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続・25歳のチビでポッチャリな私は転移した異世界で子供扱いされて困ってます!

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ジョナサンがすごく殺気立ってピリピリしてる。

あの大猪の首を落とした剣を鞘から抜いた。

このままじゃ本当に殺してしまうかもしれない……。

止めなきゃ!

というか、王子って言った?



「えっと……ジョナサン、落ち着いて? 何かされた訳でもないしね?」



とりあえず落ち着かせようと声をかけるけど、余計に怒った。



「ミク! お前が俺以外の男に抱き上げられるなんて許せる訳がないだろ! お前は俺以外でも良いって言うのか?」



「そんな訳ないじゃん! 私だって怖かったけど、ジョナサンが助けてくれて嬉しかったのに、相手の人を殺しちゃいそうな位怖い顔してさ、剣まで抜いちゃうしさ、せっかくやっと会えたのにジョナサン怖いよ……」



思わず涙がでる。



「それにこの人誰なのよ~?」



泣きながら叫ぶ。



「ぶっ」



誰かの吹き出す声が。



「グスッ……誰よ……! 私は真剣なのにぃっ……!」



「いや、失礼。ジョナサンが私を殺さない様に君が一生懸命なのが可愛くってついね?」



「だから誰なのよ~!?」



「こいつにはもう二度と関わらせないから覚える必要はない」



ジョナサンが冷たい声で言い放つ。



「私の従兄弟殿は冷たいなぁ。奥さん怖がってるぞ?」



リチャードは飄々とした表情でジョナサンを煽る。

王子って言ってたし、ジョナサンの従兄弟ってことは、この国の王様の息子?



「あ、やっと分かった? 私は第一王子のリチャードで~す。」



誰かに似てると思ったら王様じゃん!

いくら従兄弟でも王子様にそんな態度とったらまずいんじゃないの?



「ジョナサン、私は平気だから、ね? お願い剣をしまって?」



流石に王子様に剣を向けるのは不敬罪なんじゃないかな!?

必死にお願いして漸く剣をしまってくれた。



「リチャード、どういうつもりだ?」



「どういうつもりも何も、ミクが君の執務室を探して迷子になってたから声をかけただけだが?」



「それなら抱き上げる必要などなかっただろう?」



「まぁね。でもさ、君が悪いんだよ? ジョナサン」



「俺の何が悪いんだ!?」



「異世界の人を独り占めして、従兄弟なのに結婚式にも呼んでくれなかったじゃないか。」



結婚式は異世界の人である私を多くの人に見られるのを嫌がったジョナサンの意見を尊重して、ジョナサンのご両親と国王様夫妻のみ招待したこじんまりとした式だった。

式をあげた後、あちこちからお祝いが届いたりしていたけど、全部ジョナサンが対応してたし、私自身はあまり多くの人に存在は知られているけど姿は知られていないのだ。
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