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序章
逃走
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誰だろう、この人は。
今でもその少女の周りには爆風が渦巻いている。 まるでその少女が、台風の目になっているようだった。余りに強い風なのでその少女のスカートも、バッサバッサと揺れてパンツが丸見えになっていた。
「何をしている。さっさとその光を消せ」
その少女は俺を見下ろしながらあきれたように言ってくる。
「……え? この体が光っているを?」
「当たり前だろう。こんな暗闇の中でそんなにバチバチ光らせたら、良い的になるだけだ」
そういえばそうだ。何でこんなに的確に矢が飛んでくるか不思議に思っていたところだ。なるほど。
「詳しいことはあとで話してやる。だから今は逃げるぞ」
「そんなこと言ったって、……消し方わからないんですけれど」
消し方どころか今の状況全てがわからない。急に家が消し飛ばされたり、体が光り出したり脳味噌がショートしそうだ。
何かをキメた覚えはないのだが。
「な、何? ……まぁそうか、仕方が無い。その状態になれただけ、良かっ……!」
そう悠長に話していると、今度は青白いビームのような物が飛んできた。避け損ねたのかそのビームは少女の腕へと直撃した。直撃したと同時にその少女の腕が凍り付く。
「ちっ!!」
露骨に舌打ちをして、眉間にしわを寄せ険しい顔をした少女はそれが飛んできた方向へと向き合い、今度はさっきの比ではないレベルの風を巻き起こし左手を下から上へと振り上げ、右手を上から下へと振り下ろした。
何がしたいのだろうと考えていると下から『ズズズズザザザ!』
という滝が落ちるような音がした。見ると山から流れている川から、全長6メートル位の巨大な虎が出現した。しかもよく見ると、水でできている虎だった。
「な、なんだあれは!」
さらに、先ほどの水の音と同時に上空から『ゴォォォ!』という嵐が吹くような音もした。水の虎に驚いたまま、上を見るとこれまた大きな竜巻が発生していた。その竜巻は徐々に形を変え龍の形へと変化した。
どうやら俺はアタマの方がいかれてしまったらしい。こんなアニメや映画でよく見るようなことが現実で起きるわけねぇだろ。
そんなことを考えている俺を馬鹿にするように、少女は両手の平を矢とビームが飛んできた方向へと向ける。
すると、その龍と虎は少女が向けた方向へと大きな咆哮をあげながら猛スピードで突っ込んでいき、そのすぐあと遠方で何かと何かが衝突する激しい音が聞こえた。
「よし。これでしばらくは時間が稼げるだろう」
そうぽつりとつぶやき、俺のほうへと視線を向けた。
「やむを得ん。許せ」
そう言うと少女は一瞬で俺の目の前に移動した。
近くで見ると本当に可愛いなこの人。いったい誰なんだろう。
俺がそんなことを考えていると、少女は急に拳を振り上げ、俺の意識は途絶えた。
今でもその少女の周りには爆風が渦巻いている。 まるでその少女が、台風の目になっているようだった。余りに強い風なのでその少女のスカートも、バッサバッサと揺れてパンツが丸見えになっていた。
「何をしている。さっさとその光を消せ」
その少女は俺を見下ろしながらあきれたように言ってくる。
「……え? この体が光っているを?」
「当たり前だろう。こんな暗闇の中でそんなにバチバチ光らせたら、良い的になるだけだ」
そういえばそうだ。何でこんなに的確に矢が飛んでくるか不思議に思っていたところだ。なるほど。
「詳しいことはあとで話してやる。だから今は逃げるぞ」
「そんなこと言ったって、……消し方わからないんですけれど」
消し方どころか今の状況全てがわからない。急に家が消し飛ばされたり、体が光り出したり脳味噌がショートしそうだ。
何かをキメた覚えはないのだが。
「な、何? ……まぁそうか、仕方が無い。その状態になれただけ、良かっ……!」
そう悠長に話していると、今度は青白いビームのような物が飛んできた。避け損ねたのかそのビームは少女の腕へと直撃した。直撃したと同時にその少女の腕が凍り付く。
「ちっ!!」
露骨に舌打ちをして、眉間にしわを寄せ険しい顔をした少女はそれが飛んできた方向へと向き合い、今度はさっきの比ではないレベルの風を巻き起こし左手を下から上へと振り上げ、右手を上から下へと振り下ろした。
何がしたいのだろうと考えていると下から『ズズズズザザザ!』
という滝が落ちるような音がした。見ると山から流れている川から、全長6メートル位の巨大な虎が出現した。しかもよく見ると、水でできている虎だった。
「な、なんだあれは!」
さらに、先ほどの水の音と同時に上空から『ゴォォォ!』という嵐が吹くような音もした。水の虎に驚いたまま、上を見るとこれまた大きな竜巻が発生していた。その竜巻は徐々に形を変え龍の形へと変化した。
どうやら俺はアタマの方がいかれてしまったらしい。こんなアニメや映画でよく見るようなことが現実で起きるわけねぇだろ。
そんなことを考えている俺を馬鹿にするように、少女は両手の平を矢とビームが飛んできた方向へと向ける。
すると、その龍と虎は少女が向けた方向へと大きな咆哮をあげながら猛スピードで突っ込んでいき、そのすぐあと遠方で何かと何かが衝突する激しい音が聞こえた。
「よし。これでしばらくは時間が稼げるだろう」
そうぽつりとつぶやき、俺のほうへと視線を向けた。
「やむを得ん。許せ」
そう言うと少女は一瞬で俺の目の前に移動した。
近くで見ると本当に可愛いなこの人。いったい誰なんだろう。
俺がそんなことを考えていると、少女は急に拳を振り上げ、俺の意識は途絶えた。
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