なんだか不自然だったから覚えていたと近くの宿屋の女中が教えてくれました。時間的には、ナディアさんが僕の店を出てしばらくたった後くらいだったみたいです」
「ナディアが、それに乗せられていた可能性が高い、ということか」
「おそらく、ですが」
俺はギリッと奥歯を噛みしめた。
「今、馬を用意させています。腕の立つやつらにも声をかけてきましたから」
「いや、馬はいらない」
俺が飛んだ方が早い。
「その荷馬車にナディアがいるとは限らない。陽動、もしくは無関係だということもあり得る。その場合は、どこかに囚われているはずだ。おまえたちには、町中の探索を頼む」
「そっちも手配してあります。ですが、馬がないと」
これ以上の問答は時間の無駄だ。
俺はまだなにか言っているルークを残し、港の方へと走った。
できることなら今すぐもう一つの姿になって飛び立ちたいところだが、それだともうここには戻って来られなくなってしまう。
そうなるとナディアが悲しむだろう。
今いるところからは、港の方が町の外に行くよりも近い。
この時間、港にはもう誰もいない。
こんなこともあろうかと、特に人目につかない場所も事前に目星をつけておいた。
走りながらシャツのボタンを外し、倉庫と倉庫の間の狭い路地に飛び込むと同時にシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になってから、背中にバサっと翼を生やした。
俺なりに訓練をした結果、全身を変身させるのでなく、翼だけを生やすことができるようになったのだ。
俺は大地を強く蹴って、星の輝き始めた夜空へと舞い上がった。
この旅の目的は、最終的にはナディアが住みたいと思う場所を見つけることなのだから、そうしたことも必要だと思ったのだ。
モワデイルで魔物の素材を売り払い、それで少々値が張る魔法具を購入したのは、以前からそのことを考えていたからだ。
劇場での火事を魔法で鎮火した時、俺の正体がバレたのは間違いない。
あの時は面倒なことになったと思ったが、今では悪くない機会だったと思っている。
きっと今頃、俺の死を疑うものへの対応に兄上たちは振り回されていることだろう。
俺はオルランディア国中の町や都市をランダムに選んで訪れていた。
追手を混乱させ、俺たちを捕まえるのを諦めさせるためだ。
俺の翼は強靭で、ナディアを抱えて一日中飛んでいても疲れることはない。
早馬で十日かかるような距離でも、たった数時間でたどり着くことができる。
単純に毒殺でもする方がよほど簡単だっただろうに、敢えて呪うという手段で俺を苦しめようとした義母に感謝のキスを贈りたいくらいだ。
エケルトを選んだのは、まずはルークがいるからだ。
ルークはおれの戦友で、信用ができるやつだ。
旅をしている間は俺はずっとナディアの隣にいたが、一か所に住むとなるとそうはいかない。
働かなくてもたまに遠出して魔物を狩れば余裕で暮らすことはできるが、ナディアはもっと普通の生活を望むだろう。
俺は魔法も使えるし体も丈夫だから、肉体労働でもすればいい。
ルークに頼めば仕事を紹介してもらえるだろう。
ナディアも以前のようにお針子をしてもいいし、別の仕事をしてもいい。
あまり人と関わることもなく長い間暮らしていたナディアには、多くのことを経験してほしい。
そうなると、俺が側にいられない間にナディアを安心して預けられる相手が必要だ。
ルークは幼馴染と結婚したと聞いているし、その条件にぴったりだったのだ。
それから、港町であるエケルトは、海を渡ればすぐに隣国の地を踏むことができる。
今の俺なら造作もない距離だ。
もし危険な状況になったら、すぐにナディアを連れて海を飛び越えればいいだけなので、地理的にも都合のいい町だ。
エケルトは気候も温暖で港町だからよそ者にも寛容で、食べ物も美味いのだとルークは言っていた。
お試しで住んでみるにはいい町だろう。
そして、その判断は正しかったことがすぐにわかった。
ナディアはルークとその家族とすぐに打ち解け、ルークの営む定食屋の片隅でお針子として働きだした。
戦場の修羅場から生還したルークは、誰からも一目置かれている。
そのルークが丁重に扱うナディアに、不埒な真似をするようなやつはいなかった。
正確には、そういうやつはひっそりと制裁を受けていたようだ。
ナディアの優しく人に好かれるという気質も、これに一役かっていた。
身を守る術がないナディアを、ルークだけでなく周囲の人たちが守ってくれるのなら、こんなにありがたいことはない。
俺も安心して仕事に行けるというものだ。
ナディアも毎日楽しそうで、笑顔が増えた。
だれのボタンをつけてあげたとか、ほつれた裾を縫い直してあげたとか、その日にあったことを無邪気に報告してくる。
同じお針子の仕事でも、メルカトでの時よりも遣り甲斐があるのだそうだ。
そんなナディアが可愛くて愛しくて、毎晩触れずにはいられない。
ナディアも随分と肌を合わせるのに慣れてきたようで、最初のころより格段に反応が良くなった。
体中のどこにキスをしても甘い声を上げて震え、俺のをぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
胎内の弱いところをゴリゴリと擦ると、すぐに達してしまう。
愛しい妻の快楽に蕩けた顔を見ていると、抱き潰す勢いで求めたくなる衝動に駆られて、理性が消し飛びそうになってしまうのも無理はないと思う。
だから、月に一度くらいの頻度で一晩中貪ってしまうくらいは許してほしい。
朝起きたら腕の中にナディアがいて、キスを交わすところから一日が始まる。
夜は愛を囁きながら、ナディアを抱きしめて眠る。
穏やかな日々の中で俺は幸せを噛みしめていた。
油断しているつもりはなかったが、そんな平穏に半年も浸っていた俺は鈍ってしまっていたのだろう。
身に迫る危険に気づかなかったことを後になって死ぬほど後悔するはめになってしまった。
その日も、朝からナディアをルークのところに送っていった。
毎朝のことながらナディアを離し難くて、ぎゅっと抱きしめて額にキスをしてから今日の仕事場である港へ向かった。
さっさと仕事を終わらせて迎えに行こうと心に決めて、精力的に働いた。
水揚げされた魚を選別したり、魚が入った木箱を運んだりと力仕事ばかりだが、人の姿でも以前より体力も筋力も上がっているので特に苦労はない。
それだけでなく、俺が着ている服にはもれなくナディアの刺繍による加護がつけられている。
そのおかげで多少のことでは怪我をすることもないし、疲れることもない。
加護とはなんとも便利なものだ。
気になる話を耳に挟んだのは、太陽が西に傾き、そろそろ今日の仕事を終える時間に差し掛かった時だった。
見たこともない行商人がエケルトに来ているというのだ。
そこまでなら問題ないのだが、どうやらルークのことを探っている気配があるらしい。
ルークは誰かから恨みをかうようなことをする男ではない。
俺の知る限り、遠征に参加していた時も退役した後も、特に注目されるようなことはしていないはずだ。
では、なぜそんなことをするヤツが湧いて出たのか。
そんなのは俺関係以外考えられない。
どうにも嫌な予感がする。
そして、それは的中してしまった。
急いでナディアを迎えに行ったのに、いつもの場所にナディアはいなかった。
「ナディ……アリアはどうした!?」
「手が空いたから、野菜を買いに行くってさっき出ていきましたけど……なにかあったんですか?」
厨房から出てきたルークが怪訝な顔をした。
「もしアリアが戻ってきたら、店の奥に隠しておいてくれ」
俺は市場がある方へ全力疾走した。
いつも野菜を買う店なら知っている。
「アリアがここに来なかったか!?」
「少し前に着たよ。ササ芋とニールを買ってくれたよ」
八百屋の気のいい店主とは既に顔見知りだ。
いつも買い物ついでに軽く雑談するので、俺たちの顔も名前も知っている。
「その後どこに行ったかわかるか!?」
「確か、あっちに歩いて行ったよ」
店主が指さしたのは、ルークの定食屋とは逆の方向だった。
他にもなにか買いたいものがあったのかもしれない。
その後も市場や手芸用品店など思いつくところをいくつも回ってみたが、どこにもナディアはいなかった。
八百屋の他にはナディアが訪れたという証言も出てこない。
誘拐されたのか?
俺をおびき出すための人質にするため?
それとも特殊な祝福を持つナディア自身が目的なのか?
殺されてはいないとは思うが……それだって俺の希望でしかない。
悪い考えばかりが浮かんでは消える。
エケルト中を虱潰しに捜索して、ナディアを見つけなければ。
だが、そうするには俺一人では手が足りない。
ルークを通し、エケルトの住人たちに協力を要請しよう。
そう思ってルークの店に足を向けようとした時、
「あ、いたいた!アーレ、じゃなくて、レインさん!」
通りの向こうから、従軍した際に負傷した足を少し引きずりながらルークが走ってきた。
そこまでして走ってくるなんて、よほどのことがあったのだ。
「どうした!ナディアが見つかったのか!?」
「いいえ、残念ながら。ただ、アリアさんの手提げ袋が裏路地に落ちているのが見つかりました」
やはりそうだ。
ナディアは誘拐されたのだ。
「それから、急いだ様子で町の外に出ていく荷馬車があったそうです。なんだか不自然だったから覚えていたと近くの宿屋の女中が教えてくれました。時間的には、ナディアさんが僕の店を出てしばらくたった後くらいだったみたいです」
「ナディアが、それに乗せられていた可能性が高い、ということか」
「おそらく、ですが」
俺はギリッと奥歯を噛みしめた。
「今、馬を用意させています。腕の立つやつらにも声をかけてきましたから」
「いや、馬はいらない」
俺が飛んだ方が早い。
「その荷馬車にナディアがいるとは限らない。陽動、もしくは無関係だということもあり得る。その場合は、どこかに囚われているはずだ。おまえたちには、町中の探索を頼む」
「そっちも手配してあります。ですが、馬がないと」
これ以上の問答は時間の無駄だ。
俺はまだなにか言っているルークを残し、港の方へと走った。
できることなら今すぐもう一つの姿になって飛び立ちたいところだが、それだともうここには戻って来られなくなってしまう。
そうなるとナディアが悲しむだろう。
今いるところからは、港の方が町の外に行くよりも近い。
この時間、港にはもう誰もいない。
こんなこともあろうかと、特に人目につかない場所も事前に目星をつけておいた。
走りながらシャツのボタンを外し、倉庫と倉庫の間の狭い路地に飛び込むと同時にシャツを脱ぎ捨てて上半身裸になってから、背中にバサっと翼を生やした。
俺なりに訓練をした結果、全身を変身させるのでなく、翼だけを生やすことができるようになったのだ。
俺は大地を強く蹴って、星の輝き始めた夜空へと舞い上がった。
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