絶対零度の悪役令嬢

コトイアオイ

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序章

ぼんやりとした記憶

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 私の名はクリスティーヌ・ウォレスと言う。
この世界の、いや、サンブルク王国の公爵令嬢である。

魔法と剣が両立するこの不思議な国に転生したと分かったのは、私が5歳の頃だった。突然気を失って、三日間高熱にうなされた後、私は全てを思い出した。

前世は、日本のOLで若くして亡くなったこと、今いる世界が、かつての世界で人気だった漫画『愛から始まる』の世界であることを。

そして、淡い金髪に輝く翡翠色の瞳を持つ美少女、クリスティーヌとして生まれ変わっていたことを。

別にヒロインが良いというわけではないが、悪役令嬢の最後はあまり良いものではないだろう。その作品にはまっていた同僚は、クリスティーヌは没落か死亡、行方不明エンドだよ!と楽しげに語っていたはず。

さすがに、今世では長生きがしたい、それが私の何よりの願いである。


では、どうすればバッドエンドを回避できるか?それはーーーー真面目に生きていれば何とかなるだろう!

前世の私は、バリバリのキャリアウーマンで若くして役職持ちだった。事故は思わぬアクシデントだったが…。要するに、真面目に生きていれば何かしら良い結果がついてくるはずなのだ。


その信条を胸に、私は勉学やダンス、魔法学に励んだ。

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