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4 聖人候補の領地経営
808 事業計画
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808
サイデム商会の会議室で、私とおじさまは担当者を集めて〝午後のお茶会普及計画〟について話あっていた。
「これは先日皇宮にて、正妃様と皇子様方にご披露したのと同じものです」
私はいわゆる英国風アフターヌーンティーで使われるものを模した食器を見せながら説明する。
「このように皿を三段に置き、お茶と共に口に運びやすいお菓子や軽食を乗せた状態で上部を持ち、それぞれの席へと運ぶという形になります。この運ぶための外側の金属部分とお皿、さらには色柄を揃えたティーセット、ティーコゼーをはじめとするリネン類、もちろん〝午後のお茶会〟向けの高級茶葉の開発など、この市場はかなりの収益が見込めると思われます」
担当の方々には、定番の小さなサンドウイッチやプチケーキ、タルトやサラダなどを味わってもらいながら、これの楽しみ方を説明していく。皆さん、これが儲け口であると確信してくれているようで、表情は真剣だ。
「皇宮発の流行となれば、貴族たちはこぞって購入を始めるでしょうから、かなりの高級路線でも売れます。これはかなり美味しい商売になりますよぉ~」
ちょっと悪い顔のなっている私に、皆さんも〝お主も悪よのぉ〟と言った表情で頷いてくれる。
べつにぼったくろうというのではない、高級品を適正価格で販売するだけだ。何もやましいことはない。
(まぁ、こちらの言い値だけどね)
「まずは最高品質のアフターヌーンティーセットを一式作りましょう。それを旗艦商品と位置づけ、そこから製品ラインを広げて段階的に量産品へと裾野を広げていくのがいいでしょう。陶磁器は〝皇宮御用達〟のお抱え工房にお願いしたと思いますが、よろしいですか」
私の質問に陶磁器担当の方が頷いてくれる。
「もちろんでございます。皇宮へお納めするのですから、なんの問題もございません。メイロード様よりいただいたご指定もきっちり再現していただきますので、ご安心くださいませ」
「ありがとう。金属加工工房の方も最高のところが使えるのよね」
「はい、実はいくつか当たりをつけていたところ、ナバフ・ジスタン様が、自分にやらせろとおっしゃって、すでに最初の設計図も持っていかれてしまいました。もちろんジスタン様の工房は、シドでも最高峰の技術を持つ金属加工の工房でございますから、こちらとしても願ったり叶ったりなのですが……」
「ったく、強引だな、あのオヤジは……まぁいつものことだ。それで進めてくれ」
サイデムおじさまがそういうと担当者もほっとしたように頷く。確かにジスタンさんの工房の仕事ならば、素晴らしい出来上がりになるに違いない。
「では、各自、皇宮に納める品であることを忘れず、万にひとつの間違いもないよう最高の品物を用意すべく動くように。頼んだぞ!」
「はい!」
このプロジェクトに呼ばれたことに誇りを持っているらしい皆さんは、真剣な表情で頷いてくれ、会議は終了した。
私とおじさまは、そのままおじさまの執務室へ移動、まずはこの計画に関する契約書類を作り、その後は昼食の予定だ。
例によって純益の五割というとんでもない額からの交渉。だが、私も慣れた。今回は四割にしてもらってから、これをマリス領の財務部へ振り込んでもらう契約とした。財務部にはこれを含め、いくつかの私のロイヤリティーとしてサイデム商会から支払われているお金を領地予算の予備費として積み立ててもらうことにする。このお金は財務部の決済があれば私が決済せずとも迅速に振り出せる資金にすることに調整済みだ。
(いざというときにすぐにお金を動かせないと、災害時なんかに困るからね)
「お前もいろいろ考えるな。なるほど、ではそうしてやろう」
この提案はすぐに了承され、お仕事は終了。そこからはお弁当を食べながら、いろいろとお話をした。主にこの間、皇宮に呼ばれた件のグチだったが……
「確かにダイン皇子はなかなかの切れ者だぞ。側近を務めている女性陣も女傑ばかりだ。正直男どもより百倍手強いな、あの〝側室〟の方々は……それにメイロードまで加えようとは、さすがダイン皇子、お目が高いが……お前はいい迷惑だな」
「ほんっとですよ! でもこの件、おじさまにだって関わってこないとも限りませんよ。もしかしたら、おじさまを一足飛びに伯爵にして私への使者をさせようとするかもしれないんですから!」
おじさまはまさかと少し笑ってから、思い直したように真剣な表情になった。
「……いや、やるかもしれんな」
そうなのだ。皇族は相当の横紙破りだって、やろうと思えばできる人たちだ。しかもおじさまの有能振りはいまでは国中に轟いているので、反対もしにくいだろう。
現状、おじさまは私の婚儀のための使者としての資格がないため、なんとか免れているが、もし爵位の上積みをされてしまったら、立場上断れない。
お互いやや暗い気持ちになりながらも、美味しい昼食を終えてほうじ茶を啜るおじさまに私は聞いた。
「おじさまって、もうご結婚はされないんですか?」
私はその答えを知っているが、これは念押しだ。
「俺は一番結婚したかった女との縁を自分から切った。この仕事をしている限り、俺は仕事以上に大事にできることはない」
そう言いながらほうじ茶を啜るおじさまの表情には、なんの迷いも見えなかった。仕事全振りの人生を選んだおじさまらしい潔さだ。
「それでは、おじさま……私と婚約していただけませんか?」
そこでおじさまがほうじ茶を盛大に吹き出した上に、口をあんぐりと開けて私の方を見た。
「な、ななな、なんだぁ?! お前、俺はお前の親父と似たような歳なんだぞ! な、ななな、何を考えてるんだ!」
珍しくおじさまが本気でパニックを起こしつつうろたえている。
私は小さくため息をつきながらナプキンをおじさまに渡しつつ、ちょっと諭すように話し始めた。
「私が皇子様方に目をつけられた理由は、簡単に言えば〝貴族の令嬢でありながら私の嫁ぎ先がまだ決まっていない〟これにつきます。ならば回避する方法はひとつしかありません。私が婚約して仕舞えばいいだけです。
というわけで、おじさま……しばらくの間、私の自由のために婚約者のフリをしてはいただけませんか?」
ナプキンで口の周りを拭きながらおじさまが、私を見ている。その顔は、少しバツが悪そうだ。
「私が二十歳になるまでの自由を保障する防波堤になってほしいんです。もし、それまでの間におじさまに結婚したいというお相手が現れたら、もちろんそこで婚約を解消していただいて構いませんし、私もさすがに二十歳を超えたら、真剣に身の振り方を考えます。
婚約破棄の理由はそのとき適当に考えればいいですし、とにかくいまは絶対に皇宮に閉じ込められたくないんです。王子の手足になって国政を動かしたいとも思いません。
逃げ出さずに皇子たちを振り切る方法が、他にないんです!」
私の真剣な訴えに、おじさまは一瞬の黙想の後、いつもの笑顔に戻った。
「俺はアーサーとライラに誓った。何があろうとお前を守り通すと。ならば、これを俺は断ることはできない。いいだろう。お前の婚約者役、引き受けてやる。使者はどうするつもりだ?」
「すべての事情をお話ししてグッケンス博士にお願いしました。快くお引き受けくださるそうです」
「なるほど、それならば、皇族でも絶対に横槍は入れられんな……悪いやつだな、お前」
「おじさまのご薫陶のおかげですよ」
私は淹れ直したほうじ茶をおじさまに差し出し、ふたりでお茶を飲みながら乾杯のポーズをした。
サイデム商会の会議室で、私とおじさまは担当者を集めて〝午後のお茶会普及計画〟について話あっていた。
「これは先日皇宮にて、正妃様と皇子様方にご披露したのと同じものです」
私はいわゆる英国風アフターヌーンティーで使われるものを模した食器を見せながら説明する。
「このように皿を三段に置き、お茶と共に口に運びやすいお菓子や軽食を乗せた状態で上部を持ち、それぞれの席へと運ぶという形になります。この運ぶための外側の金属部分とお皿、さらには色柄を揃えたティーセット、ティーコゼーをはじめとするリネン類、もちろん〝午後のお茶会〟向けの高級茶葉の開発など、この市場はかなりの収益が見込めると思われます」
担当の方々には、定番の小さなサンドウイッチやプチケーキ、タルトやサラダなどを味わってもらいながら、これの楽しみ方を説明していく。皆さん、これが儲け口であると確信してくれているようで、表情は真剣だ。
「皇宮発の流行となれば、貴族たちはこぞって購入を始めるでしょうから、かなりの高級路線でも売れます。これはかなり美味しい商売になりますよぉ~」
ちょっと悪い顔のなっている私に、皆さんも〝お主も悪よのぉ〟と言った表情で頷いてくれる。
べつにぼったくろうというのではない、高級品を適正価格で販売するだけだ。何もやましいことはない。
(まぁ、こちらの言い値だけどね)
「まずは最高品質のアフターヌーンティーセットを一式作りましょう。それを旗艦商品と位置づけ、そこから製品ラインを広げて段階的に量産品へと裾野を広げていくのがいいでしょう。陶磁器は〝皇宮御用達〟のお抱え工房にお願いしたと思いますが、よろしいですか」
私の質問に陶磁器担当の方が頷いてくれる。
「もちろんでございます。皇宮へお納めするのですから、なんの問題もございません。メイロード様よりいただいたご指定もきっちり再現していただきますので、ご安心くださいませ」
「ありがとう。金属加工工房の方も最高のところが使えるのよね」
「はい、実はいくつか当たりをつけていたところ、ナバフ・ジスタン様が、自分にやらせろとおっしゃって、すでに最初の設計図も持っていかれてしまいました。もちろんジスタン様の工房は、シドでも最高峰の技術を持つ金属加工の工房でございますから、こちらとしても願ったり叶ったりなのですが……」
「ったく、強引だな、あのオヤジは……まぁいつものことだ。それで進めてくれ」
サイデムおじさまがそういうと担当者もほっとしたように頷く。確かにジスタンさんの工房の仕事ならば、素晴らしい出来上がりになるに違いない。
「では、各自、皇宮に納める品であることを忘れず、万にひとつの間違いもないよう最高の品物を用意すべく動くように。頼んだぞ!」
「はい!」
このプロジェクトに呼ばれたことに誇りを持っているらしい皆さんは、真剣な表情で頷いてくれ、会議は終了した。
私とおじさまは、そのままおじさまの執務室へ移動、まずはこの計画に関する契約書類を作り、その後は昼食の予定だ。
例によって純益の五割というとんでもない額からの交渉。だが、私も慣れた。今回は四割にしてもらってから、これをマリス領の財務部へ振り込んでもらう契約とした。財務部にはこれを含め、いくつかの私のロイヤリティーとしてサイデム商会から支払われているお金を領地予算の予備費として積み立ててもらうことにする。このお金は財務部の決済があれば私が決済せずとも迅速に振り出せる資金にすることに調整済みだ。
(いざというときにすぐにお金を動かせないと、災害時なんかに困るからね)
「お前もいろいろ考えるな。なるほど、ではそうしてやろう」
この提案はすぐに了承され、お仕事は終了。そこからはお弁当を食べながら、いろいろとお話をした。主にこの間、皇宮に呼ばれた件のグチだったが……
「確かにダイン皇子はなかなかの切れ者だぞ。側近を務めている女性陣も女傑ばかりだ。正直男どもより百倍手強いな、あの〝側室〟の方々は……それにメイロードまで加えようとは、さすがダイン皇子、お目が高いが……お前はいい迷惑だな」
「ほんっとですよ! でもこの件、おじさまにだって関わってこないとも限りませんよ。もしかしたら、おじさまを一足飛びに伯爵にして私への使者をさせようとするかもしれないんですから!」
おじさまはまさかと少し笑ってから、思い直したように真剣な表情になった。
「……いや、やるかもしれんな」
そうなのだ。皇族は相当の横紙破りだって、やろうと思えばできる人たちだ。しかもおじさまの有能振りはいまでは国中に轟いているので、反対もしにくいだろう。
現状、おじさまは私の婚儀のための使者としての資格がないため、なんとか免れているが、もし爵位の上積みをされてしまったら、立場上断れない。
お互いやや暗い気持ちになりながらも、美味しい昼食を終えてほうじ茶を啜るおじさまに私は聞いた。
「おじさまって、もうご結婚はされないんですか?」
私はその答えを知っているが、これは念押しだ。
「俺は一番結婚したかった女との縁を自分から切った。この仕事をしている限り、俺は仕事以上に大事にできることはない」
そう言いながらほうじ茶を啜るおじさまの表情には、なんの迷いも見えなかった。仕事全振りの人生を選んだおじさまらしい潔さだ。
「それでは、おじさま……私と婚約していただけませんか?」
そこでおじさまがほうじ茶を盛大に吹き出した上に、口をあんぐりと開けて私の方を見た。
「な、ななな、なんだぁ?! お前、俺はお前の親父と似たような歳なんだぞ! な、ななな、何を考えてるんだ!」
珍しくおじさまが本気でパニックを起こしつつうろたえている。
私は小さくため息をつきながらナプキンをおじさまに渡しつつ、ちょっと諭すように話し始めた。
「私が皇子様方に目をつけられた理由は、簡単に言えば〝貴族の令嬢でありながら私の嫁ぎ先がまだ決まっていない〟これにつきます。ならば回避する方法はひとつしかありません。私が婚約して仕舞えばいいだけです。
というわけで、おじさま……しばらくの間、私の自由のために婚約者のフリをしてはいただけませんか?」
ナプキンで口の周りを拭きながらおじさまが、私を見ている。その顔は、少しバツが悪そうだ。
「私が二十歳になるまでの自由を保障する防波堤になってほしいんです。もし、それまでの間におじさまに結婚したいというお相手が現れたら、もちろんそこで婚約を解消していただいて構いませんし、私もさすがに二十歳を超えたら、真剣に身の振り方を考えます。
婚約破棄の理由はそのとき適当に考えればいいですし、とにかくいまは絶対に皇宮に閉じ込められたくないんです。王子の手足になって国政を動かしたいとも思いません。
逃げ出さずに皇子たちを振り切る方法が、他にないんです!」
私の真剣な訴えに、おじさまは一瞬の黙想の後、いつもの笑顔に戻った。
「俺はアーサーとライラに誓った。何があろうとお前を守り通すと。ならば、これを俺は断ることはできない。いいだろう。お前の婚約者役、引き受けてやる。使者はどうするつもりだ?」
「すべての事情をお話ししてグッケンス博士にお願いしました。快くお引き受けくださるそうです」
「なるほど、それならば、皇族でも絶対に横槍は入れられんな……悪いやつだな、お前」
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