絶対零度の悪役令嬢

コトイアオイ

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3.体験入学へ

事前の聞き取りは忘れずに

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 魔法学園入学に際して、事前に知識を集めよう。そう思って、現在在学中の兄へ聞き取り調査をしかけることにした。



「学校の話?いいけど…別に大した話はないよ」



それでもいいので、お願いします。真剣な顔でコクコクと頷く。兄は戸惑いながらも色々説明してくれた。


「まずは…クリスの場合は入学前だから…そうだな、一応入学前に体験入学をすることも出来るよ。ただ、貴族はあんまりしてないみたいだけど」



平民や下級貴族が試しに見学ってところか。



「あとは…一年毎に試験がある。最初はただ単に一般常識とかの学力テストだけど、年次が上がるとそれぞれクラスの専門分野に分かれてのテストがあるよ」


学校だもんね、テストは絶対あるよね。専門分野というと、文理的な感じで分かれるのかな。…ここでは、もっとファンタジーな分類化か?



詳しく聞くと、2年次から研究科、実用科、開発科、商業科と大きく分かれるそうだ。
研究科では、魔法の歴史や成り立ちなどを研究する。実用科では、魔法騎士か魔術師を目指して実習が行われる。そして、開発科では、魔法の新たな使用方法や商品を生み出すそうだ。そうした商品をどのように売り出すかを学ぶのが商業科、いわゆる広告代理店のような仕事である。魔法を使う分、派手なんだろうなぁ。
…うん、私は開発科かな。



ちなみに、アスター兄様は魔法騎士のクラスだそうで、さぞや恰好良いのだろう。何となく、周りの女子が黄色い声援を送る姿が想像できる。


その四つの科でも、さらにクラスは三クラスほどに細分化される。それは、入学後のクラス編成と違って実力順というシビアな世界だ。


漫画の登場キャラクター達はどこのクラスになるんだろう。ま、インテリキャラは研究科に、スポコン男が魔法騎士のクラスってとこか。あ、とは言っても、アスター兄様は頭も良いので一概には言えないかもしれない。


「それと、やっぱり学校だからね、校外研修や文化祭、体育祭もあるよ」



おぉ、楽しそう…体育祭、どうやって競うんだろう。研究、商業科とか不利じゃない?


「体育祭はどういった組編成なのですか?」



「あぁ、各クラスが均等な実力になるように分けられるから安心していいよ」



良かった、ちゃんと試合になるみたい。そうじゃないと成り立たないもんね。



他にも、どの先生が優しいとか厳しいとか、学食の美味しいメニューを聞いた。学食…期待が高まるわ…。最初に何を食べるべきか、これが問題だ。


 話のお礼に、兄へ通信機をプレゼントした。今度は忘れずにトリセツも付ける。同じ過ちは繰り返さないぞ。後で父や母にも渡しておこう。まずは、家族でお試しして効果を調べることにしたのだ。シエルは当てにならない。

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