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FINAL☆GAME
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「はぁ?」
「昨日さ、結婚しましたって報告したら。GWまで研修に行ってほしいらしくてさ」
「行かなきゃいけないんなら行けばいいじゃん」
「えぇー!?行っていいの?これから出産に近づくのに何が起きるかわからないのに?」
「春兄やお姉ちゃんのとこに」
「奈々ちゃんも出産控えてるし春輝さんも家族があるのに?」
…………。
颯太はどうしたいんだ?
「俺は由貴くんの本音が知りたいだけ」
言えない。
言えるわけない。
颯太の足枷になんかなりたくないから。
そんな俺に気づいているのか。
颯太はいつも以上にくっついて来ていた。
卒業式の日。
まさか颯太があんなこと言うとは思わなかった。
教授たちの話か終わりあとは颯太の挨拶でおわり。
「最後にみんなに報告があります。俺、先月の14日に入籍しました」
「相手は猪熊由貴くん」
「夏には俺父親になります」
このあと卒業式どころじゃなくて。
颯太は学位授与式の間、教授に怒られていた。
俺も一緒に。
颯太と結婚して今妊娠しているのも報告した。
春から大学は休学することも。
そして、卒業式が終わり。
あとは研修に行く準備だけ。
とりあえず1ヶ月は会社の寮に入るつもりらしい。
そして。
明日はいよいよ出発。
「由貴くん、明日見送りに来てくれる?」
「どうしてもなら行ってもいいけど?」
あぁっ。
いつも何で可愛いげのない言い方しかでかないんだ。
「うん。どうしても来てほしい」
「何時のフェリーで行くんだ?」
「午後ので行こうかなとは思ってるよ」
「そう」
研修先は北海道。
見送り本当はしたくなかった。
見送り行けば泣いてしまいそうだから。
たった1ヶ月だけど。
そんなに離れるなんて我慢できないから。
「由貴くんしてほしいことある?」
「え?」
「由貴くんがして欲しいことしてあげる」
「じゃあ…………」
**********
「こんなことでいいの?」
「うん」
「しばらく戻って来ないのにシなくていいの?」
「昨日いっぱいしたじゃん」
「そうだったんだね。由貴くんが珍しくお強請りしてきたと思ったら」
そう。
今日はするつもりないから颯太にいつもは言わないことを口走っていた。
「別にいいじゃん。颯太は手加減してくれないし」
「だって由貴くん可愛いから」
いつもそうだよ。
俺のせいにするし。
「ねぇ、由貴くん」
「ん?」
「何があっても必ず俺に教えて?」
「え?」
「メールでいいから。藤澤とか聞かされるよりはメールでいいから教えて」
颯太はかなり独占欲が強い。
俺のことは誰よりも知りたいらしい。
「わかった」
「だから。毎日メールしてね!その日何があったか教えて」
「毎日?」
「うん。できたらでいいから」
「わかった」
「約束ね?そろそろ寝よう」
颯太に抱きしめられながら眠りについた。
次の日。
朝食済ませたあと颯太の好きなモンを入れた弁当を作って渡した。
「昨日さ、結婚しましたって報告したら。GWまで研修に行ってほしいらしくてさ」
「行かなきゃいけないんなら行けばいいじゃん」
「えぇー!?行っていいの?これから出産に近づくのに何が起きるかわからないのに?」
「春兄やお姉ちゃんのとこに」
「奈々ちゃんも出産控えてるし春輝さんも家族があるのに?」
…………。
颯太はどうしたいんだ?
「俺は由貴くんの本音が知りたいだけ」
言えない。
言えるわけない。
颯太の足枷になんかなりたくないから。
そんな俺に気づいているのか。
颯太はいつも以上にくっついて来ていた。
卒業式の日。
まさか颯太があんなこと言うとは思わなかった。
教授たちの話か終わりあとは颯太の挨拶でおわり。
「最後にみんなに報告があります。俺、先月の14日に入籍しました」
「相手は猪熊由貴くん」
「夏には俺父親になります」
このあと卒業式どころじゃなくて。
颯太は学位授与式の間、教授に怒られていた。
俺も一緒に。
颯太と結婚して今妊娠しているのも報告した。
春から大学は休学することも。
そして、卒業式が終わり。
あとは研修に行く準備だけ。
とりあえず1ヶ月は会社の寮に入るつもりらしい。
そして。
明日はいよいよ出発。
「由貴くん、明日見送りに来てくれる?」
「どうしてもなら行ってもいいけど?」
あぁっ。
いつも何で可愛いげのない言い方しかでかないんだ。
「うん。どうしても来てほしい」
「何時のフェリーで行くんだ?」
「午後ので行こうかなとは思ってるよ」
「そう」
研修先は北海道。
見送り本当はしたくなかった。
見送り行けば泣いてしまいそうだから。
たった1ヶ月だけど。
そんなに離れるなんて我慢できないから。
「由貴くんしてほしいことある?」
「え?」
「由貴くんがして欲しいことしてあげる」
「じゃあ…………」
**********
「こんなことでいいの?」
「うん」
「しばらく戻って来ないのにシなくていいの?」
「昨日いっぱいしたじゃん」
「そうだったんだね。由貴くんが珍しくお強請りしてきたと思ったら」
そう。
今日はするつもりないから颯太にいつもは言わないことを口走っていた。
「別にいいじゃん。颯太は手加減してくれないし」
「だって由貴くん可愛いから」
いつもそうだよ。
俺のせいにするし。
「ねぇ、由貴くん」
「ん?」
「何があっても必ず俺に教えて?」
「え?」
「メールでいいから。藤澤とか聞かされるよりはメールでいいから教えて」
颯太はかなり独占欲が強い。
俺のことは誰よりも知りたいらしい。
「わかった」
「だから。毎日メールしてね!その日何があったか教えて」
「毎日?」
「うん。できたらでいいから」
「わかった」
「約束ね?そろそろ寝よう」
颯太に抱きしめられながら眠りについた。
次の日。
朝食済ませたあと颯太の好きなモンを入れた弁当を作って渡した。
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