女神のいたずらで若返った大賢者、異世界と行ったり来たり……

ぽてたん

文字の大きさ
41 / 48
第1章 魔法学園入学編

新しい常識③今後の打ち合わせ

しおりを挟む
「ハーライフ宰相、只今戻りました」

「タイガ殿、お疲れだった、今回は大規模なスタンピード の割に戦死者や負傷者が少なく助かった。白金貨1000枚(100億円)近い出費を見込んでおったが実際には白金貨20枚くらいで収まりそうだ」

「ちゃんと亡くなった兵士さんや冒険者の人たちへの報酬はお願いしますね」

「それはもちろん。今回の作戦で亡くなった方たちには勲章と恩給を毎年支給することが決まっておる。また子供がいた家庭にはその子供の教育費は全て国が負担することも決まった」

「ほかの冒険者の方たちにはどうなんでしょうか?」

「冒険者ギルドを介して支払うようになっておる。今回の褒章は全て冒険者ギルドも手数料を取らずに王家からの支給分をすべて分配するそうだ。魔法学園の生徒達の分は陛下が何か考えているらしく、何も手配しなくてよいと言われとる」

 陛下の事だからちゃんと報酬は支払うだろうが、何か腑に落ちないところがあるんだが……

「タイガ殿の報酬は本当に必要ないのか?」

「ええ、トラーオとしての報酬は貰わないとおかしいでしょうが、タイーガとしては全く必要ありません。その分をみんなの報酬に上乗せしてください。まっ!トラーオも当日はお腹を壊して寝ていた事になっているので報酬は辞退しますけどね!」

「わかった。陛下の報酬を見てどのように手配するかを考えよう」

「そうですね、とんでもない報酬とか渡されたらみんな困るでしょう。常識の範囲内で考えてもらえれば良いのですが、何か突拍子もないことを言い出しそうで怖いですね」

「や、やめてくれ。本当に陛下はとんでも無いことを言い出しかねんから」

「オーフライに魔物の素材を寄付してきましたが良かったですか?」

「オーフライからはそれがあるので復興の国からの費用は不要なので国の予算は王都周辺の整備と今後の防衛用に使ってほしいと申し出があった。こちらとしては問題ないどころか、ありがたいことだ」

「それならば良かったです。今更武器もいりませんし、この国が上手く発展していければ…… ところで、今後の魔法使いの制度問題はどうなりましたか?」

「それは陛下が明々後日の対抗戦で発表すると仰っとった。学園内ではクラス再編と魔法講義のカリキュラム見直しを、魔導士部隊も現在の火魔法偏重の部隊ではなく、バランス良い編成に変更すると仰っていたから大丈夫だろ」

「今までの長い慣習をそんなに簡単に変えられますかね? かなり長い時間かかりそうな気がするのですが?」

「それは儂も懸念しているが、陛下は問題ないと仰っとったから何か策があるんだろう」

「そんな上手い策はあるんですかね?」

「今回の戦いで多分みんなにダブル持ちやトリプル持ちは見直されるじゃないか?」

「どうですかね? 実際に戦いを見たのは我々だけですから、眉唾もんだと一蹴されそうで怖いですね」

「そこは陛下を信頼するしかないな」

「そうですね……」

 今までの火魔法一辺倒の組織がそんなに簡単に変わってくれるんだろうか? 絶対にひと悶着ありそうな予感しかしない。しかも陛下の任せておけは非常に怖い気がする。ただ宰相も詳しく押しえてもらっていないので明々後日を待つしかないんだろうな……

「では、明々後日陛下が無茶ぶりしないことを祈りつつ待っておきますかね?」

「ではタイガ殿、対抗戦を楽しみにしているぞ。儂はまだまだこっちの防衛に貢献した者たちの褒賞を考えねばならん」

「では失礼いたします」

 ハーライフ宰相はまだまだ、いろいろな残務処理があるようだ。今後については陛下が一人で考えているようなので明々後日まで待つしかないな。本当は日本へ戻りたいが1か月までに2回という制約もあり、今回は戻れないので明日明後日は寮でのんびりしておくかな?


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

処理中です...