【本編完結済】転生歌姫の舞台裏〜ゲームに酷似した異世界にTS憑依転生した俺/私は人気絶頂の歌姫冒険者となって歌声で世界を救う!

O.T.I

文字の大きさ
357 / 683
第十一幕 転生歌姫と迷宮の輪舞曲〈ロンド〉

第十一幕 13 『鑑定の結果』

しおりを挟む
 さて、休み明け初日の授業も全て終わり、放課後となった。
 朝にルシェーラと約束した通り、これからギルドに向かうことになる。

 彼女だけでなく、シフィルやステラ、メリエルちゃん…それに、フリード、ユーグ、ガエル君もだ。
 件の本がドロップした時にいたメンバーだね。
 ギルドでレイラさんとも待ち合わせしてるらしいので、久しぶりの再会が楽しみである。


 そして…

「私も行くよ。仲間外れは嫌よ~」

「それは良いけど…商会は大丈夫なの?忙しいんでしょ?」

 式典に向けての準備が忙しいってボヤいてたけど?

「リディーに任せた!」

 そっすか。
 リディーさんも大変だね…惚れた弱みってやつかも。


「じゃあ行きましょう」






















「カティアちゃん!!」

「レイラさん!お久し振りです!」

 ギルドの中に入ると、直ぐにレイラさんが話しかけてきてくれた。
 
 久しぶりの再会に喜び合い、笑顔でハグする。


「元気そうで良かったわ」

「レイラさんこそ、お変わりなく。あ、レダさんは…」

 怪我をして療養中と聞いたけど、まだ復帰出来ないのかな?

「ああ、レダはもう復帰して…リハビリがてら簡単な依頼を受けたりしてるわ」

「そうですか、良かったです!」

 それを聞いて安心した。

 怪我なら治癒魔法で治せるが…そうそう使い手は居ないので、普通は魔法に頼らない医師に診せる事になる。
 神殿に行けば治療してもらえるが、そちらは困窮者優先となるため、普通の人が治療をお願いするにはそこそこの寄附金が必要になる。
 まぁ、緊急を要する場合はこの限りではなかったりすることも。
 あと…任意にはなるけど、ギルドで扱ってる保険に加入しておけば、万が一の怪我で長期間依頼が受けられなかった場合などの補償が受けられる。


 さて、これで全員揃ったので早速受付に…代表してルシェーラとステラが行くことに。
 あ、レティとレイラさんは初対面だったのでお互い紹介した。

 そして受付に話を通すと、別室へと案内されることになった。















「それで、あの本の鑑定結界なのだが…」

 そう話を始めたのは、王都ギルドの長であるアイザックさんだ。
 彼が出てきたということは…やはり特殊ケースと言うことなのだろう。


「結論から言えば、ギルドの鑑定員や資料などでは分からなかった」

「「ええ!?」」

「……と言う事は、これまで全く知られていないドロップアイテム、と言う事ですか?」

 ギルド長の言葉に学園生メンバーは驚きをあらわにするが…レイラさんは予想していたらしく、冷静に確認する。
 私もそれは予想の範囲内だったので驚きは無い。

「そうなるな。しかし、分かりませんでした…で終わりにするのはギルドの沽券にも関わるのでな。アスティカントに調査依頼をだしたのだ」

 何でも数ページだけそっくり書き写して、早鳥で送って協力を仰いだらしい。
 うん、流石にギルドは優秀で仕事が速いね。
 そして、口ぶりから言って…もうその結果は返ってきてるのだろう。


「その結果は…?」

「アスティカントでも詳しいことは分からないとの事だ」

「「ええ~……」」

 もったいぶった割には…の回答だったので、あからさまにガッカリする面々。
 だけど話にはまだ続きがあった。

「だが…」

 そこでギルド長は私の方を見て言う。

「カティア様にお見せすれば、分かるだろう……との事でした。どうやらカティア様も予想はしていらっしゃったご様子で」

「……ええ。誰も見たことのない文字、と聞きまして…もしかしたら、とは思ってました」

 アスティカントの賢者の塔で発見した隠し部屋。
 そこで当の賢者リュートより委ねられた『異界黙示録』なる本……もう少しマシなタイトルは付けられなかったのか。

 と、ともかく…

 その本は恐らく、前世の【俺】の母国語である日本語で書かれているのだと思う。
 私に見せれば分かる…多分、グレイル様がそう判断したのだろうから間違いないと思う。
 レーヴェラントから帰国する際にアスティカントへ寄った時に『異界黙示録』は返却してるから、送った写しと比較すれば直ぐに同じ言語の文字だと分かるだろうし。


(ねぇ、カティア…もしかして?)

 レティが耳打ちして聞いてきた。

(うん。多分そうだと思う)

(…後で説明ね!)

(分かった。…私も分からない事の方が多いんだけど)

 まあ気になるよね。
 前世が私と同じ日本人の彼女としては。




「では…その本を見せて頂けますか?」

「はい。今は金庫に厳重に保管してますので、少々お待ちください」

 そう言って、控えていた秘書っぽい人に指示を出して実物を持ってきてもらうことになった。



 果たして……

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

異世界で一番の紳士たれ!

だんぞう
ファンタジー
十五歳の誕生日をぼっちで過ごしていた利照はその夜、熱を出して布団にくるまり、目覚めると見知らぬ世界でリテルとして生きていた。 リテルの記憶を参照はできるものの、主観も思考も利照の側にあることに混乱しているさなか、幼馴染のケティが彼のベッドのすぐ隣へと座る。 リテルの記憶の中から彼女との約束を思いだし、戸惑いながらもケティと触れ合った直後、自身の身に降り掛かった災難のため、村人を助けるため、単身、魔女に会いに行くことにした彼は、魔女の館で興奮するほどの学びを体験する。 異世界で優しくされながらも感じる疎外感。命を脅かされる危険な出会い。どこかで元の世界とのつながりを感じながら、時には理不尽な禍に耐えながらも、自分の運命を切り拓いてゆく物語。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件

フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。 だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!? 体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...