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7.結末
その後
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私達が騒ぎを起こした後、白の塔は大きな音を立てて倒壊していったそうだ。全壊とまではいかずとも、この一帯で唯一無二の高さを誇っていた塔はなくなった。何せ、塔の真ん中から上が跡形もなくなっているからだ。最上階の部屋はリヒト達に壊され、塔の中心に位置していた私が捕まっていた部屋は燃え尽きてしまった。
幸い、近くの住民達に大きな被害はなかった。瓦礫の撤収には時間がかかったが、ボランティアの方々などにより意外とすぐに解決した。
けれど、白の塔にいた一部の兵士と最高責任者は逃げ遅れたためにその倒壊に巻き込まれ命を失ったという。一部の兵士とは、あの時最後に対峙した兵士長一派だ。正直、リヒトを傷ついた人達なんだし当然の報いだと思う心もある。しかし、自分の行動が影響して人が死ぬことは私の心に複雑な思いをもたらした。
それをリヒトに吐露すると、彼は何故か不機嫌そうな顔をした。
「僕のシェリをずっと閉じ込めてきたやつだよ?僕らを引き離した張本人だし。あれくらいで済んだだけ感謝してほしいくらいだよ……本当はあの忌々しい舌を抜いて火で炙ってその身を斬り裂いても足りない……」
………聞かなかったことにした。
最近思うけど、天使の定義について考えさせられる。リヒトもおよそ天使とは思えない恐ろしいことを口走るが、あの金髪天使もまた、ひどい人格破綻者だ。彼は白の塔の倒壊が大変お気に召したそうだ。
「だって、人間達が必死に作り上げてきたものが一瞬で壊れていくんだよ?これが愉快じゃないなら、他に何と言えばいいんだい」
そう言って彼は純粋にこちらを見つめてきた。私はもちろん引きつった笑いを浮かべるので精一杯だった。この天使を敵に回したらいけないと、強く感じた。
結局、この金髪天使は権力者の破滅が見たくてリヒトに力を貸していたとか。実際、白の塔の醜聞は今や大陸中に知れ渡っている。聖女の独占まがいの監禁、それも身分の高い者や権力者のみによる独占ということで、白の塔は厳しい弾劾を受けた。関係者達は軒並み身分を剥奪され、追放されたらしい。
金髪天使は…ストレスにより頭の毛が薄くなった彼らを見て、大笑いして息を詰まらせていた。色々、心配になる天使だ。
白の塔という鎖から晴れて完全に解放された私は、現在リヒトと金髪天使と私の三人で旅をしている。広く治癒の力を届けるためにと、新たな政策が打ち出され、地域ごとに置かれた出張診察所に定期的に聖女が立ち寄ることになったのだ。
私達はその政策を受けて、最初の出張診察所に向かって旅をするのだった。
幸い、近くの住民達に大きな被害はなかった。瓦礫の撤収には時間がかかったが、ボランティアの方々などにより意外とすぐに解決した。
けれど、白の塔にいた一部の兵士と最高責任者は逃げ遅れたためにその倒壊に巻き込まれ命を失ったという。一部の兵士とは、あの時最後に対峙した兵士長一派だ。正直、リヒトを傷ついた人達なんだし当然の報いだと思う心もある。しかし、自分の行動が影響して人が死ぬことは私の心に複雑な思いをもたらした。
それをリヒトに吐露すると、彼は何故か不機嫌そうな顔をした。
「僕のシェリをずっと閉じ込めてきたやつだよ?僕らを引き離した張本人だし。あれくらいで済んだだけ感謝してほしいくらいだよ……本当はあの忌々しい舌を抜いて火で炙ってその身を斬り裂いても足りない……」
………聞かなかったことにした。
最近思うけど、天使の定義について考えさせられる。リヒトもおよそ天使とは思えない恐ろしいことを口走るが、あの金髪天使もまた、ひどい人格破綻者だ。彼は白の塔の倒壊が大変お気に召したそうだ。
「だって、人間達が必死に作り上げてきたものが一瞬で壊れていくんだよ?これが愉快じゃないなら、他に何と言えばいいんだい」
そう言って彼は純粋にこちらを見つめてきた。私はもちろん引きつった笑いを浮かべるので精一杯だった。この天使を敵に回したらいけないと、強く感じた。
結局、この金髪天使は権力者の破滅が見たくてリヒトに力を貸していたとか。実際、白の塔の醜聞は今や大陸中に知れ渡っている。聖女の独占まがいの監禁、それも身分の高い者や権力者のみによる独占ということで、白の塔は厳しい弾劾を受けた。関係者達は軒並み身分を剥奪され、追放されたらしい。
金髪天使は…ストレスにより頭の毛が薄くなった彼らを見て、大笑いして息を詰まらせていた。色々、心配になる天使だ。
白の塔という鎖から晴れて完全に解放された私は、現在リヒトと金髪天使と私の三人で旅をしている。広く治癒の力を届けるためにと、新たな政策が打ち出され、地域ごとに置かれた出張診察所に定期的に聖女が立ち寄ることになったのだ。
私達はその政策を受けて、最初の出張診察所に向かって旅をするのだった。
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