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第1章 魔法学園入学編
魔法学園入学編⑫魔法の可能性とは?
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「それでは引き続きマヌエーラさんに実験台になってもらい魔法使いの可能性を見てもらいましょう。では火魔法と水魔法であの的に向かって攻撃してみてください」
「それではまずは火魔法を使ってみます。輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール」
マヌエーラの詠唱後マヌエーラの手の上に小さな炎が出てきたのでマヌエーラはすぐに的に向かってその炎を投げた。
ヘロヘロ~ ボシュッ
お世辞にも強い魔法とは言えない炎の玉が的に当たった。マヌエーラは悲しそうな目でその軌跡を追った。
「次は水魔法を使ってみます。空と大地より集めし水よ、我が手に集いてちからとなれ! ウォーターボール」
ヘロヘロ~ バシュッ
こちらも単なる水の玉が飛んでいったような感じで全然威力もなく、相手を濡らす程度の魔法だった。
「これが私の現状ですわ」
「今の状態でファイアー・ボールはどのくらい打つことができますか?」
「多分10発程度だと思います。休み休みでも12発くらいだと……」
「では、今からマヌエーラさんの魔力を強制的に増やします。その後の魔法の変化を見て下さい。マヌエーラさんさっきのように手を繋いでもらっていいですか?」
「え、えぇ」
なんか真っ赤な顔をしているが、先程のように土魔法で少し足元を高くして顔の高さが同じくらいになるようにして両手を握りオデコをくっつける。
「マヌエーラさん、今から強制的に増やしますので少しクラクラくるかもしれませんができるだけ我慢して下さいね」
「わ、わかりましたわ……」
オデコを付けた状態で魔力を注ぎ込む。両手は今度は流れるようにするのではなく、両手から魔力が漏れ出さないように栓をする役割を持っている。ゆっくりゆっくり魔力を流し込んでいると、マヌエーラの息が早くなってきた。
「はぁ はぁっ はぁあああ」
「マヌエーラさん大丈夫ですか? 痛いところとかありませんか? 頭の方から入ってくる魔力をお腹の中に貯めるようなイメージを持って下さい」
「は、はい…… 大丈夫です。はぁはぁ」
マヌエーラへ魔力を風船を膨らませるような感じで注ぎ込んでいき、なんとなく抵抗感が急に強くなったような気がする。そろそろ止めどきかな?
「ではそろそろ魔力を流すのを止めますが、魔力が逃げないように魔力をお腹に止めるようにしてください」
「は、はい」
「それでは先程のように魔力を体の中で流していきますよ」
「はいぃぃ」
それから5分ほど魔力を流していると、魔力の通りも良くなってマヌエーラ自らが魔力を流せるようになっていた。それなりに魔力の使い方は上手なようだ。今までの魔力と比べて現在は魔力だけで20倍はあるであろう。
「上手くできていますよ。手とオデコを外すので、そのまま魔力循環は繰り返してください」
「わ、わかりました…… ふぅぅ はぁぁ」
マヌエーラが魔力循環をしているうちにクラスメイトにもう少し説明をしておこう。
「今日、マヌエーラさんにしたことは魔力の通りを良くして魔力を貯める容量を増やしました。今日はここまでですが、今後はこの魔力を更に多く持てるようにして魔力の精度を高めていく方法を教えていきます。いいですか?今までの概念は捨てて下さい。魔力は増やせます。魔力の精度は上がります。なによりダブル、トリプルはシングルよりも魔法の幅が広げられます。シングルの人はそれに特化した魔法使いになることができますので、決して諦めないでください。ではマヌエーラさん水魔法は難しいので火魔法だけで良いのであの的に攻撃してみてください。その際には魔力の通り道を意識して手から魔力を放出するイメージで攻撃してください」
「は、はい、魔力の通り道…… 手から意識を…… 輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール」
さっきとは比べ物にならない大きさと強さのファイアーボールがマヌエーラの手から放たれた
ヒューー ドン!
「えっ?」
出した本人が一番びっくりしているようで、口をポカンと開けてみていた。
「じゃ何発打てるかをやってみて下さい」
「はい! 輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール ……ファイアー・ボール ……ファイアー・ボール」
「その辺でストップしてください。まだ大丈夫そうですね」
30発ほど放たれたがまだまだ余裕ありそうだ。
「ええ、威力も上がって魔力量も全然違います…… 私がこんな…… グスッ……」
さっきとは違い笑い泣きのような感じで泣いていた。
「それでは最後に今は魔力が減っています。その状態で先程の魔力をオデコから取り込むようなイメージを持ってください」
「うーん、えー、こうかな? ちがーう」
なかなか難しそうだ、マヌエーラのオデコあたりに少しだけ魔力を集めてあげるとなんとなくわかったようで
「あっ、少し魔力が入ってくる感じがしました」
「それでは寝る前までには魔力も普通に回復しているでしょうから、その状態で魔力の循環とさっきの魔力の取り込みを10分位毎日して寝て下さい。やり過ぎても疲れるだけですから程々にしてくださいね」
「うん…… ありがとう」
マヌエーラは顔を真っ赤にして伏せながら感謝の言葉を呟いた。
「じゃ最後に魔法の精度について見てもらいます。まずは普通のファイアー・ボールから」
シュッ ドーン!
先程のマヌエーラとは全然違う威力のファイアー・ボールが放たれた。
「おい、あいつ詠唱してないぜ」
「あんな適当でこんな威力あるか?」
クラスメイトのびっくりした声があちこちで聞こえる。
「詠唱は必要という概念も捨ててくださいね。詠唱なんてしてたら人間相手なら何がくるか理解るし、魔物相手ならその間にやられるから。あと威力はさっきのマヌエーラさんと同じくらいの魔力量で違いは魔力の精度の差です。次は同じ魔力量で更に精度を上げるよ」
ヒュン ドーーン!
「すげぇえええ」
「何あの威力?」
「さっきと同じ魔力量って嘘だろ?」
「うそじゃないよ、同じ魔力量だよ。何が違ったかわかった人はいるかな?」
「大きさはマヌエーラが一番大きかったけど、威力は一番小さいさっきのが一番強かった」
緑の髪で目もグリーンアイのブランジュが気がついたようだ。
「そう、魔法の大きさはマヌエーラさんが大きいけど、最後のはそれを圧縮して威力を上げた魔法なんだ。だから大きさは小さいけど威力は大きい。魔力の精度が上がれば魔力の無駄がなくなり今まで10発しか打てなかったのが15発とか打てるようになります。これもゆっくり覚えて下さい。これが一番難しいです。とりあえず、これでみんなにももっと大きな可能性があることがわかったでしょう。真面目にすればSクラスなんて簡単に超えることができますので頑張りましょう」
「おぉぉぉ!」
「そうだ、あいつらに目に物見せてやろう!」
「Sクラス以上……」
「玉の腰……」
なんか違う願望も聞こえたような気がしたが……
「えー トラーオ君が私が言うべき言葉も全部言ってしまったのでもう言うことがありませんが、少なくともSクラスに勝てる希望は見えてきたでしょう。みなさん頑張りましょう」
「ところで、先生明日はこっそり休みをもらえませんか?」
「えっ? これだけ盛り上がってるのに?」
「たぶん、教えるときに視覚的な教材が必要になると思います。魔法は想像力が大切ですが、その事象をを体験することが何よりも強くなるためには必要なんです」
「わかったわ、明日は私とマヌエーラさんとで、今日タイーガ君がやったことをみんなに教えて出来るようになってもらえるようにしましょう」
「よろしくお願いします。じゃ明日中に魔力の循環ができた人にはヴァンサン商会で今度発売するお菓子の詰め合わせをプレゼントしましょう」
「そんな安請け合いして大丈夫なの? あそこのお菓子は予約制で貴族でも中々手に入らないのよ?」
マヌエーラが心配そうに言ってきた。
「大丈夫です。次回の新作には少し関わっていますので、問題ありません。ですからみなさん頑張って出来るようになってくださいね。マヌエーラさんはもう出来るようになったので、明日どれだけクラスの方を教えることができるかで考えましょう」
「えっ…… そんな…… ヴァンサン商会の新作……」
なにか呟いていたマヌエーラを放っておいて、その日の夕食が終わるとすぐに、王城の自室へ転移した。そこから王家の方達に1日だけ日本へ戻る事を伝えたら、向こうで買ってきてもらいたいリストとSDカードを渡された。お酒やお菓子類と美容関連のリクエストで圧がすごかったので忘れないように買って来なければ……
クリス王女は日本語の勉強が出来るDVDと絵本が欲しいそうで、将来は日本にいる、まりのと日本語での文通が夢らしい。ロマーノ王子は江戸時代くらいの世界中の武器辞典や経済の勉強が出来るものが欲しいとの伝言があったが、大人達に比べて志が高すぎる。
転移の魔法陣がある祠を開けてから魔法陣に魔力を流し、久しぶりの日本へ転移した。
「それではまずは火魔法を使ってみます。輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール」
マヌエーラの詠唱後マヌエーラの手の上に小さな炎が出てきたのでマヌエーラはすぐに的に向かってその炎を投げた。
ヘロヘロ~ ボシュッ
お世辞にも強い魔法とは言えない炎の玉が的に当たった。マヌエーラは悲しそうな目でその軌跡を追った。
「次は水魔法を使ってみます。空と大地より集めし水よ、我が手に集いてちからとなれ! ウォーターボール」
ヘロヘロ~ バシュッ
こちらも単なる水の玉が飛んでいったような感じで全然威力もなく、相手を濡らす程度の魔法だった。
「これが私の現状ですわ」
「今の状態でファイアー・ボールはどのくらい打つことができますか?」
「多分10発程度だと思います。休み休みでも12発くらいだと……」
「では、今からマヌエーラさんの魔力を強制的に増やします。その後の魔法の変化を見て下さい。マヌエーラさんさっきのように手を繋いでもらっていいですか?」
「え、えぇ」
なんか真っ赤な顔をしているが、先程のように土魔法で少し足元を高くして顔の高さが同じくらいになるようにして両手を握りオデコをくっつける。
「マヌエーラさん、今から強制的に増やしますので少しクラクラくるかもしれませんができるだけ我慢して下さいね」
「わ、わかりましたわ……」
オデコを付けた状態で魔力を注ぎ込む。両手は今度は流れるようにするのではなく、両手から魔力が漏れ出さないように栓をする役割を持っている。ゆっくりゆっくり魔力を流し込んでいると、マヌエーラの息が早くなってきた。
「はぁ はぁっ はぁあああ」
「マヌエーラさん大丈夫ですか? 痛いところとかありませんか? 頭の方から入ってくる魔力をお腹の中に貯めるようなイメージを持って下さい」
「は、はい…… 大丈夫です。はぁはぁ」
マヌエーラへ魔力を風船を膨らませるような感じで注ぎ込んでいき、なんとなく抵抗感が急に強くなったような気がする。そろそろ止めどきかな?
「ではそろそろ魔力を流すのを止めますが、魔力が逃げないように魔力をお腹に止めるようにしてください」
「は、はい」
「それでは先程のように魔力を体の中で流していきますよ」
「はいぃぃ」
それから5分ほど魔力を流していると、魔力の通りも良くなってマヌエーラ自らが魔力を流せるようになっていた。それなりに魔力の使い方は上手なようだ。今までの魔力と比べて現在は魔力だけで20倍はあるであろう。
「上手くできていますよ。手とオデコを外すので、そのまま魔力循環は繰り返してください」
「わ、わかりました…… ふぅぅ はぁぁ」
マヌエーラが魔力循環をしているうちにクラスメイトにもう少し説明をしておこう。
「今日、マヌエーラさんにしたことは魔力の通りを良くして魔力を貯める容量を増やしました。今日はここまでですが、今後はこの魔力を更に多く持てるようにして魔力の精度を高めていく方法を教えていきます。いいですか?今までの概念は捨てて下さい。魔力は増やせます。魔力の精度は上がります。なによりダブル、トリプルはシングルよりも魔法の幅が広げられます。シングルの人はそれに特化した魔法使いになることができますので、決して諦めないでください。ではマヌエーラさん水魔法は難しいので火魔法だけで良いのであの的に攻撃してみてください。その際には魔力の通り道を意識して手から魔力を放出するイメージで攻撃してください」
「は、はい、魔力の通り道…… 手から意識を…… 輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール」
さっきとは比べ物にならない大きさと強さのファイアーボールがマヌエーラの手から放たれた
ヒューー ドン!
「えっ?」
出した本人が一番びっくりしているようで、口をポカンと開けてみていた。
「じゃ何発打てるかをやってみて下さい」
「はい! 輝き燃える熱き炎よ、我が手に集いて力となれ! ファイアー・ボール ……ファイアー・ボール ……ファイアー・ボール」
「その辺でストップしてください。まだ大丈夫そうですね」
30発ほど放たれたがまだまだ余裕ありそうだ。
「ええ、威力も上がって魔力量も全然違います…… 私がこんな…… グスッ……」
さっきとは違い笑い泣きのような感じで泣いていた。
「それでは最後に今は魔力が減っています。その状態で先程の魔力をオデコから取り込むようなイメージを持ってください」
「うーん、えー、こうかな? ちがーう」
なかなか難しそうだ、マヌエーラのオデコあたりに少しだけ魔力を集めてあげるとなんとなくわかったようで
「あっ、少し魔力が入ってくる感じがしました」
「それでは寝る前までには魔力も普通に回復しているでしょうから、その状態で魔力の循環とさっきの魔力の取り込みを10分位毎日して寝て下さい。やり過ぎても疲れるだけですから程々にしてくださいね」
「うん…… ありがとう」
マヌエーラは顔を真っ赤にして伏せながら感謝の言葉を呟いた。
「じゃ最後に魔法の精度について見てもらいます。まずは普通のファイアー・ボールから」
シュッ ドーン!
先程のマヌエーラとは全然違う威力のファイアー・ボールが放たれた。
「おい、あいつ詠唱してないぜ」
「あんな適当でこんな威力あるか?」
クラスメイトのびっくりした声があちこちで聞こえる。
「詠唱は必要という概念も捨ててくださいね。詠唱なんてしてたら人間相手なら何がくるか理解るし、魔物相手ならその間にやられるから。あと威力はさっきのマヌエーラさんと同じくらいの魔力量で違いは魔力の精度の差です。次は同じ魔力量で更に精度を上げるよ」
ヒュン ドーーン!
「すげぇえええ」
「何あの威力?」
「さっきと同じ魔力量って嘘だろ?」
「うそじゃないよ、同じ魔力量だよ。何が違ったかわかった人はいるかな?」
「大きさはマヌエーラが一番大きかったけど、威力は一番小さいさっきのが一番強かった」
緑の髪で目もグリーンアイのブランジュが気がついたようだ。
「そう、魔法の大きさはマヌエーラさんが大きいけど、最後のはそれを圧縮して威力を上げた魔法なんだ。だから大きさは小さいけど威力は大きい。魔力の精度が上がれば魔力の無駄がなくなり今まで10発しか打てなかったのが15発とか打てるようになります。これもゆっくり覚えて下さい。これが一番難しいです。とりあえず、これでみんなにももっと大きな可能性があることがわかったでしょう。真面目にすればSクラスなんて簡単に超えることができますので頑張りましょう」
「おぉぉぉ!」
「そうだ、あいつらに目に物見せてやろう!」
「Sクラス以上……」
「玉の腰……」
なんか違う願望も聞こえたような気がしたが……
「えー トラーオ君が私が言うべき言葉も全部言ってしまったのでもう言うことがありませんが、少なくともSクラスに勝てる希望は見えてきたでしょう。みなさん頑張りましょう」
「ところで、先生明日はこっそり休みをもらえませんか?」
「えっ? これだけ盛り上がってるのに?」
「たぶん、教えるときに視覚的な教材が必要になると思います。魔法は想像力が大切ですが、その事象をを体験することが何よりも強くなるためには必要なんです」
「わかったわ、明日は私とマヌエーラさんとで、今日タイーガ君がやったことをみんなに教えて出来るようになってもらえるようにしましょう」
「よろしくお願いします。じゃ明日中に魔力の循環ができた人にはヴァンサン商会で今度発売するお菓子の詰め合わせをプレゼントしましょう」
「そんな安請け合いして大丈夫なの? あそこのお菓子は予約制で貴族でも中々手に入らないのよ?」
マヌエーラが心配そうに言ってきた。
「大丈夫です。次回の新作には少し関わっていますので、問題ありません。ですからみなさん頑張って出来るようになってくださいね。マヌエーラさんはもう出来るようになったので、明日どれだけクラスの方を教えることができるかで考えましょう」
「えっ…… そんな…… ヴァンサン商会の新作……」
なにか呟いていたマヌエーラを放っておいて、その日の夕食が終わるとすぐに、王城の自室へ転移した。そこから王家の方達に1日だけ日本へ戻る事を伝えたら、向こうで買ってきてもらいたいリストとSDカードを渡された。お酒やお菓子類と美容関連のリクエストで圧がすごかったので忘れないように買って来なければ……
クリス王女は日本語の勉強が出来るDVDと絵本が欲しいそうで、将来は日本にいる、まりのと日本語での文通が夢らしい。ロマーノ王子は江戸時代くらいの世界中の武器辞典や経済の勉強が出来るものが欲しいとの伝言があったが、大人達に比べて志が高すぎる。
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