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続・25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!
③
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「あの……私、ジョナサン=キルシュタインの妻なのですが、魔法騎士団長の執務室を探していまして……」
「もしかして君が異世界から来た″ミク″かい?」
私のことを知ってるの?
「はい。ミク=キルシュタインです」
「うわぁ。本当に小さいんだね。可愛いなぁ。真剣に私が君を嫁に欲しかったよ」
「え?」
「いや、君達が正式に婚約する前にお見合いの釣書を送ったんだけどね? もしかして見てない?」
ジョナサンより大きなイケメンがしゃがんで私と目線を合わせて訊ねた。
「申し訳ありません。ジョナサンと結婚するつもりでいたのでお見合いは全て断らせていただいていたので……」
何か申し訳なくて俯くと
「気にしないで! ジョナサンが嫌になったら今からでも私の嫁になったらいいからね?」
って肩を掴まれてニッコリ微笑まれた。
有無を言わさぬ雰囲気の笑顔に怯んでいると、
「ミク!!」
遠くから私を呼ぶジョナサンの声が聞こえてきた。
振り返った廊下の先にジョナサンを見付けてホッとしてジョナサンの方へ歩き出そうとするけど、謎のイケメンにがっちり肩を掴まれて進めない。
「あの、夫が来ましたから離していただけませんか?」
お願いすると抱えあげられてしまった。
「いやっ! 降ろしてっ! そもそもあなた誰なのよっ!?」
バタバタ足を動かして抵抗するけど、相手はジョナサンより大きな男の人で筋肉もしっかりついていて私の抵抗なんて無いに等しい……。
体の大きさはどうにもならないけど、せめて護身術だけでも身に付けないとヤバイかもしれない…。
そう思っていると遠くにいたジョナサンが素早い動きで私達の前に現れた。
「リチャード! 俺の妻を降ろせ。」
すごい剣幕でリチャードって呼ばれてるこのイケメンに凄む。
「おぉこわっ! お前がそんなに怒ったところを初めて見るよ!」
「そんなのは良いからさっさと降ろせ!」
私をリチャードから奪うように引き離してガッチリ抱き込まれる。
ジョナサンの匂いに包まれてホッとする。
「いくら王子でも人の妻に無断で触れるとは、今すぐ死にたいようだな?」
「もしかして君が異世界から来た″ミク″かい?」
私のことを知ってるの?
「はい。ミク=キルシュタインです」
「うわぁ。本当に小さいんだね。可愛いなぁ。真剣に私が君を嫁に欲しかったよ」
「え?」
「いや、君達が正式に婚約する前にお見合いの釣書を送ったんだけどね? もしかして見てない?」
ジョナサンより大きなイケメンがしゃがんで私と目線を合わせて訊ねた。
「申し訳ありません。ジョナサンと結婚するつもりでいたのでお見合いは全て断らせていただいていたので……」
何か申し訳なくて俯くと
「気にしないで! ジョナサンが嫌になったら今からでも私の嫁になったらいいからね?」
って肩を掴まれてニッコリ微笑まれた。
有無を言わさぬ雰囲気の笑顔に怯んでいると、
「ミク!!」
遠くから私を呼ぶジョナサンの声が聞こえてきた。
振り返った廊下の先にジョナサンを見付けてホッとしてジョナサンの方へ歩き出そうとするけど、謎のイケメンにがっちり肩を掴まれて進めない。
「あの、夫が来ましたから離していただけませんか?」
お願いすると抱えあげられてしまった。
「いやっ! 降ろしてっ! そもそもあなた誰なのよっ!?」
バタバタ足を動かして抵抗するけど、相手はジョナサンより大きな男の人で筋肉もしっかりついていて私の抵抗なんて無いに等しい……。
体の大きさはどうにもならないけど、せめて護身術だけでも身に付けないとヤバイかもしれない…。
そう思っていると遠くにいたジョナサンが素早い動きで私達の前に現れた。
「リチャード! 俺の妻を降ろせ。」
すごい剣幕でリチャードって呼ばれてるこのイケメンに凄む。
「おぉこわっ! お前がそんなに怒ったところを初めて見るよ!」
「そんなのは良いからさっさと降ろせ!」
私をリチャードから奪うように引き離してガッチリ抱き込まれる。
ジョナサンの匂いに包まれてホッとする。
「いくら王子でも人の妻に無断で触れるとは、今すぐ死にたいようだな?」
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