女神のいたずらで若返った大賢者、異世界と行ったり来たり……

ぽてたん

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第1章 魔法学園入学編

新しい常識④表彰されるらしいぞ

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 スタンピードは終息していたが、まだ残党の魔物も多少出ている状態で、店のほとんどは閉めているようなので、市中に行っても何もできないので2日はのんびりクラスメイトと寮で過ごした。みんなの実家の話や魔法についての話をしたり、ゆっくりと体と精神を休ませることができ、目の前に迫ったクラス対抗戦に備える頃ができた。

「はーい、みなさん準備はいいですか? 今日は王立競技場で開会式があった後に対抗戦になります。FクラスはSクラスと対戦してするのが慣例ですが、今年はSクラスにも十分勝てるのではと期待しています。でもケガ等しないようにお願いしますね。もう少しすると迎えの馬車が来ますのでそれに乗ってください」

 ナタリー先生の説明の後すぐに馬車が数台、寮の前に到着した。王立競技場は寮から馬車で20分ほどの場所にあり日本の甲子園球場くらいの広さの競技場で、魔導士同士の団体戦や騎士団等の訓練等が行われていて時には公営の賭け事等もあるそうだ。今回の対抗戦も毎年恒例で賭けの対象になっているらしくオッズも発表されているそうだが、Fクラスの優勝には例年は10000倍以上のオッズがついているのだが、今年は1000倍程度のオッズになっているそうだ。

「お小遣い全部Fクラスに突っ込んだ」

「私も全部突っ込んだ……」

「みんな考える事一緒だな……」

 オッズが下がった理由はクラスメイトがみんな買った為だった。学生が賭けるのは禁止されていないので、ほとんどの学生が買っているそうだ。優勝を当てる以外の対象は対戦相手が決まり次第オッズが発表され対戦が始まるまでに掛けないといけないそうで、どっちが勝つかよりのどのくらいの差で上位クラスが勝つかが賭けの対象になるそうだ。Sクラス対Bクラスなら、Bクラスが負けるまでの時間を賭けるそうで、20分以上持てばかなりオッズは高くなるらしい。

 賭け事の話をしているうちに王立競技場へ着いた。控室はSクラスとA,Bクラスはクラス別になっているがCクラス以下は大広間のような控室で一緒に待たなければいけないようだが、部屋に入ると回りから侮蔑の言葉が聞こえてきた。

「うわぁFクラスって王都防衛戦の時いなかったやつらだよな?」

「Sクラスの先生があいつらは臆病者の集まりだから防衛戦の時には王都から逃げていたらしいぞ 」

「最低だな……」

 そんなヒソヒソ声の中入学式で「平民は話しかけるな」と言っていた隣のクラスのマルコが偉そうに話しかけてきた。

「お前ら、あの防衛線の時に王都から逃げ出していたらしいな、お前らみたいな恥さらしはさっさと学園から出ていけよ」

 そんな事言われても、実際とは違う噂が流れてるだけなんだが、言い返すのも面倒くさいので無視していたら更に文句を言ってきた。

「今日は魔法学園のFクラス以外の生徒全員に勲章を賜るらしいぞ、お前らはそれを悔しそうに見ておけ!」

 そういえば勲章を生徒や引率の先生に出すとかいう話はしていたな、少なくともFクラスがもらえないわけはないだろう。マルコの話かけを完全に無視してしばらくすると、係が入場の案内に来た。それから全員で競技場に入場して整列をして待っていると貴賓室のある場所に陛下や宰相が入って来られた。まずはハーライフ宰相からの挨拶があるようだ。

「まずは協議会の前に、この度はオーフライで発生したスタンピードに対し、魔法学園の教師及び生徒の多大なる働きがあったことに対し、国より勲章と褒賞を陛下より授けられるので1年Fクラスを除いた各クラスの代表は前に出てくるように」

 Fクラス以外ということを聞いた隣のクラスの人たちは此方を憐れむような顔をしながらも、こちらを向いて笑ってニヤニヤしていた。

 代表が前に整列をすると陛下が表彰台へ降りてこられた。

「この度の諸君らの働きに対して教師全員と1年Fクラス以外の全員に国家功労勲章と特別功労金貨1枚を授ける。これからも精進するように」

 代表者全員に一言声をかけながら勲章と金貨を渡していき最後の1年Eクラスまで渡すと陛下は表彰台よりまた話始めた。

「それでは次に1年Fクラスに対しての勲章と報奨金について、また今後の魔法学園及び魔法に関する重要な話をしよう。少し長くなるので、皆、楽な姿勢で聞くように。席にいるものは座って聞くように」

 突然の陛下の言葉に競技場内はガヤガヤとしていた。


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