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第九幕 転生歌姫の学園生活
第九幕 エピローグ 『報せ』
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野外実習が終わってしばらくの時が過ぎた。
日々学園で勉学に励む日常が続く。
もうすっかり学生としての生活に慣れ、クラスメイトはもちろん、それ以外にも親しい友人ができた。
授業で度々一緒になる2組の面々や、クラブ活動の仲間たち。
そうそう、合唱クラブのアリシアさんをエーデルワイスに連れて行って紹介したんだ。
実際にみんなに彼女の歌を聴いてもらったんだけど、ものすごく驚いていたよ。
劇団の歌姫に、ということでスカウトさせてもらい、彼女も前向きに考えてくれるとのことだったが…正式に入団するにしても、それは学園を卒業してからと言うことになった。
まぁ、まだ学生の身だし、他にやりたい事が見つかるかもしれないから無理強いはできないからね。
とりあえず仮入団という形になった。
『異界の魂』の件に関しては、大きな進展は無いが、各国やギルド、神殿関係者との情共有は活発に行われ、何かあれば直ぐに情報が入るようにはなっている。
そうして、暫くは平穏な日々を学生として過ごし…季節はもう冬になろうとしていた。
「ママ~…パパ、帰ってこないね~……」
「うん、そうだね…何か揉めてるのかなぁ…?」
当初の予定だと、もうとっくに戻ってきているはずなのだが…
考えたくはないが、私との婚約の話が認めてもらえない…とか?
アルノルト殿下はそれは問題ないって言ってたけど。
こんなことなら、レティにカイトの分の通話魔道具を融通してもらえば良かったよ。
もうすぐ冬休みになるから、その間にレーヴェラントに行くことになると思っていたのだが、話が拗れてるならいきなり行くわけにもいかないだろうしなぁ…
とにかく、今は連絡を待つしかない。
そうして、カイトからの連絡を待ちわびながら過ごし…マリーシャからその報告を受けたのは更に数日後の事だった。
「カティア様、レーヴェラントのテオフィルス様から早鳥で連絡が来たとの事です」
「ありがとう。やっと来たかぁ~……大丈夫かな?手紙は父様のところ?」
「はい。ちょうど陛下と王妃様もお時間も取れるとのことなので一緒に話をしようとのことです」
「分かった。直ぐに行くよ」
「父様、母様、お待たせしました。カイト…テオフィルス様より連絡が来たとのことですが」
父様と母様の待つ部屋に入り、挨拶もそこそこにそう切出す。
早く手紙の内容を知りたい。
やはり、時間がこれだけかかったのが気になる。
「ああ、先ずは座りなさい」
そう促されて、逸る気持ちを落ち着けながらソファに腰掛ける。
二人の表情を伺うと、何だか少し難しそうな顔をしている…気がする。
あまり良くない知らせだったのだろうか…
そんな不安な気持ちが顔に出てしまったのだろうか、二人は表情を改めて笑みを浮かべながら話を始めた。
「ああ、そんな不安そうな顔をするな。先ずはお前が一番気にしているであろう事から話をしようか」
「ふふ…カティアにとってはそれが一番気になるものね」
「は、はい…」
…ちょっと恥ずかしくて顔が赤くなってる気がするよ。
でも、先ずは…と言うことは、婚約の話以外にも何かあるということか。
そして、それはあまりよろしくない話のようだ。
「お前とテオフィルス王子の婚約の話だが…レーヴェラント王は快諾してくれたとの事だ」
「そ、そうですか、良かったです」
素っ気なく答えるが、内心は嬉しさでいっぱいになり、ニヤニヤしてしまいそうになるのを抑えるのに苦労する。
「あらあら、そんなに嬉しそうな顔をして…本当に彼のことが好きなのねぇ」
いや、全然抑えられなかったらしい。
何だか気恥ずかしい…
でも、良かった…これで彼とは正式に…
「先ずはおめでとうと言っておこう」
「良かったわね、カティア。私達としても、娘が好いた者と結ばれるのは喜ばしいことだわ」
「はい、ありがとうございます、父様、母様」
二人から祝福の言葉を貰い、いっそう嬉しさがこみ上げてくる。
だが、話はそれだけではないだろう。
二人が難しい顔をしていた理由。
それが何なのか。
「さて、その話はいろいろ詰めないといけないからな。後日改めて行うこととしよう。それで、手紙の内容はまだ他にもあってな…」
そうして、父様は表情を一転させて話を続けるのだった。
今思えば…きっと、それは平穏な日々の終わりを告げるものだったのだろう。
ーー 第九幕 転生歌姫の学園生活 閉幕 ーー
日々学園で勉学に励む日常が続く。
もうすっかり学生としての生活に慣れ、クラスメイトはもちろん、それ以外にも親しい友人ができた。
授業で度々一緒になる2組の面々や、クラブ活動の仲間たち。
そうそう、合唱クラブのアリシアさんをエーデルワイスに連れて行って紹介したんだ。
実際にみんなに彼女の歌を聴いてもらったんだけど、ものすごく驚いていたよ。
劇団の歌姫に、ということでスカウトさせてもらい、彼女も前向きに考えてくれるとのことだったが…正式に入団するにしても、それは学園を卒業してからと言うことになった。
まぁ、まだ学生の身だし、他にやりたい事が見つかるかもしれないから無理強いはできないからね。
とりあえず仮入団という形になった。
『異界の魂』の件に関しては、大きな進展は無いが、各国やギルド、神殿関係者との情共有は活発に行われ、何かあれば直ぐに情報が入るようにはなっている。
そうして、暫くは平穏な日々を学生として過ごし…季節はもう冬になろうとしていた。
「ママ~…パパ、帰ってこないね~……」
「うん、そうだね…何か揉めてるのかなぁ…?」
当初の予定だと、もうとっくに戻ってきているはずなのだが…
考えたくはないが、私との婚約の話が認めてもらえない…とか?
アルノルト殿下はそれは問題ないって言ってたけど。
こんなことなら、レティにカイトの分の通話魔道具を融通してもらえば良かったよ。
もうすぐ冬休みになるから、その間にレーヴェラントに行くことになると思っていたのだが、話が拗れてるならいきなり行くわけにもいかないだろうしなぁ…
とにかく、今は連絡を待つしかない。
そうして、カイトからの連絡を待ちわびながら過ごし…マリーシャからその報告を受けたのは更に数日後の事だった。
「カティア様、レーヴェラントのテオフィルス様から早鳥で連絡が来たとの事です」
「ありがとう。やっと来たかぁ~……大丈夫かな?手紙は父様のところ?」
「はい。ちょうど陛下と王妃様もお時間も取れるとのことなので一緒に話をしようとのことです」
「分かった。直ぐに行くよ」
「父様、母様、お待たせしました。カイト…テオフィルス様より連絡が来たとのことですが」
父様と母様の待つ部屋に入り、挨拶もそこそこにそう切出す。
早く手紙の内容を知りたい。
やはり、時間がこれだけかかったのが気になる。
「ああ、先ずは座りなさい」
そう促されて、逸る気持ちを落ち着けながらソファに腰掛ける。
二人の表情を伺うと、何だか少し難しそうな顔をしている…気がする。
あまり良くない知らせだったのだろうか…
そんな不安な気持ちが顔に出てしまったのだろうか、二人は表情を改めて笑みを浮かべながら話を始めた。
「ああ、そんな不安そうな顔をするな。先ずはお前が一番気にしているであろう事から話をしようか」
「ふふ…カティアにとってはそれが一番気になるものね」
「は、はい…」
…ちょっと恥ずかしくて顔が赤くなってる気がするよ。
でも、先ずは…と言うことは、婚約の話以外にも何かあるということか。
そして、それはあまりよろしくない話のようだ。
「お前とテオフィルス王子の婚約の話だが…レーヴェラント王は快諾してくれたとの事だ」
「そ、そうですか、良かったです」
素っ気なく答えるが、内心は嬉しさでいっぱいになり、ニヤニヤしてしまいそうになるのを抑えるのに苦労する。
「あらあら、そんなに嬉しそうな顔をして…本当に彼のことが好きなのねぇ」
いや、全然抑えられなかったらしい。
何だか気恥ずかしい…
でも、良かった…これで彼とは正式に…
「先ずはおめでとうと言っておこう」
「良かったわね、カティア。私達としても、娘が好いた者と結ばれるのは喜ばしいことだわ」
「はい、ありがとうございます、父様、母様」
二人から祝福の言葉を貰い、いっそう嬉しさがこみ上げてくる。
だが、話はそれだけではないだろう。
二人が難しい顔をしていた理由。
それが何なのか。
「さて、その話はいろいろ詰めないといけないからな。後日改めて行うこととしよう。それで、手紙の内容はまだ他にもあってな…」
そうして、父様は表情を一転させて話を続けるのだった。
今思えば…きっと、それは平穏な日々の終わりを告げるものだったのだろう。
ーー 第九幕 転生歌姫の学園生活 閉幕 ーー
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