45 / 114
第3章 将来の目標をみつけるにゃ
異世界と連絡をとりたいにゃ
しおりを挟む
あの事件から数日たったが、クリスティーネとの約束の異世界通信は、未だに出来ていない。今日も来夢は料理教室なので、まったりした後は研究に勤しむ。
ここ数日は目の前で魔法陣によるテレポートや魔法陣なしでのテレポートをしてその仕組を考えている。
緯度、経度、標高で3次元の座標は出せる。異世界でのテレポーテーションの場合には座標ではなく、そのイメージだけで飛ぶことが出来た。それは今のこの世界でも同様に出来た。2拠点間を空間を捻じ曲げて最短距離で移動するのか、それとも一度分解されたものが再度再生されるのかを考えると、どうも空間を捻じ曲げて最短で移動しているように思われる。分解するような状態を感じる事はなく、なにか少し違和感のあるトンネルを潜っていくような感覚なので、そのように思われる。行く場所のイメージを強く願うのも、その場所を捻じ曲げて繋ぐという事だろう。
では異世界とこの世界を繋ぐものはなんだ?同じ世界では向こうもこちらも、場所のイメージが非情に重要で、座標の感覚を考えなくても普通に転移出来るし、追跡用の魔石に向かって転移する場合には座標でもなく場所のイメージでもない。考えれば考えるほど解らない。
「…………」
これがわかれば、異世界とやり取りができるはずなんだが……
駄女神の駄メルの部屋には未だに俺の部屋から強奪されたテレビやらなにやらが、うちのコンセントに繋がっている。
「ん?」
女神の部屋とこの世界は繋がっている?
何で?
リビングへ行き、なぜか先だけ刺さっているコンセントを眺めてみる。電線部分が切断されたように見えるがそこを手で触ろうとするが触れない……
これ抜いたらどうなる?
抜いて引っ張ってみるか?
抜いたら駄女神のところに消えるのであれば、追跡の魔法陣をこっそり仕掛けておくかな?
この場所の座標を0,0,0の3次元とさらに次元の違いを4次元、時間軸の違いを5次元と考え座標軸に0,0を追加してトレースできるようにした魔法陣をコンセントに焼き付けた。
焼き付けたあとは、とりあえず抜いて見るが、想像した通りにコンセントの先は消えて無くなった。しばらくすると何もない空間が歪み、そこから少し太めのぷよぷよした手が伸びてきたので、すかさず手首を両手で挟むように掴む。
「きゃあ! なにするのよ! 変態!」
空間からアルメエルの顔も出てきた。
『変態はおかしいにゃ 』
「トラちゃん、なにするのよ! コンセント抜くなんて…… 極悪非道よ!」
『なんでにゃ……』
「ちょうどクライマックスの所だったのに……」
『DVDでも見てたのかにゃ? 早く体作って欲しいにゃ…… まぁとりあえず駄メルに聞きたい事があるにゃ』
「何度言えばいいの? 駄メルじゃなくて、メルちゃんと呼びなさい」
『そんなのはどうでもいいにゃ。あっちの世界へ物を送ったり、自分が行ったり来たりはどうすればいいにゃ?』
「そんなの教えられる訳ないでしょ! 創造神様から殺されるわ!」
『でも駄メルは行ったり来たりしてるにゃ…… しかも俺のプライベート空間を自分のものにしてるにゃ…… これは創造神様にどうにかして報告するにゃ……』
「やめてええええええ! そんな恐ろしいことは絶対やめないと、体作らないわよ! 一生子猫ちゃんでいいの?」
『うぐぅぅ それは困るにゃ、どっかで落とし所はないかにゃ?』
「トラちゃんってアイテムボックスを持ってるよね? それがヒントよ! それ以上は絶対に言えないから…… 勝手に繋いで勝手に行ったり来たりできる分は私は関与していないから問題ないけど、私が手を貸すと禁忌になるの、だから召喚も送還も向こうの世界の人がしたでしょ?」
『仕方ないにゃ、自分で頑張ってみるにゃ……』
「もう絶対これ抜いちゃ駄目だからね?」
『それは約束できないにゃ』
駄メルは再度コンセントを指し直すと空間から消えるようにいなくなった。
『あっ 体作りの進行度合いききそびれたにゃ……』
あの調子では絶対作ってないんだろうけど……
コンセントに設置していたトレース用の魔法陣を解析してみた。
0,0,0,$%&' , 0
座標で違うのは4次元部分だけか…… 数字ででないと難しいな……
でもこの空間の座標と全く同じ場所に別の次元があることがわかったのは第一歩だし、時間軸は同じなので、まだなんとか探せそうな気がする。あとは駄メルがいったアイテムボックスの解明をすればもう少し進むのだろうか……
アイテムボックス中に手をいれて、トリアムの祠に設置した魔法陣を読み込むイメージをするが見つかる気配がしない。アイテムボックスを覗き込むがやはり気配は感じることができない。もう少し進めようと思ったところで、来夢が帰ってきたので、本日の実験はここまでにしよう。
「トラちゃん! ただいま! 今日の晩ごはんは、アマトリチャーナを習ってきたよ!」
「アマトリチャーニャ? にゃんだそれ?」
「簡単だからすぐに作るよ!」
来夢はさっさと着替えて台所へ消えていった。
ここ数日は目の前で魔法陣によるテレポートや魔法陣なしでのテレポートをしてその仕組を考えている。
緯度、経度、標高で3次元の座標は出せる。異世界でのテレポーテーションの場合には座標ではなく、そのイメージだけで飛ぶことが出来た。それは今のこの世界でも同様に出来た。2拠点間を空間を捻じ曲げて最短距離で移動するのか、それとも一度分解されたものが再度再生されるのかを考えると、どうも空間を捻じ曲げて最短で移動しているように思われる。分解するような状態を感じる事はなく、なにか少し違和感のあるトンネルを潜っていくような感覚なので、そのように思われる。行く場所のイメージを強く願うのも、その場所を捻じ曲げて繋ぐという事だろう。
では異世界とこの世界を繋ぐものはなんだ?同じ世界では向こうもこちらも、場所のイメージが非情に重要で、座標の感覚を考えなくても普通に転移出来るし、追跡用の魔石に向かって転移する場合には座標でもなく場所のイメージでもない。考えれば考えるほど解らない。
「…………」
これがわかれば、異世界とやり取りができるはずなんだが……
駄女神の駄メルの部屋には未だに俺の部屋から強奪されたテレビやらなにやらが、うちのコンセントに繋がっている。
「ん?」
女神の部屋とこの世界は繋がっている?
何で?
リビングへ行き、なぜか先だけ刺さっているコンセントを眺めてみる。電線部分が切断されたように見えるがそこを手で触ろうとするが触れない……
これ抜いたらどうなる?
抜いて引っ張ってみるか?
抜いたら駄女神のところに消えるのであれば、追跡の魔法陣をこっそり仕掛けておくかな?
この場所の座標を0,0,0の3次元とさらに次元の違いを4次元、時間軸の違いを5次元と考え座標軸に0,0を追加してトレースできるようにした魔法陣をコンセントに焼き付けた。
焼き付けたあとは、とりあえず抜いて見るが、想像した通りにコンセントの先は消えて無くなった。しばらくすると何もない空間が歪み、そこから少し太めのぷよぷよした手が伸びてきたので、すかさず手首を両手で挟むように掴む。
「きゃあ! なにするのよ! 変態!」
空間からアルメエルの顔も出てきた。
『変態はおかしいにゃ 』
「トラちゃん、なにするのよ! コンセント抜くなんて…… 極悪非道よ!」
『なんでにゃ……』
「ちょうどクライマックスの所だったのに……」
『DVDでも見てたのかにゃ? 早く体作って欲しいにゃ…… まぁとりあえず駄メルに聞きたい事があるにゃ』
「何度言えばいいの? 駄メルじゃなくて、メルちゃんと呼びなさい」
『そんなのはどうでもいいにゃ。あっちの世界へ物を送ったり、自分が行ったり来たりはどうすればいいにゃ?』
「そんなの教えられる訳ないでしょ! 創造神様から殺されるわ!」
『でも駄メルは行ったり来たりしてるにゃ…… しかも俺のプライベート空間を自分のものにしてるにゃ…… これは創造神様にどうにかして報告するにゃ……』
「やめてええええええ! そんな恐ろしいことは絶対やめないと、体作らないわよ! 一生子猫ちゃんでいいの?」
『うぐぅぅ それは困るにゃ、どっかで落とし所はないかにゃ?』
「トラちゃんってアイテムボックスを持ってるよね? それがヒントよ! それ以上は絶対に言えないから…… 勝手に繋いで勝手に行ったり来たりできる分は私は関与していないから問題ないけど、私が手を貸すと禁忌になるの、だから召喚も送還も向こうの世界の人がしたでしょ?」
『仕方ないにゃ、自分で頑張ってみるにゃ……』
「もう絶対これ抜いちゃ駄目だからね?」
『それは約束できないにゃ』
駄メルは再度コンセントを指し直すと空間から消えるようにいなくなった。
『あっ 体作りの進行度合いききそびれたにゃ……』
あの調子では絶対作ってないんだろうけど……
コンセントに設置していたトレース用の魔法陣を解析してみた。
0,0,0,$%&' , 0
座標で違うのは4次元部分だけか…… 数字ででないと難しいな……
でもこの空間の座標と全く同じ場所に別の次元があることがわかったのは第一歩だし、時間軸は同じなので、まだなんとか探せそうな気がする。あとは駄メルがいったアイテムボックスの解明をすればもう少し進むのだろうか……
アイテムボックス中に手をいれて、トリアムの祠に設置した魔法陣を読み込むイメージをするが見つかる気配がしない。アイテムボックスを覗き込むがやはり気配は感じることができない。もう少し進めようと思ったところで、来夢が帰ってきたので、本日の実験はここまでにしよう。
「トラちゃん! ただいま! 今日の晩ごはんは、アマトリチャーナを習ってきたよ!」
「アマトリチャーニャ? にゃんだそれ?」
「簡単だからすぐに作るよ!」
来夢はさっさと着替えて台所へ消えていった。
0
あなたにおすすめの小説
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~
とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。
先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。
龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。
魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。
バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる