女神にさらわれ異世界で魔王を倒した大賢者!魔法も使える勝ち組人生予定で現代に戻ってみたら駄女神のミスで何故か猫の体にされちゃったにゃ

ぽてたん

文字の大きさ
91 / 114
第5章 究極の選択をするにゃ

トリアムとゲートをつなぐ準備をするにゃ

しおりを挟む
 トリアムロードを繋いでトリアムの世界と何度かやり取りをするうちに、少しずつだが送れる量も増えてきて、今では樽の大きさくらいのケースを送れるようになった。子供くらいないなら行き来ができそうだが、自分で試してみる気にはまだならない。向こうの世界へ送ったデジカメもクリス様にいろいろ写真を撮って、戻してきたものをまりの達と見て楽しんだり、こちらの技術でトリアムで実現可能な技術を写真付きで送ったりして順調に交流を続けていた。
 今日は始めての生き物を送る実験と、向こうに固定座標を書いた魔法陣を設置してもらう準備の日で、これが成功すれば向こうと行き来が出来る気がする。今までテレポートションで異動したが、転移魔法は行ったことのある場所か見える範囲でないと飛べなかった。それで次元が違うと飛べなかったのだが、今回は新しい魔法を開発したので、その実験も兼ねている。
 その名も転移門ゲートの魔法で、こちらに戻って読んだ本の中で使われていて、二つの地点を異空間経由で繋いでしまう魔法だ。異空間で繋ぐということはアイテムボックス内の異空間を直接繋ぐので今までのように樽を押し出すようなイメージはいらなくて、ドアを開いたらそこが異空間で異世界と繋がる魔法で、これは丸く青い猫型ロボットの便利グッズを参考にした。

 今回向こうに送る動物はハムスターにした、女神の魔法で猫や犬とはコミュニケーションが取れるのだが、脳の大きさ等によるのかわからないがハムスターはどうしても無理だったので、ハムスターに行ってもらう事にした。なお3日後にはまた戻してもらう予定を手紙には書いてある。また魔法陣を書きこんだ魔石は転移陣の真ん中に置いてもらうように指示しているので、3日後が楽しみだ。

 ***********************************************
 カラン、カラン、ガラン、ガラン!

 城の中を鐘が鳴り響くと、クリスティーネ姫が護衛よりも早く走っていく。異世界からの便りが届くといつも見られる光景だった。さすがにお城の中だけに護衛よりも早く走ったとしても、誰も文句は言わないが、このあと女王から王女へのお説教があるのも良く見られた光景だ。

「きょうはなにがとどいたのですか?」

「はい、姫様今回は始めてみる動物が入っておりました。あとはいつものようにディーブイディーが何枚かと、魔法陣が組まれている魔石のようです」

 祠を管理している少年から説明を受けると姫はその動物に駆け寄った。

「きゃあ! かわいいです」

「姫様、一度お離れください。安全かどうかを確かめてからでないと」

 護衛の騎士が声をかけるとクリスティーネが一言

「タイガしゃまが私に害を与えるものを送ってくると?」

「いや、そんな訳では……」

 騎士がタジタジしていると後ろの方からロマーノ王子がクリスを優しく諌めた。

「クリス、みんな心配してるだけだ、タイガ殿がお前を傷つけるなんてありえないが、念の為少しまってくれ、まずは僕が何が入っているか確認するよ」

 そう言いながらロマーノ王子が樽の中を確認すると少年が言っていた小さな動物が入っていた。手紙も同封してあったのでクリスに聞こえるように読んだ。

「クリス様お元気ですか? ようやく今までより大きな入れ物で送れるようになったのでこちらの世界でペットとして買われているモルモットを送りますが、3日後に戻れるかどうか知りたいので3日後に転移魔法陣に戻してください。クリス様が気に入ってくれたら、一度こちらに戻してからまた送り直します。これで無事に行き来ができたら自分もそちらに行けるような気がします。新しい魔石を送っていますので、これは転移魔法陣の真ん中に置いてください。今までより簡単に行き来が出来ないかを実験したいと思います。モルモットは絶対に逃げないような部屋で放してくださいね。餌は3日分だけ入れていますのでそれ以外の餌は上げないでください。お水はそちらの水を飲ませてください。あとDVDはこちらの子供向けのアニメを数本いれています。DVD用の電池も沢山いれていますので、使い切った電池は返してください。いつか必ずクリス様の前に行きますからそれまで女王様の言うことを良く聞いてくださいね」

 ロマーノが手紙を読むとクリスは頷きながらボロボロと大粒の涙を流していた。

「クリス、良かったないつかタイガ殿も戻ってくるみたいだぞ、でも良い子にしてないと戻ってこないかもな?」

「おにいしゃまキライ」

「そんな顔をするなよ、いいかその動物のカゴを開けるのはドアを閉めた部屋だけだぞ?」

「あい」

「残りの手紙も読みますね」

 王様女王様ともに揃ったところでクリスが皆に声をかけた。

「ロマーノ様、ロマーノ様にはこちらの世界の短刀をお送りします。もう少し長い物を送りたいのですが、こちらの世界では長い刃物を持つのも許可がいるのですぐには難しそうです。あと防御用の服もお送りします。軽いですが刃物には強い服ですので、こちらは皆様で着てください。あとロマーノ様にはこちらの武道のDVDを数枚お送りします。マルト女王様にはこちらの化粧品類とファッション誌、メイクの説明DVDをお送りします。カテリーナ用とリリアーヌ用も入っていますので分けて上げてください。あとは侍女の皆様ようにも化粧水をお送りします。ハーラルフ宰相には計算機と時計をお送りします。両方とも太陽電池で動きますのでたまにでいいので太陽にしばらくあててください。王様とペイロンにも時計を送りますので使ってください。もしもこちらの女性の写ったDVDが欲しい時には遠慮なく希望に書いてください送ります」

 ロマーノが代読すると、それぞれが笑顔になったが最後の1行で女王とカテリーナの顔が冷ややかな目になり、王様とペイロンを睨んでいた。

「タイガめ、こっそり送ってくれれば良いものを……」

 王様が発した独り言をしっかり聞いていた女王は王様に冷たい笑顔で王様に聞いていた。

「あら? リクエストしておきましょうか?」

「いや…… 大丈夫だ…… 君がいれば俺はそれで良い……」

「ペイロン貴方は?」

 カテリーナの問に

「も、もちろん僕もだよ、当たり前じゃないか!」

「ふーん、じゃこの雑誌に載っていた水着とか下着の写真とかは見なくていいのね?」

「えぇっ? そんなの載ってるの? あっ、いやいいです……」

 白い目で見られるペイロンだった……
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~

草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。 レアらしくて、成長が異常に早いよ。 せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。 出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています

浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】 ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!? 激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。 目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。 もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。 セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。 戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。 けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。 「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの? これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、 ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。 ※小説家になろうにも掲載中です。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

ジャングリラ~悪魔に屠られ魔王転生。死の森を楽園に変える物語~

とんがり頭のカモノハシ
ファンタジー
「別の世界から勇者を召喚する卑怯な手口」に業を煮やした堕天使・ルシファーにより、異世界へ魔王として転生させられた大学生・左丹龍之介。 先代・魔王が勇者により討伐されて100年――。 龍之介が見たものは、人魔戦争に敗れた魔族が、辺境の森で厳しい生活を余儀なくされている姿だった。 魔族の生活向上を目指し、龍之介は元魔王軍の四天王、悪魔公のリリス、フェンリルのロキア、妖狐の緋魅狐、古代龍のアモンを次々に配下に収めていく。 バラバラだった魔族を再び一つにした龍之介は、転生前の知識と異世界の人間の暮らしを参考に、森の中へ楽園を作るべく奔走するのだが……

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

処理中です...