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67.~第二回 ロレイル公爵家 家族会議~
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参加メンバー
ルイズ、カイン、ロイ、ラナン、
ハリー、サーラ
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カイン「失礼します。お待たせ致しました。」
ルイズ「ミュラの様子は?」
カイン「泣き疲れて今は寝ています。」
ラナン「ミュリィ泣いてたの?…ロイ兄様のせいだっ!ミュリィを疑って、腕に怪我までさせるなんて!!」
ロイ「すまない。ミュラの手首は…大丈夫だったでしょうか?」
カイン「手首にはロイの手の形がくっきり跡になっていた。ミューはか弱い女の子だ。お前の感情のまま乱暴を働く事は許されない。…まぁ、その顔の傷、もう父上に鉄拳を食らったようだが…。」
ルイズ「俺は女性に暴力を振るう男に育てたつもりはないからな。当然の罰だ。」
ラナン「ミュリィが泣いていたのは腕の怪我のせいですか?まだ痛むのでしょうか?」
カイン「…身体的な痛みではなく、精神的な痛みの方だな。どうやらポールに何か言われた事をきっかけに、ミューの中で悩みを抱えきれなくなったようだった…。」
ルイズ「ふむ。ではここ最近の状況を整理しつつ、今後の対策について話し合いをしよう。ハリーとサーラもよろしく頼むよ。」
ハリー、サーラ「「承知致しました。」」
ルイズ「さて、最近入った庭師見習いのポールについて…、ハリー」
ハリー「はい。ポールは2週間前から庭師の見習いとして雇っている15歳の少年です。両親と妹が2人おり、下の妹はミュラお嬢様と同じ6歳です。事前の面接では、ミュラお嬢様の事は知らないと言っておりましたが、恐らく嘘でしょう。これは面接時から解っておりましたが、その時はミュラお嬢様に特に恋心を抱いていない様だった為採用しております。ま、消去法ですけれど…。」
カイン「相変わらず平民街でのミューの人気は高い様だな。」
ハリー「そうですねぇ。邪な気持ちを抱えて使用人になろうとする方が多くて大変でございますね。まぁ、各方面からのご協力もあり、事前調査は徹底しております。」
ルイズ「王家と他公爵家からの協力は有り難いが、使用人を採用後ミュラに直接会って変貌するのではどうしようもないな。」
ラナン「で?僕はまだポールとやらに会った事はないけど、ミュリィとはどうして接点があるの?」
サーラ「はい、1回目は先日ミュラお嬢様がお一人で庭の薔薇を見ていた所に、ポールの方から挨拶した様です。ハリー様からの指示を受け、直ぐにミュラお嬢様の元へ参りましたので、お二人での会話は数分だと思います。ミュラお嬢様をガゼボに誘導し、ポールには庭師長の元へ行くように指示しましたが、後で確認した所、庭師長の元へ行ったのは私が指示をしてから30分程後のようでした。」
ロイ「ガゼボでミュラとお茶をしていた時、物音がしたんだ。ガゼボのすぐ脇の木陰に足跡が残っていたから、恐らくポールが覗き見ていたんだと思う。」
カイン「その時ロイはミューとどんな話をしていたんだ?ポールが刺激されるような内容だったのか?」
ロイ「ミューがポールと会ったという話をして…俺が嫉妬して…首筋にキスを…」
カイン「サーラ、何故止めない!!」
サーラ「(え?!私が止めるべきなの?!いつも皆様チュッチュッしてるのに?!)…申し訳ございません。」
ラナン「サーラ、次回からロイ兄様の頭をトレイで殴っていいよ。シルバー製だからそこそこ威力はあるだろうからね。」
ロイ「おい!カイン兄様もラナンもしてるだろ?何で俺だけ…。それにハリー、お前も先日ミュラにキスしてもらっただろ!?俺の侍従が見たと言っていたぞ。」
カイン「はぁ?ハリーお前って奴は…!」
ラナン「ロリコン執事!!」
ハリー「酷い言われようですねぇ。そもそもカイン様が誤ったチークキスをお教えしたからじゃないですか?ミュラお嬢様にとって私は親しい人の様ですからねぇ。仕方がありません。ふふ。」
ルイズ「…ハリー、言い残す事はないか?」
ハリー「ちょっ!?冗談ですよ~。ルイズ様、その剣を下ろしてください。マジで…」
サーラ「はぁ…(どいつもこいつも。)」
ルイズ、カイン、ロイ、ラナン、
ハリー、サーラ
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カイン「失礼します。お待たせ致しました。」
ルイズ「ミュラの様子は?」
カイン「泣き疲れて今は寝ています。」
ラナン「ミュリィ泣いてたの?…ロイ兄様のせいだっ!ミュリィを疑って、腕に怪我までさせるなんて!!」
ロイ「すまない。ミュラの手首は…大丈夫だったでしょうか?」
カイン「手首にはロイの手の形がくっきり跡になっていた。ミューはか弱い女の子だ。お前の感情のまま乱暴を働く事は許されない。…まぁ、その顔の傷、もう父上に鉄拳を食らったようだが…。」
ルイズ「俺は女性に暴力を振るう男に育てたつもりはないからな。当然の罰だ。」
ラナン「ミュリィが泣いていたのは腕の怪我のせいですか?まだ痛むのでしょうか?」
カイン「…身体的な痛みではなく、精神的な痛みの方だな。どうやらポールに何か言われた事をきっかけに、ミューの中で悩みを抱えきれなくなったようだった…。」
ルイズ「ふむ。ではここ最近の状況を整理しつつ、今後の対策について話し合いをしよう。ハリーとサーラもよろしく頼むよ。」
ハリー、サーラ「「承知致しました。」」
ルイズ「さて、最近入った庭師見習いのポールについて…、ハリー」
ハリー「はい。ポールは2週間前から庭師の見習いとして雇っている15歳の少年です。両親と妹が2人おり、下の妹はミュラお嬢様と同じ6歳です。事前の面接では、ミュラお嬢様の事は知らないと言っておりましたが、恐らく嘘でしょう。これは面接時から解っておりましたが、その時はミュラお嬢様に特に恋心を抱いていない様だった為採用しております。ま、消去法ですけれど…。」
カイン「相変わらず平民街でのミューの人気は高い様だな。」
ハリー「そうですねぇ。邪な気持ちを抱えて使用人になろうとする方が多くて大変でございますね。まぁ、各方面からのご協力もあり、事前調査は徹底しております。」
ルイズ「王家と他公爵家からの協力は有り難いが、使用人を採用後ミュラに直接会って変貌するのではどうしようもないな。」
ラナン「で?僕はまだポールとやらに会った事はないけど、ミュリィとはどうして接点があるの?」
サーラ「はい、1回目は先日ミュラお嬢様がお一人で庭の薔薇を見ていた所に、ポールの方から挨拶した様です。ハリー様からの指示を受け、直ぐにミュラお嬢様の元へ参りましたので、お二人での会話は数分だと思います。ミュラお嬢様をガゼボに誘導し、ポールには庭師長の元へ行くように指示しましたが、後で確認した所、庭師長の元へ行ったのは私が指示をしてから30分程後のようでした。」
ロイ「ガゼボでミュラとお茶をしていた時、物音がしたんだ。ガゼボのすぐ脇の木陰に足跡が残っていたから、恐らくポールが覗き見ていたんだと思う。」
カイン「その時ロイはミューとどんな話をしていたんだ?ポールが刺激されるような内容だったのか?」
ロイ「ミューがポールと会ったという話をして…俺が嫉妬して…首筋にキスを…」
カイン「サーラ、何故止めない!!」
サーラ「(え?!私が止めるべきなの?!いつも皆様チュッチュッしてるのに?!)…申し訳ございません。」
ラナン「サーラ、次回からロイ兄様の頭をトレイで殴っていいよ。シルバー製だからそこそこ威力はあるだろうからね。」
ロイ「おい!カイン兄様もラナンもしてるだろ?何で俺だけ…。それにハリー、お前も先日ミュラにキスしてもらっただろ!?俺の侍従が見たと言っていたぞ。」
カイン「はぁ?ハリーお前って奴は…!」
ラナン「ロリコン執事!!」
ハリー「酷い言われようですねぇ。そもそもカイン様が誤ったチークキスをお教えしたからじゃないですか?ミュラお嬢様にとって私は親しい人の様ですからねぇ。仕方がありません。ふふ。」
ルイズ「…ハリー、言い残す事はないか?」
ハリー「ちょっ!?冗談ですよ~。ルイズ様、その剣を下ろしてください。マジで…」
サーラ「はぁ…(どいつもこいつも。)」
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