29 / 50
4章 雛本真璃 2
また、後で
しおりを挟む
此花さんが目覚めて、一緒に夕食を食べた翌日の午後。私は彼女の父親である和幸さんに声をかけられ、面談室とプレートの張ってある部屋に来ていた。
そこはその名の通り医師と面談するためだけの部屋らしく、部屋の中は長テーブルが一つとその両脇に椅子が三つずつあるだけの寂しいものになっている。
部屋に入った時点ですでに此花さんの主治医の先生が奥の椅子に座っており、私と和幸さんは手前の椅子に座って先生とテーブルを挟んで対面する形となった。
「さて、此花美桜さんの容体についてなのですが——」
私たちが腰を下ろすのを確認した先生がおもむろに口を開いたので、私はそこに割り込む。
「あの、すみません。……私ここにいて良いんですか?」
こういうのは普通、患者やその親族が面談するものではないのだろうか。此花さんと知り合いとはいえ、私はどう考えても部外者なのだが。
私の言葉を聞いた和幸さんがこちらに顔を向ける。
「良いんだよ。今の美桜の状態を知ってるのは、先生以外だと私と真璃ちゃんと萌果ちゃんだけだし。私一人だと心細いからね」
萌果……。ああ、此花さんが萌姉と呼んでいたあの看護師か。
不意に出てきた名前を頭の中で思い出していると、和幸さんが言葉を続けた。
「本当は萌果ちゃんも連れて来たかったんだが、彼女も仕事があるから。後で伝えるという事にしたんだ」
「確かに、萌果さんとは親しそうにしてましたね」
何気なく出た言葉だったが、和幸さんはしっかりと補足を入れてくれる。
「ああ。私も妻も、向こうのご両親とは萌果ちゃんが生まれる前くらい昔からの顔見知りでね。お互い子供を連れてよく会っていたから、美桜と萌果ちゃんも姉妹のように仲良くなっていたよ」
なるほど、それで萌姉か。
「……でも、事情を知っているとはいっても、私はただこの病院で知り合っただけの人間ですけど」
しかしそれを聞けばなおさら私と此花さんの繋がりは弱い気がする。本当にここで話を聞いても良いものなのか。
「この前も言ったけど、記憶を無くす前の美桜は、真璃ちゃんの事を凄く楽しそうに話してたんだ。美桜が友達の話をあんなに楽しそうにする事なんて今まで全然無かったから、私も嬉しかった。真璃ちゃんには感謝しているんだ。……だからこそだよ、ここに君を呼んだのは」
真剣な顔で言う和幸さんに、私は俯き気味に言葉を返す。
「……感謝するのは私の方です。私は、彼女に助けてもらいましたから……」
そう始め、私はこれまでの事を話した。
私の命がもう長くないらしい事。だから、此花さんに辛く当たってしまった事。それでも此花さんが私と仲良くしようとしてくれていた事。——そして、私の心を救い出してくれた事を。
和幸さんも先生もずっと黙って聞いてくれていたが、私の話が終わると、和幸さんが少し間を置いて口を開いた。
「だったら、なおさらここにいてもらわないとな」
「……え?」
和幸さんの言葉に驚き、顔を上げる。
「美桜に感謝しているなら、美桜の置かれている状況をちゃんと理解して、これからも仲良くしてやってほしい。美桜にとっては、それが一番嬉しいはずだ」
こちらに真摯な眼差しを向ける和幸さん。私はわずかに潤んでしまった目を伏せるようにして、黙って頷いた。
「……さて、では話しますよ」
それまで静観していた先生が、こちらの話が終わった空気を察して、今度こそ話を始める。
「此花さんの容体について、色々と再検査をしたのですが、以前お伝えした通り脳に異常は認められませんでした。勿論外傷もありません。今回の記憶障害は、精神的な要因で引き起こされていると思われます」
「精神的、と言いますと……。やはりあの事故が関係しているのでしょうか」
和幸さんの言葉を受けて、先生は続けた。
「おそらく……、という他ありません。何しろ確証がありませんから。ただ此花さんが倒れた時の状況を考えれば、その可能性が高いとは思います。事故でお母さんが亡くなったという事もありますし……。その事故の時に見た何か『思い出したくない記憶』を強く封印していて、それを思い出してしまった時、思い出すまでに経験したそれまでの記憶も引っ張られる形で再び封印される。——という事が、脳内で起こっているのかもしれません」
そこまで話すと、先生は一度黙ってしまう。
……先生自身も、此花さんの状態について完全に把握できていない。だからこそ、「そんな事があり得るのか」と思いはしても声には出せなかった。多分それは和幸さんも同じだろう。
少しの間部屋の中に沈黙が流れたが、先生が再び言葉を発した。
「……私は、まずは本当に例の事故の事が原因で、今回此花さんが記憶を失ってしまったのか、確証を得たいと思っています」
「どうやって、ですか?」
私が返した言葉に、先生がまっすぐこちらを見て答える。
「もう一度、此花さんに事故の事を伝えます。そしてまた同じ事が起きれば、間違いないと言っても良いでしょう」
それを聞いて、私は此花さんが倒れた時の事を無意識に想起した。
とても此花さんが出しているとは思えないうめき声をあげて、苦しそうに頭をおさえる彼女を。
「……私は、もうあんな此花さんは、見たくありません」
「……確かに、また此花さんが苦しむ事になるかもしれません。しかしこの状況から前に進むためには、それしかないのです。幸いこの町では彼女は有名人です。もし事故の話題が彼女にとってタブーなのだと分かれば、病院や町ぐるみで緘口令を敷くのも難しくはないでしょう。……流石に此花さんも違和感は感じるはずですし、永遠に隠し続けるのは無理でしょうが」
私はちらりと和幸さんを見やる。和幸さんは黙って目を閉じ、先生の言葉を吟味しているようだ。
「勿論私の独断で行うわけにはいきません。最終的な判断は、此花さんのお父さんにお任せします」
そう声をかけられた和幸さんは、しかし返事をしない。
重い沈黙が部屋を支配する中、私も口を開くことは出来ず、ただ和幸さんの次の言葉を待つ事しか出来なかった——。
◆ ◆ ◆ ◆
約一時間の面談を終えて時計が十五時過ぎを指した頃、私は和幸さんと先生と共に病室まで戻ってくる。すると、その扉の前に此花さんが立っていた。
「あ、雛本さん——、とお父さんに先生?」
こちらに気付いた此花さんが笑顔を向けてきたが、和幸さんと先生の存在にも気が付くと、途端に不思議そうな表情に変わる。
「そこで偶然真璃ちゃんに会ってな。話しながら来たんだ」
「ふぅん、そうなんだ」
和幸さんの説明を特に疑うような事もせずにそう返す此花さん。そして和幸さんは続けた。
「ところで、お父さんと先生な、美桜に大事な話があるんだ。病室に戻ってもらえるか?」
言われた此花さんが、「えー」と抗議の声を上げる。
「私、雛本さんに話があったんだけど」
「じゃあ、すぐに来てくれ。お父さんは先生と一緒に病室で待ってるからな」
そう言い残し、二人は此花さんの病室に入っていった。
此花さんは私に向き直ると、不満そうな顔をして口を開く。
「なんでそんな急に言うかなー。私、雛本さんにまた絵を教えてもらおうと思ってたのに」
そんな事を言う此花さんは、よく見ると後ろ手にスケッチブックを持っていた。
「でも先生もいたみたいだし、ほんとに大事な話なのかも……。……ねぇ、雛本さん。話が終わったら、また病室にお邪魔しに行ってもいい?」
私は此花さんの顔を見れないまま、俯き気味に言う。
「ええ。いいわよ」
「……どうしたの? 元気ない?」
私の様子に違和感を感じたのか、此花さんは私の顔を覗き込むように顔を傾けた。
「そんなことないわ。……大丈夫よ」
「そう? ……じゃあ、また後でね」
私がなんとか返した言葉をどう思ったのかは分からないが、此花さんはわずかにトーンの落ちた声でそう言うと、自らの病室へと入っていく。
「……また、後で……」
私はもう姿の見えなくなった此花さんに向けてぽつりとつぶやいた後、ゆっくりと自分の病室に入り、ベッドの上に座り込んだ。
あの後。此花さんに事故の事を再び話す事を、和幸さんは了承した。
……了承したのは良いのだが、その事故についての話を、今すぐにするという事になったのだ。
どうして、そうなるのだろう。彼女は昨日目覚めたばかりだというのに。もう少し間を開けてあげても良かったのではないか。
またあんなに苦しい思いをするかもしれないというのに。目覚めて記憶を失っていて、まだ完全に状況を呑み込めていない彼女に、追い打ちをかけるみたいにする必要なんて無いのに。
……しばらくすると、隣の病室から、あの日のような大きなうめき声が聞こえ始めた。
聞きたくない。そんな声を、私はもう聞きたくないのに。
私は両手で耳を塞いで膝を折り、ベッドの上で丸くなると、ただただ、時が経つのを待つのだった。
そこはその名の通り医師と面談するためだけの部屋らしく、部屋の中は長テーブルが一つとその両脇に椅子が三つずつあるだけの寂しいものになっている。
部屋に入った時点ですでに此花さんの主治医の先生が奥の椅子に座っており、私と和幸さんは手前の椅子に座って先生とテーブルを挟んで対面する形となった。
「さて、此花美桜さんの容体についてなのですが——」
私たちが腰を下ろすのを確認した先生がおもむろに口を開いたので、私はそこに割り込む。
「あの、すみません。……私ここにいて良いんですか?」
こういうのは普通、患者やその親族が面談するものではないのだろうか。此花さんと知り合いとはいえ、私はどう考えても部外者なのだが。
私の言葉を聞いた和幸さんがこちらに顔を向ける。
「良いんだよ。今の美桜の状態を知ってるのは、先生以外だと私と真璃ちゃんと萌果ちゃんだけだし。私一人だと心細いからね」
萌果……。ああ、此花さんが萌姉と呼んでいたあの看護師か。
不意に出てきた名前を頭の中で思い出していると、和幸さんが言葉を続けた。
「本当は萌果ちゃんも連れて来たかったんだが、彼女も仕事があるから。後で伝えるという事にしたんだ」
「確かに、萌果さんとは親しそうにしてましたね」
何気なく出た言葉だったが、和幸さんはしっかりと補足を入れてくれる。
「ああ。私も妻も、向こうのご両親とは萌果ちゃんが生まれる前くらい昔からの顔見知りでね。お互い子供を連れてよく会っていたから、美桜と萌果ちゃんも姉妹のように仲良くなっていたよ」
なるほど、それで萌姉か。
「……でも、事情を知っているとはいっても、私はただこの病院で知り合っただけの人間ですけど」
しかしそれを聞けばなおさら私と此花さんの繋がりは弱い気がする。本当にここで話を聞いても良いものなのか。
「この前も言ったけど、記憶を無くす前の美桜は、真璃ちゃんの事を凄く楽しそうに話してたんだ。美桜が友達の話をあんなに楽しそうにする事なんて今まで全然無かったから、私も嬉しかった。真璃ちゃんには感謝しているんだ。……だからこそだよ、ここに君を呼んだのは」
真剣な顔で言う和幸さんに、私は俯き気味に言葉を返す。
「……感謝するのは私の方です。私は、彼女に助けてもらいましたから……」
そう始め、私はこれまでの事を話した。
私の命がもう長くないらしい事。だから、此花さんに辛く当たってしまった事。それでも此花さんが私と仲良くしようとしてくれていた事。——そして、私の心を救い出してくれた事を。
和幸さんも先生もずっと黙って聞いてくれていたが、私の話が終わると、和幸さんが少し間を置いて口を開いた。
「だったら、なおさらここにいてもらわないとな」
「……え?」
和幸さんの言葉に驚き、顔を上げる。
「美桜に感謝しているなら、美桜の置かれている状況をちゃんと理解して、これからも仲良くしてやってほしい。美桜にとっては、それが一番嬉しいはずだ」
こちらに真摯な眼差しを向ける和幸さん。私はわずかに潤んでしまった目を伏せるようにして、黙って頷いた。
「……さて、では話しますよ」
それまで静観していた先生が、こちらの話が終わった空気を察して、今度こそ話を始める。
「此花さんの容体について、色々と再検査をしたのですが、以前お伝えした通り脳に異常は認められませんでした。勿論外傷もありません。今回の記憶障害は、精神的な要因で引き起こされていると思われます」
「精神的、と言いますと……。やはりあの事故が関係しているのでしょうか」
和幸さんの言葉を受けて、先生は続けた。
「おそらく……、という他ありません。何しろ確証がありませんから。ただ此花さんが倒れた時の状況を考えれば、その可能性が高いとは思います。事故でお母さんが亡くなったという事もありますし……。その事故の時に見た何か『思い出したくない記憶』を強く封印していて、それを思い出してしまった時、思い出すまでに経験したそれまでの記憶も引っ張られる形で再び封印される。——という事が、脳内で起こっているのかもしれません」
そこまで話すと、先生は一度黙ってしまう。
……先生自身も、此花さんの状態について完全に把握できていない。だからこそ、「そんな事があり得るのか」と思いはしても声には出せなかった。多分それは和幸さんも同じだろう。
少しの間部屋の中に沈黙が流れたが、先生が再び言葉を発した。
「……私は、まずは本当に例の事故の事が原因で、今回此花さんが記憶を失ってしまったのか、確証を得たいと思っています」
「どうやって、ですか?」
私が返した言葉に、先生がまっすぐこちらを見て答える。
「もう一度、此花さんに事故の事を伝えます。そしてまた同じ事が起きれば、間違いないと言っても良いでしょう」
それを聞いて、私は此花さんが倒れた時の事を無意識に想起した。
とても此花さんが出しているとは思えないうめき声をあげて、苦しそうに頭をおさえる彼女を。
「……私は、もうあんな此花さんは、見たくありません」
「……確かに、また此花さんが苦しむ事になるかもしれません。しかしこの状況から前に進むためには、それしかないのです。幸いこの町では彼女は有名人です。もし事故の話題が彼女にとってタブーなのだと分かれば、病院や町ぐるみで緘口令を敷くのも難しくはないでしょう。……流石に此花さんも違和感は感じるはずですし、永遠に隠し続けるのは無理でしょうが」
私はちらりと和幸さんを見やる。和幸さんは黙って目を閉じ、先生の言葉を吟味しているようだ。
「勿論私の独断で行うわけにはいきません。最終的な判断は、此花さんのお父さんにお任せします」
そう声をかけられた和幸さんは、しかし返事をしない。
重い沈黙が部屋を支配する中、私も口を開くことは出来ず、ただ和幸さんの次の言葉を待つ事しか出来なかった——。
◆ ◆ ◆ ◆
約一時間の面談を終えて時計が十五時過ぎを指した頃、私は和幸さんと先生と共に病室まで戻ってくる。すると、その扉の前に此花さんが立っていた。
「あ、雛本さん——、とお父さんに先生?」
こちらに気付いた此花さんが笑顔を向けてきたが、和幸さんと先生の存在にも気が付くと、途端に不思議そうな表情に変わる。
「そこで偶然真璃ちゃんに会ってな。話しながら来たんだ」
「ふぅん、そうなんだ」
和幸さんの説明を特に疑うような事もせずにそう返す此花さん。そして和幸さんは続けた。
「ところで、お父さんと先生な、美桜に大事な話があるんだ。病室に戻ってもらえるか?」
言われた此花さんが、「えー」と抗議の声を上げる。
「私、雛本さんに話があったんだけど」
「じゃあ、すぐに来てくれ。お父さんは先生と一緒に病室で待ってるからな」
そう言い残し、二人は此花さんの病室に入っていった。
此花さんは私に向き直ると、不満そうな顔をして口を開く。
「なんでそんな急に言うかなー。私、雛本さんにまた絵を教えてもらおうと思ってたのに」
そんな事を言う此花さんは、よく見ると後ろ手にスケッチブックを持っていた。
「でも先生もいたみたいだし、ほんとに大事な話なのかも……。……ねぇ、雛本さん。話が終わったら、また病室にお邪魔しに行ってもいい?」
私は此花さんの顔を見れないまま、俯き気味に言う。
「ええ。いいわよ」
「……どうしたの? 元気ない?」
私の様子に違和感を感じたのか、此花さんは私の顔を覗き込むように顔を傾けた。
「そんなことないわ。……大丈夫よ」
「そう? ……じゃあ、また後でね」
私がなんとか返した言葉をどう思ったのかは分からないが、此花さんはわずかにトーンの落ちた声でそう言うと、自らの病室へと入っていく。
「……また、後で……」
私はもう姿の見えなくなった此花さんに向けてぽつりとつぶやいた後、ゆっくりと自分の病室に入り、ベッドの上に座り込んだ。
あの後。此花さんに事故の事を再び話す事を、和幸さんは了承した。
……了承したのは良いのだが、その事故についての話を、今すぐにするという事になったのだ。
どうして、そうなるのだろう。彼女は昨日目覚めたばかりだというのに。もう少し間を開けてあげても良かったのではないか。
またあんなに苦しい思いをするかもしれないというのに。目覚めて記憶を失っていて、まだ完全に状況を呑み込めていない彼女に、追い打ちをかけるみたいにする必要なんて無いのに。
……しばらくすると、隣の病室から、あの日のような大きなうめき声が聞こえ始めた。
聞きたくない。そんな声を、私はもう聞きたくないのに。
私は両手で耳を塞いで膝を折り、ベッドの上で丸くなると、ただただ、時が経つのを待つのだった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】【ママ友百合】ラテアートにハートをのせて
千鶴田ルト
恋愛
専業主婦の優菜は、夫・拓馬と娘の結と共に平穏な暮らしを送っていた。
そんな彼女の前に現れた、カフェ店員の千春。
夫婦仲は良好。別れる理由なんてどこにもない。
それでも――千春との時間は、日常の中でそっと息を潜め、やがて大きな存在へと変わっていく。
ちょっと変わったママ友不倫百合ほのぼのガールズラブ物語です。
ハッピーエンドになるのでご安心ください。
遺産は一円も渡さない 〜強欲な夫と義実家に捨てられた私、真の相続人と手を組み全てを奪い返す~ (全10話)
スカッと文庫
恋愛
「お前の価値なんて、その遺産くらいしかないんだよ」
唯一の肉親だった祖父を亡くした夜、夫の健一と義母から放たれたのは、あまりにも無慈悲な言葉だった。
四十九日も待たず、祖父が遺した1億2000万円の遺産をアテに贅沢三昧を目論む夫。だが、彼には隠し通している「裏切り」があった――。
絶望の淵に立たされた由美の前に現れたのは、亡き祖父が差し向けた若き凄腕弁護士・蓮。
「おじい様は、すべてお見通しでしたよ」
明かされる衝撃の遺言内容。そして、強欲な夫たちを地獄へ叩き落とすための「相続条件」とは?
虐げられてきた妻による、一発逆転の遺産争奪&復讐劇がいま幕を開ける!
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
君は恋人、でもまだ家族じゃない
山田森湖
恋愛
あらすじ
同棲して3年。
毎朝コーヒーを淹れて、彼の寝ぼけた声に微笑んで、
一緒に暮らす当たり前の幸せを噛みしめる——そのはずだった。
彼女は彼を愛している。
彼も自分を愛してくれていると信じている。
それでも、胸の奥には消えない不安がある。
「私たちは、このまま“恋人”で止まってしまうの?」
結婚の話になると、彼はいつも曖昧に笑ってごまかす。
最初は理由をつけていたのに、今では何も言わなくなった。
周囲の友人は次々と結婚し、家族を持ち始めている。
幸せそうな写真を見るたび、彼女の心には
“言えない言葉”だけが増えていく。
愛している。
でも、それだけでは前に進めない。
同棲という甘い日常の裏で、
少しずつ、確かにズレ始めているふたりの未来。
このまま時間に流されるだけの恋なのか、
それとも、家族へと歩き出せる恋なのか——。
彼の寝息を聞きながら、
彼女は初めて「涙が出そうな夜」を迎えていた。
余命僅かな大富豪を看取って、円満に未亡人になるはずでした
ぜんだ 夕里
恋愛
傾きかけた家を救うため、私が結んだのはあまりにも不謹慎な契約――余命いくばくもない大富豪の辺境伯様と結婚し、彼の最期を穏やかに看取ることで莫大な遺産を相続する、というものだった。
しかし、人の死を利用して富を得るなど不正義!
そう考えた私が立てたのは、前代未聞の計画。
「そうだ、遺産が残らないくらい贅沢の限りを尽くしてもらえば、すべて丸く収まるじゃない!」
完)嫁いだつもりでしたがメイドに間違われています
オリハルコン陸
恋愛
嫁いだはずなのに、格好のせいか本気でメイドと勘違いされた貧乏令嬢。そのままうっかりメイドとして馴染んで、その生活を楽しみ始めてしまいます。
◇◇◇◇◇◇◇
「オマケのようでオマケじゃない〜」では、本編の小話や後日談というかたちでまだ語られてない部分を補完しています。
14回恋愛大賞奨励賞受賞しました!
これも読んでくださったり投票してくださった皆様のおかげです。
ありがとうございました!
ざっくりと見直し終わりました。完璧じゃないけど、とりあえずこれで。
この後本格的に手直し予定。(多分時間がかかります)
氷の宰相補佐と押しつけられた厄災の花嫁
瑞原唯子
恋愛
王命により、アイザックはまだ十歳の少女を妻として娶ることになった。
彼女は生後まもなく始末されたはずの『厄災の姫』である。最近になって生存が判明したが、いまさら王家に迎え入れることも始末することもできない——悩んだ末、国王は序列一位のシェフィールド公爵家に押しつけたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる