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追記 王家とブルックリン侯爵家②(リヴィオ視点)
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「思った以上に四面楚歌だったのですね」
カルロス様がこうして生きているのはとても不思議な事だと改めて思った。
実の父と、そしてこの国の有力な侯爵に狙われてきてここまで生きているなんて、カルロス様は凄い。
今話しをしているここはブルックリン侯爵家所有の別邸だ。式の準備の為に早くに王都に呼ばれ、アーヴィン様にこちらの屋敷での滞在の許可をもらっている。
そうしてドレスの最後の調整やスケジュールの見直しをしたりして過ごしていたところ、カルロス様が話をしたいと訪れてくれた。エカテリーナはクーラ様とお忍びで街に遊びに出かけている。
ポエットやエイシャスも付き添い、女性だけではあるが、頼りになる布陣だ。
「独身最後の思い出作りをしてきますわぁ。エカテリーナ様といっぱい楽しみたいの」
とクーラ様はエカテリーナと腕を組み、出かけて行った。女性だから、とは思ったがやや近すぎる距離にやや嫉妬心が出てしまう。
俺は留守番で、カルロス様の話を聞いていたのだが、どれもこれもとんでもない話ばかりで、何とも言えない。
甘やかなエカテリーナとの生活に早く戻りたいと思う程、辛いものだ。
「そうだな。誰が味方なんてわからない中で生きるのは神経を使った。父はローシュを王にしたい、ブルックリン侯爵はエカテリーナを通してローシュを操りたい。どちらの思惑も行きつくところは一緒で、俺が邪魔であった」
「それなのにあなたはそれまでローシュを責める事もしていなかったですね。自分が暗殺される要因だったのに」
「最後はさすがに怒りが沸いたが、でもローシュの罪は、周囲の大人達が原因なのがあったからな。あの子は色々と足りなかった、周囲がもっと理解し適切な教育を受けさせれば結末は違ったと思う」
カルロスも正す事は出来なかった。
自分を殺そうとする王の事もあり、近づきすぎれば自分が危ういともわかっていたから、ローシュ自身の特性に沿った対応は難しかった。
一定の距離を保って接しなければ、ローシュに危害を加えるのではないかと疑われるために、どうしようもなかったのだ。
「殺されるつもりも王位を譲る気もなかったから、悪目立ちしない程度に執務も頑張ったよ。仕事を放棄しては今支持してくれている者すらも離れてしまう、父と侯爵の目につきすぎないくらいに逆らわず、適度な仕事をこなす日々だったな」
その内にカルロス様の味方は増え、命の危険は減ったという。
時も経ち、ローシュとエカテリーナの関係が悪化した事で、ブルックリン侯爵がカルロス様に手出しをする暇がなくなった、というのもある。
そして国王もローシュを王にする計画が頓挫し、揺れ動いていた。
やがてローシュとエカテリーナが攫われるという事件が起きる、その時にはカルロス様の方が味方が増えていて、王家の大きなスキャンダルとさせてようやく国王を退陣させ、アーヴィン様と結託してブルックリン侯爵をも蟄居させたそうだ。
「エカテリーナ嬢の記憶喪失は多くの者に損失を与え、そちらに気を取られたおかげで俺の寿命も延びたわけだ。エカテリーナ嬢には本当に救われたよ」
直接ではないしそんな意図もなかっただろうけど。
「カルロス様はエカテリーナ様を信頼しているのですね」
自分の命を狙った侯爵の娘なのにエカテリーナ様を信用しているのは不思議だ。もしかして好意を抱いているのではないかと勘繰ってしまう。
「彼女は純粋だからね、それにアーヴィンだって侯爵の息子なのに俺の味方をしてくれる。親子だとてそこは別だよ」
そういうものか。
「それにエカテリーナ嬢は俺の婚約者であるクーラとも仲が良いんだ。妬けるくらいに」
隣国の王女クーラ。ローシュの付き添いで昔少しだけ会った時はおっとりとした人だと思った。今日会った時にはその考えもかなり変わったが。あんなにもエカテリーナに密着する令嬢を今までに見た事はない。
「クーラはローシュが嫌いだったから近寄ることは少なかったから、リヴィオはあまり知らないだろう。彼女は見た目よりもなかなか過激な女性でな。一度こうと決めたら突き進んでしまう傾向があるんだ」
「そのようでしたね。でも、少しだけ心配に思えますが、どうなのでしょう」
そんな人が王太子妃になって大丈夫なのだろうか? つい正直に口について出てしまうが、怒ることなくカルロス様は聞いてくれる。
「何とか手綱は握ってみせるよ。思い込みが激しい性格だけれど、まぁ話して分からないわけではないから。今回の処刑についても、こちらに来ると言って大変だったが、話をしたらわかってくれたが」
思い出してのため息だろうか。
このところのカルロス様は本当に痩せたし、苦労人の顔をしている。だがそれとは反比例して、生き生きとしているようにも感じられた。
色々な肩の荷が下りたから、心の方は軽くなったのだろう。
「わざわざ見たいとでもおっしゃったのですか?」
「いや、どちらかというそちらには関心が薄くてな。それよりも早く処刑して俺を王にしようと推し始めてな。さすがに王族の処刑は段取りがあると言えば渋々受け入れたけど」
「そうですか」
早く乗っ取りたいとか、そういう事ではないかと疑ってしまう。
「早く俺が王になったところを見たいと。そしてその姿を絵に描いて残すのだと言っていた」
言いづらそうに苦笑している。
「描きたい? 変わった理由ですね。そこに他意はないのでしょうか」
やはり乗っ取りが疑われるのだけれど。
「他意はないと思う。俺が父と弟、ブルックリン侯爵を御すから待っていてくれと言ったら、辛抱強く待っていてくれた。俺が死ねば王太子妃にもなれなくなるというのにな」
待たせた反動で今かなり我儘は言われているそうだが、いずれも可愛らしい範囲だそうだ。攻め入られるのに比べたら余程良いと。
「彼女は政略とかを抜きにして本当に俺の事が好きと言ってくれた。そこまでの交流をした覚えはないのだけれども、エカテリーナ嬢からも、クーラの愛情は本物だから受け取れと言われたので本当だとは思うのだが」
カルロス様の見た目と地位には問題はない。
性格がやや秘密主義過ぎて面倒くさいが、ローシュ程狂ってもなく、様々な境遇の者に手を差し伸べるから、好いている者も多い。
俺はクーラ様を詳しく知らないが、エカテリーナ様がそう言うならば、きっと本当にカルロス様の事が好きなのだろう。
「以前、もしも俺が国の誰かに殺されるような事があればバークレイに攻め入る、なんても言われたが、邪魔者を排除したらだいぶ落ち着いたようだよ。クーラが国に居た頃だが、届く手紙も週四から週二に減った」
元々もそしてその後も多い気がするが、カルロス様が気にしていないならば特に突っ込むことはしなくていいだろう。
「いろいろな者の手を借りればならない事は心苦しいが、何とか国を立て直せるように頑張っていくよ」
王家の権威は地に落ちてしまったから、這い上がるまでカルロス様は相当頑張らねばならない。
国王は途中で責任を放棄したし、貴族の連携も乱れている。
ブルックリン家も新侯爵になり、それに伴っていくつかの家が当主交代を行なったりした。
恐らくブルックリン元侯爵を担ぎ上げようとした者達なのだろう、粛清があったが、それがカルロス様の下した事なのか隣国が起こした事かまではわからない。
少なくともバークレイと隣国ミューリッツァは仲が良い。
辺境伯領は平和だし、なんならあちらの国の辺境伯領の者とも仲良くなり、魔獣退治の際には協力し合う事もあるくらいだ。
ともあれ平和なのは良い事である、この平和がどんどん広がり他国との戦争も無くなればいいのに。
「俺達も力を尽くしますので、何かあれば遠慮なくおっしゃって下さい」
エカテリーナと話をし、俺達はカルロス様を支持すると決めていた。
何だかんだと言いつつ手を貸してくれた事、そしてエカテリーナの手をもう汚させたくはないとした事が決定的だ。
魔女の力を使いたくない、と言ってくれるのは少なくとも俺には有難い事だ。それが国力に関係する事であっても、愛する人を戦地に向かわすようなことは、俺はしたくない。
だからカルロス様、俺達を裏切らないで下さいね。
カルロス様がこうして生きているのはとても不思議な事だと改めて思った。
実の父と、そしてこの国の有力な侯爵に狙われてきてここまで生きているなんて、カルロス様は凄い。
今話しをしているここはブルックリン侯爵家所有の別邸だ。式の準備の為に早くに王都に呼ばれ、アーヴィン様にこちらの屋敷での滞在の許可をもらっている。
そうしてドレスの最後の調整やスケジュールの見直しをしたりして過ごしていたところ、カルロス様が話をしたいと訪れてくれた。エカテリーナはクーラ様とお忍びで街に遊びに出かけている。
ポエットやエイシャスも付き添い、女性だけではあるが、頼りになる布陣だ。
「独身最後の思い出作りをしてきますわぁ。エカテリーナ様といっぱい楽しみたいの」
とクーラ様はエカテリーナと腕を組み、出かけて行った。女性だから、とは思ったがやや近すぎる距離にやや嫉妬心が出てしまう。
俺は留守番で、カルロス様の話を聞いていたのだが、どれもこれもとんでもない話ばかりで、何とも言えない。
甘やかなエカテリーナとの生活に早く戻りたいと思う程、辛いものだ。
「そうだな。誰が味方なんてわからない中で生きるのは神経を使った。父はローシュを王にしたい、ブルックリン侯爵はエカテリーナを通してローシュを操りたい。どちらの思惑も行きつくところは一緒で、俺が邪魔であった」
「それなのにあなたはそれまでローシュを責める事もしていなかったですね。自分が暗殺される要因だったのに」
「最後はさすがに怒りが沸いたが、でもローシュの罪は、周囲の大人達が原因なのがあったからな。あの子は色々と足りなかった、周囲がもっと理解し適切な教育を受けさせれば結末は違ったと思う」
カルロスも正す事は出来なかった。
自分を殺そうとする王の事もあり、近づきすぎれば自分が危ういともわかっていたから、ローシュ自身の特性に沿った対応は難しかった。
一定の距離を保って接しなければ、ローシュに危害を加えるのではないかと疑われるために、どうしようもなかったのだ。
「殺されるつもりも王位を譲る気もなかったから、悪目立ちしない程度に執務も頑張ったよ。仕事を放棄しては今支持してくれている者すらも離れてしまう、父と侯爵の目につきすぎないくらいに逆らわず、適度な仕事をこなす日々だったな」
その内にカルロス様の味方は増え、命の危険は減ったという。
時も経ち、ローシュとエカテリーナの関係が悪化した事で、ブルックリン侯爵がカルロス様に手出しをする暇がなくなった、というのもある。
そして国王もローシュを王にする計画が頓挫し、揺れ動いていた。
やがてローシュとエカテリーナが攫われるという事件が起きる、その時にはカルロス様の方が味方が増えていて、王家の大きなスキャンダルとさせてようやく国王を退陣させ、アーヴィン様と結託してブルックリン侯爵をも蟄居させたそうだ。
「エカテリーナ嬢の記憶喪失は多くの者に損失を与え、そちらに気を取られたおかげで俺の寿命も延びたわけだ。エカテリーナ嬢には本当に救われたよ」
直接ではないしそんな意図もなかっただろうけど。
「カルロス様はエカテリーナ様を信頼しているのですね」
自分の命を狙った侯爵の娘なのにエカテリーナ様を信用しているのは不思議だ。もしかして好意を抱いているのではないかと勘繰ってしまう。
「彼女は純粋だからね、それにアーヴィンだって侯爵の息子なのに俺の味方をしてくれる。親子だとてそこは別だよ」
そういうものか。
「それにエカテリーナ嬢は俺の婚約者であるクーラとも仲が良いんだ。妬けるくらいに」
隣国の王女クーラ。ローシュの付き添いで昔少しだけ会った時はおっとりとした人だと思った。今日会った時にはその考えもかなり変わったが。あんなにもエカテリーナに密着する令嬢を今までに見た事はない。
「クーラはローシュが嫌いだったから近寄ることは少なかったから、リヴィオはあまり知らないだろう。彼女は見た目よりもなかなか過激な女性でな。一度こうと決めたら突き進んでしまう傾向があるんだ」
「そのようでしたね。でも、少しだけ心配に思えますが、どうなのでしょう」
そんな人が王太子妃になって大丈夫なのだろうか? つい正直に口について出てしまうが、怒ることなくカルロス様は聞いてくれる。
「何とか手綱は握ってみせるよ。思い込みが激しい性格だけれど、まぁ話して分からないわけではないから。今回の処刑についても、こちらに来ると言って大変だったが、話をしたらわかってくれたが」
思い出してのため息だろうか。
このところのカルロス様は本当に痩せたし、苦労人の顔をしている。だがそれとは反比例して、生き生きとしているようにも感じられた。
色々な肩の荷が下りたから、心の方は軽くなったのだろう。
「わざわざ見たいとでもおっしゃったのですか?」
「いや、どちらかというそちらには関心が薄くてな。それよりも早く処刑して俺を王にしようと推し始めてな。さすがに王族の処刑は段取りがあると言えば渋々受け入れたけど」
「そうですか」
早く乗っ取りたいとか、そういう事ではないかと疑ってしまう。
「早く俺が王になったところを見たいと。そしてその姿を絵に描いて残すのだと言っていた」
言いづらそうに苦笑している。
「描きたい? 変わった理由ですね。そこに他意はないのでしょうか」
やはり乗っ取りが疑われるのだけれど。
「他意はないと思う。俺が父と弟、ブルックリン侯爵を御すから待っていてくれと言ったら、辛抱強く待っていてくれた。俺が死ねば王太子妃にもなれなくなるというのにな」
待たせた反動で今かなり我儘は言われているそうだが、いずれも可愛らしい範囲だそうだ。攻め入られるのに比べたら余程良いと。
「彼女は政略とかを抜きにして本当に俺の事が好きと言ってくれた。そこまでの交流をした覚えはないのだけれども、エカテリーナ嬢からも、クーラの愛情は本物だから受け取れと言われたので本当だとは思うのだが」
カルロス様の見た目と地位には問題はない。
性格がやや秘密主義過ぎて面倒くさいが、ローシュ程狂ってもなく、様々な境遇の者に手を差し伸べるから、好いている者も多い。
俺はクーラ様を詳しく知らないが、エカテリーナ様がそう言うならば、きっと本当にカルロス様の事が好きなのだろう。
「以前、もしも俺が国の誰かに殺されるような事があればバークレイに攻め入る、なんても言われたが、邪魔者を排除したらだいぶ落ち着いたようだよ。クーラが国に居た頃だが、届く手紙も週四から週二に減った」
元々もそしてその後も多い気がするが、カルロス様が気にしていないならば特に突っ込むことはしなくていいだろう。
「いろいろな者の手を借りればならない事は心苦しいが、何とか国を立て直せるように頑張っていくよ」
王家の権威は地に落ちてしまったから、這い上がるまでカルロス様は相当頑張らねばならない。
国王は途中で責任を放棄したし、貴族の連携も乱れている。
ブルックリン家も新侯爵になり、それに伴っていくつかの家が当主交代を行なったりした。
恐らくブルックリン元侯爵を担ぎ上げようとした者達なのだろう、粛清があったが、それがカルロス様の下した事なのか隣国が起こした事かまではわからない。
少なくともバークレイと隣国ミューリッツァは仲が良い。
辺境伯領は平和だし、なんならあちらの国の辺境伯領の者とも仲良くなり、魔獣退治の際には協力し合う事もあるくらいだ。
ともあれ平和なのは良い事である、この平和がどんどん広がり他国との戦争も無くなればいいのに。
「俺達も力を尽くしますので、何かあれば遠慮なくおっしゃって下さい」
エカテリーナと話をし、俺達はカルロス様を支持すると決めていた。
何だかんだと言いつつ手を貸してくれた事、そしてエカテリーナの手をもう汚させたくはないとした事が決定的だ。
魔女の力を使いたくない、と言ってくれるのは少なくとも俺には有難い事だ。それが国力に関係する事であっても、愛する人を戦地に向かわすようなことは、俺はしたくない。
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