婚約破棄後の荒れた日常を立て直したい!

梨花

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大波ではなく嵐が荒らして行きます。

ややあたし達の態度に驚いているようだが、あたし達は譲歩して座布団を用意しているのだからありがたいと思って欲しい。
あたしは入り口に置いた丸椅子に座る。
「この度は息子が急なことを申しまして心苦しく思っています。」
向こうの父がいう。
「で?
そちらがどのように思っているかではなく、用件を聞きたいのですが。」
「息子が言ったことをなかったことにしていただきたく参った次第です。」
「それはすなわち婚約破棄をなかったことにして欲しいということですか?」
「はい、そうです。」
「だそうだが、深和?」
「お断りします。」
向こうの両親は目を丸くした。
元婚約者は視線を下にしているが、両親はこちらを凝視していた。
「だそうです。よろしいですか?」
「いや、だが…。」
「うちの子のどこがいやなの?
仕事だってできるし優しい子じゃないの。」
母親が言う。
「これは結納金代わりに持ってきました。受けていただければ…。」
緑色の袱紗をだし、札束を見せる。
「断ると娘が言ったのが聞こえませんでしたか?」
「どうして断られるのかこちらとしましてはわかりません。」
「え?」
あたしは思わず口を開いてしまった。
「だって婚約期間中に別の女性と体の関係を持ったんですよね?
そんな人と結婚してもまた浮気されるのが関の山ですよね?」
「浮気は男の甲斐性と言いますし…。」
「あぁ、貴方もそういう考えなんですね。でしたらますます嫁には行けません。
あたしはそういうのは嫌ですし。」
「でもね、深和さん。
貴女だってもう30でしょう?行き遅れって言われたらご両親もお困りになるでしょ?」
「わざわざ行き遅れを引き取っていただかなくても構いません。」
「我々も、別に困りませんがね。逆にうちにいてもらったほうがこれから先何があるかわかりませんからねぇ。」
「ひょっとしてご存知ないんですか?
婚約破棄を言われた2日後の朝に職場に電話がかかってきたり、退社の時に職場に怒鳴り込みに来られてしまって職場で大騒ぎになって、私、移動になったんですよ?
挙句に先週の土曜日には同窓会に行ったホテルの階段でそちらの方の恋人さんに突き落とされて足を怪我してしまったんです。」
父親は目を丸くした。
「でしたら尚更!
移動を機に結婚すればよろしいじゃないですかっ。」
「秘書室へ移動なので益々仕事が忙しくなってしまうので、何人の方と浮気されるかわかったものじゃありませんね。」
父がため息をついた。
母が立ち上がって出て行った。
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