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第15話 注意と騒動
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「早くご飯食べたいにゃあ」
イティルラ様の内ポケットからチェリちゃんが姿を現した。
イティルラ様とは朝から一緒だったし制服も着替えていないから、もしかしてずっと入っていたのかしら。
全然気づかなかったわ。
「そうね、もうお昼の時間だからお腹空いたよね」
よしよしとチェリちゃんを撫でる。
「エストレアもお腹空いたよにゃ。今日からあたち達と食べるのにゃ」
「それは楽しみね」
気持ちよさそうにチェリちゃんが目を細める。
「チェリの言う通りだね。入学式で疲れただろうし、早めに昼食にしよう。エストレア嬢、ここに寄ってくれてありがとう」
国王陛下も気を遣ってくれて、話はここでお開きのようだわ。
「いえ、ご挨拶出来てとても嬉しかったです」
本当に顔合わせくらいで大した話も出来なかったけれど、これで良かったのだろうか。
「本当はゆっくりと話をしたかったけれど、仕事が立て込んでいてね。今度お茶でもしながら話をしてくれると嬉しいな」
「こちらこそぜひよろしくお願いします」
その時はもっと早くにお知らせ頂ければ嬉しいです、何て事は言葉に出せなかったけれど、頭を下げる。
「もし良ければだけど、イリューシカの方にも顔出しをして欲しい。本当はここに来る予定だったのだけれど……おかしいなぁ」
「何か急用でも入ったのでしょうか。ちなみに母上の今日の予定は?」
「新しいドレスを頼むために仕立て屋を呼んでるはずだけど、何かトラブルでもあったかな。エストレア嬢が来るまでには絶対に終わらせると言っていたんだけど」
「そうなのですね。まぁ長引いているだけかもしれませんし、わたくし達で伺ってみますわ」
イティルラ様が立ち上がったので、私も一緒に立ち上がる。
「まだご飯じゃにゃいのか」
チェリちゃんが大きなため息をつく、とても残念そうだ。
「チェリちゃん、もう少しだけ辛抱してね。王妃様に挨拶をしたいの」
不満そうな声を上げるチェリちゃんの頭を撫でてあげると、チェリちゃんが私の方にぴょんと飛んできた。
「待つ代わりに今度はエストレアのところで寝るにゃ」
「えっ、えっ?」
もぞもぞとチェリちゃんが私の制服の内ポケットに入ってくる。
「こら、チェリ!」
ディフェクト様が大きな声を出すけれど、チェリちゃんは出てこようとしない。
「困ったわね……エストレア、申し訳ないけれど、少しだけ預かってくれる? 猫だから気まぐれな性格なのよね。へそを曲げると面倒だし」
「少しだけなら……」
うっかり潰さないように気を付けないと。
「あぁエストレア嬢。チェリの事はここにいる者の他、家族しか知らない事だから外では誰にも見られないように気を付けて欲しい」
「は、はい」
「話をするウールドールなんて、皆に知られたらパニックになるだろうし、下手したら誘拐されたり解剖されてしまうかもしれない。それ故にチェリの存在は秘匿にしている、くれぐれも注意してね」
そうね、色々な人にお話をするものではないわね。私もいまだにお父様に話せていないし。
(悪い人がそんな存在を目の当たりにしたら……チェリちゃんどこかに売り飛ばされてしまうかも)
今までは側にいなかったからあまり考えていなかったけれど、こうして懐にいて、陛下にも注意をされたとなると、急に不安になってきた。
「はい、絶対に言いませんし、誰にも見せません」
私はぎゅっとチェリちゃんを服の上から抑える。
ちっちゃく「み”ゃっ?!」って聞こえたけれど、気のせいね。
何とかしてチェリちゃんを守らないと。
「大丈夫だよ、エストレアもチェリも僕達が守る。その為に付いているのだから」
「エストレアは何も心配しないで。わたくし達が側にいますよ」
二人に手を繋がれ、そのまま廊下へと出る。
「では父上、母上とお話をしたら離宮へと行きますね」
「お父様、お茶とお菓子をありがとう。お仕事頑張ってくださいまし」
「陛下、ありがとうございました。また今度ゆっくりとお話をしていただけるとありがたいです」
陛下は気さくな笑顔で手を振ってくれる。
「いつでもおいで。あまり気を遣わないで良いからね」
「だから陛下、普通の人は気を遣うもので……」
秘書の人に小言を言われている途中で扉が閉まる。
「なんだかとても慌ただしくさせてしまいましたね」
あんな退室でよかったのかしら? 普通は許されなさそうだけれど。
「父上は忙しいし、本人が気を遣わないで良いといったのだから、気にしなくていいんだよ」
「そうそう、お父様が良いと言ったのですから、良いのです。でもそこを気にするエストレアはやはり良い子ですわ」
イティルラ様に撫でられ、なんだか照れくさくなってしまう。
「狡いぞ、イティルラ。同性だからってそんなにエストレアにベタベタ触って」
「あら、それがわたくしの特権ですもの、仕方ない事じゃなくて?」
悔しがるディフェクト様を尻目に、ほほほっと勝ち誇るように笑うイティルラ様。
仲良くなるにはまだほど遠いようだ。
「あの、そろそろ王妃様のところへと向かいませんか? その、昼食も食べたいし……」
「そうだね、そろそろ昼食も取りたいし行ってこようか」
ディフェクト様が笑顔で肯定してくれる。
扉の前に護衛の人がいるもんだから、チェリちゃんの事は伏せたけれど、これって私がお腹空いたみたいになるかしら?
(食いしん坊だと思われたらどうしよう)
そう考えると少し恥ずかしいわ。
「わたくしもお腹がすきましたわ、今日の昼食は何でしょうね」
イティルラ様も私に合わせてかそんな事を言ってくれる。
(二人共、私が何を話しても受け止めてくれるのよね)
思えば二人に強く否定された事はない。
いつでも私の事を褒めてくれたり、同調してくれたり、自信がない時は励ましたりしてくれる。
(こんなに優しい二人に囲まれて、私幸せだなぁ……)
「どうしたの。エストレア?」
「何がですか?」
「今笑ってたからさ」
ディフェクト様に言われるまで気が付かなかった。どうやら表情に出ていたようだ。
「少し、昔の事を思い出していたのです」
「そっかぁ、それはとても良い事なんだろうね。そんな素敵な笑顔になるんだから」
やっぱり優しいなぁ……。
「ディフェクト様も素敵ですよ、こうしていつも優しい言葉をかけてくれますし。もちろんイティルラ様のとても優しいです」
手を握る勇気が出なくて、二人の袖を軽く握る。
「いつもありがとうございます」
「……エストレアが喜ぶなら何でもするよ」
「わたくしだって。どこにでも駆けつけますわ」
二人は袖を握った私の手を握り、そのまま進んでいく。
「あの、横になって進むと邪魔になってしまいますよ」
「平気、誰もいないし」
そう言えばあまりすれ違う人もいないわね。
「もうすぐお昼だから、皆食堂の方に行っているはずだから。それに僕達の前に出るものはいないから」
(さすが王子様ね……)
そんな発言したことも考えたこともないわ。
「それにこちらにはあまり人が来ませんの。お母様の棟になりますから、限られた人しか入れないのですわ」
「そうなんですね、気が付きませんでした」
いつの間にそこまで来ていたのだろう、話をしながらだったから全く分からなかったわ。
そう考えてふと思い当たる。
(両脇にディフェクト様とイティルラ様がいるものね、そりゃあ周りが見えないわけだわ)
二人共私よりも背が高いし、手を繋がれているから動きも制限されている。それ故に周囲に注意がいかなかったのかもしれない。
「仕立て屋を呼んでいると言ってましたから、応接室にいるかと思いますわ。生地を見繕うのに時間がかかっているのかしら?」
そう言えばドレスを作る予定と言っていたわね、何か催し物が近いのかしら。
そうして進んでいくと、何やら声が聞こえてくる。
「何だろう、騒がしいね」
ディフェクト様も顔を顰める。
「女性の声が聞こえますね」
なにやら怒っているような困っているような、複数人の声がする。
「あちらには応接室があるのですけれど……まさか」
声はどうやら王妃様のいるところかららしい。
部屋の外ではメイドらしき女性達がおろおろとしていた。
「あ、ディフェクト様、それにイティルラ様も」
メイド達はディフェクト様達を見かけて駆け寄ってくる。
「どうか、お力を貸してくださいませんか? あたし達では手に負えなくて……」
一体何があったのかしら?
イティルラ様の内ポケットからチェリちゃんが姿を現した。
イティルラ様とは朝から一緒だったし制服も着替えていないから、もしかしてずっと入っていたのかしら。
全然気づかなかったわ。
「そうね、もうお昼の時間だからお腹空いたよね」
よしよしとチェリちゃんを撫でる。
「エストレアもお腹空いたよにゃ。今日からあたち達と食べるのにゃ」
「それは楽しみね」
気持ちよさそうにチェリちゃんが目を細める。
「チェリの言う通りだね。入学式で疲れただろうし、早めに昼食にしよう。エストレア嬢、ここに寄ってくれてありがとう」
国王陛下も気を遣ってくれて、話はここでお開きのようだわ。
「いえ、ご挨拶出来てとても嬉しかったです」
本当に顔合わせくらいで大した話も出来なかったけれど、これで良かったのだろうか。
「本当はゆっくりと話をしたかったけれど、仕事が立て込んでいてね。今度お茶でもしながら話をしてくれると嬉しいな」
「こちらこそぜひよろしくお願いします」
その時はもっと早くにお知らせ頂ければ嬉しいです、何て事は言葉に出せなかったけれど、頭を下げる。
「もし良ければだけど、イリューシカの方にも顔出しをして欲しい。本当はここに来る予定だったのだけれど……おかしいなぁ」
「何か急用でも入ったのでしょうか。ちなみに母上の今日の予定は?」
「新しいドレスを頼むために仕立て屋を呼んでるはずだけど、何かトラブルでもあったかな。エストレア嬢が来るまでには絶対に終わらせると言っていたんだけど」
「そうなのですね。まぁ長引いているだけかもしれませんし、わたくし達で伺ってみますわ」
イティルラ様が立ち上がったので、私も一緒に立ち上がる。
「まだご飯じゃにゃいのか」
チェリちゃんが大きなため息をつく、とても残念そうだ。
「チェリちゃん、もう少しだけ辛抱してね。王妃様に挨拶をしたいの」
不満そうな声を上げるチェリちゃんの頭を撫でてあげると、チェリちゃんが私の方にぴょんと飛んできた。
「待つ代わりに今度はエストレアのところで寝るにゃ」
「えっ、えっ?」
もぞもぞとチェリちゃんが私の制服の内ポケットに入ってくる。
「こら、チェリ!」
ディフェクト様が大きな声を出すけれど、チェリちゃんは出てこようとしない。
「困ったわね……エストレア、申し訳ないけれど、少しだけ預かってくれる? 猫だから気まぐれな性格なのよね。へそを曲げると面倒だし」
「少しだけなら……」
うっかり潰さないように気を付けないと。
「あぁエストレア嬢。チェリの事はここにいる者の他、家族しか知らない事だから外では誰にも見られないように気を付けて欲しい」
「は、はい」
「話をするウールドールなんて、皆に知られたらパニックになるだろうし、下手したら誘拐されたり解剖されてしまうかもしれない。それ故にチェリの存在は秘匿にしている、くれぐれも注意してね」
そうね、色々な人にお話をするものではないわね。私もいまだにお父様に話せていないし。
(悪い人がそんな存在を目の当たりにしたら……チェリちゃんどこかに売り飛ばされてしまうかも)
今までは側にいなかったからあまり考えていなかったけれど、こうして懐にいて、陛下にも注意をされたとなると、急に不安になってきた。
「はい、絶対に言いませんし、誰にも見せません」
私はぎゅっとチェリちゃんを服の上から抑える。
ちっちゃく「み”ゃっ?!」って聞こえたけれど、気のせいね。
何とかしてチェリちゃんを守らないと。
「大丈夫だよ、エストレアもチェリも僕達が守る。その為に付いているのだから」
「エストレアは何も心配しないで。わたくし達が側にいますよ」
二人に手を繋がれ、そのまま廊下へと出る。
「では父上、母上とお話をしたら離宮へと行きますね」
「お父様、お茶とお菓子をありがとう。お仕事頑張ってくださいまし」
「陛下、ありがとうございました。また今度ゆっくりとお話をしていただけるとありがたいです」
陛下は気さくな笑顔で手を振ってくれる。
「いつでもおいで。あまり気を遣わないで良いからね」
「だから陛下、普通の人は気を遣うもので……」
秘書の人に小言を言われている途中で扉が閉まる。
「なんだかとても慌ただしくさせてしまいましたね」
あんな退室でよかったのかしら? 普通は許されなさそうだけれど。
「父上は忙しいし、本人が気を遣わないで良いといったのだから、気にしなくていいんだよ」
「そうそう、お父様が良いと言ったのですから、良いのです。でもそこを気にするエストレアはやはり良い子ですわ」
イティルラ様に撫でられ、なんだか照れくさくなってしまう。
「狡いぞ、イティルラ。同性だからってそんなにエストレアにベタベタ触って」
「あら、それがわたくしの特権ですもの、仕方ない事じゃなくて?」
悔しがるディフェクト様を尻目に、ほほほっと勝ち誇るように笑うイティルラ様。
仲良くなるにはまだほど遠いようだ。
「あの、そろそろ王妃様のところへと向かいませんか? その、昼食も食べたいし……」
「そうだね、そろそろ昼食も取りたいし行ってこようか」
ディフェクト様が笑顔で肯定してくれる。
扉の前に護衛の人がいるもんだから、チェリちゃんの事は伏せたけれど、これって私がお腹空いたみたいになるかしら?
(食いしん坊だと思われたらどうしよう)
そう考えると少し恥ずかしいわ。
「わたくしもお腹がすきましたわ、今日の昼食は何でしょうね」
イティルラ様も私に合わせてかそんな事を言ってくれる。
(二人共、私が何を話しても受け止めてくれるのよね)
思えば二人に強く否定された事はない。
いつでも私の事を褒めてくれたり、同調してくれたり、自信がない時は励ましたりしてくれる。
(こんなに優しい二人に囲まれて、私幸せだなぁ……)
「どうしたの。エストレア?」
「何がですか?」
「今笑ってたからさ」
ディフェクト様に言われるまで気が付かなかった。どうやら表情に出ていたようだ。
「少し、昔の事を思い出していたのです」
「そっかぁ、それはとても良い事なんだろうね。そんな素敵な笑顔になるんだから」
やっぱり優しいなぁ……。
「ディフェクト様も素敵ですよ、こうしていつも優しい言葉をかけてくれますし。もちろんイティルラ様のとても優しいです」
手を握る勇気が出なくて、二人の袖を軽く握る。
「いつもありがとうございます」
「……エストレアが喜ぶなら何でもするよ」
「わたくしだって。どこにでも駆けつけますわ」
二人は袖を握った私の手を握り、そのまま進んでいく。
「あの、横になって進むと邪魔になってしまいますよ」
「平気、誰もいないし」
そう言えばあまりすれ違う人もいないわね。
「もうすぐお昼だから、皆食堂の方に行っているはずだから。それに僕達の前に出るものはいないから」
(さすが王子様ね……)
そんな発言したことも考えたこともないわ。
「それにこちらにはあまり人が来ませんの。お母様の棟になりますから、限られた人しか入れないのですわ」
「そうなんですね、気が付きませんでした」
いつの間にそこまで来ていたのだろう、話をしながらだったから全く分からなかったわ。
そう考えてふと思い当たる。
(両脇にディフェクト様とイティルラ様がいるものね、そりゃあ周りが見えないわけだわ)
二人共私よりも背が高いし、手を繋がれているから動きも制限されている。それ故に周囲に注意がいかなかったのかもしれない。
「仕立て屋を呼んでいると言ってましたから、応接室にいるかと思いますわ。生地を見繕うのに時間がかかっているのかしら?」
そう言えばドレスを作る予定と言っていたわね、何か催し物が近いのかしら。
そうして進んでいくと、何やら声が聞こえてくる。
「何だろう、騒がしいね」
ディフェクト様も顔を顰める。
「女性の声が聞こえますね」
なにやら怒っているような困っているような、複数人の声がする。
「あちらには応接室があるのですけれど……まさか」
声はどうやら王妃様のいるところかららしい。
部屋の外ではメイドらしき女性達がおろおろとしていた。
「あ、ディフェクト様、それにイティルラ様も」
メイド達はディフェクト様達を見かけて駆け寄ってくる。
「どうか、お力を貸してくださいませんか? あたし達では手に負えなくて……」
一体何があったのかしら?
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