40 / 54
第40話 イライアスの提案
しおりを挟む
私のことを逃がさないといったように、第二王子イライアスが体を詰めてきました。
細身のくせに意外と筋肉があるようで、この場から離れることは難しそう。
仕方ないからと、私は現状の体勢を受け入れることにしました。
それに、この銀髪の男から手紙を奪い返すまでは、私もここから離れるわけにはいかない。
だから強気で、イライアスを睨みつけます。
「私を助けるって、どういう意味? 別に私は困っているわけではないのですが」
「とぼけても無駄だよ。僕は君が竜茶を飲んだあの会議から、ずっと君のことを手に入れたいと考えていたんだ。だから君の故郷であるカレジ王国に密偵を放っていたのさ。あの国の最新情報については、僕がこの国で一番よく知っている」
いま話した内容については、嘘をついていないと私の直感が言っています。
イライアスは、カレジ王国の現状を把握しているのでしょう。
「君の故郷、このままだと滅ぶみたいだね。もしかしてその手紙は、ルシルの大切な人からの救援の手紙なんじゃないかい?」
「私の故郷がどうなるかは、わかっていたことです……」
「でも、お友達が国と一緒に消えていくのは忍びないよね」
イライアスは私の耳元で囁くように誘ってきます。
「でも安心して。僕が救ってあげるよ」
「……え?」
「さっき言っていただろう。アイザックの背に乗れば、あちらまで一日とかからないって。竜になったアイザックに乗って、カレジ王国に行くつもりだったんだろう?」
考えていたことを見抜かれて、動揺してしまいます。
もしもアイザックがいれば、このままカレジ王国へ連れて行ってもらうつもりだったのは事実でした。
「カレジ王国はいま、大変みたいだね。国土は荒れ果て、川も干上がり、大地は割れ、しまいには山が大噴火! 伝承によるとこの次はたしか、魔物が大量発生して国民は食い散らかされるんだっけ」
「なんでイライアス様が、その伝承をご存知なのですか?」
「これでも僕は、この国の王族だからね。カレジ王国との盟約、そして守護竜のお勤めのことはきちんと知っているんだ」
カレジ王国は、守護竜がいないと国が滅んでしまう。
なぜそんなふうになっているのかはわからないけど、実際そうなのだから仕方ない。
守護竜がいるおかげで、カレジ王国は大陸のどの国よりも豊かで平和な国だった。
他国では魔物が多く出没するらしく、どの国も魔物に頭を悩ませていると聞く。
そんな心配がいっさいなかったのがカレジ王国であり、ひいては守護竜であったアイザックのおかげだったのだ。
アイザックが守護竜として身を犠牲にしていたおかげで、あの国はかりそめの平和を謳歌することができた。
「カレジ王国の国民は、明日にでも全滅してしまうかもしれない。ルシルの大切な人も、きっと大災害や魔物の襲撃に巻き込まれてしまうんだろうね」
平和が長く続いたカレジ王国は、魔物対策がまったくできていない。
魔物との戦闘経験がある者もほとんどいないため、きっとすぐに蹂躙されてしまう。
「だからルシルは、お友達を助けに行こうとしているんだろう? でも陸路と船旅で一か月はかかる。きっとついた頃にはカレジ王国は滅亡しているだろうね」
「……イライアス様、何が言いたいんですか?」
「僕がルシルをカレジ王国に連れて行ってあげるよ。なにせ僕も、竜だから」
彼の右腕が、変化する。
人の腕だったものが、鱗に覆われた強靭な竜の腕になりました。
「部分変化は初めてみたかな? 僕は優秀だからこんなこともできるのさ」
イライアスの右腕が、私の眼前へと移動してきました。
私はその腕を触りたいという欲求を押さえながら、イライアス殿下へと視線を戻します。
「本当に、私を連れて行ってくれるのですか?」
「ああ、もちろんだ。ルシルのお友達を僕が助けてやろう──ただし」
不敵な笑みを浮かべながら、イライアス殿下が取引を持ち掛けてきます。
「僕の願いを聞いてくれるのが条件だ」
「……条件?」
「それは、向こうに着いてからのお楽しみということで」
どうすればいいんだろう。
このまま黙って、祖国が亡びるのを待っていることはできない。
なにせ、あそこには私の大切な人が、まだ残っているのだから。
元侍女であるセシリアの手紙によれば、山が大噴火し、国境付近ではすでに魔物が発生しているのだとか。
そのせいで民たちは国内に取り残されている。
しかも食糧難のせいで食べ物がないうえに、飲み水も干上がっているらしい。
このままでは飢え死にするか、火山の噴火に巻き込まれて命を落とすか、さもなければ魔物に食い殺されるしか未来はないのだという。
でも、カレジ王国は私を殺そうとした国。
本来であれば、二度と立ち入るつもりはなかった。
けれども、それでいいのだろうか。
もしもここで祖国を見殺しにしたら、私は私を処刑しようとしたあの人たちと同じになってしまうきがする。
それに祖国には大切な人が残っているのが、気がかりだ。
セシリアは私の元侍女で、サンセット子爵と結婚したのは、私がきっかけだった。
珍しく恋愛結婚をした彼女らを、私は結婚式で祝福したんだっけ。
せめて身近な知り合いだけでも助けられるのであれば、私は行動を起こしたい。
もしもこのまま祖国の友人を見捨てることがあれば、きっと私はこのことを死ぬまで後悔するだろうから。
事態は一刻を争う。
悩んでいる暇はない。
「わかりました。イライアス様の提案、お受けいたします」
「それでこそ、僕の愛するルシルだ」
「……この際だからはっきりと言っておきますが、私はイライアス様の恋人にはなりません。私はアイザックの恋人であり婚約者であり、そして妻になるのですから」
「ああ、わかっているとも。さっきの付き合っているって話は冗談だから、安心するといいよ」
「……とにかく、約束ですからね」
こうして私は、もう二度と見ることはないと思っていカレジ王国へと旅立つことになりました。
そして変わり果てた祖国を、この目で見ることになるのです。
細身のくせに意外と筋肉があるようで、この場から離れることは難しそう。
仕方ないからと、私は現状の体勢を受け入れることにしました。
それに、この銀髪の男から手紙を奪い返すまでは、私もここから離れるわけにはいかない。
だから強気で、イライアスを睨みつけます。
「私を助けるって、どういう意味? 別に私は困っているわけではないのですが」
「とぼけても無駄だよ。僕は君が竜茶を飲んだあの会議から、ずっと君のことを手に入れたいと考えていたんだ。だから君の故郷であるカレジ王国に密偵を放っていたのさ。あの国の最新情報については、僕がこの国で一番よく知っている」
いま話した内容については、嘘をついていないと私の直感が言っています。
イライアスは、カレジ王国の現状を把握しているのでしょう。
「君の故郷、このままだと滅ぶみたいだね。もしかしてその手紙は、ルシルの大切な人からの救援の手紙なんじゃないかい?」
「私の故郷がどうなるかは、わかっていたことです……」
「でも、お友達が国と一緒に消えていくのは忍びないよね」
イライアスは私の耳元で囁くように誘ってきます。
「でも安心して。僕が救ってあげるよ」
「……え?」
「さっき言っていただろう。アイザックの背に乗れば、あちらまで一日とかからないって。竜になったアイザックに乗って、カレジ王国に行くつもりだったんだろう?」
考えていたことを見抜かれて、動揺してしまいます。
もしもアイザックがいれば、このままカレジ王国へ連れて行ってもらうつもりだったのは事実でした。
「カレジ王国はいま、大変みたいだね。国土は荒れ果て、川も干上がり、大地は割れ、しまいには山が大噴火! 伝承によるとこの次はたしか、魔物が大量発生して国民は食い散らかされるんだっけ」
「なんでイライアス様が、その伝承をご存知なのですか?」
「これでも僕は、この国の王族だからね。カレジ王国との盟約、そして守護竜のお勤めのことはきちんと知っているんだ」
カレジ王国は、守護竜がいないと国が滅んでしまう。
なぜそんなふうになっているのかはわからないけど、実際そうなのだから仕方ない。
守護竜がいるおかげで、カレジ王国は大陸のどの国よりも豊かで平和な国だった。
他国では魔物が多く出没するらしく、どの国も魔物に頭を悩ませていると聞く。
そんな心配がいっさいなかったのがカレジ王国であり、ひいては守護竜であったアイザックのおかげだったのだ。
アイザックが守護竜として身を犠牲にしていたおかげで、あの国はかりそめの平和を謳歌することができた。
「カレジ王国の国民は、明日にでも全滅してしまうかもしれない。ルシルの大切な人も、きっと大災害や魔物の襲撃に巻き込まれてしまうんだろうね」
平和が長く続いたカレジ王国は、魔物対策がまったくできていない。
魔物との戦闘経験がある者もほとんどいないため、きっとすぐに蹂躙されてしまう。
「だからルシルは、お友達を助けに行こうとしているんだろう? でも陸路と船旅で一か月はかかる。きっとついた頃にはカレジ王国は滅亡しているだろうね」
「……イライアス様、何が言いたいんですか?」
「僕がルシルをカレジ王国に連れて行ってあげるよ。なにせ僕も、竜だから」
彼の右腕が、変化する。
人の腕だったものが、鱗に覆われた強靭な竜の腕になりました。
「部分変化は初めてみたかな? 僕は優秀だからこんなこともできるのさ」
イライアスの右腕が、私の眼前へと移動してきました。
私はその腕を触りたいという欲求を押さえながら、イライアス殿下へと視線を戻します。
「本当に、私を連れて行ってくれるのですか?」
「ああ、もちろんだ。ルシルのお友達を僕が助けてやろう──ただし」
不敵な笑みを浮かべながら、イライアス殿下が取引を持ち掛けてきます。
「僕の願いを聞いてくれるのが条件だ」
「……条件?」
「それは、向こうに着いてからのお楽しみということで」
どうすればいいんだろう。
このまま黙って、祖国が亡びるのを待っていることはできない。
なにせ、あそこには私の大切な人が、まだ残っているのだから。
元侍女であるセシリアの手紙によれば、山が大噴火し、国境付近ではすでに魔物が発生しているのだとか。
そのせいで民たちは国内に取り残されている。
しかも食糧難のせいで食べ物がないうえに、飲み水も干上がっているらしい。
このままでは飢え死にするか、火山の噴火に巻き込まれて命を落とすか、さもなければ魔物に食い殺されるしか未来はないのだという。
でも、カレジ王国は私を殺そうとした国。
本来であれば、二度と立ち入るつもりはなかった。
けれども、それでいいのだろうか。
もしもここで祖国を見殺しにしたら、私は私を処刑しようとしたあの人たちと同じになってしまうきがする。
それに祖国には大切な人が残っているのが、気がかりだ。
セシリアは私の元侍女で、サンセット子爵と結婚したのは、私がきっかけだった。
珍しく恋愛結婚をした彼女らを、私は結婚式で祝福したんだっけ。
せめて身近な知り合いだけでも助けられるのであれば、私は行動を起こしたい。
もしもこのまま祖国の友人を見捨てることがあれば、きっと私はこのことを死ぬまで後悔するだろうから。
事態は一刻を争う。
悩んでいる暇はない。
「わかりました。イライアス様の提案、お受けいたします」
「それでこそ、僕の愛するルシルだ」
「……この際だからはっきりと言っておきますが、私はイライアス様の恋人にはなりません。私はアイザックの恋人であり婚約者であり、そして妻になるのですから」
「ああ、わかっているとも。さっきの付き合っているって話は冗談だから、安心するといいよ」
「……とにかく、約束ですからね」
こうして私は、もう二度と見ることはないと思っていカレジ王国へと旅立つことになりました。
そして変わり果てた祖国を、この目で見ることになるのです。
52
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】婚約破棄された令嬢が冒険者になったら超レア職業:聖女でした!勧誘されまくって困っています
如月ぐるぐる
ファンタジー
公爵令嬢フランチェスカは、誕生日に婚約破棄された。
「王太子様、理由をお聞かせくださいませ」
理由はフランチェスカの先見(さきみ)の力だった。
どうやら王太子は先見の力を『魔の物』と契約したからだと思っている。
何とか信用を取り戻そうとするも、なんと王太子はフランチェスカの処刑を決定する。
両親にその報を受け、その日のうちに国を脱出する事になってしまった。
しかし当てもなく国を出たため、何をするかも決まっていない。
「丁度いいですわね、冒険者になる事としましょう」
役立たずと追放された令嬢ですが、極寒の森で【伝説の聖獣】になつかれました〜モフモフの獣人姿になった聖獣に、毎日甘く愛されています〜
腐ったバナナ
恋愛
「魔力なしの役立たず」と家族と婚約者に見捨てられ、極寒の魔獣の森に追放された公爵令嬢アリア。
絶望の淵で彼女が出会ったのは、致命傷を負った伝説の聖獣だった。アリアは、微弱な生命力操作の能力と薬学知識で彼を救い、その巨大な銀色のモフモフに癒やしを見いだす。
しかし、銀狼は夜になると冷酷無比な辺境領主シルヴァンへと変身!
「俺の命を救ったのだから、君は俺の永遠の所有物だ」
シルヴァンとの契約結婚を受け入れたアリアは、彼の強大な力を後ろ盾に、冷徹な知性で王都の裏切り者たちを周到に追い詰めていく。
【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様
ともボン
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
虐げられた聖女は精霊王国で溺愛される~追放されたら、剣聖と大魔導師がついてきた~
星名柚花
恋愛
聖女となって三年、リーリエは人々のために必死で頑張ってきた。
しかし、力の使い過ぎで《聖紋》を失うなり、用済みとばかりに婚約破棄され、国外追放を言い渡されてしまう。
これで私の人生も終わり…かと思いきや。
「ちょっと待った!!」
剣聖(剣の達人)と大魔導師(魔法の達人)が声を上げた。
え、二人とも国を捨ててついてきてくれるんですか?
国防の要である二人がいなくなったら大変だろうけれど、まあそんなこと追放される身としては知ったことではないわけで。
虐げられた日々はもう終わり!
私は二人と精霊たちとハッピーライフを目指します!
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
お言葉ですが今さらです
MIRICO
ファンタジー
アンリエットは祖父であるスファルツ国王に呼び出されると、いきなり用無しになったから出て行けと言われた。
次の王となるはずだった伯父が行方不明となり後継者がいなくなってしまったため、隣国に嫁いだ母親の反対を押し切りアンリエットに後継者となるべく多くを押し付けてきたのに、今更用無しだとは。
しかも、幼い頃に婚約者となったエダンとの婚約破棄も決まっていた。呆然としたアンリエットの後ろで、エダンが女性をエスコートしてやってきた。
アンリエットに継承権がなくなり用無しになれば、エダンに利などない。あれだけ早く結婚したいと言っていたのに、本物の王女が見つかれば、アンリエットとの婚約など簡単に解消してしまうのだ。
失意の中、アンリエットは一人両親のいる国に戻り、アンリエットは新しい生活を過ごすことになる。
そんな中、悪漢に襲われそうになったアンリエットを助ける男がいた。その男がこの国の王子だとは。その上、王子のもとで働くことになり。
お気に入り、ご感想等ありがとうございます。ネタバレ等ありますので、返信控えさせていただく場合があります。
内容が恋愛よりファンタジー多めになったので、ファンタジーに変更しました。
他社サイト様投稿済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる