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第十幕 転生歌姫と忍び寄る戦火
第十幕 9 『イベント』
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その『異界黙示録』には、この世界と様々な類似点があるゲーム…『カルヴァード戦記』のイベントに関する事が書かれていた。
このゲームの事を知らない者が読むことも想定してか、ゲームそのものの説明もあったが、それは知っているので読み飛ばす。
そして、私が既に知っているイベントに付いても同様だ。
重要なのは私が知らないイベント。
私が死んだと思っていた時点から、彼が転移する20XX年までの空白の期間の情報と言うことだ。
その間に二度の大型アップデートが行われ、グランドクエストもその時点で刷新されているのだ。
なので、私が知る最初のグランドクエストを含めると三つの大きなイベントがあると言うことだ。
一つ目は『グラナ侵攻』。
これはタイトルそのまま、グラナ帝国が各国に侵攻を開始するのだが…裏で手を引いているラスボスが魔族と言う事だった。
これは私も知っているイベントだ。
二つ目は『魔王の復活』。
数百年前に猛威を振るった魔王と言う存在が明かされ、それが復活の兆しを見せているので阻止すると言うものだ。
そして、三つ目…『邪神の復活』
魔王をも超える超常の存在が復活するというもの。
残念ながら『彼』はこれについては事前の告知で知っただけで、実際のアップデートが行われるよりも前に転移してしまったので詳しい内容は分からないらしい。
私は、一つ目のイベントについては15年前の戦乱がそれに当たるものと以前は考えていたのだが…
魔族を討伐したと言う話は聞いたことがない。
それよりも、今現在の状況こそが符号するのではないかと今は思っている。
そして二つ目と三つ目のイベント…
ありがちな展開だなぁ…と思うが、現実世界で起きる可能性があるとなると他人事じゃない。
ゲームばりに敵の強さがインフレしてくのは勘弁して欲しい。
「カティア、何が書いてあったの?」
一通り目を通し終わったのを見計らって、母様が聞いてくる。
「そうですね…何というか、予言と言いましょうか……」
ゲーム云々というところはぼかしながらイベントの事を皆に伝える。
あ、ミーティアはリィナに本を読んでもらってるね…
絵本でもあったのかな?
「…そんなことが」
「今の時代の状況と一致しておるのぅ…」
「そうですね。この話は各国で共有すべきことかと思います」
細かい状況までは分からないけど、警戒を高めることは出来るはずだ。
既に『異界の魂』の件で連携はしているから、情報共有自体はスムーズに出来るだろう。
「魔王に邪神…俄には信じられぬが、他ならぬ賢者様の遺した話じゃからの…無視できぬな」
言うなれば、初代国王みたいなものだろうからね。
「我々も…多くの国民を護る責務がありますからね。戦力増強など、何らかの対策は練る必要があります。一先ずユリウスには書簡を送りましょう。レーヴェラント王にも話をしないとですね」
一先ずはそういう話に落ち着いた。
だが、まだざっと目を通しただけなのでもう少しこの本は見ておきたいけど…結構分厚いんだよなぁ…借りられないかな?
「あの~…グレイル様、この本って借りられないですかね?まだ他にも重要な事が書かれているかもしれないのですけど、結構読むのに時間がかかりそうで…」
「う~む………まぁ、よろしいでしょう。おそらく賢者様は、託すのに相応しい方の手に渡ることをお望みじゃろうからのぉ…」
「ありがとうございます!」
よし、これでじっくり読めるぞ。
「じゃが、何が記載されてるかは共有頂きたい」
「ええ、それはもちろんです。翻訳してまとめておきますね」
「おお、そこまでして頂けるならこちらとしても大変助かりますぞ」
この世界とは全く系統の異なる言語だから、翻訳するにも取っ掛かりが無くてほぼ不可能だろうからね。
「当面はこの部屋と蔵書の数々を調査するだけでも、かなりの時間が掛かりそうじゃ」
「学長~、私はこれを借りたいわ~」
と、姉さんが先程まで夢中になって読んでいた本を手に、そう懇願する。
「駄目じゃ」
「なんでよ~ケチ~!スケベエロジジイ~」
「だぁ~!!お前遠慮無さすぎじゃろ!?」
…どうも姉さんはここに来てから退行してるよな~。
「お母さんが……すみません……すみません…」
ああ!?
リィナが死んだ目で謝ってる!?
しっかりして!!
このゲームの事を知らない者が読むことも想定してか、ゲームそのものの説明もあったが、それは知っているので読み飛ばす。
そして、私が既に知っているイベントに付いても同様だ。
重要なのは私が知らないイベント。
私が死んだと思っていた時点から、彼が転移する20XX年までの空白の期間の情報と言うことだ。
その間に二度の大型アップデートが行われ、グランドクエストもその時点で刷新されているのだ。
なので、私が知る最初のグランドクエストを含めると三つの大きなイベントがあると言うことだ。
一つ目は『グラナ侵攻』。
これはタイトルそのまま、グラナ帝国が各国に侵攻を開始するのだが…裏で手を引いているラスボスが魔族と言う事だった。
これは私も知っているイベントだ。
二つ目は『魔王の復活』。
数百年前に猛威を振るった魔王と言う存在が明かされ、それが復活の兆しを見せているので阻止すると言うものだ。
そして、三つ目…『邪神の復活』
魔王をも超える超常の存在が復活するというもの。
残念ながら『彼』はこれについては事前の告知で知っただけで、実際のアップデートが行われるよりも前に転移してしまったので詳しい内容は分からないらしい。
私は、一つ目のイベントについては15年前の戦乱がそれに当たるものと以前は考えていたのだが…
魔族を討伐したと言う話は聞いたことがない。
それよりも、今現在の状況こそが符号するのではないかと今は思っている。
そして二つ目と三つ目のイベント…
ありがちな展開だなぁ…と思うが、現実世界で起きる可能性があるとなると他人事じゃない。
ゲームばりに敵の強さがインフレしてくのは勘弁して欲しい。
「カティア、何が書いてあったの?」
一通り目を通し終わったのを見計らって、母様が聞いてくる。
「そうですね…何というか、予言と言いましょうか……」
ゲーム云々というところはぼかしながらイベントの事を皆に伝える。
あ、ミーティアはリィナに本を読んでもらってるね…
絵本でもあったのかな?
「…そんなことが」
「今の時代の状況と一致しておるのぅ…」
「そうですね。この話は各国で共有すべきことかと思います」
細かい状況までは分からないけど、警戒を高めることは出来るはずだ。
既に『異界の魂』の件で連携はしているから、情報共有自体はスムーズに出来るだろう。
「魔王に邪神…俄には信じられぬが、他ならぬ賢者様の遺した話じゃからの…無視できぬな」
言うなれば、初代国王みたいなものだろうからね。
「我々も…多くの国民を護る責務がありますからね。戦力増強など、何らかの対策は練る必要があります。一先ずユリウスには書簡を送りましょう。レーヴェラント王にも話をしないとですね」
一先ずはそういう話に落ち着いた。
だが、まだざっと目を通しただけなのでもう少しこの本は見ておきたいけど…結構分厚いんだよなぁ…借りられないかな?
「あの~…グレイル様、この本って借りられないですかね?まだ他にも重要な事が書かれているかもしれないのですけど、結構読むのに時間がかかりそうで…」
「う~む………まぁ、よろしいでしょう。おそらく賢者様は、託すのに相応しい方の手に渡ることをお望みじゃろうからのぉ…」
「ありがとうございます!」
よし、これでじっくり読めるぞ。
「じゃが、何が記載されてるかは共有頂きたい」
「ええ、それはもちろんです。翻訳してまとめておきますね」
「おお、そこまでして頂けるならこちらとしても大変助かりますぞ」
この世界とは全く系統の異なる言語だから、翻訳するにも取っ掛かりが無くてほぼ不可能だろうからね。
「当面はこの部屋と蔵書の数々を調査するだけでも、かなりの時間が掛かりそうじゃ」
「学長~、私はこれを借りたいわ~」
と、姉さんが先程まで夢中になって読んでいた本を手に、そう懇願する。
「駄目じゃ」
「なんでよ~ケチ~!スケベエロジジイ~」
「だぁ~!!お前遠慮無さすぎじゃろ!?」
…どうも姉さんはここに来てから退行してるよな~。
「お母さんが……すみません……すみません…」
ああ!?
リィナが死んだ目で謝ってる!?
しっかりして!!
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