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第1章 魔法学園入学編
魔法学園入学編⑦入学祝パーティでの気になる報告
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気の合う人達との会話も進み、楽しい時間を過ごしていたが、その中でペイロンが珍しく真面目な話をしていた。
「最近魔物が活性化していて王国の近くのダンジョンでは通常出てこないような魔物が見られるようになった。今後冒険者ギルドと協力して見守る必要がありそうだ」
「ペイロン、そうなると最悪はどうなるの?」
「タイガはこっちの世界はわからないかもしれないが、魔物がダンジョンでどんどん作られていき、討伐が間に合っているうちは良いが、それが間に合わなくなるとダンジョン内で魔物が飽和状態になってしまい、最終的には魔物氾濫と呼ばれる状態になりダンジョンから魔物が溢れてきて街や村を壊しながら暴れるんだ。それを防ぐにはダンジョンの討伐を進めていかないといけないのだが、なかなか思うように進んでいないんだ。あとは隣国のヘンマン王国の動きも少し気になるんだ。どうも戦争の準備をしているような噂もあり、スタンピードで弱ったところを攻め入ってくるような気がする。陛下はどう思いますか?」
「ふむ、色々と報告は受けているがヘンマン王国の話はまだ噂程度であるし、魔物の話もまだ確定的とは思えないんだがな? アントニオには冒険者からどのように聞いているんだ?」
「はっ、現状ではまだ王都近辺のダンジョンの活性化は無いようですが、ヘンマン王国に近いダンジョンで通常より2割ほど魔物の発生が活発化しているようです」
「このままいけばどのくらいで氾濫する可能性があるんだ?」
「判りかねますが、3ヶ月くらいから6ヶ月くらいではないかと…… その間に討伐が進めばもう少し余裕ができると思います」
小説等でよく出てくるスタンピードがこの国でも起こる可能性があるのか……
しばらくは寮生活だから手伝いは出来ないだろうしここはペイロンに頑張ってもらうしかないよな……
「ペイロンも大変そうだけど、頑張ってね」
「おい! タイガお前も行くんだよ!」
「いやいや、今日入学してすぐに休学とかないから! 学園生活をエンジョイするんだよ!」
「いや、どうせ学園生活なって貴族の柵でがんじがらめになってすぐに嫌になるぞ?」
「魔法学園は貴族も平民も平等……」
そういいながら周りを見ると、みんな目を逸らし始めた……
ロマーノ王子が口を開き呟いた。
「タイガ様、一応平等とは謳っていますが、やはり先生達は貴族が多いので完全に平等とはいかなくて、結構差別的な待遇を受けられる可能性は高いんですよ。ようやく自分の学年では表立っての差別は無くなりましたが、自分が王族であるから嫌々従っているような感じも見受けられます」
「ここ数年でいきなり学園内は平等で差別はするなと言われても、なかなかすぐに変わるのは難しいだろうな。そういう事でタイガはすぐに学園がいやになって俺とダンジョンへ潜る運命になっているんだよ」
「ペイロン、なんでだよ! 絶対に学園生活を謳歌するんだ……」
なかなか平穏な学園生活は難しそうだが、ダンジョンに潜る時間もないし、ここはやはりペイロンにまかせよう。
「タイガの場合には転移で行ったり来たりできるんじゃないか? 魔王討伐のように途中の街や村に寄る必要もないし、日曜だけ行くぞ!」
「タイガよ諦めてダンジョンに潜ってくれ」
「陛下にまで言われたら仕方ないですね…… 謎の冒険者タイーガで可能な限り討伐に協力しましょう。でも戦争は一切協力できませんからね? 以前も申しましたが、人の命は重いという国で育ちましたのでこの世界でも人を殺めることはできません。例えどんな犯罪者でも自分で殺す選択肢はありません。特に兵士なんて本人の思惑なんて関係なしに国に家族を人質に取られているような者を殺すなんて……」
「すまんな、ダンジョンはお願いするが、戦争に関してはタイガには加担させないように約束しよう」
「どうしてもこの国に害を成すような輩が来ることがあれば、殺さずに無力化するような協力は惜しみませんので……」
「少し暗い話になってしまってすまない。せっかくのタイガの入学祝だ、これからは明るい話をしよう」
「そうですわ、ちょうど楽団も準備できましたのでクリスはタイガ様とダンスでも踊ってみたら?」
王妃の一言に、えっ? ダンスとか習ってないんだけど……
「そうですね、タイガ様お相手をお願いします」
周りをキョロキョロすると、みんなの生暖かい視線が…… その中に一つ射殺すような陛下の視線も……
「ダンスを習ったことがありませんがよろしですか?」
「タイガ様にも苦手な事があったんですね、そんな派手なダンスではありませんので大丈夫ですよ」
そういいながら俺の手を取ると音楽が始まった。ゆったりとしたメロディに乗せクリスのリードのままに動くと、クリスが上目遣いに微笑んでいた。なにがあってもこの笑顔は守ってあげないとな……
その後はまた雑談等をしてパーティは終了した。
「最近魔物が活性化していて王国の近くのダンジョンでは通常出てこないような魔物が見られるようになった。今後冒険者ギルドと協力して見守る必要がありそうだ」
「ペイロン、そうなると最悪はどうなるの?」
「タイガはこっちの世界はわからないかもしれないが、魔物がダンジョンでどんどん作られていき、討伐が間に合っているうちは良いが、それが間に合わなくなるとダンジョン内で魔物が飽和状態になってしまい、最終的には魔物氾濫と呼ばれる状態になりダンジョンから魔物が溢れてきて街や村を壊しながら暴れるんだ。それを防ぐにはダンジョンの討伐を進めていかないといけないのだが、なかなか思うように進んでいないんだ。あとは隣国のヘンマン王国の動きも少し気になるんだ。どうも戦争の準備をしているような噂もあり、スタンピードで弱ったところを攻め入ってくるような気がする。陛下はどう思いますか?」
「ふむ、色々と報告は受けているがヘンマン王国の話はまだ噂程度であるし、魔物の話もまだ確定的とは思えないんだがな? アントニオには冒険者からどのように聞いているんだ?」
「はっ、現状ではまだ王都近辺のダンジョンの活性化は無いようですが、ヘンマン王国に近いダンジョンで通常より2割ほど魔物の発生が活発化しているようです」
「このままいけばどのくらいで氾濫する可能性があるんだ?」
「判りかねますが、3ヶ月くらいから6ヶ月くらいではないかと…… その間に討伐が進めばもう少し余裕ができると思います」
小説等でよく出てくるスタンピードがこの国でも起こる可能性があるのか……
しばらくは寮生活だから手伝いは出来ないだろうしここはペイロンに頑張ってもらうしかないよな……
「ペイロンも大変そうだけど、頑張ってね」
「おい! タイガお前も行くんだよ!」
「いやいや、今日入学してすぐに休学とかないから! 学園生活をエンジョイするんだよ!」
「いや、どうせ学園生活なって貴族の柵でがんじがらめになってすぐに嫌になるぞ?」
「魔法学園は貴族も平民も平等……」
そういいながら周りを見ると、みんな目を逸らし始めた……
ロマーノ王子が口を開き呟いた。
「タイガ様、一応平等とは謳っていますが、やはり先生達は貴族が多いので完全に平等とはいかなくて、結構差別的な待遇を受けられる可能性は高いんですよ。ようやく自分の学年では表立っての差別は無くなりましたが、自分が王族であるから嫌々従っているような感じも見受けられます」
「ここ数年でいきなり学園内は平等で差別はするなと言われても、なかなかすぐに変わるのは難しいだろうな。そういう事でタイガはすぐに学園がいやになって俺とダンジョンへ潜る運命になっているんだよ」
「ペイロン、なんでだよ! 絶対に学園生活を謳歌するんだ……」
なかなか平穏な学園生活は難しそうだが、ダンジョンに潜る時間もないし、ここはやはりペイロンにまかせよう。
「タイガの場合には転移で行ったり来たりできるんじゃないか? 魔王討伐のように途中の街や村に寄る必要もないし、日曜だけ行くぞ!」
「タイガよ諦めてダンジョンに潜ってくれ」
「陛下にまで言われたら仕方ないですね…… 謎の冒険者タイーガで可能な限り討伐に協力しましょう。でも戦争は一切協力できませんからね? 以前も申しましたが、人の命は重いという国で育ちましたのでこの世界でも人を殺めることはできません。例えどんな犯罪者でも自分で殺す選択肢はありません。特に兵士なんて本人の思惑なんて関係なしに国に家族を人質に取られているような者を殺すなんて……」
「すまんな、ダンジョンはお願いするが、戦争に関してはタイガには加担させないように約束しよう」
「どうしてもこの国に害を成すような輩が来ることがあれば、殺さずに無力化するような協力は惜しみませんので……」
「少し暗い話になってしまってすまない。せっかくのタイガの入学祝だ、これからは明るい話をしよう」
「そうですわ、ちょうど楽団も準備できましたのでクリスはタイガ様とダンスでも踊ってみたら?」
王妃の一言に、えっ? ダンスとか習ってないんだけど……
「そうですね、タイガ様お相手をお願いします」
周りをキョロキョロすると、みんなの生暖かい視線が…… その中に一つ射殺すような陛下の視線も……
「ダンスを習ったことがありませんがよろしですか?」
「タイガ様にも苦手な事があったんですね、そんな派手なダンスではありませんので大丈夫ですよ」
そういいながら俺の手を取ると音楽が始まった。ゆったりとしたメロディに乗せクリスのリードのままに動くと、クリスが上目遣いに微笑んでいた。なにがあってもこの笑顔は守ってあげないとな……
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