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里帰り②
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ピエール様は研究のためにケビンの仕事部屋を訪れることもよくあり、婚約者であったころよりも頻繁に顔を合わせていた。ピエール様が来ている時はいつにも増して食事や休憩を忘れるほど研究に熱中してしまうから、案外似た者同士なのかも知れない。そこに声を掛けて食事や休憩を促すのが、私の大事な役割の一つである。
ピエール様の近況と私の心のうちを話すと、マリーも王子の努力や勤勉さを幼い頃から見ていたので、異世界追放については怒りもあったけれど、一時の気の迷いで身分を失った王子に心から同情していたらしく、彼が新たな人生を歩みだしたと聞いてホッとしていた。さっきは不穏なことを言っていたけれど、根の部分は心優しいのだ。私はそんなマリーがやっぱり大好きだ。
話の流れで、マリーからネトリ男爵令嬢のその後を聞いた私は、その後味の悪さで少し疲れてしまった。
彼女は、ピエール様を捨てた後もあちこちで身分の高い男性にちょっかいを出しまくっていたそうだ。常に複数の男性を侍らせていたらしく、性に奔放な彼女は時には複数で行為に及ぶこともあったとか――。そして遂に手を出してはいけない相手にまでちょっかいをかけてしまった。国の貴族たちでは庇うことも出来ず、男爵家は取り潰しにあい、家族は国を貶めるような娘を野放しにしていたことによって処刑された。それに伴い、彼女と関係を持っていた男性陣の家は爵位の降格という屈辱的な処分をされ、悪女に現を抜かしていた本人たちは後を継ぐことが出来ないように継承権を奪われた。そして彼女自身も、第二王子を唆し王族籍からの除名にまで貶めた罪も加わり処刑を免れることは難しいということだった。彼女に拘ってしまった人物たちに待ち受けていたものは破滅だった。
彼女が最後に手を出してしまったのは、この国が属している大帝国の皇帝だったのだ。皇帝は決して彼女に靡くことはなかったけれど、属国の高位貴族たちを手玉に取っている娘に興味を抱き面白いと手を出した。それを知った皇妃の逆鱗に触れたのだ。
皇妃を溺愛している皇帝が遊び以外で他の女性に手を出すことがないことも、皇妃が皇帝を深く愛しているが故に彼の火遊びの相手を決して許すことがないということも、属国であるこの国の貴族たちには周知の事実であるというのに。また、皇帝は自ら進んでは女遊びをしない。何度も言うが皇妃を溺愛しているからだ。それをするときは、身の程を弁えない者を排除する前に、皇妃に嫉妬させるためだけに手を出すのだからタチが悪い。
そうして自ら破滅の道を進んでしまった彼女は、家族の処刑に立ち会わされた。彼女の目の前で首を切り落とされる家族から目を逸らすことが出来ないように、屈強な男たちに押さえつけられて顔を前に向けられ続けたのだ。次々と処刑されていく家族の断末魔の叫びと、彼女への恨み言に本来であれば正気を保つことは難しいだろう。しかしそこは嫉妬深く容赦のない皇妃の采配で、魔法によって気を失うことも出来ないクリアな精神状態を強制されたのだ。自分の仕出かしたことの重大さ、誰に手を出してしまったのかを理解させるために。この処刑には、自分が破滅させてしまった貴族子息たちはもちろん強制的に参加させられていたし、その彼らの元婚約者たちも参列していた。
「皇帝陛下だって、楽しい思いしたじゃない!? 私のことを愛していたんじゃないの!? なのに何で私がこんな目に遭わなければならないのよ!! 助けてよっ」
「お前を愛したことなどない。俺が愛するのはこの世でただ一人だけなのだから。お前は最愛の皇妃の愛を再確認するためのスパイスにしか過ぎん」
「何で……。スパイスって何よ! 私を側妃にしてくれると思っていたのに!」
「哀れよね。少しばかり男たちにチヤホヤされたからといって勘違いも甚だしいわ。こんな女に現を抜かした男たちも本当に哀れだわ」
処刑に立ち会っている皇帝に助けを請う彼女に、冷たくそう言い放つのは皇帝の唯一の最愛である皇妃その人である。
皇帝が自分の味方ではないと悟った彼女は、元取り巻きだった子息たちに助けを求めた。
「ちょっと! あんたたちも助けなさいよ! みんな私のことを愛しているといってくれていたじゃない!」
しかし彼らは彼女と視線を合わせないように俯いているだけで、誰も助けようと動く者はいなかった。それもそうだろう。ただでさえ家督の継承権を失って肩身の狭い思いをしているというのに、そこに大帝国の皇妃の恨みを買うなんてリスクが高すぎる。そこまでして助けたいと思うほど彼らは彼女を愛していなかったし、地位を失った原因として恨んでいた。処刑の場であるし元婚約者たちも参列している手前、彼女に罵声や恨み言をぶつけることはしなかったが、苦しんで死ねと思っているのだ。助ける訳がない。
彼らが動こうとしないことで、自分の味方が一人もいないことに漸く気付いたらしい。
「どうしてこうなっちゃったのよ。私はただ、誰よりも幸せになりたかっただけなのに」
他の誰かを犠牲にしてまで自分の幸せを追及した彼女がこうなることは当然の帰結と言えるだろう。
「うふふっ、たくさんの男たちを手玉に取っていると聞いたから、どんな傾国の美女なのかしらと楽しみにしていたのだけれど、拍子抜けしちゃうわね? 田舎臭い小娘が勘違いしちゃったのかしら。お可哀想に」
皇妃は可哀想だと口にしたが、その実全然憐れんでいないのが冷たく見据えた表情から見て取れる。
「さっさと殺しなさいよ! もう嫌っ! 憐れみなんて要らないから、とっとと処刑したらいいじゃない」
「簡単に楽になれると思ったら大間違いよ? あなたは簡単に死なせない」
自分のせいで命を奪われることになった家族と共に処刑されることは叶わなかった。憐れまれプライドをズタズタにされた彼女の身柄は、大帝国に引き渡されて皇妃預かりとなった。
どうしてここまで細かい内容を知っているのかと言えば、父母と一緒にマリーもその処刑に参列していたからだ。本来であればメイドであるマリーに参加する権利はないのだけれど、この場に参加することの出来ない異世界に飛ばされてしまった私の代わりに見届けたいと言った気持ちが考慮されたらしい。
大帝国に移された彼女のその後は、風の噂で知ることとなる。彼女は薬漬けにされてたくさんの男たちに体を売る娼婦にされてしまったらしい。自死が出来ぬように歯を全部抜かれ、またそういった行動を起こすことが出来ないような魔法も施されたという。
マリーは性に奔放な女には罰にならないとか言っていたけれど、薬漬けにされた上で自分の意思とは関係なく男たちに弄ばれるのは、自業自得だとは言え同情せずにはいられなかった。マリーにそう言うと「お嬢様はほんとお人好しなんですから」って呆れられたけれど、誰かが不幸になる話はどうしても苦手だ。
実家を後にしてケビンのいる世界に戻ると、ピエール様も仕事で来ていたらしく、様子のおかしい私を気遣ってくれた。
ピエール様の近況と私の心のうちを話すと、マリーも王子の努力や勤勉さを幼い頃から見ていたので、異世界追放については怒りもあったけれど、一時の気の迷いで身分を失った王子に心から同情していたらしく、彼が新たな人生を歩みだしたと聞いてホッとしていた。さっきは不穏なことを言っていたけれど、根の部分は心優しいのだ。私はそんなマリーがやっぱり大好きだ。
話の流れで、マリーからネトリ男爵令嬢のその後を聞いた私は、その後味の悪さで少し疲れてしまった。
彼女は、ピエール様を捨てた後もあちこちで身分の高い男性にちょっかいを出しまくっていたそうだ。常に複数の男性を侍らせていたらしく、性に奔放な彼女は時には複数で行為に及ぶこともあったとか――。そして遂に手を出してはいけない相手にまでちょっかいをかけてしまった。国の貴族たちでは庇うことも出来ず、男爵家は取り潰しにあい、家族は国を貶めるような娘を野放しにしていたことによって処刑された。それに伴い、彼女と関係を持っていた男性陣の家は爵位の降格という屈辱的な処分をされ、悪女に現を抜かしていた本人たちは後を継ぐことが出来ないように継承権を奪われた。そして彼女自身も、第二王子を唆し王族籍からの除名にまで貶めた罪も加わり処刑を免れることは難しいということだった。彼女に拘ってしまった人物たちに待ち受けていたものは破滅だった。
彼女が最後に手を出してしまったのは、この国が属している大帝国の皇帝だったのだ。皇帝は決して彼女に靡くことはなかったけれど、属国の高位貴族たちを手玉に取っている娘に興味を抱き面白いと手を出した。それを知った皇妃の逆鱗に触れたのだ。
皇妃を溺愛している皇帝が遊び以外で他の女性に手を出すことがないことも、皇妃が皇帝を深く愛しているが故に彼の火遊びの相手を決して許すことがないということも、属国であるこの国の貴族たちには周知の事実であるというのに。また、皇帝は自ら進んでは女遊びをしない。何度も言うが皇妃を溺愛しているからだ。それをするときは、身の程を弁えない者を排除する前に、皇妃に嫉妬させるためだけに手を出すのだからタチが悪い。
そうして自ら破滅の道を進んでしまった彼女は、家族の処刑に立ち会わされた。彼女の目の前で首を切り落とされる家族から目を逸らすことが出来ないように、屈強な男たちに押さえつけられて顔を前に向けられ続けたのだ。次々と処刑されていく家族の断末魔の叫びと、彼女への恨み言に本来であれば正気を保つことは難しいだろう。しかしそこは嫉妬深く容赦のない皇妃の采配で、魔法によって気を失うことも出来ないクリアな精神状態を強制されたのだ。自分の仕出かしたことの重大さ、誰に手を出してしまったのかを理解させるために。この処刑には、自分が破滅させてしまった貴族子息たちはもちろん強制的に参加させられていたし、その彼らの元婚約者たちも参列していた。
「皇帝陛下だって、楽しい思いしたじゃない!? 私のことを愛していたんじゃないの!? なのに何で私がこんな目に遭わなければならないのよ!! 助けてよっ」
「お前を愛したことなどない。俺が愛するのはこの世でただ一人だけなのだから。お前は最愛の皇妃の愛を再確認するためのスパイスにしか過ぎん」
「何で……。スパイスって何よ! 私を側妃にしてくれると思っていたのに!」
「哀れよね。少しばかり男たちにチヤホヤされたからといって勘違いも甚だしいわ。こんな女に現を抜かした男たちも本当に哀れだわ」
処刑に立ち会っている皇帝に助けを請う彼女に、冷たくそう言い放つのは皇帝の唯一の最愛である皇妃その人である。
皇帝が自分の味方ではないと悟った彼女は、元取り巻きだった子息たちに助けを求めた。
「ちょっと! あんたたちも助けなさいよ! みんな私のことを愛しているといってくれていたじゃない!」
しかし彼らは彼女と視線を合わせないように俯いているだけで、誰も助けようと動く者はいなかった。それもそうだろう。ただでさえ家督の継承権を失って肩身の狭い思いをしているというのに、そこに大帝国の皇妃の恨みを買うなんてリスクが高すぎる。そこまでして助けたいと思うほど彼らは彼女を愛していなかったし、地位を失った原因として恨んでいた。処刑の場であるし元婚約者たちも参列している手前、彼女に罵声や恨み言をぶつけることはしなかったが、苦しんで死ねと思っているのだ。助ける訳がない。
彼らが動こうとしないことで、自分の味方が一人もいないことに漸く気付いたらしい。
「どうしてこうなっちゃったのよ。私はただ、誰よりも幸せになりたかっただけなのに」
他の誰かを犠牲にしてまで自分の幸せを追及した彼女がこうなることは当然の帰結と言えるだろう。
「うふふっ、たくさんの男たちを手玉に取っていると聞いたから、どんな傾国の美女なのかしらと楽しみにしていたのだけれど、拍子抜けしちゃうわね? 田舎臭い小娘が勘違いしちゃったのかしら。お可哀想に」
皇妃は可哀想だと口にしたが、その実全然憐れんでいないのが冷たく見据えた表情から見て取れる。
「さっさと殺しなさいよ! もう嫌っ! 憐れみなんて要らないから、とっとと処刑したらいいじゃない」
「簡単に楽になれると思ったら大間違いよ? あなたは簡単に死なせない」
自分のせいで命を奪われることになった家族と共に処刑されることは叶わなかった。憐れまれプライドをズタズタにされた彼女の身柄は、大帝国に引き渡されて皇妃預かりとなった。
どうしてここまで細かい内容を知っているのかと言えば、父母と一緒にマリーもその処刑に参列していたからだ。本来であればメイドであるマリーに参加する権利はないのだけれど、この場に参加することの出来ない異世界に飛ばされてしまった私の代わりに見届けたいと言った気持ちが考慮されたらしい。
大帝国に移された彼女のその後は、風の噂で知ることとなる。彼女は薬漬けにされてたくさんの男たちに体を売る娼婦にされてしまったらしい。自死が出来ぬように歯を全部抜かれ、またそういった行動を起こすことが出来ないような魔法も施されたという。
マリーは性に奔放な女には罰にならないとか言っていたけれど、薬漬けにされた上で自分の意思とは関係なく男たちに弄ばれるのは、自業自得だとは言え同情せずにはいられなかった。マリーにそう言うと「お嬢様はほんとお人好しなんですから」って呆れられたけれど、誰かが不幸になる話はどうしても苦手だ。
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