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翼、ふたたび
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もうすぐ刑務所から出れるというある日。
俺宛に手紙がきた。
「この文字って」
あの人からだと思い差出人を確認した。
『橘颯斗』。
颯太の親父さんからだった。
颯太がどうしているかとか、颯太が就職が決まったこと。
そして。
『あの家から颯太を連れ出してくれてありがとう』
そう書かれていた。
あぁ。
おじさんは本当はのことが分かる人なんだと思った。
俺が中学生の時。
まだ実家にいた時。
まだ小さかった颯太を紹介された。
『翼くん。この子は末の息子の颯太。仲良くしてやってくれ』
初めて会った時。
颯太はまだ3歳の子どもだった。
おじさんにはすでに3人の子供がいた。
すでに成人している。
颯真(そうま)と颯士(そうし)。
颯太の兄貴。
歳の近いお姉さんもいる。
颯音(さつね)。
気の強いお姉さん。
颯太が怒らたくないくらい怖い人だ。
それから颯太は俺のとこに来るようになった。
まるで俺を兄だと思っているかのように。
『つばさ!』
昔は捻くれてなくて素直ないい子だった。
なのになんであんな性格になるんだか。
恐らく親父さんのせいだろうけど。
あの2人颯太は絶対に嫌がるが似てるんだよな。
それから。
颯太が小学校低学年の時。
颯太のお袋さんが入院した。
薬物に手を染めたみたいで。
どこでどうやって薬を手に入れたかはわからない。
でも。
かなり依存していた。
颯太は誰から聞いたか知らないが何故か颯太は親父さんのせいでお袋さんが入院したと聞かされていた。
おじさんも否定しなかったし。
颯太はそれからあまり家に帰らないようになった。
だから。
俺はあの家に颯太を呼んだ。
そして。
知り合いが来るようになりチームを作った。
みんなお人好しだから颯太の面倒を見ていた。
そして。
みんなから子ども扱いされると颯太は怒っていた。
『あのさ!俺、子どもじゃないんだけど!!』そう言いながらな。
そういうとこは由貴に似てるんだよな。
由貴も子ども扱いされると怒ってたよな。
颯太と同じように。
それから。
どこでどうやって知り合ったのかわからないけど。
いつの間にか陸也が来るようになっていた。
この時には奈々と結婚していた。
なのに由貴を好きになり既婚だって隠して近づいた。
だから颯太は由貴をたぶらかすな。
よく言ってたっけ。
結局は由貴にも奈々にもバレ奈々からは怒られた。
何も知らない子をたぶらかすなって。
奈々は俺が不倫したことより由貴を泣かせたことが許せないようだった。
俺はお前たちを傷つけたいわけじゃない。
ただ、陸也から守りたいだけなんだ。
「真中翼出ろ」
「釈放ですか?」
「あぁ。良かったな」
あのあと。
俺は未成年者拉致・監禁の容疑で捕まった。
捕まるのはわかっていた。
だって、由貴はまだ20歳になってないから。
それすらも陸也お前の計算のうちだろう?
陸也。
お前がなにを考えているかわからない。
だけどな。
あの2人の記憶を書き換えて何かをしようとしているのはわかる。
由貴……。
颯太……。
由貴は素直な奴だから、わかっていた。
けれど。
颯太、お前までとか、予想外だったぞ。
けれど。
颯太と由貴の気持ちまでは完璧には消せなかったな。
颯太はそのうち思い出すだろう。
そうなればお前は終わりだ。
それまで颯太たちに恨まれてやるさ。
俺宛に手紙がきた。
「この文字って」
あの人からだと思い差出人を確認した。
『橘颯斗』。
颯太の親父さんからだった。
颯太がどうしているかとか、颯太が就職が決まったこと。
そして。
『あの家から颯太を連れ出してくれてありがとう』
そう書かれていた。
あぁ。
おじさんは本当はのことが分かる人なんだと思った。
俺が中学生の時。
まだ実家にいた時。
まだ小さかった颯太を紹介された。
『翼くん。この子は末の息子の颯太。仲良くしてやってくれ』
初めて会った時。
颯太はまだ3歳の子どもだった。
おじさんにはすでに3人の子供がいた。
すでに成人している。
颯真(そうま)と颯士(そうし)。
颯太の兄貴。
歳の近いお姉さんもいる。
颯音(さつね)。
気の強いお姉さん。
颯太が怒らたくないくらい怖い人だ。
それから颯太は俺のとこに来るようになった。
まるで俺を兄だと思っているかのように。
『つばさ!』
昔は捻くれてなくて素直ないい子だった。
なのになんであんな性格になるんだか。
恐らく親父さんのせいだろうけど。
あの2人颯太は絶対に嫌がるが似てるんだよな。
それから。
颯太が小学校低学年の時。
颯太のお袋さんが入院した。
薬物に手を染めたみたいで。
どこでどうやって薬を手に入れたかはわからない。
でも。
かなり依存していた。
颯太は誰から聞いたか知らないが何故か颯太は親父さんのせいでお袋さんが入院したと聞かされていた。
おじさんも否定しなかったし。
颯太はそれからあまり家に帰らないようになった。
だから。
俺はあの家に颯太を呼んだ。
そして。
知り合いが来るようになりチームを作った。
みんなお人好しだから颯太の面倒を見ていた。
そして。
みんなから子ども扱いされると颯太は怒っていた。
『あのさ!俺、子どもじゃないんだけど!!』そう言いながらな。
そういうとこは由貴に似てるんだよな。
由貴も子ども扱いされると怒ってたよな。
颯太と同じように。
それから。
どこでどうやって知り合ったのかわからないけど。
いつの間にか陸也が来るようになっていた。
この時には奈々と結婚していた。
なのに由貴を好きになり既婚だって隠して近づいた。
だから颯太は由貴をたぶらかすな。
よく言ってたっけ。
結局は由貴にも奈々にもバレ奈々からは怒られた。
何も知らない子をたぶらかすなって。
奈々は俺が不倫したことより由貴を泣かせたことが許せないようだった。
俺はお前たちを傷つけたいわけじゃない。
ただ、陸也から守りたいだけなんだ。
「真中翼出ろ」
「釈放ですか?」
「あぁ。良かったな」
あのあと。
俺は未成年者拉致・監禁の容疑で捕まった。
捕まるのはわかっていた。
だって、由貴はまだ20歳になってないから。
それすらも陸也お前の計算のうちだろう?
陸也。
お前がなにを考えているかわからない。
だけどな。
あの2人の記憶を書き換えて何かをしようとしているのはわかる。
由貴……。
颯太……。
由貴は素直な奴だから、わかっていた。
けれど。
颯太、お前までとか、予想外だったぞ。
けれど。
颯太と由貴の気持ちまでは完璧には消せなかったな。
颯太はそのうち思い出すだろう。
そうなればお前は終わりだ。
それまで颯太たちに恨まれてやるさ。
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