オーバーパワード! ~最強勇者と最強魔王~

正島まさし

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3.魔法戦闘

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球状電雷ボール・ライトニング!」
 俺の攻撃魔法が巨人に命中し、閃光がほとばしる。
 戦場で使えば完全武装の兵隊百人を葬り去る威力のそれを食らっても、巨人は倒れない。

幾千の礫ミ・レクト・スグーフ!」
 エディスも回復を使う必要なのない時を見計らって、魔法語の詠唱をして攻撃魔法を放つ。
 地面から文字通り幾千の石片が出現し、それらが竜巻のように敵を襲う。

 俺とエディスの連続攻撃を食らって巨人は一歩だけ後ずさるが、どれほどのダメージを与えることができたのかは推測できない。

灼熱マヒク・ドゥー
 巨人も手短に呪文を詠唱する。
 黒い石でできていた床が瞬時に溶岩と化す。

「くっ! これは……」
 俺の体を守る防御魔法が次々と消滅していき、両足に熱が伝わってくる。
 足が、徐々に溶岩の中に飲み込まれていこうとしている。

御使いの翼エス・シリリ・ウォルス!」
 エディスの使った魔法で、俺の体が宙に浮く。俺の背中からは二対四枚の光の翼が生えていた。

 俺は空中を移動し、エディスを助けに行く。
 足首まで完全に溶岩に沈んでいたエディスを引っ張り上げ、空中で体勢を立て直す。

「大丈夫か!」
 俺は抱きかかえたエディスに確認する。

「大丈夫っ! 死霊の吹雪エス・ヴォルン・ニグフィム!」
 エディスは自分の足の治癒よりも、冷気魔法による攻撃を優先した。
 暴力的なまでの冷気の突風が巨人を打ち据え、同時に床の溶岩を凍らせていった。

幾千の礫ミ・レクト・スグーフ
 巨人の低い声が、先程エディスが使った呪文を唱える!

(まずい!?)
 まだ空中にいる俺たちに向かって、地面から現れた石片が、竜巻のようになって襲いかかってくる!
 俺とエディスの二人は、石片の嵐に翻弄され、地面に叩き落とされた。

「ぐはっ!」
「キャアーッ!」
 俺はとっさに起き上がるが、エディスの方を見ると、足のダメージをまだ回復していなかった彼女は立ち上がれないでいた。

「その程度か、勇者とやら」
 巨人が、倒れているエディスの方を向いた。

 どうやら、決断をする時のようだった。
 俺は巨人の前に立ちふさがり、自分の後ろにいるエディスに、

「エディス、あれを使うぞ」
 そう宣言した。
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