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第九幕 転生歌姫の学園生活
第九幕 38 『夜戦』
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様子がおかしい事に気が付いた見張り番の生徒の間でも情報共有され始めたらしく、静寂のうちにあった野営地は少しずつ喧騒を取り戻しつつあった。
私は他の冒険者たちと合流する道すがら、ロウエンさんに状況を確認する。
「敵はどっちから?」
「風下側…あっちッスね。野生の捕食者の基本ッス」
私達がエサってことね。
捕食対象の選択ミスだったと後悔させてあげようじゃないの。
「種類と数は?」
「もう少し近づいて来ないと正確には分からないッスけど…多分狼っぽいのが3~40はいるんじゃないかと」
「随分多いねぇ…結界を張るとは言え、囲まれると厄介だよ。こっちの人数は?」
「オイラたち以外、冒険者と戦闘が出来る先生に…ケイトリンとオズマも入れると8人ッスね。平均Bランクくらいッスかね」
「私達も入れて10人か…倒すだけなら十分だと思うけど、生徒の護りもあるからね…ある程度は結界頼みになるかな…」
フリードやガエル君にも手伝ってもらっても良かったかも。
特にガエル君なんかは戦闘経験積みたがってるし。
「それにしても。事前に間引きしたんじゃなかったっけ…」
「集団で広域周遊するタイプなんじゃないッスかね?」
ああ…それだけ大きな群れだと一箇所に留まってたらすぐにエサが無くなっちゃうか。
ようするに、私達はタイミングが悪かった…と。
そして私達は、迎撃のために集まっている先生や冒険者、護衛の二人と合流する。
「先生方、冒険者の皆さん、お疲れ様です。ケイトリン、オズマもお疲れ様」
「あ、カティア様!いや~、昼間と言い今と言い…なかなか波乱に満ちてますね~」
「笑い事じゃないだろ。すみません、カティア様のお手を煩わせてしまうのは本意では無いのですが…」
「いえ、数が多いって話だし、こっちも手数がいるでしょう」
「そう言うこったな。俺としては、かの『星光の歌姫』の戦いぶりがこの目で見られると思うと楽しみだ」
そう言うのは朝に道中を共にしたベテラン冒険者のブライアンさんだ。
「カティアさん、助かります。我々教師陣でも戦える者はいますが、実戦経験がそれほどあるわけでもないですからね。これが3年生だったらもっと生徒も駆り出せるんですが」
中々にスパルタな事を仰るのは先生の一人。
教師としては、学園ではそれだけ鍛えてるんだぞ、と言う自負もあるんだろうね。
「え~と、リーゼ先生は…結界の方ですか?」
「ええ。野営地まるまる結界で覆えるとは…流石にアスティカントから推薦されただけあって、彼女は優秀ですよ」
「リーゼ先生はBランク冒険者でもありますからね。頼りになりますよ」
と、そこへ結界の準備を終えたリーゼ先生が戻ってきた。
以前にも見た魔法触媒の銀砂を用いて効果範囲を広げる方法だ。
「あ、カティアさん。すみませんね手伝わせてしまって」
「いえいえ。数が相当いるみたいですし、生徒も大勢いますから」
「ありがとうございます。結界の準備はできました。一応、[界絶]を張ろうかと思いますけど…敵の種類が分かってからの方が良いかもしれませんね」
「もうすぐそこまで来てるッス。ふむ…リーゼちゃん、[界絶]で大丈夫ッスよ。ルビーウルフっす」
どうやらロウエンさんは敵の種類が分かったみたいだ。
確かルビーウルフと言ったら…以前戦ったブラッドウルフの上位種だったかな?
上位種といってもそれ程個体の強さに大きな違いはなかったと思うけど、ブラッドウルフよりも大きな群れを作り、特に強力な個体がリーダーになって連携を仕掛けてくる…かなり厄介な相手だ。
脅威度は…
「ねぇ…大規模な群れのルビーウルフってAランク相当じゃなかったっけ?」
ちょっと想定外。
ホント、波乱に満ちてるな…
「条件次第なんで一概に断定は出来ないッスけど…気を引き締めていかないとッスね。さぁ、来るッスよ!」
「[界絶]!みなさん、結界を背にして戦えば囲まれません!」
ロウエンさんの言葉を聞いてすぐに詠唱を始めていたリーゼ先生が即座に代行の魔符を介して結界魔法を発動した。
う~ん、息ぴったりじゃない?
「カティアちゃん、戦闘指揮はお願いするッス」
え!?突然言われても…って言ってる場合じゃないか!
「個々の能力はそれほどでもないけど、とにかく連携が怖いよ!迎撃中心で決してこちらから深追いはしない事!リーゼ先生は単体攻撃魔法じゃ効果が薄いから、威力は落ちても範囲と手数を優先してください!」
「「「了解!」」」
「分かりました!」
父さんなら羽虫を追い払うが如く戦えるんだろうけど。
言い方は悪いがこっちは寄せ集めだからね。
息のあった連携なんて即席でできるものではないから、どうしても防御主体の消極策にせざるを得ない。
そうしてこちらが体勢を整え終わる頃には、敵方の第一陣はもう目前まで迫っていた。
さあかかってきなさい!
蹴散らしてやるよ!
私は他の冒険者たちと合流する道すがら、ロウエンさんに状況を確認する。
「敵はどっちから?」
「風下側…あっちッスね。野生の捕食者の基本ッス」
私達がエサってことね。
捕食対象の選択ミスだったと後悔させてあげようじゃないの。
「種類と数は?」
「もう少し近づいて来ないと正確には分からないッスけど…多分狼っぽいのが3~40はいるんじゃないかと」
「随分多いねぇ…結界を張るとは言え、囲まれると厄介だよ。こっちの人数は?」
「オイラたち以外、冒険者と戦闘が出来る先生に…ケイトリンとオズマも入れると8人ッスね。平均Bランクくらいッスかね」
「私達も入れて10人か…倒すだけなら十分だと思うけど、生徒の護りもあるからね…ある程度は結界頼みになるかな…」
フリードやガエル君にも手伝ってもらっても良かったかも。
特にガエル君なんかは戦闘経験積みたがってるし。
「それにしても。事前に間引きしたんじゃなかったっけ…」
「集団で広域周遊するタイプなんじゃないッスかね?」
ああ…それだけ大きな群れだと一箇所に留まってたらすぐにエサが無くなっちゃうか。
ようするに、私達はタイミングが悪かった…と。
そして私達は、迎撃のために集まっている先生や冒険者、護衛の二人と合流する。
「先生方、冒険者の皆さん、お疲れ様です。ケイトリン、オズマもお疲れ様」
「あ、カティア様!いや~、昼間と言い今と言い…なかなか波乱に満ちてますね~」
「笑い事じゃないだろ。すみません、カティア様のお手を煩わせてしまうのは本意では無いのですが…」
「いえ、数が多いって話だし、こっちも手数がいるでしょう」
「そう言うこったな。俺としては、かの『星光の歌姫』の戦いぶりがこの目で見られると思うと楽しみだ」
そう言うのは朝に道中を共にしたベテラン冒険者のブライアンさんだ。
「カティアさん、助かります。我々教師陣でも戦える者はいますが、実戦経験がそれほどあるわけでもないですからね。これが3年生だったらもっと生徒も駆り出せるんですが」
中々にスパルタな事を仰るのは先生の一人。
教師としては、学園ではそれだけ鍛えてるんだぞ、と言う自負もあるんだろうね。
「え~と、リーゼ先生は…結界の方ですか?」
「ええ。野営地まるまる結界で覆えるとは…流石にアスティカントから推薦されただけあって、彼女は優秀ですよ」
「リーゼ先生はBランク冒険者でもありますからね。頼りになりますよ」
と、そこへ結界の準備を終えたリーゼ先生が戻ってきた。
以前にも見た魔法触媒の銀砂を用いて効果範囲を広げる方法だ。
「あ、カティアさん。すみませんね手伝わせてしまって」
「いえいえ。数が相当いるみたいですし、生徒も大勢いますから」
「ありがとうございます。結界の準備はできました。一応、[界絶]を張ろうかと思いますけど…敵の種類が分かってからの方が良いかもしれませんね」
「もうすぐそこまで来てるッス。ふむ…リーゼちゃん、[界絶]で大丈夫ッスよ。ルビーウルフっす」
どうやらロウエンさんは敵の種類が分かったみたいだ。
確かルビーウルフと言ったら…以前戦ったブラッドウルフの上位種だったかな?
上位種といってもそれ程個体の強さに大きな違いはなかったと思うけど、ブラッドウルフよりも大きな群れを作り、特に強力な個体がリーダーになって連携を仕掛けてくる…かなり厄介な相手だ。
脅威度は…
「ねぇ…大規模な群れのルビーウルフってAランク相当じゃなかったっけ?」
ちょっと想定外。
ホント、波乱に満ちてるな…
「条件次第なんで一概に断定は出来ないッスけど…気を引き締めていかないとッスね。さぁ、来るッスよ!」
「[界絶]!みなさん、結界を背にして戦えば囲まれません!」
ロウエンさんの言葉を聞いてすぐに詠唱を始めていたリーゼ先生が即座に代行の魔符を介して結界魔法を発動した。
う~ん、息ぴったりじゃない?
「カティアちゃん、戦闘指揮はお願いするッス」
え!?突然言われても…って言ってる場合じゃないか!
「個々の能力はそれほどでもないけど、とにかく連携が怖いよ!迎撃中心で決してこちらから深追いはしない事!リーゼ先生は単体攻撃魔法じゃ効果が薄いから、威力は落ちても範囲と手数を優先してください!」
「「「了解!」」」
「分かりました!」
父さんなら羽虫を追い払うが如く戦えるんだろうけど。
言い方は悪いがこっちは寄せ集めだからね。
息のあった連携なんて即席でできるものではないから、どうしても防御主体の消極策にせざるを得ない。
そうしてこちらが体勢を整え終わる頃には、敵方の第一陣はもう目前まで迫っていた。
さあかかってきなさい!
蹴散らしてやるよ!
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