399 / 404
FINAL☆GAME
9
しおりを挟む
「はぁ…………」
「なんだ。またため息吐いて」
「俺たちもうすぐ卒業だろ?由貴くんがさ寂しいんじゃないかなと思うんだよね」
そんな素振り全く見せてこないけどね。
由貴くん我慢強いからな。
「まぁ、由貴だしな。あれ?お前、研修なしになったんじゃないのか?」
「あぁ。実はさ結婚したことを報告したらさ、GWまで研修に行ってくれって言われたから」
由貴くんと話し合い、GWまでならと研修に行くことにした。
1ヶ月もいないのに由貴くんてば全く寂しくなさそうなんだよね。
*********
それから。
あっという間に卒業式。
朝早くから陸が来て何しに来たかわからないけど。
由貴くんに色々言っていた。
車を置きに駐車場へ行くと。
教授に捕まりなかなか解放してもらえなかった。
「ねぇ、由貴。これから子ども産まれたら大変になると思うんだよね。何かして欲しい時やわからないとき、橘先輩に言わなきゃだめだよ?確かに先輩はそういう気遣いできるよ?でもさホントは由貴の口から言ってほしいって思うよ」
「……努力する」
「もう由貴は」
わかったじゃなくて努力するなんだね。
きっと律は由貴くんが淋しいってわかっている。
由貴くんの気持ちに薄々気づいてる。
由貴くんと話してると同じ学部の奴が話しかけてきた。
「颯太ー卒業式終わったら飯食いに行かないか?」
「え?」
由貴くん一人にしちゃうしな。
「いいよ。行ってこいよ」
無理しちゃって。
ホントは寂しいくせに。
「じゃあ猪熊くんもおいでよ」
こいつも俺の気持ちに薄々気づいていたんだっけ。
「由貴くんが行くなら行く」
由貴くんも一緒に行くことに。
「そういや。藤澤さんは?」
「もうすぐくるよ?」
ちょっと寝坊したんだって。
ホント。
藤澤って朝弱いんだから。
「時間になるから行こう?」
そして。
俺は由貴くんの手を引いて講堂へと向かう。
「由貴くんは俺の隣ね」
由貴くんに変な話を聞かせたくないから隣に座らせる。
「えぇ!?最後ぐらいいいじゃん!俺たち"由貴くん"と話したいー」
何こいつら。
殺されたいわけ?
勝手に名前で呼んで。
「颯太はいいじゃん!これから由貴くんと会えるし?俺らは会えないんだぞ?」
「何でそんなに由貴くんと話したいわけ?」
「二人でいるときの颯太がどんなか知りたい」
「だってさ、とっかえひっかえだったお前がさ?本命できたからって他の奴らと手を切るとかよほどじゃん?」
こいつらはっ。
最後だからって余計なことばかり!
「由貴くんに信じてもらいたかったし」
「他の子と手を切ったから付き合ってって?」
「違うよ。由貴くんに好きだって言ったら全く信じてくれなくてさ」
「え?それ自業自得じゃね?」
わかってるよ。
自業自得だって。
由貴くんに言われなくても他の子と連絡取るつもりなかった。
「つかさ、急に携帯番号変えるから困ったんですけどー?」
由貴くんが退院した時。
携帯番号を変えたんだよね。
幸い?
夏休みに近かったし。
「だから学部のラインに入れたじゃん。用事ある時は藤澤か学生会室にきてって」
「お前、学生総会終ったあたり全くいなかっただろうが!」
「え、それって毎日病院にいたから?」
余計なことホント言うんだから。
「病院って?」
「あの頃さ、由貴くんをちょっといじめすぎて胃腸炎で入院してたんだよ」
「だから。藤澤が途中から変わってしてたんだ?」
「そういうこと」
「好きな子いじめるなよ!つーかさ、ぶっちゃけさ猪熊くん狙いの女子多かったんだぞ」
「知ってるー」
まぁ。
由貴くん的には迷惑だろうけど。
「どうせ由貴くんは断っちゃうもんね?」
「だって今は颯太がいるし、女の子に興味ないし」
由貴くんは無自覚なんだろうけど。
「颯太が由貴くんにメロメロなわけわかった」
「由貴くんはあげないから」
「取るつもりないから本気にすんなよ!」
「颯太さ。最後にやりすぎ」
「そうだぞ。猪熊くんと結婚しました、夏には父親になるって」
「妊娠してるように見えないけど」
「見る?」
由貴くんはこいつらにお腹見せた。
「服来てるとよくわからないけどお腹出てるんだな」
「触る?お腹の子よく蹴ってくるんだ」
そう言って触らせていた。
「すげー動いてる。不思議だよなオメガの子って。性別一緒でもさ妊娠できるだろ?」
中には気持ち悪いだの言う奴もいる。
でも俺は凄いって思う。
俺たちは夕方までずっとしゃべっていた。
入学してからの話を。
由貴くんに俺のことをもっと知ってほしいから止めなかった。
俺が旅たつまであと7日。
「なんだ。またため息吐いて」
「俺たちもうすぐ卒業だろ?由貴くんがさ寂しいんじゃないかなと思うんだよね」
そんな素振り全く見せてこないけどね。
由貴くん我慢強いからな。
「まぁ、由貴だしな。あれ?お前、研修なしになったんじゃないのか?」
「あぁ。実はさ結婚したことを報告したらさ、GWまで研修に行ってくれって言われたから」
由貴くんと話し合い、GWまでならと研修に行くことにした。
1ヶ月もいないのに由貴くんてば全く寂しくなさそうなんだよね。
*********
それから。
あっという間に卒業式。
朝早くから陸が来て何しに来たかわからないけど。
由貴くんに色々言っていた。
車を置きに駐車場へ行くと。
教授に捕まりなかなか解放してもらえなかった。
「ねぇ、由貴。これから子ども産まれたら大変になると思うんだよね。何かして欲しい時やわからないとき、橘先輩に言わなきゃだめだよ?確かに先輩はそういう気遣いできるよ?でもさホントは由貴の口から言ってほしいって思うよ」
「……努力する」
「もう由貴は」
わかったじゃなくて努力するなんだね。
きっと律は由貴くんが淋しいってわかっている。
由貴くんの気持ちに薄々気づいてる。
由貴くんと話してると同じ学部の奴が話しかけてきた。
「颯太ー卒業式終わったら飯食いに行かないか?」
「え?」
由貴くん一人にしちゃうしな。
「いいよ。行ってこいよ」
無理しちゃって。
ホントは寂しいくせに。
「じゃあ猪熊くんもおいでよ」
こいつも俺の気持ちに薄々気づいていたんだっけ。
「由貴くんが行くなら行く」
由貴くんも一緒に行くことに。
「そういや。藤澤さんは?」
「もうすぐくるよ?」
ちょっと寝坊したんだって。
ホント。
藤澤って朝弱いんだから。
「時間になるから行こう?」
そして。
俺は由貴くんの手を引いて講堂へと向かう。
「由貴くんは俺の隣ね」
由貴くんに変な話を聞かせたくないから隣に座らせる。
「えぇ!?最後ぐらいいいじゃん!俺たち"由貴くん"と話したいー」
何こいつら。
殺されたいわけ?
勝手に名前で呼んで。
「颯太はいいじゃん!これから由貴くんと会えるし?俺らは会えないんだぞ?」
「何でそんなに由貴くんと話したいわけ?」
「二人でいるときの颯太がどんなか知りたい」
「だってさ、とっかえひっかえだったお前がさ?本命できたからって他の奴らと手を切るとかよほどじゃん?」
こいつらはっ。
最後だからって余計なことばかり!
「由貴くんに信じてもらいたかったし」
「他の子と手を切ったから付き合ってって?」
「違うよ。由貴くんに好きだって言ったら全く信じてくれなくてさ」
「え?それ自業自得じゃね?」
わかってるよ。
自業自得だって。
由貴くんに言われなくても他の子と連絡取るつもりなかった。
「つかさ、急に携帯番号変えるから困ったんですけどー?」
由貴くんが退院した時。
携帯番号を変えたんだよね。
幸い?
夏休みに近かったし。
「だから学部のラインに入れたじゃん。用事ある時は藤澤か学生会室にきてって」
「お前、学生総会終ったあたり全くいなかっただろうが!」
「え、それって毎日病院にいたから?」
余計なことホント言うんだから。
「病院って?」
「あの頃さ、由貴くんをちょっといじめすぎて胃腸炎で入院してたんだよ」
「だから。藤澤が途中から変わってしてたんだ?」
「そういうこと」
「好きな子いじめるなよ!つーかさ、ぶっちゃけさ猪熊くん狙いの女子多かったんだぞ」
「知ってるー」
まぁ。
由貴くん的には迷惑だろうけど。
「どうせ由貴くんは断っちゃうもんね?」
「だって今は颯太がいるし、女の子に興味ないし」
由貴くんは無自覚なんだろうけど。
「颯太が由貴くんにメロメロなわけわかった」
「由貴くんはあげないから」
「取るつもりないから本気にすんなよ!」
「颯太さ。最後にやりすぎ」
「そうだぞ。猪熊くんと結婚しました、夏には父親になるって」
「妊娠してるように見えないけど」
「見る?」
由貴くんはこいつらにお腹見せた。
「服来てるとよくわからないけどお腹出てるんだな」
「触る?お腹の子よく蹴ってくるんだ」
そう言って触らせていた。
「すげー動いてる。不思議だよなオメガの子って。性別一緒でもさ妊娠できるだろ?」
中には気持ち悪いだの言う奴もいる。
でも俺は凄いって思う。
俺たちは夕方までずっとしゃべっていた。
入学してからの話を。
由貴くんに俺のことをもっと知ってほしいから止めなかった。
俺が旅たつまであと7日。
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる