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葉月カイト

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村雨姉妹

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目を覚ますとベッドの上で寝ていた。




「由貴くん!大丈夫?」
「せんせー?」
「ごめんね、由貴くん」



何故か先生は泣いていた。




「由貴くんね、鶏肉アレルギーなんだって」
「とりにく??」
「由貴くんはね、鶏肉食べちゃうとさっきみたいになっちゃうんだよ。だから由貴くんは鶏肉食べれないんだよ」



これ以降俺には鶏肉が出されることはなかった。
それから1年近く父さんは毎日毎日きてくれた。





「えんちょーせんせい」
「どうしたの?」
「あのね、ぼくね、おとーさんとのおうちにいきたい」




そう言うと先生は何故か嬉しそうだった。
次の休みの日。
父さんと猪熊の家へ。



「あなたこの子が?」
「あぁ。由貴だ」
「由貴くん、はじめまして!」
「は、はじめまして」
「猪熊さん。これ由貴くんがここにきた時の荷物と由貴くんが使わなかったお小遣い」
「あなた由貴くんの口座作らないと」
「由貴くん。元気でね」
「うん。せんせーばいばい」



父さんたちと車に乗って猪熊の家へ。




「おかえりなさいませ」



俺たちを迎えてくれたのは磯崎。
当時からずっと執事をしている、俺にとって祖父のような存在。



「おかえりなさい。父さん、母さん」
「おかえりーってなんだそのチビ」
「春輝、夏輝。今日からあなた達の弟の由貴よ」
「おにーちゃん。おなじかお」
「俺たち双子なんだよ。俺は春輝だよ、由貴。よろしくね」
「はるにぃ」
「なんだよ!こんなちび、知らない」
「こら、夏!」
「今日から弟って去年から親父がずっと行ってた施設の奴だろう?こいつ捨て子だろう?」
「すてご?」
「そうだよ!お前いらない子だから母親に捨てられたんだよ」
「母さん。先に食堂に行ってて?おやつ用意してあるから」
「ちがうもん!おかーさんからぼくをすててないもん!おかーさんしんじゃったからせんせーといたんだもん」
「由貴。泣かないで、由貴は捨てられてないよ。それに由貴には新しい父さんと母さんがいるだろう?」
「由貴くん、おいで」
「あ、おろして」
「由貴くん。軽いね!ご飯いっぱい食べて大きくなってね」



父さんたちに連れられて食堂に。
そこにはケーキとジュースが置いてあった。



「あ、メロンだ!」
「由貴くん。アーン」
「ひ、ひとりでたべれるよ!」
「いや?」
「いやじゃないよ!」


俺は母さんの隣で食べさせてもらった。
そして。
夕飯の時に燐とひかり、楓を紹介してもらった。



「由貴。この子は由貴の弟の燐、隣の女の子は燐の双子のお姉さんのひかりと一番下の楓だよ」
「はるにぃ、だれ?」
「今日からみんなのお兄ちゃんの由貴だよ」
「にーちゃん」
「由貴くん。由貴くんのお部屋明日用意するから今日は私たちと寝ようか?」
「やっ。にーちゃんはりんと!」



この日。
誰と寝るかみんなして言い争っていた。
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