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中学3年生・3学期

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入試が終わり、合格発表の日。





「ほら、あき行くよ?」
「……」
「もうーあき」
「何騒いでるんだ?」
「あ、真田先生。あきが合格発表見に行きたがらなくて……」
「陽明、妹に見て来て貰うか?」
「私は、それでもいいよ?ただ、外部から来た人に馬鹿にされちゃうよ?"唯月陽明は双子の妹に見てもらってた"てなるよ?」
「自分で見てくるからいい……」



全くあきてば。



「ホント、小心者の癖にプライドだけは人一倍あるんだから……」




夜。
鷹兄にこのことを話すと……。



「あははっあきは小心者だなあ」
「もう、笑い事じゃないよ!!」


鷹兄は豪快に笑い飛ばしていた。


それからしばらくして。
大南学院の入試の日がやってきた。


「じゃあ、行ってきます」
「もう行くのか?」
「うん。電車こむと座れないし」


そろそろあすかがくるかな?



「あっあすかだ。じゃあ」
「おはようはるかちゃん」
「あすか、おはよう。お前も頑張れよ?」
「鷹兄は、心配症だね?僕もはるかちゃんも受かるてば……」
「だよね~?あっあすか!はいあすかの分のお弁当!そろそろ行こうか?」
「うん」



半分が終わり中庭でお昼にしていると……。



「ね、はるかちゃん。あれ……」


鷹兄てば相変わらず服の趣味が悪いんだから。


「――…」
「あすか、いい?あの男は他人!赤の他人!いい?」
「わかった」
「は~るか」
「……」
「ちょっ何で!無視!?」
「私の兄にホストなんていません」
「ひどっ」
「ほらー鷹。はるかちゃんに嫌われる前に行くぞ?」
「こ、こら和!離せよ!!」



もう鷹兄てば迷惑ばかりかけて……。
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