365 / 404
村雨姉妹
5
しおりを挟む
目を覚ますとベッドの上で寝ていた。
「由貴くん!大丈夫?」
「せんせー?」
「ごめんね、由貴くん」
何故か先生は泣いていた。
「由貴くんね、鶏肉アレルギーなんだって」
「とりにく??」
「由貴くんはね、鶏肉食べちゃうとさっきみたいになっちゃうんだよ。だから由貴くんは鶏肉食べれないんだよ」
これ以降俺には鶏肉が出されることはなかった。
それから1年近く父さんは毎日毎日きてくれた。
「えんちょーせんせい」
「どうしたの?」
「あのね、ぼくね、おとーさんとのおうちにいきたい」
そう言うと先生は何故か嬉しそうだった。
次の休みの日。
父さんと猪熊の家へ。
「あなたこの子が?」
「あぁ。由貴だ」
「由貴くん、はじめまして!」
「は、はじめまして」
「猪熊さん。これ由貴くんがここにきた時の荷物と由貴くんが使わなかったお小遣い」
「あなた由貴くんの口座作らないと」
「由貴くん。元気でね」
「うん。せんせーばいばい」
父さんたちと車に乗って猪熊の家へ。
「おかえりなさいませ」
俺たちを迎えてくれたのは磯崎。
当時からずっと執事をしている、俺にとって祖父のような存在。
「おかえりなさい。父さん、母さん」
「おかえりーってなんだそのチビ」
「春輝、夏輝。今日からあなた達の弟の由貴よ」
「おにーちゃん。おなじかお」
「俺たち双子なんだよ。俺は春輝だよ、由貴。よろしくね」
「はるにぃ」
「なんだよ!こんなちび、知らない」
「こら、夏!」
「今日から弟って去年から親父がずっと行ってた施設の奴だろう?こいつ捨て子だろう?」
「すてご?」
「そうだよ!お前いらない子だから母親に捨てられたんだよ」
「母さん。先に食堂に行ってて?おやつ用意してあるから」
「ちがうもん!おかーさんからぼくをすててないもん!おかーさんしんじゃったからせんせーといたんだもん」
「由貴。泣かないで、由貴は捨てられてないよ。それに由貴には新しい父さんと母さんがいるだろう?」
「由貴くん、おいで」
「あ、おろして」
「由貴くん。軽いね!ご飯いっぱい食べて大きくなってね」
父さんたちに連れられて食堂に。
そこにはケーキとジュースが置いてあった。
「あ、メロンだ!」
「由貴くん。アーン」
「ひ、ひとりでたべれるよ!」
「いや?」
「いやじゃないよ!」
俺は母さんの隣で食べさせてもらった。
そして。
夕飯の時に燐とひかり、楓を紹介してもらった。
「由貴。この子は由貴の弟の燐、隣の女の子は燐の双子のお姉さんのひかりと一番下の楓だよ」
「はるにぃ、だれ?」
「今日からみんなのお兄ちゃんの由貴だよ」
「にーちゃん」
「由貴くん。由貴くんのお部屋明日用意するから今日は私たちと寝ようか?」
「やっ。にーちゃんはりんと!」
この日。
誰と寝るかみんなして言い争っていた。
「由貴くん!大丈夫?」
「せんせー?」
「ごめんね、由貴くん」
何故か先生は泣いていた。
「由貴くんね、鶏肉アレルギーなんだって」
「とりにく??」
「由貴くんはね、鶏肉食べちゃうとさっきみたいになっちゃうんだよ。だから由貴くんは鶏肉食べれないんだよ」
これ以降俺には鶏肉が出されることはなかった。
それから1年近く父さんは毎日毎日きてくれた。
「えんちょーせんせい」
「どうしたの?」
「あのね、ぼくね、おとーさんとのおうちにいきたい」
そう言うと先生は何故か嬉しそうだった。
次の休みの日。
父さんと猪熊の家へ。
「あなたこの子が?」
「あぁ。由貴だ」
「由貴くん、はじめまして!」
「は、はじめまして」
「猪熊さん。これ由貴くんがここにきた時の荷物と由貴くんが使わなかったお小遣い」
「あなた由貴くんの口座作らないと」
「由貴くん。元気でね」
「うん。せんせーばいばい」
父さんたちと車に乗って猪熊の家へ。
「おかえりなさいませ」
俺たちを迎えてくれたのは磯崎。
当時からずっと執事をしている、俺にとって祖父のような存在。
「おかえりなさい。父さん、母さん」
「おかえりーってなんだそのチビ」
「春輝、夏輝。今日からあなた達の弟の由貴よ」
「おにーちゃん。おなじかお」
「俺たち双子なんだよ。俺は春輝だよ、由貴。よろしくね」
「はるにぃ」
「なんだよ!こんなちび、知らない」
「こら、夏!」
「今日から弟って去年から親父がずっと行ってた施設の奴だろう?こいつ捨て子だろう?」
「すてご?」
「そうだよ!お前いらない子だから母親に捨てられたんだよ」
「母さん。先に食堂に行ってて?おやつ用意してあるから」
「ちがうもん!おかーさんからぼくをすててないもん!おかーさんしんじゃったからせんせーといたんだもん」
「由貴。泣かないで、由貴は捨てられてないよ。それに由貴には新しい父さんと母さんがいるだろう?」
「由貴くん、おいで」
「あ、おろして」
「由貴くん。軽いね!ご飯いっぱい食べて大きくなってね」
父さんたちに連れられて食堂に。
そこにはケーキとジュースが置いてあった。
「あ、メロンだ!」
「由貴くん。アーン」
「ひ、ひとりでたべれるよ!」
「いや?」
「いやじゃないよ!」
俺は母さんの隣で食べさせてもらった。
そして。
夕飯の時に燐とひかり、楓を紹介してもらった。
「由貴。この子は由貴の弟の燐、隣の女の子は燐の双子のお姉さんのひかりと一番下の楓だよ」
「はるにぃ、だれ?」
「今日からみんなのお兄ちゃんの由貴だよ」
「にーちゃん」
「由貴くん。由貴くんのお部屋明日用意するから今日は私たちと寝ようか?」
「やっ。にーちゃんはりんと!」
この日。
誰と寝るかみんなして言い争っていた。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる