絶対零度の悪役令嬢

コトイアオイ

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5.ヒロイン登場!

女子のヘイト上昇率

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 ヒロインこと、マリンが編入してきた。それからといったら、女子のイライラもとい、殺気が凄まじい。人間の情念の激しさを好む悪魔、セパルから見ても、食あたりしそうだと称するレベルだ。マリン、ある意味凄いぞ。


何故、ここまで女子を敵に回したのか?その原因となった出来事を、私は思い出すーー。


ーーー


始まりは授業の時からだった。


 「ごめんなさぁい、私まだ教科書持ってないから、机付けちゃうね!」


隣の男子生徒はイケメンで、女子からの人気も高く、3組のリーダー的存在である女子の彼氏だったらしい。しかし、そんなことを知らないマリンは、授業中その男子に引っ付きまくっていた。それを嫌がらなかった男子も男子なのだが、女子の怒りはマリンに集中した。


 また、ある時には掃除の際に、マリンが持っていたバケツを派手にぶちまけた。中に入っていた水は勢いよく、3組の貴族の女子に降り注いだ。マリンも悪いと思って謝った。そこまでは良かった。

問題はその後だった。


「私も水被るから許して!」と言い放つやいなや、ご丁寧にバケツの水を汲み直して頭から被ったそうだ。


まるで意味が分からない。当然、その女子も怒り心頭だったようだが、何せ服が濡れたままではいられず、一旦その場を走り去ったらしい。その女子が居なくなった後で、マリンは男子の前でポロポロ泣き始めた。


「私、謝ったのに…」


美少女がさめざめと泣いている姿に、惚れっぽい男子生徒が構い出した。そしてこのエピソードは、男子の態度に女子が激昴し、男子を教室から締め出したという結末に至った。


ーーー



まだまだマリンのとんでもエピソードはあるのだが、一つ分かることは彼女が疫病神だということだ。漫画の登場キャラだとか、そういうのを抜きにしても半径1m以内に近づきたくない。

ナチュラルドジ…恐ろしい。ほんと、同じクラスじゃなくて良かった。

 ところが、安心していた私もついにマリンと接触してしまうことになる。


それは、体育祭実行委員に選ばれてしまったことによる。あれは、人望や能力などで選ばれるはずなのだが、何と3組の女子の怒りを甘く見ていた。彼女達は、その仕事をマリンに押し付けたのである。
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