LOVE☆GAME

葉月カイト

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愛しいキミのために

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それからしばらくしてからのある練習の日。
練習の日って何故か女の子たちがいつも以上に多いんだよね。
そして。
男たちも。
こいつらは絶対由貴くん目当て!
そうに決まってる。



「おい、颯太」
「なに?」
「お前な!何睨んでるんだよ、男どもを」
「あいつら絶対由貴を狙ってる」
「あのな?普通は女の子だろう?それが、なんで由貴を狙ってるなんだよ?松永みたいな奴が特殊なんだよ」




藤澤。
最近俺を馬鹿にしてるよね。
俺は本気でそう思ってるのに。



「あれ?あのこ唯川莉音ちゃんじゃないか?」



うげっ。
莉音の奴。
やっぱり来やがったな!
見に来んなって言ったのに。


「彼女お前に気があるんじゃないか?」
「そんなわけないって」



そんなわけない。
俺たちは高校の時にすでに終わってるんだから。
俺の婚約者だったあの相葉茉愛(あいばまな)。
あいつのせいで。
莉音は全く気づいてないけど。
二度と莉音の時みたいにはしない。
あいつがまた現れたら今度こそは守るから。
絶対に。



そして、次の日の授業前。


「橘ー見たわよ」
「何が?」
「あんたの好きな子わかっちゃった」




はぁぁ、やっぱり。



「見にくんなよ。わざわざ」




だから嫌だったんだよ。


「橘の好きな子て幼児保育科の猪熊くんでしょ?」
「よく知ってんな」
「だって猪熊くん可愛いじゃない!最近、ツンデレだよねってみんな言ってる」



ツンデレ。
まぁ、確かに。



「余計なことすんな。言うな」
「猪熊くんどんな子?」
「可愛いよ。構ってあげないと寂しくて拗ねちゃうけど」



ホント可愛い過ぎてヤバイ!



「…………貴重だわ。あんたのデレ顔とか!」
「うるさい」
「橘の初恋て猪熊くんよね?」
「え?」
「だから、あんた本気で好きになったことないでしょ?」




…………………。
仮にも付き合っていた俺に言う?
遊びて思われてた??




「莉音?一応お前のことあの頃好きだったんですけど?」




そう。
莉音が好きだった。
あまくでも過去形。
今も嫌いじゃないけど。



莉音はそうじゃないみたいだけど。
隠しているみたいだけど、まだ、俺を好きみたい。



「ふふっありがとう」


でも。
誰かに取られたくない。
そう思うのは初めてだった。
違う。
由貴くん以外で1人、そう、莉音だけ。
莉音の時もそう思っていた。
あいつさえいなければ別れていなかったかもしれない。



「早く他の奴と話をしなよ」
「そうするよ」



そう言って俺は次の奴にメールした。
まぁ。
もっとも莉音は由貴くんを気に入ると思うけど。
可愛いのが好きだしね。



だからって由貴くんを渡したりはしないけど。
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