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貧乏性は断れない
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「改めて、僕の名はヴィンセント。今日は先日のお礼をしようと思って。あの時は僕の引き起こした騒動に巻き込んでしまって、本当に申し訳なかった」
王子が頭を下げようとするので、慌てて止めた。主に、私の意思に従った死霊のロイが。
「…もうご存知のようですけれど、ルーチェ・サングリアですわ。お手紙の時から思っていたのですが、わたくし、王子殿下と会ったことございました?」
今見ても、これほどのキラキラしい雰囲気を持ったイケメンがいたら、周りの女性が放っておかないだろう。
ヴィンセントは目を瞬かせた後、何かに気づいたかのように一人納得した。
「あぁ…正体がばれないように、女装していたからね。気づかないのも無理はない」
じょ、そう?女…金髪の…この美形が女の子だったら凄い美少女だわ。ん?最近会った美少女に騒動と言えば、ニーズベルクのあの件しか思いつかないけれど…。
「男二人相手に格好良かったよ。あの時は本当にありがとう。それにしても、これほど可憐な少女が希少な術士とはね」
ビンゴ。あの時の美少女が王子か。男であの、可愛さって…。いやいや、深くは考えないでおこう。
「あ、テーブルのお菓子は遠慮せずに食べていいからね。勿論、後日お礼の品も届けるよ」
あ、はい。遠慮するつもりは最初からサラサラありませんでした。お礼の品って何だろう。実家の足しになるようなものだといいなぁ。貧乏性なルーチェは、素直にお礼を受け取ることにした。
「それで、本題なんだけど。君、僕の護衛術士にならないかい?」
「…そのことですけれど、わたくしは平和に暮らしたいのでお断りーー」
「ちなみに、年間報酬は今の君の稼ぎの10倍以上だ」
その時、ルーチェの目は金に眩んだ。飲んでいた紅茶のカップをそっとテーブルに置き、キリッとした顔で前言撤回した。
「さ、早く手続き致しましょう。書類はどこですか?」
王子が頭を下げようとするので、慌てて止めた。主に、私の意思に従った死霊のロイが。
「…もうご存知のようですけれど、ルーチェ・サングリアですわ。お手紙の時から思っていたのですが、わたくし、王子殿下と会ったことございました?」
今見ても、これほどのキラキラしい雰囲気を持ったイケメンがいたら、周りの女性が放っておかないだろう。
ヴィンセントは目を瞬かせた後、何かに気づいたかのように一人納得した。
「あぁ…正体がばれないように、女装していたからね。気づかないのも無理はない」
じょ、そう?女…金髪の…この美形が女の子だったら凄い美少女だわ。ん?最近会った美少女に騒動と言えば、ニーズベルクのあの件しか思いつかないけれど…。
「男二人相手に格好良かったよ。あの時は本当にありがとう。それにしても、これほど可憐な少女が希少な術士とはね」
ビンゴ。あの時の美少女が王子か。男であの、可愛さって…。いやいや、深くは考えないでおこう。
「あ、テーブルのお菓子は遠慮せずに食べていいからね。勿論、後日お礼の品も届けるよ」
あ、はい。遠慮するつもりは最初からサラサラありませんでした。お礼の品って何だろう。実家の足しになるようなものだといいなぁ。貧乏性なルーチェは、素直にお礼を受け取ることにした。
「それで、本題なんだけど。君、僕の護衛術士にならないかい?」
「…そのことですけれど、わたくしは平和に暮らしたいのでお断りーー」
「ちなみに、年間報酬は今の君の稼ぎの10倍以上だ」
その時、ルーチェの目は金に眩んだ。飲んでいた紅茶のカップをそっとテーブルに置き、キリッとした顔で前言撤回した。
「さ、早く手続き致しましょう。書類はどこですか?」
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とても面白かったです!是非続きを書いてください!!!
ルーチェを身勝手な理由で婚約破棄したクズ男はもっと再起不能なざまぁをお願いします♪( ´∀`)
無理はなさらないでくださいね( ´ ▽ ` )ノ