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第四部
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カミーユとアレクの役割は鉱山周辺の警備をしている領軍の兵士たちを引きつけることだ。制圧できればいいが、兵士たちは普通の領民出身だ。下手に怪我をさせたくはないので、アレクが事前に仕掛けをしてきたという。
「まあ眠ってもらうのが穏便だし、今日はディマンシュの事件の再現だからね」
各施設に眠り薬の香を焚きしめておいたことを説明してくれた。
「それでも駐留している領軍の兵士だけで五百超えだ。他にも用心棒的なものもいるようだし。広さと立地条件からしても全員を眠らせるのは無理だけど、数を減らせてはいると思う。接近戦は任せるよ」
「眠っていてくれるほうが助かる。わたしも殺さずに済むのならそれにこしたことはない。祖国の人民を傷つけるのは気がひけるから」
正門にたどり着くとその両側に立っていた兵士が歩み寄ってきた。
「まずは派手に行くよ」
アレクが無詠唱で火焔を発生させて門を吹き飛ばした。兵士たちは自分たちの頭上を素通りしたそれが轟音を立てる様を呆然として見ていたが、それをカミーユがまとめて気絶させた。
すぐに音に気づいた兵士たちも加勢してきたのをアレクが風魔法で吹き飛ばす。
その風に乗る勢いでカミーユは走り出した。アレクが設置した眠り薬をなるべく嗅がないように口元を布で覆う。
眠り薬にやられたのか、途中あちこちで寝転がっている警備兵たちを武装解除しながら奥に向かう。
鉱山地区の中は四つに分けられている。鉱山と発掘物の倉庫。鉱山奴隷たちの居住場所。鉱山を管理している職員の住まいと商店。警備に関わる領軍の駐屯地。
そのうち職員の住まいが置かれている場所がリボーと呼ばれている。ノアが暮らしていた孤児院もそこにある。奴隷たちの子供を取り上げて、そこで人族に従うように教育してから奴隷として鉱山に送り出す。そうやって労働者を確保してきたのだろう。
けれど、奴隷落ちする理由のない者を強引に奴隷にするのは違法行為だ。人攫いと同じことだ。
「ノア、そろそろ隠れていないで出てきたらどうです?」
カミーユが背負っていた布製のバッグに呼びかけた。中からぴょこりと鼠の姿のノアが顔を出すと、くるりと地面に着地する。
「ノアがいた町はこの先だ。案内してくれるかな」
カミーユとアレクは領軍や警備を引きつけて大暴れすると同時に、ノアがいた孤児院に亜人の子供が残されていたら救出するつもりだった。
カミーユがバッグから服一式を取りだして鼠の上に被せるように置いた。
「ついてくるかもしれないと思って、一応持ってきたんだよ」
そう告げると服が盛り上がるようにノアが人の姿を取った。焦った様子で服を身につけると顔をまっ赤にしてカミーユを見た。
「僕がついてきていたの知ってたんですか」
「予想はしていたよ。それにアレクも匂いで気づいてたんじゃないかな。わたしの単独行動をそう簡単に許すとは思えないし」
「ごめんなさい。だって、孤児院の子たちを助けに行くのなら、僕も行きたかったんです」
「それじゃ案内して。でも、荒事になったらわたしの後ろにいるんだよ」
カミーユが特段咎めることもなくそう告げるとノアは大きく頷いた。
ふと元来た背後に目をやると、アレクが容赦なく魔法を使っているのか、煙が上がっていて爆発音が鳴り響いていた。
「行こう。早く行かないとアレクがあちこち消し炭にしちゃいそうだ」
そう言ってカミーユはノアを促して再び走り出した。
ノアが町だと言っていた理由がわかった。職員たちの住まいがある一角は取引に来た商人たちのための宿や商店も建ち並んでいて、小規模ではあるがちゃんと町の様相をしていた。
石畳の敷かれた道、広場、神殿もある。おそらく鉱山奴隷たちはここを利用することはない。彼らの居住区は塀に囲まれて鉱山を挟んだ反対側だ。
ここは人族の町で、亜人の孤児たちは自分たちは亜人に逆らえないと教え込まれるためにここで暮らしていたのだろう。
けれど、それにしても人の気配が全くない。商店も開いていない。休暇を取っている職員が多いとはいえ……。
「……ノア。いつもこんなに静かなの?」
「いえ。もっと賑わっていました。式典でお休みをもらって鉱山から離れているんでしょうか」
「いくら何でも全員に休暇……という訳ではないはずだ」
何かおかしい。アレクは領軍だけでも五百はいると言っていた。けれど眠らされた者の数からしてもそこまでの人数はいない。一体どうして。
『聞こえるか。こちらは救出部隊のバジル。瘴気溜まりが広がっている。人族の仲間が倒れたんで外に連れ出した。作業は亜人だけで行う。魔物の数も多い。注意してくれ』
アレクが持たせた通話のできる魔法具から声が響いた。山林寄りの道から侵入する予定だった亜人を救出するための部隊は領民から募ったロラン王子の賛同者で、人族も多く混じっていた。
瘴気、そして魔物の増加。外からも瘴気に惹かれてか大型の魔物や魔獣が集まっている。
「まさか、兵士たちが少ないのは……」
倒れていた兵士たちは、アレクの仕掛けた薬で眠っているのではなく、瘴気当たりで気絶していたのか?
カミーユはそれに気づいてゾッとした。
「ノア。孤児院に急ごう。亜人だけでなく人族の孤児もいたんだろう?」
大人が倒れてしまうくらいなら、人族の子供も無事では済まない。
ノアもコクコクと頷いて走り出した。
町外れにある神殿と隣接した質素な建物。そこが孤児院だという。けれど外から板を打ち付けて窓も扉も塞がれている。
「閉鎖された?」
「いえ、妃殿下。中に誰かいます。声が聞こえる」
ノアがそう答えたので、カミーユは大声で叫んだ。
「扉の側から離れなさい。扉を破ります」
大きく息を吐いてから剣を振りかざす。古びた木の扉は一閃で吹き飛んだ。
中は劣悪を通り越して悲惨な有様だった。三十人ほどの子供たちがいたけれど顔色も栄養状態も酷い。ぐったりと床に倒れている子供もいる。
「ノア兄ちゃん」
亜人の子供がカミーユの後ろから顔を覗かせたノアを見て駆け寄ってきた。
「何があったんだ。院長先生は?」
「わかんないんだ。えきびょうが広がるからって大人たちが外から塞いじゃって。ごはんだけは届けてくれてたけど、少し前からそれもなくなって」
彼らが言うには最初倒れたのはこの孤児院の職員だったのだという。
この鉱山でかつて疫病が流行って大変なことになったと知っている者は多いのだろう。それでかれらはこの孤児院が感染源だと決めつけて封鎖したのか。
……外に出なかったから逆に瘴気から逃れられたのではないんだろうか。
「ノア、この近くに食品を扱う店は? できれば保存食がいい」
「道の向かいに雑貨屋さんがあるよ。瓶詰めの漬物とか堅パンとか置いてたと思う」
「そこに行って何か子供が食べられるものを。店主がいなかったらこれを置いてきて」
カミーユは懐から数枚の硬貨を出してノアに握らせる。
「動ける子はノア兄ちゃんを手伝ってあげて。あと、飲み水はどうしているの?」
「裏に井戸があるよ」
ぴょこんと大きな狐の耳がついた五、六歳の男の子が答えた。獣相がある亜人は珍しくはないがこの町では生きづらかっただろう。
「じゃあ、案内して。他の子たちは誰がどういう状態か確かめておいて。声をかけたら反応があるか、なかったら胸がうごいているかどうか」
ひとまず水がないと人は生きていけない。
カミーユが塔で暮らしていたときは隣接した井戸があった。だから水には不自由しなかった。けれど、井戸が外にあったのならここの子供たちは満足に飲み水がなかったはずだ。
……ただ、瘴気に汚染されていたらそれも……。
「……瘴気ってどうやったらわかるんだ?」
井戸を見るために一旦建物の外に出たカミーユはじっと集中して周りを見た。
何となく山林の方角から漂ってくる気配がある。今まで瘴気を意識したことがなかったけれど……。
「こっちだよ」
男の子がカミーユの手を引いて建物の裏手に案内する。おそらく近隣の者でりようしているらしい共同の井戸があるけれど……その中から漂う気配もまた、山林の方角で感じたものと同じだった。
……そうか、飲料水が瘴気に汚染されたから、疫病、瘴気当たりが一気に広がったんだ。隔離しても防げなかったというのはそういうことなんだろう。
カミーユは井戸の縁に手をかけた。
カーネルの司祭ウォーレンから聞かされた言葉が頭をよぎった。聖魔法の使い手は魔物や魔獣の浄化、そして治癒もできる。彼からもらった本にもそれが書かれていたけれど、実際に使えるかどうか試したことはない。
……そもそも、一番高等だという【祝福】でさえわたしは無意識でやっていたのだし。
「お兄ちゃん、井戸の使い方わかる?」
幼い男の子が問いかけてきた。カミーユが使い方がわからなくて困っていると思ったのかもしれない。
「ここのお水を飲むと、病気になってしまうかもしれない。だから少し待って」
浄化、それを意識すればできるだろうか。この井戸水を……いや、水脈から汚染されているのだからもっと広範囲に……。瘴気当たりの人たちの身体も……。
……全部悪いものを消し去って……。
突然自分の周りが真っ白に染まった。
「まあ眠ってもらうのが穏便だし、今日はディマンシュの事件の再現だからね」
各施設に眠り薬の香を焚きしめておいたことを説明してくれた。
「それでも駐留している領軍の兵士だけで五百超えだ。他にも用心棒的なものもいるようだし。広さと立地条件からしても全員を眠らせるのは無理だけど、数を減らせてはいると思う。接近戦は任せるよ」
「眠っていてくれるほうが助かる。わたしも殺さずに済むのならそれにこしたことはない。祖国の人民を傷つけるのは気がひけるから」
正門にたどり着くとその両側に立っていた兵士が歩み寄ってきた。
「まずは派手に行くよ」
アレクが無詠唱で火焔を発生させて門を吹き飛ばした。兵士たちは自分たちの頭上を素通りしたそれが轟音を立てる様を呆然として見ていたが、それをカミーユがまとめて気絶させた。
すぐに音に気づいた兵士たちも加勢してきたのをアレクが風魔法で吹き飛ばす。
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眠り薬にやられたのか、途中あちこちで寝転がっている警備兵たちを武装解除しながら奥に向かう。
鉱山地区の中は四つに分けられている。鉱山と発掘物の倉庫。鉱山奴隷たちの居住場所。鉱山を管理している職員の住まいと商店。警備に関わる領軍の駐屯地。
そのうち職員の住まいが置かれている場所がリボーと呼ばれている。ノアが暮らしていた孤児院もそこにある。奴隷たちの子供を取り上げて、そこで人族に従うように教育してから奴隷として鉱山に送り出す。そうやって労働者を確保してきたのだろう。
けれど、奴隷落ちする理由のない者を強引に奴隷にするのは違法行為だ。人攫いと同じことだ。
「ノア、そろそろ隠れていないで出てきたらどうです?」
カミーユが背負っていた布製のバッグに呼びかけた。中からぴょこりと鼠の姿のノアが顔を出すと、くるりと地面に着地する。
「ノアがいた町はこの先だ。案内してくれるかな」
カミーユとアレクは領軍や警備を引きつけて大暴れすると同時に、ノアがいた孤児院に亜人の子供が残されていたら救出するつもりだった。
カミーユがバッグから服一式を取りだして鼠の上に被せるように置いた。
「ついてくるかもしれないと思って、一応持ってきたんだよ」
そう告げると服が盛り上がるようにノアが人の姿を取った。焦った様子で服を身につけると顔をまっ赤にしてカミーユを見た。
「僕がついてきていたの知ってたんですか」
「予想はしていたよ。それにアレクも匂いで気づいてたんじゃないかな。わたしの単独行動をそう簡単に許すとは思えないし」
「ごめんなさい。だって、孤児院の子たちを助けに行くのなら、僕も行きたかったんです」
「それじゃ案内して。でも、荒事になったらわたしの後ろにいるんだよ」
カミーユが特段咎めることもなくそう告げるとノアは大きく頷いた。
ふと元来た背後に目をやると、アレクが容赦なく魔法を使っているのか、煙が上がっていて爆発音が鳴り響いていた。
「行こう。早く行かないとアレクがあちこち消し炭にしちゃいそうだ」
そう言ってカミーユはノアを促して再び走り出した。
ノアが町だと言っていた理由がわかった。職員たちの住まいがある一角は取引に来た商人たちのための宿や商店も建ち並んでいて、小規模ではあるがちゃんと町の様相をしていた。
石畳の敷かれた道、広場、神殿もある。おそらく鉱山奴隷たちはここを利用することはない。彼らの居住区は塀に囲まれて鉱山を挟んだ反対側だ。
ここは人族の町で、亜人の孤児たちは自分たちは亜人に逆らえないと教え込まれるためにここで暮らしていたのだろう。
けれど、それにしても人の気配が全くない。商店も開いていない。休暇を取っている職員が多いとはいえ……。
「……ノア。いつもこんなに静かなの?」
「いえ。もっと賑わっていました。式典でお休みをもらって鉱山から離れているんでしょうか」
「いくら何でも全員に休暇……という訳ではないはずだ」
何かおかしい。アレクは領軍だけでも五百はいると言っていた。けれど眠らされた者の数からしてもそこまでの人数はいない。一体どうして。
『聞こえるか。こちらは救出部隊のバジル。瘴気溜まりが広がっている。人族の仲間が倒れたんで外に連れ出した。作業は亜人だけで行う。魔物の数も多い。注意してくれ』
アレクが持たせた通話のできる魔法具から声が響いた。山林寄りの道から侵入する予定だった亜人を救出するための部隊は領民から募ったロラン王子の賛同者で、人族も多く混じっていた。
瘴気、そして魔物の増加。外からも瘴気に惹かれてか大型の魔物や魔獣が集まっている。
「まさか、兵士たちが少ないのは……」
倒れていた兵士たちは、アレクの仕掛けた薬で眠っているのではなく、瘴気当たりで気絶していたのか?
カミーユはそれに気づいてゾッとした。
「ノア。孤児院に急ごう。亜人だけでなく人族の孤児もいたんだろう?」
大人が倒れてしまうくらいなら、人族の子供も無事では済まない。
ノアもコクコクと頷いて走り出した。
町外れにある神殿と隣接した質素な建物。そこが孤児院だという。けれど外から板を打ち付けて窓も扉も塞がれている。
「閉鎖された?」
「いえ、妃殿下。中に誰かいます。声が聞こえる」
ノアがそう答えたので、カミーユは大声で叫んだ。
「扉の側から離れなさい。扉を破ります」
大きく息を吐いてから剣を振りかざす。古びた木の扉は一閃で吹き飛んだ。
中は劣悪を通り越して悲惨な有様だった。三十人ほどの子供たちがいたけれど顔色も栄養状態も酷い。ぐったりと床に倒れている子供もいる。
「ノア兄ちゃん」
亜人の子供がカミーユの後ろから顔を覗かせたノアを見て駆け寄ってきた。
「何があったんだ。院長先生は?」
「わかんないんだ。えきびょうが広がるからって大人たちが外から塞いじゃって。ごはんだけは届けてくれてたけど、少し前からそれもなくなって」
彼らが言うには最初倒れたのはこの孤児院の職員だったのだという。
この鉱山でかつて疫病が流行って大変なことになったと知っている者は多いのだろう。それでかれらはこの孤児院が感染源だと決めつけて封鎖したのか。
……外に出なかったから逆に瘴気から逃れられたのではないんだろうか。
「ノア、この近くに食品を扱う店は? できれば保存食がいい」
「道の向かいに雑貨屋さんがあるよ。瓶詰めの漬物とか堅パンとか置いてたと思う」
「そこに行って何か子供が食べられるものを。店主がいなかったらこれを置いてきて」
カミーユは懐から数枚の硬貨を出してノアに握らせる。
「動ける子はノア兄ちゃんを手伝ってあげて。あと、飲み水はどうしているの?」
「裏に井戸があるよ」
ぴょこんと大きな狐の耳がついた五、六歳の男の子が答えた。獣相がある亜人は珍しくはないがこの町では生きづらかっただろう。
「じゃあ、案内して。他の子たちは誰がどういう状態か確かめておいて。声をかけたら反応があるか、なかったら胸がうごいているかどうか」
ひとまず水がないと人は生きていけない。
カミーユが塔で暮らしていたときは隣接した井戸があった。だから水には不自由しなかった。けれど、井戸が外にあったのならここの子供たちは満足に飲み水がなかったはずだ。
……ただ、瘴気に汚染されていたらそれも……。
「……瘴気ってどうやったらわかるんだ?」
井戸を見るために一旦建物の外に出たカミーユはじっと集中して周りを見た。
何となく山林の方角から漂ってくる気配がある。今まで瘴気を意識したことがなかったけれど……。
「こっちだよ」
男の子がカミーユの手を引いて建物の裏手に案内する。おそらく近隣の者でりようしているらしい共同の井戸があるけれど……その中から漂う気配もまた、山林の方角で感じたものと同じだった。
……そうか、飲料水が瘴気に汚染されたから、疫病、瘴気当たりが一気に広がったんだ。隔離しても防げなかったというのはそういうことなんだろう。
カミーユは井戸の縁に手をかけた。
カーネルの司祭ウォーレンから聞かされた言葉が頭をよぎった。聖魔法の使い手は魔物や魔獣の浄化、そして治癒もできる。彼からもらった本にもそれが書かれていたけれど、実際に使えるかどうか試したことはない。
……そもそも、一番高等だという【祝福】でさえわたしは無意識でやっていたのだし。
「お兄ちゃん、井戸の使い方わかる?」
幼い男の子が問いかけてきた。カミーユが使い方がわからなくて困っていると思ったのかもしれない。
「ここのお水を飲むと、病気になってしまうかもしれない。だから少し待って」
浄化、それを意識すればできるだろうか。この井戸水を……いや、水脈から汚染されているのだからもっと広範囲に……。瘴気当たりの人たちの身体も……。
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