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翌日、俺たちは朝から愛し合っていた。朝起きてからすぐに互いの唇を貪り合い、舌を絡め合う濃厚なキスへと移行していくとそれだけで興奮してしまう自分がいた。そのままベッドに押し倒してから服を脱がせると白い肌が露になるので思わず生唾を飲み込んでしまう……


(ああっ……相変わらず綺麗な身体だな……)


そう思いながら眺めているうちに段々と我慢できなくなってきてしまい、早速愛撫を始めることにした。まずは首筋に舌を這わせながら徐々に下半身に向かって下へ移動していくと、時折ビクッと反応する姿が可愛らしい。そのまま乳首を口に含んで吸い上げると一際大きな声を上げながら仰け反っていたので、さらに執拗に責め立ててやると涙目になりながらも必死に耐えようとしていたが遂に限界を迎えたようで大きく仰け反った後脱力してしまったようだ。


「あれ? もうイっちゃったのかい?」


意地悪く問いかけてみると恥ずかしそうにしながらも小さく頷いてきたので、ご褒美とばかりに頭を撫でてあげた後でキスをした後耳元で囁いた。


「じゃあ次は僕が気持ち良くしてあげるね……」


それを聞いた瞬間、ラインハルトは期待感に満ちた表情になり俺に押し倒されたまま大人しく待っている。そんなラインハルトの様子を見ながら俺はズボンを脱ぎ捨てると大きくなった自身のモノを取り出すと彼のお尻に擦りつけ始めた。最初は戸惑っていた様子だったが次第に興奮してきたらしく自分からも腰を動かし始めていたので、それに応えるように俺も腰を動かしていった……


「ああっ! そこぉ……気持ち良いよぉ……!」


四つん這いになっている彼は俺の肉棒を受け入れる度に甘い声で喘いでいた。その様子を見ているともっと気持ち良くさせてあげたいという思いに駆られたので、更に激しく責め立てることにするとラインハルトは身体を痙攣させながら果ててしまったようだった。しかしそれでも構わずに抽挿を続けると絶頂を迎えたばかりの敏感になっている膣内を擦られる感覚に耐えられなかったのか涙を流しながらも必死になって耐えていたようだったがついに限界を迎えたようで盛大に潮を吹き出して絶頂に達したようだ。


「ああっ! またイクッ!イッちゃいますぅ!」


絶叫と共に身体を弓なりに反らせて盛大に達してしまったらしく、ビクビクっと痙攣した後でぐったりと脱力してしまった。だがまだ終わりではないとばかりに俺はそのまま抽挿を続けていき、射精寸前になると引き抜いてラインハルトの顔にかけることにしたのである……


(ああ! また出るっ!!)


そう思った時だった。突然後ろから誰かに抱きしめられたかと思うと次の瞬間には温かいものに包まれていた気がした。それが何なのかを理解した時には既に手遅れだったようで、そのまま大量の精子を吸い取られてしまったようだった。あまりの快感に頭が真っ白になってしまった俺は呆然としていたが、それでもなお搾り取ろうとするかのように吸い付いてくる舌の動きに翻弄されてしまう。


「んっ……ちゅぱっ……美味しい……」


恍惚とした表情を浮かべながら俺のモノを舐め続けるラインハルトはとても幸せそうで、見ているだけで幸せな気分になってくるが同時に恥ずかしくもあったので顔が真っ赤になってしまうのを感じた。そんな俺の様子を察してか微笑みながら言ってくる。


「大丈夫だよ、恥ずかしがることは何もないよ。だって君は僕のものなんだから……それに僕もすごく幸せなんだよ」


そんなことを言われてしまうとますます恥ずかしくなってしまうのだが、同時に嬉しくもあった俺は彼を抱きしめ返すとそのままキスをした後で耳元で囁いた。


「俺も幸せだよ……ラインハルトのお陰で毎日が楽しいんだ……」


そんな俺の言葉に一瞬驚いた様子だったがすぐに嬉しそうな表情になり、ぎゅっと抱きしめてくると頬に軽くキスしてくれた後に言った。


「ありがとう……僕を選んでくれて嬉しいよ……」


その言葉に笑顔で応えると、ラインハルトは更に強く抱きしめながら何度も唇を重ねてきた。唇が離れた時にはお互いに見つめ合っていたのだが、どちらからともなく笑い合うと再び口づけを交わしていくのだった……

その後、俺たちはベッドの上で裸のまま抱き合っていた。お互いに相手の存在を確かめあうかのように抱き合いながら軽いキスをするという行為を繰り返していたが次第に気分が高揚してきた俺はラインハルトを押し倒して覆い被さる体勢になると、そのまま覆い被さった。


「ふふっ……どうしたんだい? もう我慢できないのかな……?」


ラインハルトは余裕たっぷりな笑みを浮かべているが俺は構わずに行為を続けていった。まずはキスをした後で胸を揉んでいく。するとすぐに乳首が勃起してきたので口に含んで吸い上げたり甘噛みしたりしてやるとビクンッと反応して甘い声を漏らしていた。次に下の方に手を伸ばしていくと既に濡れていたので指を入れて掻き回していくうちに段々と水音が響き始めたところで一旦手を止めた後で、いよいよ挿入することにした。


「はぁっ……んふっ……」


ゆっくりと入れていく間にも快感を感じているらしく吐息を漏らすラインハルトだったが全て入ったところで一旦動きが止まった。


「ふぅ……全部入ったね……」


そう言って微笑む彼を愛おしく思いながら頭を撫でてあげると嬉しそうにしていた。しばらくじっとしていると彼がおねだりしてきたのでゆっくりとピストン運動を開始することにした。最初はスローペースだったが徐々に速めていき、最終的には激しく打ち付けるようにして攻め立てた結果、彼は盛大に達してしまったようで身体を痙攣させていた。しかしそれでも俺は止まることなく動き続け、最後には絶頂を迎えて大量に放出した後で引き抜いたところで力尽きたように倒れ込み、そのまま意識を失ってしまった。


「ふふ……お疲れ様……」


そう言いながら優しく抱きしめてくれるラインハルトに安堵しつつ眠りについたのだった……
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