盾の騎士は魔法に憧れる

めぐ

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プロローグ

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 少年は魔法に憧れた

 それは憧れから羨望へと変わり

 友の想いは自らの誓いへと変わっていった

 

 少年の日常を一変させた悪意の塊は

 次第に大きく膨れ上がり

 大勢の人を 亜人を 魔物を そして邪悪なるものを捲き込み

 生命を奪い合う戦争へとその姿を変えた

 

 強大な武力をもって侵攻を続けるシャルマート帝国

 和平によって統一を願うクラーゼル王国を旗頭とする連合軍

 大陸を分けた争いは帝国帝王ギルバルドが行った愚行

 邪悪なる存在の召喚 その介入によって

 連合軍の劣性へと傾き始める



 連合軍を率いる王達は創生の神へと祈りを捧げた

 齎らされたのは翡翠色の輝きを放つ一振りの聖剣と

 強い意志と恐れぬ勇気を持つ者

 勇者を



 そんなある日

 クラーゼル王国下のとある街に青年は居た

 大きく成長を遂げた青年は日々を暮らしながら

 未だ叶わない願いを追い続けていた



 いつものように街へと繰り出した青年は運命の出会いを果たす

 強い意思を秘めた蒼い瞳と 翡翠色の剣を携えた者



 そして青年は旅へと出る

 襲いくる悪意から勇者を仲間を守るための

 大盾をその手に




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