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第三部
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「ところでそろそろ私は席を外しませんと。お二人の新床をお邪魔するのも……」
バルバラは並んで座っているカミーユとアレクを見てそう告げた。
そういえばそうだった。とカミーユは思い出した。バルバラから内密の話を聞き出す機会にちょうどいいとこの場を利用したのだけれど、普通ならいわゆる新婚初夜だったのだ。
「もう記録係も下げてしまったから、今日はこのまま休むことにするよ。バルバラもゆっくり休んでくれ。今日は朝から忙しかっただろうし」
アレクがそう言うと、バルバラは一礼して寝室から出て行った。
「……君も疲れたよね? 眠れそう?」
アレクはそう問いかけてきた。
初めて会った母方の叔父にも驚いたし、大勢の前に出なくてはならなかったし、バルバラの話に頭が混乱している。
眠れそうにもない気分だったけれど、自分が起きていたらアレクも休めないので素直に頷いた。
「難しいことは寝る前に聞くもんじゃないね。でも、何かちょっと嬉しかったよ。カミーユの父上は世間で言われているような酷い人ではなかったんだね」
優しく微笑みかけられると、カミーユは目頭が熱くなった。
「……わたしは何もしらなかった。一度も父上は会いに来てはくださらなかったと思っていた。顔すらも……知らない。目の前で処刑されていたのに……何もできなかった……」
カミーユが生まれてから父が処刑されるまでの五年のあいだ、何度忍んできてくれたのだろう。一度くらいうっかりと目を覚ましていればよかったのに。そうすれば……。
アレクはカミーユの頬に優しく口づけた。
「きっと今頃冥府からこちらを見て、カミーユが立派な貴婦人になったと安心していらっしゃるよ」
「そう……待って。立派な貴婦人じゃむしろ安心してないんじゃないか。わたしは……」
わたしはマルク王の遺児として……恥じない生き方ができているだろうか。
そう思って言葉を詰まらせると、ふわりと抱きしめられた。
「ごめん。冗談だよ。でも、きっとカミーユの父君は今日まで生き残ってくれたことを喜んでいるよ。立派とかそういうことじゃなく、生きていてくれるだけで嬉しいと思うはずだよ」
「……そうだろうか……怒ってないだろうか……」
カミーユが呟くと、アレクの白い指先が頬に触れてきた。
「だって、王妃が君を傷つけないようにわざと遠ざけたり、最悪の事態の前にわざわざ逃げろって言ってきたり……君の父君が望んでいたのは、君が生きることだよ? 喜んでるに決まっているよ。まあ、僕のことは不甲斐ない夫だと思ってるかもしれないけど、いや、確実にそう思われてるだろうけど……そこは頑張って認められるようにするから」
「アレク……」
「君が幸せに生きてさえいてくれれば、君のご両親はきっと喜んでくれるよ?」
そう言いながら顔を寄せてくる。唇が触れ合う。
ああ、もし彼岸にいる両親に言葉が届くなら……今の気持ちを伝えられるのに。
そして、アレクをわたしの伴侶だと胸を張って報告できるのに。
カミーユは目を伏せて、アレクに身を委ねた。
「……わたしは両親の顔すらちゃんと覚えていないから、喜んでいる顔も想像できないけれど……。本当に喜んでいてくださるといいな……」
父も母も一緒に過ごせた時間はほんのわずかだった。それでも、気にかけてもらえていたことがカミーユには嬉しかった。
「あの……カミーユ。休むとは言ったけど……僕も君を愛してるってわかってほしいんだけど」
アレクの手が腰からするりと降りて、ナイトドレスごしに際どい場所に触れてくる。
ここにもわたしを愛してくれる人がいる。これはとても贅沢なことじゃないだろうか。
「……じゃあ……教えて?」
カミーユはアレクの背中に手を回した。
どちらにしても、今夜は眠れそうにない。
「殿下はやはり鳥の亜人ですね。のんびりなさっているようで伴侶の心が自分以外に向くのはお嫌なのでしょう」
翌朝、カミーユの身支度のために寝室にやってきたバルバラは少しあきれ気味にそう言った。結局バルバラを下がらせた後で何があったかは察してくれているのだろう。
何も言われないほうがいたたまれない気分になる。
「……バルバラには迷惑をかけてばかりだよね……」
「何をおっしゃいますか。婆にとってはカミーユ様が表舞台に立つ日が来たのが何よりの褒美でございます。さらに申し分ない夫君を得て、大事にされているのですから。侍女としてお仕えできることが誇らしゅうございます」
「叔父上はわたしを表に出したくなかったはずだね。そうなると何か仕掛けてくるだろうか。アレクやバルバラが巻き込まれるのは困るのだけれど……」
バルバラの話では、ドミニク三世にとってカミーユはたとえ王女であっても目障りな存在だ。カミーユが王家の瞳を持つからには、父マルク王を「不義の子で王の血を引いていない偽物の王」だと批判して追放したことが間違いだった証明になる。
そして、王子であれば正当な王位継承者として名乗りを上げることができる。
「少々の刺客ごときなら、遅れをとることはありません。婆も殿下も【祝福】をいただいた身ですから」
どうやら昨夜のバルバラの話からすると、カミーユが守りたいという情を向けたものや人に対して【祝福】が付与されてしまうらしい。
それは身体能力の向上や魔法の威力を倍増させるもので、攻撃からも守護してくれる。
……バルバラには刺繍したものをプレゼントしているし、彼女自身にも【祝福】が上乗せされている。人族はおろか亜人でも勝てないんじゃないだろうか。
それにアレクにも。
だからと言って安心できるかどうかは、実感がないだけにカミーユには断言できない。
「昨日届いた結婚祝いの品は、現在神殿関係者が精査しております。毒物の類はみられませんでしたが、魔法が仕掛けられている可能性もあります。この国では魔法の知識がある人は少ないですから。シーニュの使者は立王太子式までは滞在予定ですし、その随員にも監視が必要でしょう。殿下も油断はなさらないはずです」
「そうだね。エルネスト叔父上を疑いたくはないけれど……」
ドミニク三世が民衆を噂や偽情報で操り、巧妙にカミーユの父を貶めてきたのを知らされると、彼は自分の手を汚さずにカミーユが戻らざるを得ない状況を作り出すのではないかという気がした。
「殿下の御身にも注意が必要でしょう。夫を失えば呼び戻す口実になります。ただ、カミーユ様の【祝福】を受けている上に魔法使いでもあるあの方に危害を加えるのは難儀でしょうけれど」
「……そんなに効果があるものなの? わたしには全然わからないのだけれど」
無自覚に施してしまった【祝福】の効果などカミーユにはわからない。アレクは魔力が倍増した気がすると言っていたし、バルバラは年齢を感じさせない膂力と機動力を保っている。
……誰彼かまわずそんな状態になったら大変なことにならない? 自分が怖いんだけど。
「カミーユ様はそれでよろしいのです。ご自分の望むようになされば。今まで沢山我慢をしていらしたのです」
バルバラはそう言って微笑んだ。
「……今までの人生分の我が儘をやってしまっていいってこと? ものすごい贅沢だね」
カミーユも釣られて笑みを浮かべた。
ただ、何を我慢させられていたのか自覚のないカミーユは、我が儘と言われても何をすれば良いのかまったく思いつかなかった。
バルバラは並んで座っているカミーユとアレクを見てそう告げた。
そういえばそうだった。とカミーユは思い出した。バルバラから内密の話を聞き出す機会にちょうどいいとこの場を利用したのだけれど、普通ならいわゆる新婚初夜だったのだ。
「もう記録係も下げてしまったから、今日はこのまま休むことにするよ。バルバラもゆっくり休んでくれ。今日は朝から忙しかっただろうし」
アレクがそう言うと、バルバラは一礼して寝室から出て行った。
「……君も疲れたよね? 眠れそう?」
アレクはそう問いかけてきた。
初めて会った母方の叔父にも驚いたし、大勢の前に出なくてはならなかったし、バルバラの話に頭が混乱している。
眠れそうにもない気分だったけれど、自分が起きていたらアレクも休めないので素直に頷いた。
「難しいことは寝る前に聞くもんじゃないね。でも、何かちょっと嬉しかったよ。カミーユの父上は世間で言われているような酷い人ではなかったんだね」
優しく微笑みかけられると、カミーユは目頭が熱くなった。
「……わたしは何もしらなかった。一度も父上は会いに来てはくださらなかったと思っていた。顔すらも……知らない。目の前で処刑されていたのに……何もできなかった……」
カミーユが生まれてから父が処刑されるまでの五年のあいだ、何度忍んできてくれたのだろう。一度くらいうっかりと目を覚ましていればよかったのに。そうすれば……。
アレクはカミーユの頬に優しく口づけた。
「きっと今頃冥府からこちらを見て、カミーユが立派な貴婦人になったと安心していらっしゃるよ」
「そう……待って。立派な貴婦人じゃむしろ安心してないんじゃないか。わたしは……」
わたしはマルク王の遺児として……恥じない生き方ができているだろうか。
そう思って言葉を詰まらせると、ふわりと抱きしめられた。
「ごめん。冗談だよ。でも、きっとカミーユの父君は今日まで生き残ってくれたことを喜んでいるよ。立派とかそういうことじゃなく、生きていてくれるだけで嬉しいと思うはずだよ」
「……そうだろうか……怒ってないだろうか……」
カミーユが呟くと、アレクの白い指先が頬に触れてきた。
「だって、王妃が君を傷つけないようにわざと遠ざけたり、最悪の事態の前にわざわざ逃げろって言ってきたり……君の父君が望んでいたのは、君が生きることだよ? 喜んでるに決まっているよ。まあ、僕のことは不甲斐ない夫だと思ってるかもしれないけど、いや、確実にそう思われてるだろうけど……そこは頑張って認められるようにするから」
「アレク……」
「君が幸せに生きてさえいてくれれば、君のご両親はきっと喜んでくれるよ?」
そう言いながら顔を寄せてくる。唇が触れ合う。
ああ、もし彼岸にいる両親に言葉が届くなら……今の気持ちを伝えられるのに。
そして、アレクをわたしの伴侶だと胸を張って報告できるのに。
カミーユは目を伏せて、アレクに身を委ねた。
「……わたしは両親の顔すらちゃんと覚えていないから、喜んでいる顔も想像できないけれど……。本当に喜んでいてくださるといいな……」
父も母も一緒に過ごせた時間はほんのわずかだった。それでも、気にかけてもらえていたことがカミーユには嬉しかった。
「あの……カミーユ。休むとは言ったけど……僕も君を愛してるってわかってほしいんだけど」
アレクの手が腰からするりと降りて、ナイトドレスごしに際どい場所に触れてくる。
ここにもわたしを愛してくれる人がいる。これはとても贅沢なことじゃないだろうか。
「……じゃあ……教えて?」
カミーユはアレクの背中に手を回した。
どちらにしても、今夜は眠れそうにない。
「殿下はやはり鳥の亜人ですね。のんびりなさっているようで伴侶の心が自分以外に向くのはお嫌なのでしょう」
翌朝、カミーユの身支度のために寝室にやってきたバルバラは少しあきれ気味にそう言った。結局バルバラを下がらせた後で何があったかは察してくれているのだろう。
何も言われないほうがいたたまれない気分になる。
「……バルバラには迷惑をかけてばかりだよね……」
「何をおっしゃいますか。婆にとってはカミーユ様が表舞台に立つ日が来たのが何よりの褒美でございます。さらに申し分ない夫君を得て、大事にされているのですから。侍女としてお仕えできることが誇らしゅうございます」
「叔父上はわたしを表に出したくなかったはずだね。そうなると何か仕掛けてくるだろうか。アレクやバルバラが巻き込まれるのは困るのだけれど……」
バルバラの話では、ドミニク三世にとってカミーユはたとえ王女であっても目障りな存在だ。カミーユが王家の瞳を持つからには、父マルク王を「不義の子で王の血を引いていない偽物の王」だと批判して追放したことが間違いだった証明になる。
そして、王子であれば正当な王位継承者として名乗りを上げることができる。
「少々の刺客ごときなら、遅れをとることはありません。婆も殿下も【祝福】をいただいた身ですから」
どうやら昨夜のバルバラの話からすると、カミーユが守りたいという情を向けたものや人に対して【祝福】が付与されてしまうらしい。
それは身体能力の向上や魔法の威力を倍増させるもので、攻撃からも守護してくれる。
……バルバラには刺繍したものをプレゼントしているし、彼女自身にも【祝福】が上乗せされている。人族はおろか亜人でも勝てないんじゃないだろうか。
それにアレクにも。
だからと言って安心できるかどうかは、実感がないだけにカミーユには断言できない。
「昨日届いた結婚祝いの品は、現在神殿関係者が精査しております。毒物の類はみられませんでしたが、魔法が仕掛けられている可能性もあります。この国では魔法の知識がある人は少ないですから。シーニュの使者は立王太子式までは滞在予定ですし、その随員にも監視が必要でしょう。殿下も油断はなさらないはずです」
「そうだね。エルネスト叔父上を疑いたくはないけれど……」
ドミニク三世が民衆を噂や偽情報で操り、巧妙にカミーユの父を貶めてきたのを知らされると、彼は自分の手を汚さずにカミーユが戻らざるを得ない状況を作り出すのではないかという気がした。
「殿下の御身にも注意が必要でしょう。夫を失えば呼び戻す口実になります。ただ、カミーユ様の【祝福】を受けている上に魔法使いでもあるあの方に危害を加えるのは難儀でしょうけれど」
「……そんなに効果があるものなの? わたしには全然わからないのだけれど」
無自覚に施してしまった【祝福】の効果などカミーユにはわからない。アレクは魔力が倍増した気がすると言っていたし、バルバラは年齢を感じさせない膂力と機動力を保っている。
……誰彼かまわずそんな状態になったら大変なことにならない? 自分が怖いんだけど。
「カミーユ様はそれでよろしいのです。ご自分の望むようになされば。今まで沢山我慢をしていらしたのです」
バルバラはそう言って微笑んだ。
「……今までの人生分の我が儘をやってしまっていいってこと? ものすごい贅沢だね」
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