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幕間
幕間5 『王女』
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その日、モーリス公爵家の嫡子であり、イスパル王国第一騎士団の副団長であるリュシアンからの知らせによって、国王を初めとする王国の重鎮たちの間に衝撃が走った。
予てより王都に招致することになっていたダードレイ一座の歌姫であるカティアが、ディザールの印を顕現させたと言うのだ。
もともと、彼女が所属する一座を王都に招くことになった最大の理由は、彼女が失われたはずのエメリールの印を持っているからだ。
エメリールとディザールの印の両方を持つという事実も驚愕すべきことだが、イスパル王国にとって大事なのはディザールの印を持つという事だ。
それはつまり、イスパル王家の血を引いているということに他ならず、考えられるのは15年前にアダレットで行方不明になった王女…カリーネの存在だ。
彼女は当時、現国王であるユリウスの子を身籠っていたことから、カティアが彼女の忘れ形見であると考えるのは当然の帰結であろう。
リュシアンの報告によれば、カティアは母の形見としてイスパルの王族のみが持つはずの守護石を所持していることも、その考えの正当性を裏付けている。
リュシアンの報告と時を同じくして、ブレーゼン侯爵の下にも娘ルシェーラから同様の報告がもたらされた。
…カティアとカイトが既に恋人同然の関係になっている事も添えて。
「恋人同然…てどういうこった?何がちげぇんだ?」
重要な事実を伝える報告よりも、より詳細に書かれた彼らの関係はどう見ても恋人同士のそれにしか見えないが、侯爵は『今時の若者の考えはよく分からねぇな…』、と結論付けてそれ以上考えるのは諦めたようだ。
「しっかし…ほんと次から次へとネタが尽きんな、嬢ちゃん。ああ、嬢ちゃんは不味いか?…いや、別に変に態度変えたらそっちの方が嫌がられそうだな」
彼女が、王族だったからといって、それで本質が変わるわけではない。
だが、あの人を惹きつけてやまない魅力は、その神々しいまでに美しい容姿だけではなく、生来のカリスマのようなものもあったのだろうと妙に納得するのだった。
「はぁ、こりゃ直ぐに呼び出しがかかるかな?」
今、王都においてカティアの事を一番知ってるのは侯爵だろう。
それだけでは無い。
リッフェル領の事件の裏で暗躍していたと言う怪しげな教団の対処についても話し合いが必要だ。
現在、侯爵は異界の魂についての対策委員会に関わっているが、この件もこの委員会の管轄になるだろう。
ようやく立ち上がったところだと言うのに、新たな問題が出てくるとは…と侯爵は頭を抱えたくなる。
ルシェーラの情報によれば、リュシアンからも同様の報告が国王に上がっているとの事。
カティアの今後のことや、教団の対処について話し合うにあたっては当然自分にも声がかかるだろうと予想するのだった。
「よく来たな、まぁ座ってくれ」
「では、失礼します」
侯爵の予想通り、彼は早々に翌日には国王に呼び出された。
やって来たのは謁見の間ではなく、王宮の応接用の一室。
部屋にいるのは侯爵の他、国王、王妃、宰相などの国の重鎮たち。
錚々たる顔ぶれだ。
部屋の入口には近衛が控えている。
「アーダッドよ、用件は察してるよな?」
「カティアじょ…姫(くっ、笑っちまいそうになるぜ…我慢我慢)のことですかい?あとは、胡散臭い教団の事も」
「…笑いを堪えるくらいなら無理に『姫』とか付けんでも良いだろ。まぁ、そのカティアの事だ。教団の事もそうだな」
「姉、カリーネの死亡が確定したのは残念だけど…その娘が生きていたのは大変喜ばしいことよ。姉の娘なら私の娘も同然だもの。早く顔が見たいわ」
王妃は姉の死に涙ぐみながらも、王女の生存を喜ぶ。
「…そう、カリーネの忘れ形見だ。俺の娘…とにかく俺も早く会いたいところだが…そんなに『姫』っぽくないのか?」
「いや、容姿は正に『姫』と呼ぶに相応しい、神々しいほどの美しさですぜ。だけど、中身がお転婆と言うかじゃじゃ馬と言うか…」
「なかなか活発な娘ということか」
「小さな頃から元傭兵の男どもの中で育ってますからね。まぁ、最近はちったぁ女っぽくなって来たみたいですけど」
「あら、好きな人でもいるのかしら?」
王妃は目をキラキラさせてその話に食い付く。
「あ~、娘から逐一経過報告が来るんですがね…どうもそうみたいで」
「ほう…誰だソイツは?」
侯爵の言葉を聞いた国王は、身を乗り出して低い声で問正す。
「俺に殺気を飛ばさんで下さいよ…」
「市井で育ったとはいえ王族である事に違いはない。どこの馬の骨ともしれん奴にはやれんぞ」
「まあ、それでしたら大丈夫ですぜ。身分的には釣り合いが取れてますから」
「何?どういう事だ?…まさかお前の息子か?」
「いや、ウチの息子とは面識は無いですよ。そうじゃなくて、ほら、レーヴェラントの…」
「ああ、お前が面倒見てたと言う…。彼も色々問題を抱えていたと思うのだが…」
「そうかも知れませんが…だけど、どうやら解決に向けての覚悟は決めたみたいですな」
「むむ…しかしだな…」
「…初対面でいきなり『反対だ!』なんて言ったら嫌われますぜ?」
「ぐっ…」
「そうですよ、あなた。でも、今の話からすると、彼もカティアの事を好いてるのよね?もうお付き合いしてるのかしら?」
「う~ん、それがよく分からなくてですね…娘の話だと、正式には付き合ってないとかなんとか。問題が解決するまでは、って事らしいんですがね、どう考えてもお前ら付き合ってんだろ?って感じでしてね…」
「あら。という事は、口づけくらいはしてるのかしら?」
「…娘の報告によれば」
「お前、何報告させてるんだ…」
そんな事まで報告させてるのか、と国王がやや引き気味の呆れた声を出すと、侯爵は慌てて弁明する。
「いやいやいや、娘が勝手に書いてくるんですよ!それこそ、本来の重要な報告よりも懇切丁寧に!」
「まあ…娘さんは気が効くわね。また新しい報告が来たら教えて下さいね?」
どうやら、カティアはまだ会ってもいない父親と義母に自分の恋愛状況を事細かに報告される運命らしい…
「まあ、その話は置いといて、だ。カティアを王族として迎えるとなると、色々とやらねばならん事が多い」
「正式に王族として認知するのは確定で?」
「無論、最終決定は本人に会ってからだが、そうなるだろう」
「…そうですか」
果たして、カティアはそれを望むだろうか?
王族に仕える者としてではなく、友人として侯爵はそう懸念する。
「心配するな。王族として迎えたとしても、王宮に縛りつけるような事はしないさ。育ての親から引き離すような真似なんかしたら嫌われてしまうだろう?」
「でも、折角なんだから私達も親子として暮らしたいわ」
「まぁ、嬢ちゃ…姫は優しいからお二人の気持ちを無下にすることは無いと思いますがね」
「もう、『嬢ちゃん』でいいぞ…どちらにせよ、カティアの意思は尊重する。ダードレイ一座を辞めろと言うつもりもない」
「そうですか…陛下なら悪いようにはなさらないと思ってましたが、取りあえずは安心しました。しかし、正式に王族として認知するならば、王位継承権はどうするんで?」
「…カーシャ?」
侯爵に問われた国王は王妃に視線を向ける。
王権の殆どをユリウスに譲っているとは言え、王位継承権の指定に関しては、正当な王家の血筋であるカーシャにその権限がある。
「私としては、資質があるなら…本来王位を継ぐはずだった姉さんの娘であるカティアを第一位継承者、クラーナを第二位、としたいところだけど…」
クラーナとは、ユリウスとカーシャの娘…つまり、カティアの異母妹だ。
「…うるさい連中の横槍が出てきそうですな」
これまで黙って話を聞いていた宰相が、そんな懸念を口にする。
「そうねぇ…根回ししながら慎重に検討しないと…宰相にも色々と協力してもらうわ」
「御意」
「王の資質という点ではどうなんだ?」
と、国王は彼女の事をよく知るであろう侯爵に問う。
「う~ん、どうですかねぇ?正直、王としての資質があるかどうかは分かりかねますが……人格者ではあると思うし、頭も切れる方だし、腕っぷしもあるし…だが、良くも悪くもお人好しだからなぁ…権謀術数渦巻く貴族の世界でやっていけるかどうか…」
「…腕っぷしが王の資質なのかはともかく、大きな問題は無さそうな感じだな。まだ15歳と言う事だし、これから学んでもよかろう。なんなら『学園』に入ってもらっても…」
「まあまあ、そのへんの細かいことは本人に会ってからでしょう。本人の希望もあるでしょうし、レーヴェラントととの関わりも考えないとですし」
「ん?ああ…それもそうだな。つい気が急いてしまった」
「いろいろ課題はあるけど、先ずは王都民へのお披露目とかデビュタントを考えないと。ドレスとかも決めなければだけど、流石にそれも本人がいないとねぇ…」
「…まあ、その辺はカーシャに任せる。各諸侯への通達やら日取りやらも考えねばな」
このように、カティアの処遇について色々と議論が行われたが、多くの事柄は本人に会ってから検討、と言うことになった。
その後はリッフェル領の事件の経緯について確認が行われ、裏で手を引いていた『邪神教団(仮)』への対処について話し合いが行われたのだった。
予てより王都に招致することになっていたダードレイ一座の歌姫であるカティアが、ディザールの印を顕現させたと言うのだ。
もともと、彼女が所属する一座を王都に招くことになった最大の理由は、彼女が失われたはずのエメリールの印を持っているからだ。
エメリールとディザールの印の両方を持つという事実も驚愕すべきことだが、イスパル王国にとって大事なのはディザールの印を持つという事だ。
それはつまり、イスパル王家の血を引いているということに他ならず、考えられるのは15年前にアダレットで行方不明になった王女…カリーネの存在だ。
彼女は当時、現国王であるユリウスの子を身籠っていたことから、カティアが彼女の忘れ形見であると考えるのは当然の帰結であろう。
リュシアンの報告によれば、カティアは母の形見としてイスパルの王族のみが持つはずの守護石を所持していることも、その考えの正当性を裏付けている。
リュシアンの報告と時を同じくして、ブレーゼン侯爵の下にも娘ルシェーラから同様の報告がもたらされた。
…カティアとカイトが既に恋人同然の関係になっている事も添えて。
「恋人同然…てどういうこった?何がちげぇんだ?」
重要な事実を伝える報告よりも、より詳細に書かれた彼らの関係はどう見ても恋人同士のそれにしか見えないが、侯爵は『今時の若者の考えはよく分からねぇな…』、と結論付けてそれ以上考えるのは諦めたようだ。
「しっかし…ほんと次から次へとネタが尽きんな、嬢ちゃん。ああ、嬢ちゃんは不味いか?…いや、別に変に態度変えたらそっちの方が嫌がられそうだな」
彼女が、王族だったからといって、それで本質が変わるわけではない。
だが、あの人を惹きつけてやまない魅力は、その神々しいまでに美しい容姿だけではなく、生来のカリスマのようなものもあったのだろうと妙に納得するのだった。
「はぁ、こりゃ直ぐに呼び出しがかかるかな?」
今、王都においてカティアの事を一番知ってるのは侯爵だろう。
それだけでは無い。
リッフェル領の事件の裏で暗躍していたと言う怪しげな教団の対処についても話し合いが必要だ。
現在、侯爵は異界の魂についての対策委員会に関わっているが、この件もこの委員会の管轄になるだろう。
ようやく立ち上がったところだと言うのに、新たな問題が出てくるとは…と侯爵は頭を抱えたくなる。
ルシェーラの情報によれば、リュシアンからも同様の報告が国王に上がっているとの事。
カティアの今後のことや、教団の対処について話し合うにあたっては当然自分にも声がかかるだろうと予想するのだった。
「よく来たな、まぁ座ってくれ」
「では、失礼します」
侯爵の予想通り、彼は早々に翌日には国王に呼び出された。
やって来たのは謁見の間ではなく、王宮の応接用の一室。
部屋にいるのは侯爵の他、国王、王妃、宰相などの国の重鎮たち。
錚々たる顔ぶれだ。
部屋の入口には近衛が控えている。
「アーダッドよ、用件は察してるよな?」
「カティアじょ…姫(くっ、笑っちまいそうになるぜ…我慢我慢)のことですかい?あとは、胡散臭い教団の事も」
「…笑いを堪えるくらいなら無理に『姫』とか付けんでも良いだろ。まぁ、そのカティアの事だ。教団の事もそうだな」
「姉、カリーネの死亡が確定したのは残念だけど…その娘が生きていたのは大変喜ばしいことよ。姉の娘なら私の娘も同然だもの。早く顔が見たいわ」
王妃は姉の死に涙ぐみながらも、王女の生存を喜ぶ。
「…そう、カリーネの忘れ形見だ。俺の娘…とにかく俺も早く会いたいところだが…そんなに『姫』っぽくないのか?」
「いや、容姿は正に『姫』と呼ぶに相応しい、神々しいほどの美しさですぜ。だけど、中身がお転婆と言うかじゃじゃ馬と言うか…」
「なかなか活発な娘ということか」
「小さな頃から元傭兵の男どもの中で育ってますからね。まぁ、最近はちったぁ女っぽくなって来たみたいですけど」
「あら、好きな人でもいるのかしら?」
王妃は目をキラキラさせてその話に食い付く。
「あ~、娘から逐一経過報告が来るんですがね…どうもそうみたいで」
「ほう…誰だソイツは?」
侯爵の言葉を聞いた国王は、身を乗り出して低い声で問正す。
「俺に殺気を飛ばさんで下さいよ…」
「市井で育ったとはいえ王族である事に違いはない。どこの馬の骨ともしれん奴にはやれんぞ」
「まあ、それでしたら大丈夫ですぜ。身分的には釣り合いが取れてますから」
「何?どういう事だ?…まさかお前の息子か?」
「いや、ウチの息子とは面識は無いですよ。そうじゃなくて、ほら、レーヴェラントの…」
「ああ、お前が面倒見てたと言う…。彼も色々問題を抱えていたと思うのだが…」
「そうかも知れませんが…だけど、どうやら解決に向けての覚悟は決めたみたいですな」
「むむ…しかしだな…」
「…初対面でいきなり『反対だ!』なんて言ったら嫌われますぜ?」
「ぐっ…」
「そうですよ、あなた。でも、今の話からすると、彼もカティアの事を好いてるのよね?もうお付き合いしてるのかしら?」
「う~ん、それがよく分からなくてですね…娘の話だと、正式には付き合ってないとかなんとか。問題が解決するまでは、って事らしいんですがね、どう考えてもお前ら付き合ってんだろ?って感じでしてね…」
「あら。という事は、口づけくらいはしてるのかしら?」
「…娘の報告によれば」
「お前、何報告させてるんだ…」
そんな事まで報告させてるのか、と国王がやや引き気味の呆れた声を出すと、侯爵は慌てて弁明する。
「いやいやいや、娘が勝手に書いてくるんですよ!それこそ、本来の重要な報告よりも懇切丁寧に!」
「まあ…娘さんは気が効くわね。また新しい報告が来たら教えて下さいね?」
どうやら、カティアはまだ会ってもいない父親と義母に自分の恋愛状況を事細かに報告される運命らしい…
「まあ、その話は置いといて、だ。カティアを王族として迎えるとなると、色々とやらねばならん事が多い」
「正式に王族として認知するのは確定で?」
「無論、最終決定は本人に会ってからだが、そうなるだろう」
「…そうですか」
果たして、カティアはそれを望むだろうか?
王族に仕える者としてではなく、友人として侯爵はそう懸念する。
「心配するな。王族として迎えたとしても、王宮に縛りつけるような事はしないさ。育ての親から引き離すような真似なんかしたら嫌われてしまうだろう?」
「でも、折角なんだから私達も親子として暮らしたいわ」
「まぁ、嬢ちゃ…姫は優しいからお二人の気持ちを無下にすることは無いと思いますがね」
「もう、『嬢ちゃん』でいいぞ…どちらにせよ、カティアの意思は尊重する。ダードレイ一座を辞めろと言うつもりもない」
「そうですか…陛下なら悪いようにはなさらないと思ってましたが、取りあえずは安心しました。しかし、正式に王族として認知するならば、王位継承権はどうするんで?」
「…カーシャ?」
侯爵に問われた国王は王妃に視線を向ける。
王権の殆どをユリウスに譲っているとは言え、王位継承権の指定に関しては、正当な王家の血筋であるカーシャにその権限がある。
「私としては、資質があるなら…本来王位を継ぐはずだった姉さんの娘であるカティアを第一位継承者、クラーナを第二位、としたいところだけど…」
クラーナとは、ユリウスとカーシャの娘…つまり、カティアの異母妹だ。
「…うるさい連中の横槍が出てきそうですな」
これまで黙って話を聞いていた宰相が、そんな懸念を口にする。
「そうねぇ…根回ししながら慎重に検討しないと…宰相にも色々と協力してもらうわ」
「御意」
「王の資質という点ではどうなんだ?」
と、国王は彼女の事をよく知るであろう侯爵に問う。
「う~ん、どうですかねぇ?正直、王としての資質があるかどうかは分かりかねますが……人格者ではあると思うし、頭も切れる方だし、腕っぷしもあるし…だが、良くも悪くもお人好しだからなぁ…権謀術数渦巻く貴族の世界でやっていけるかどうか…」
「…腕っぷしが王の資質なのかはともかく、大きな問題は無さそうな感じだな。まだ15歳と言う事だし、これから学んでもよかろう。なんなら『学園』に入ってもらっても…」
「まあまあ、そのへんの細かいことは本人に会ってからでしょう。本人の希望もあるでしょうし、レーヴェラントととの関わりも考えないとですし」
「ん?ああ…それもそうだな。つい気が急いてしまった」
「いろいろ課題はあるけど、先ずは王都民へのお披露目とかデビュタントを考えないと。ドレスとかも決めなければだけど、流石にそれも本人がいないとねぇ…」
「…まあ、その辺はカーシャに任せる。各諸侯への通達やら日取りやらも考えねばな」
このように、カティアの処遇について色々と議論が行われたが、多くの事柄は本人に会ってから検討、と言うことになった。
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