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祝福の日
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二人の式は盛大に挙げられた。
ミューズはスカート部分がふわりと広がった純白のドレスを着ていた。
首元は露出され、日に焼けていない肌はとても白くきめ細やかである。
ドレスにはたくさんの刺繍と宝石がついており、装飾品はダイヤモンドで統一されている。
白い花のついたヴェールを被り、片方の手には華やかなブーケを、もう片方の手は父親であるディエスの腕に置かれている。
エスコートをしていたディエスが、花婿であるティタンへと娘を託す。
ディエスの目は既に涙で潤んでいるが、懸命に堪えているようだ。
ティタンは白を基調とした衣装を身に纏い、服には金の刺繍が施されていた。
表情はどこまでも優しく、ただミューズだけを見つめている。
ミューズの頬が赤く染まり、恥ずかしそうにしていた。
ティタンは笑顔でミューズの隣に寄り添い歩く。
二人は互いの手が離れぬように優しく、でもしっかりと繋いでいる。
誓いの言葉を済ませ、キスを交わすその様子にディエスとアルフレッド、両父親は涙を流していた。
「幸せになるんだぞ。リリュシーヌにも見せたかった……」
「お互い支え合って頑張るんだ。しかしティタンもついに親元を離れるのか、寂しいな」
ディエスもアルフレッドも止めど無く涙を流し、目元が真っ赤になっていた。
「仕方ない父親達ね」
ティタンの母のアナスタシアは呆れながらも、笑みを見せていた。
数々の来賓にも祝福され、ティタンとミューズは幸せを噛みしめていた。
人の多さに疲労も生まれるが、ミューズは精一杯挨拶回りをする。
今後のためにも本日来てくれている人の顔と名前を覚えないとと、気合いが入る。
ひと通りの挨拶が終わり、ようやくミューズとティタンは椅子に腰掛けることが出来た。
疲れにミューズは少しだけ目を閉じ、ほぉっとため息を吐いてしまう。
「ミューズ、大丈夫か?」
ティタンはミューズを気遣い、心配そうに手を握る。
「少し疲れましたが、まだ大丈夫です」
疲れはしたが、こうして式を挙げられた事は嬉しい。
「お疲れ様なのです。人も多いし、大変ですよね」
マオはミューズに果実水を手渡した。
ミューズは差し出された果実水をゆっくり味わうように飲んでいく、冷たさと甘みにすっきりとする。
今日、皆がミューズを名実ともにティタンの妻と認め、祝福してくれた。
ミューズにとってはそれが何よりも喜ばしく、かけがえのないものだった。
「無理してはいけないですよ、少々休むです」
体調を慮り、マオが心配そうに声をかけてくれる。
「ありがとね、マオ」
いつも付き添ってくれている従者にも、ミューズは感謝の気持ちでいっぱいだった。
ルドとライカもティタンの後ろに控え、油断なく立っていた。
特にルドは昨夜寝ずの番をしていたにも関わらず、パリッとしている。
「ルドもライカもいつもありがとう、この日を無事に迎えられたのも、あなた達のおかげよ」
「滅相もございません」
双子の騎士は照れくさそうに笑った。
多くの人に支えられ、この場に立てた事を思うと感無量だ。
皆が話に興じたり、会食を楽しんでいる。
その様子にミューズの口元が綻んだ。
とてもとても幸せだ。
「ミューズ様」
エリックとレナンもティタンとミューズの元へと訪れる。
レナンはミューズへと抱きつき、嬉しそうにしていた。
「無事に式を挙げられて、あなたが本当の家族になってくれた事、わたくしはとても嬉しいわ。城を離れてしまう事は寂しいけれど、いつでもお待ちしていますわ。どうか幸せになってくださいね」
感極まって涙を流すレナンをエリックは優しく引き寄せた。
「すまないな、ここ最近ずっと二人の式を楽しみにしていた。ようやく当日を迎えられて、安心したらしい」
エリックはレナンの腰に手を回し、抱き寄せた。
こちらの二人もティタン達と同じくらい仲睦まじい。
「確かに寂しくなるが、会えなくなるわけではない。二人共、何かあればすぐに相談してくれ」
エリックはそう言うと、レナンを嗜める。
「式の前にも散々話しただろうが、少し落ち着いたらどうだ」
「だって、やはり式となると嬉しくて……すみません」
レナンの手をミューズか包む。
「レナン様、私も嬉しいです。本当の家族になれて、とても幸せですわ。ぜひこちらにも遊びにいらしてくださいね」
ミューズの誘いにレナンはパァッと明るくなる。
「嬉しいわ、ぜひお願いするわね」
二人共可愛らしく笑いあった。
エリックの側近のニコラとオスカーもティタン達に近づく。
「おめでとうございます、本当に良かった」
ニコラも滝のように涙を流し、ハンカチを何枚もつかっている。
「おめでたいことはこちらも心がウキウキするわ、ティタン様もミューズ様もお幸せに」
オスカーからは言葉とともに投げキッスされた。
ロキ達一家とサミュエル、シグルド夫婦も挨拶に来る。
「めでたいめでたい、今日は良き日だ! ティタン殿もぜひ俺様の姪をよろしく頼むな」
ロキはティタンの肩をバンバンと叩く。
「父上、お酒飲み過ぎです。ティタン様すみません……そしておめでとうございます」
ロキの長子でキールの兄のフェンが止めに入る。
「お二人共おめでとうございます。うちにもぜひ遊びにいらしてね、ミューズ様ティタン様。素面だったらもう少しうちの人もマトモになるかと思うのだけど」
はぁ、とため息をつくのはロキの妻であるアンリエッタだ。
「この度はおめでとうございます。父はいつもあのような感じですから、どこで会っても変わらないと思います。ですが、ティタン様。ぜひうちでも手合わせをしませんか?ミューズもシフとお茶でもしに気軽に来てくれ」
「ぜひ行かせてくれ」
ティタンとキールが拳を合わせる。
「おめでとうございます、ティタン様、ミューズ様。姉のように思っていたミューズ様の晴れ姿を見て、胸がキュンキュンですわ。ぜひお家に来てください。落ち着いたら遊びにも行きたいです」
シフがキラキラとした目でミューズを見つめる。
「待ってるわね、シフ。私もあなたの事を妹のように思っているわ」
ミューズは可愛らしいシフの頭を撫でてあげた。
「お二人共、おめでとうございます」
着飾ったサミュエルが二人の前に正装で立っている。
術師のローブも着ておらず、もちろんフードのない状態で現れた。
いつもと違う装いに居心地悪そうにしているが、シフに背中を押される。
「勇気を出して、しっかりと挨拶するんですよ」
「あぁ、うん……」
そわそわと落ち着かないようだ。
「式の前に会った時はローブを纏っていたな」
ティタンの疑問に小さな声で返答する。
「あの時はまだ緊張していて……ですが今は、ティタン様とミューズ様に祝福の意を伝えたくてきました」
ずっとこういうイベントを避けてきたサミュエルにとっては、初めてフードなしで参加する正式な場だ。
皆に見られているような錯覚を起こし、落ち着かないという。
チャコールグレーのスーツに身を包んだサミュエルの隣に、黄緑色のドレスを着たシフが並ぶ。
黄緑はサミュエルの髪色なので二人で並ぶと衣装を揃えたというのが分かる。
装飾品や小物などもお揃いだった。
「二人共とっても似合っているわ、衣装はシフが用意したの?」
「そうしたかったのですけど、アドガルムでの良いお店がまだ分からなくて。サミュエル様がオスカー様に紹介してもらった仕立て屋さんにお願いしましたの」
シフは照れくさそうだが、満更でもなさそうだ。
サミュエルは衣装を合わせることがどういうことか、わかっていなさそうだが。
「サミュエル、似合っているな。大事にするんだぞ」
ティタンはシフの想いに気づき、それを応援するような言葉を述べる。
「?はい。初めてこういう正装をしました、汚さないようにしたいと思います」
サミュエルは床に座り込まないよう自重していた。
「随分と楽しそうですわね」
棘のある女性の声がミューズの耳を打った。
ミューズはスカート部分がふわりと広がった純白のドレスを着ていた。
首元は露出され、日に焼けていない肌はとても白くきめ細やかである。
ドレスにはたくさんの刺繍と宝石がついており、装飾品はダイヤモンドで統一されている。
白い花のついたヴェールを被り、片方の手には華やかなブーケを、もう片方の手は父親であるディエスの腕に置かれている。
エスコートをしていたディエスが、花婿であるティタンへと娘を託す。
ディエスの目は既に涙で潤んでいるが、懸命に堪えているようだ。
ティタンは白を基調とした衣装を身に纏い、服には金の刺繍が施されていた。
表情はどこまでも優しく、ただミューズだけを見つめている。
ミューズの頬が赤く染まり、恥ずかしそうにしていた。
ティタンは笑顔でミューズの隣に寄り添い歩く。
二人は互いの手が離れぬように優しく、でもしっかりと繋いでいる。
誓いの言葉を済ませ、キスを交わすその様子にディエスとアルフレッド、両父親は涙を流していた。
「幸せになるんだぞ。リリュシーヌにも見せたかった……」
「お互い支え合って頑張るんだ。しかしティタンもついに親元を離れるのか、寂しいな」
ディエスもアルフレッドも止めど無く涙を流し、目元が真っ赤になっていた。
「仕方ない父親達ね」
ティタンの母のアナスタシアは呆れながらも、笑みを見せていた。
数々の来賓にも祝福され、ティタンとミューズは幸せを噛みしめていた。
人の多さに疲労も生まれるが、ミューズは精一杯挨拶回りをする。
今後のためにも本日来てくれている人の顔と名前を覚えないとと、気合いが入る。
ひと通りの挨拶が終わり、ようやくミューズとティタンは椅子に腰掛けることが出来た。
疲れにミューズは少しだけ目を閉じ、ほぉっとため息を吐いてしまう。
「ミューズ、大丈夫か?」
ティタンはミューズを気遣い、心配そうに手を握る。
「少し疲れましたが、まだ大丈夫です」
疲れはしたが、こうして式を挙げられた事は嬉しい。
「お疲れ様なのです。人も多いし、大変ですよね」
マオはミューズに果実水を手渡した。
ミューズは差し出された果実水をゆっくり味わうように飲んでいく、冷たさと甘みにすっきりとする。
今日、皆がミューズを名実ともにティタンの妻と認め、祝福してくれた。
ミューズにとってはそれが何よりも喜ばしく、かけがえのないものだった。
「無理してはいけないですよ、少々休むです」
体調を慮り、マオが心配そうに声をかけてくれる。
「ありがとね、マオ」
いつも付き添ってくれている従者にも、ミューズは感謝の気持ちでいっぱいだった。
ルドとライカもティタンの後ろに控え、油断なく立っていた。
特にルドは昨夜寝ずの番をしていたにも関わらず、パリッとしている。
「ルドもライカもいつもありがとう、この日を無事に迎えられたのも、あなた達のおかげよ」
「滅相もございません」
双子の騎士は照れくさそうに笑った。
多くの人に支えられ、この場に立てた事を思うと感無量だ。
皆が話に興じたり、会食を楽しんでいる。
その様子にミューズの口元が綻んだ。
とてもとても幸せだ。
「ミューズ様」
エリックとレナンもティタンとミューズの元へと訪れる。
レナンはミューズへと抱きつき、嬉しそうにしていた。
「無事に式を挙げられて、あなたが本当の家族になってくれた事、わたくしはとても嬉しいわ。城を離れてしまう事は寂しいけれど、いつでもお待ちしていますわ。どうか幸せになってくださいね」
感極まって涙を流すレナンをエリックは優しく引き寄せた。
「すまないな、ここ最近ずっと二人の式を楽しみにしていた。ようやく当日を迎えられて、安心したらしい」
エリックはレナンの腰に手を回し、抱き寄せた。
こちらの二人もティタン達と同じくらい仲睦まじい。
「確かに寂しくなるが、会えなくなるわけではない。二人共、何かあればすぐに相談してくれ」
エリックはそう言うと、レナンを嗜める。
「式の前にも散々話しただろうが、少し落ち着いたらどうだ」
「だって、やはり式となると嬉しくて……すみません」
レナンの手をミューズか包む。
「レナン様、私も嬉しいです。本当の家族になれて、とても幸せですわ。ぜひこちらにも遊びにいらしてくださいね」
ミューズの誘いにレナンはパァッと明るくなる。
「嬉しいわ、ぜひお願いするわね」
二人共可愛らしく笑いあった。
エリックの側近のニコラとオスカーもティタン達に近づく。
「おめでとうございます、本当に良かった」
ニコラも滝のように涙を流し、ハンカチを何枚もつかっている。
「おめでたいことはこちらも心がウキウキするわ、ティタン様もミューズ様もお幸せに」
オスカーからは言葉とともに投げキッスされた。
ロキ達一家とサミュエル、シグルド夫婦も挨拶に来る。
「めでたいめでたい、今日は良き日だ! ティタン殿もぜひ俺様の姪をよろしく頼むな」
ロキはティタンの肩をバンバンと叩く。
「父上、お酒飲み過ぎです。ティタン様すみません……そしておめでとうございます」
ロキの長子でキールの兄のフェンが止めに入る。
「お二人共おめでとうございます。うちにもぜひ遊びにいらしてね、ミューズ様ティタン様。素面だったらもう少しうちの人もマトモになるかと思うのだけど」
はぁ、とため息をつくのはロキの妻であるアンリエッタだ。
「この度はおめでとうございます。父はいつもあのような感じですから、どこで会っても変わらないと思います。ですが、ティタン様。ぜひうちでも手合わせをしませんか?ミューズもシフとお茶でもしに気軽に来てくれ」
「ぜひ行かせてくれ」
ティタンとキールが拳を合わせる。
「おめでとうございます、ティタン様、ミューズ様。姉のように思っていたミューズ様の晴れ姿を見て、胸がキュンキュンですわ。ぜひお家に来てください。落ち着いたら遊びにも行きたいです」
シフがキラキラとした目でミューズを見つめる。
「待ってるわね、シフ。私もあなたの事を妹のように思っているわ」
ミューズは可愛らしいシフの頭を撫でてあげた。
「お二人共、おめでとうございます」
着飾ったサミュエルが二人の前に正装で立っている。
術師のローブも着ておらず、もちろんフードのない状態で現れた。
いつもと違う装いに居心地悪そうにしているが、シフに背中を押される。
「勇気を出して、しっかりと挨拶するんですよ」
「あぁ、うん……」
そわそわと落ち着かないようだ。
「式の前に会った時はローブを纏っていたな」
ティタンの疑問に小さな声で返答する。
「あの時はまだ緊張していて……ですが今は、ティタン様とミューズ様に祝福の意を伝えたくてきました」
ずっとこういうイベントを避けてきたサミュエルにとっては、初めてフードなしで参加する正式な場だ。
皆に見られているような錯覚を起こし、落ち着かないという。
チャコールグレーのスーツに身を包んだサミュエルの隣に、黄緑色のドレスを着たシフが並ぶ。
黄緑はサミュエルの髪色なので二人で並ぶと衣装を揃えたというのが分かる。
装飾品や小物などもお揃いだった。
「二人共とっても似合っているわ、衣装はシフが用意したの?」
「そうしたかったのですけど、アドガルムでの良いお店がまだ分からなくて。サミュエル様がオスカー様に紹介してもらった仕立て屋さんにお願いしましたの」
シフは照れくさそうだが、満更でもなさそうだ。
サミュエルは衣装を合わせることがどういうことか、わかっていなさそうだが。
「サミュエル、似合っているな。大事にするんだぞ」
ティタンはシフの想いに気づき、それを応援するような言葉を述べる。
「?はい。初めてこういう正装をしました、汚さないようにしたいと思います」
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