戦国三法師伝

kya

文字の大きさ
3 / 4
とるもの

調略の時間2

しおりを挟む
家臣はいくらでもいるさ…
次は隣の部屋で待機している傅役(もりやく、教育係り)2名を調略しようとしたのだが

前田玄以(まえだ げんい)
「まかりなりませぬ」
長谷川与次(はせがわ よつぐ)
「本日はこの書籍にいたしましょう」
「安土に…」
「この書籍ですよ」
「縛られてるのに勉強ですか?」
「はて、何か問題でもおありですか。蛍雪という言葉はそもそもですね、むかs「何でもありません!」」
「…」
「よろしい」


とけんもほろろに断られた?

さらに3日後解放後岐阜城内でその他の武将を調略しようとしたが

妻木貞徳(つまき さだのり)
明智光秀の妻の親戚。
「信忠様の家臣でございますればその奥方様に従うは当たり前」
「嫡男は?」
「年功序列ですかな…あ、お腹がイタタタタ」

佐藤秀方(さとう ひでかた)
「いや、ちょっとそれはそのあのこのあれですね」
「何がそれはそのあのこのあれなのですか?」
「「………」」

関成重(せき なりしげ)
「面会謝絶です」
「今あってるじゃん…」
「いえ面会謝絶です」


多分2歳児についてくる家臣だっているはずだ(泣


足軽
太兵衛
「へへー」

権兵衛
「あいです」

六兵衛
「ハハー」

みんなゴメンよ…


誰か誰かおらぬかおらぬのか!
母に逆らい我に従う猛者は!

長谷川与次よ何故そんな私についてくるのだ、そんな憐れむ目で見ないでくれ!
「足軽に何をおっしゃられているのですか…」
「なぜ私の頼みを断った四次がずっとついて来ているのだ!」
「若様の監視でございますよ」
「お主母上に密告するつもりであろう」
「若様の面白さに免じまして今はの所は報告いたすつもりはございませぬが」
「信じられぬ!1人でこそっと妻木の所に行った時からお主はおるが何故我の行動が分かったのだ!」
「若様の守役たる玄以殿と教育係りの私に若様について入ってこぬ情報などありませぬ」
「のぅ、与次よ頼む私は織田のために(私の)天下のために安土に行きたいのだ」
「これ以上は私の報告でなくとも徳寿院様のお耳に入りますよ」
「四次よ…」
「はぁ、私は…斎藤利治殿に頼めばいかがですか」
「利治か!しかしあやつは体調が…」
「とにかく、彼に断られたら諦めくだされ、よろしいですな?」
「与次、あいわかった!」


そして駆け抜けた先は利治のいる場所
「利治よ!利治はおらぬか」

斎藤利治(さいとう としはる)
斎藤道三の末子で利堯は兄である。
武勇にすぐれ信長、信忠の信頼厚い武将である。
本当ならば信忠パパの側近くにいるべき人物なのであるが現在体調を崩しぎみなために岐阜城に在城中。
「かくかくしかじかなのじゃ!助けてくれ!!」
「そこまで熱心に…安土に行かれたいと、ならばかしこまりました」
「よ、良いのか?」
「若様がそこまでに望まれるならば私にお任せあれ」
「いや、そうだが違う!体調はどうなのだ?」
「とにかくお任せあれ」
とそして5日後を楽しみにしてくだされと言い部屋を追い出された



自室にて
家来が欲しいな…さっきのも全員信忠パパの家来だしな。

天下の豪傑、俊英たちよ集え我が三法師の元に集いたまえ!

なんて言ってないで安土行きの準備をしよう

実を言うと私はまだ岐阜から出たことがないのです。
なので何が必要か分からないし、何も持ってもいないのです。いざ調達へ!

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

if 大坂夏の陣 〜勝ってはならぬ闘い〜

かまぼこのもと
歴史・時代
1615年5月。 徳川家康の天下統一は最終局面に入っていた。 堅固な大坂城を無力化させ、内部崩壊を煽り、ほぼ勝利を手中に入れる…… 豊臣家に味方する者はいない。 西国無双と呼ばれた立花宗茂も徳川家康の配下となった。 しかし、ほんの少しの違いにより戦局は全く違うものとなっていくのであった。 全5話……と思ってましたが、終わりそうにないので10話ほどになりそうなので、マルチバース豊臣家と別に連載することにしました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末

松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰 第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。 本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。 2025年11月28書籍刊行。 なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。 酒と肴と剣と闇 江戸情緒を添えて 江戸は本所にある居酒屋『草間』。 美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。 自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。 多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。 その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。 店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。

米国戦艦大和        太平洋の天使となれ

みにみ
歴史・時代
1945年4月 天一号作戦は作戦の成功見込みが零に等しいとして中止 大和はそのまま柱島沖に係留され8月の終戦を迎える 米国は大和を研究対象として本土に移動 そこで大和の性能に感心するもスクラップ処分することとなる しかし、朝鮮戦争が勃発 大和は合衆国海軍戦艦大和として運用されることとなる

マルチバース豊臣家の人々

かまぼこのもと
歴史・時代
1600年9月 後に天下人となる予定だった徳川家康は焦っていた。 ーーこんなはずちゃうやろ? それもそのはず、ある人物が生きていたことで時代は大きく変わるのであった。 果たして、この世界でも家康の天下となるのか!?  そして、豊臣家は生き残ることができるのか!?

小日本帝国

ypaaaaaaa
歴史・時代
日露戦争で判定勝ちを得た日本は韓国などを併合することなく独立させ経済的な植民地とした。これは直接的な併合を主張した大日本主義の対局であるから小日本主義と呼称された。 大日本帝国ならぬ小日本帝国はこうして経済を盤石としてさらなる高みを目指していく… 戦線拡大が甚だしいですが、何卒!

処理中です...