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第一章 幼少期編
第23話 『贈り物』
しおりを挟むリクがシルヴィアと精霊達の合計九人を背負って、漸く穴の外へと辿り着いた時、辺りは既に夕方になっていた。
西に大きく傾いた太陽を目にしたリクは、どうにか夜になる前に戻ってこれた事に安堵する。
村外れのここなら、多少遅くなったとしてもさしたる危険はないのだが、ゴドゥへの報告が遅れて村長の所にまで話が行ってしまうのは、後々ラルフ達に怒られる火種になりかねない。出来ればそれは避けたかったのだ。
リクは歩みを進め、穴から十分に距離を取り、精霊達とシルヴィアをそっと草原に降ろす。
眠ったままの少女は特に慎重に、起こさない様にと一度その場に腰を下ろし、座らせた状態から体勢を入れ替えて寝かせる。
ふう、と大きく息を吐き、肩の力を抜くリク。そこへ帰りを待ちわびた二人の精霊が飛んできた。
「帰って来た!!お友達、ちゃんと助けてくれたんだね!!ありがとう!!」
「ホントにありがとう!!あれ?女の子、大丈夫なの?怪我しちゃったの?」
「!?・・・あ、ああ。大丈夫、疲れて寝てるだけだからさ。ん、それよりもみんな無事で良かったよ」
「「「アリガトウ!!二人トモアリガトウ!!」」」
精霊二人の言葉が流暢なものになっている事にリクは目を丸くして驚く。
最初に会ったときは、後ろに居る八人の精霊達のような片言だった筈だ。それが僅か半日程でこうまで変わる物なのか、と。
実の所、最初に出会った二人の精霊は、他の八人よりも年長であり、本来は言葉も上手く操れるそこそこ力を持った存在であった。
それが突如花園の地下に巣食った魔物・・・ギド・スパイダーの瘴気を浴びて、大きく力を削がれた事でかなりの退行化をしてしまったのだ。
最たる影響は魔力の減少による、花園を維持する能力の大幅な低下だったが、その次が言語能力だったようだ。
「それは兎も角、さ・・・この穴、どうやって塞いだら良いと思う?」
急に話がしやすくなった事は一先ず置いておき、今回の事件の原因となった穴を塞ぐ事を、年長の精霊二人に相談するリク。
簡単な方法なら、大地属性の魔法で土を集めて埋めてしまう。というのが最も手っ取り早いのだが・・・リクは大地属性魔法の【スキル】を発現していない。
大地属性はシルヴィアの得意とするものの一つであるが、彼女は魔力切れで眠っている。ここで起こしてまで無理をさせたくはなかった。
そこで得手不得手以前に、使用そのものが不可能な自分でも出来る手段を求めて、精霊達の知恵を借りる事にしたのだった・・・が、返って来た答えはあっさりとしていた。
「「山から土を運んできて埋めれば良いと思う!!」」
「・・・マジですか」
ニコニコと笑顔でハモりつつ、精霊達に言われたリクは思わず真顔になっていた。
確かにベアの住む山の麓辺りまで行けば、大量に土を運んでも土地そのものに影響は出ない。
ただ、収納用魔具の中身を全部出し、代わりに土を満載して運んだとして・・・あれだけの穴の最奥までを埋めるには、十往復程度の量は必要になるだろう。
今の時間から、日が落ち切るまでにゴドゥの家に戻る為には、もう迷っている時間も惜しい程だ。
「やるしかない、か・・・悪いけど、シルヴィアの事見ててくれないか?俺、ひとっ走り行ってくるから」
「「いいよ!!シルヴィアの事、任せて!!」」
「んじゃ、急ぐか・・・【肉体強化全開】!!でもって【疾走】!!」
その場に収納用魔具の中身を全て捨て去り、少女の事を精霊達に託したリクは、残った魔力の殆どを使い切る覚悟を決め、猛烈な勢いで駆け出す。
かくしてリクは、暴走する荷馬車の様な勢いで土を運び、ヘトヘトになりつつも、月が上る前にどうにか穴を埋めるのだった。
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穴を埋めた場所は、精霊達が直してくれる旨を、何故か付いて来てくれた年長の精霊二人と共に報告すると、ゴドゥは腰を抜かして驚いた。
彼自身、人生の大部分をここで過ごしてきたのだが、精霊を直接見るのは初めてだったらしい。
牛達と戯れる姿にただただ口を開けたまま、リクの報告を心ここに在らず、といった顔で聞いていた。
その後、精霊達と別れ。目を覚ましたシルヴィアと共に、村長宅を訪れる。リクが持ち帰っていたギド・スパイダーの残骸を見せられ、ガタルキも腰を抜かして驚いた。
簡単な調査を依頼しただけのつもりだったが、事態は村の存亡に係わる重大なものだった事。
そして、一流の冒険者や騎士団員でさえ討伐困難とされる『Aランク』以上の魔物を、二人だけで倒してしまった事・・・
「二人共、本当に大変じゃったろう・・・これは流石に、王都に報告せんといかん案件じゃ。それはワシがやっておくとして・・・」
ガタルキは村としての依頼であったが故、報酬が出せない事を告げる。
これがギルドや騎士団からの正式な依頼であれば、討伐した魔物の一部等の証拠と引き換えに報酬が支払われる。
魔物の討伐難易度が高い程、報酬も高額になり『Aランク』以上ともなれば相当な額になる。
それはライラックの様な田舎の村の村長が、一存で支払えるような額を遥かに超えていた。
そこでガタルキは、精霊達の『お礼』を全てリクとシルヴィアの物にするように図らう事と、今夜の夕食をご馳走する事を提案するのだった。
二人は不思議そうに顔を見合わせるが、ご馳走して貰えるという事で、自然と笑顔で提案を受け入れる。
元々、報酬など貰うつもりは全く無かったのだが・・・お腹は空いていたのだ。
『・・・ラルフ・・・エリス・・・お前さん達は、子供達を英雄にでも育てるつもりなのか・・・?』
幸せそうに料理を頬張るリクとシルヴィアを見つめ、村長は今は村を離れている二人の師匠の事を思うのであった。
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「うーん・・・・違う・・・ここはもう少し細く・・・おし」
ギド・スパイダーとの激闘から二日。
自宅の魔具制作用作業台にて、白く輝く二輪の花と青い鋼玉。更に数種の素材を前にして、リクは作業に没頭していた。
青鋼玉は以前の魔物討伐の際、偶然見つけたのを保管していた物だ。既に加工され、緩やかなカーブを描く形状へ整えられている。
そして、白く輝く花は・・・『精霊花』ライラックの花園の精霊から、お礼にと貰った物。
精霊花は、精霊達が自身の魔力を与えて育てた物で、魔法具の優秀な材料として知られている物だ。
精霊達から譲られる以外に入手方法が無い為、滅多な事では市場に出ず、非常に高値で取引されているのだが、リクとシルヴィアを気に入ったらしい花園の精霊達が是非にと渡してくれたのだった。
瘴気の影響で今は二輪しかないとの事だったが、その貴重な花をシルヴィアの分まで受け取ったリクは、迷うこと無く魔法具を作ることに決めた。それは・・・
『今度こそシルヴィアが怪我をしないで済むようにしたい』という一心だ。
貴重な精霊花を使うのならそれが一番良い、とリクは素直にそう思った。ただ、武骨な作りの物を女の子に贈るのはいかがなものか、とも思った訳で・・・。
考えに考えた末、間近に迫った誕生日のプレゼントとして贈れるような、アクセサリーを兼ねた作りにしようと、作業に勤しんでいるのであった。
以前は魔力を流す量が多くなりがちで、回路を掘る事が苦手だったリクもすっかり腕を上げ、今では複雑な魔力回路を複数彫る事が出来る様になっている。
しかし、今回は特に時間と手間を掛けて、徹底的にこだわった回路を複雑に組み合わせて彫っている。
その内容は【衝撃霧散】【魔力回復向上】【治癒効果】【汚損防止】の四種類・・・これまで挑戦したどの魔法具よりも複雑かつ高難度な魔力回路を彫る為に、リクは丸一日を使った。
精霊花という希少素材を核に、青鋼玉でコーティングするように包み込む。そこに金属製のバネを内蔵した留め具を取り付け、固定する。
「・・・完成だッ!!・・・名付けて『精霊の髪飾り』ってとこかな?」
出来上がった魔法具を前に、小さく拳を握り会心の笑みを浮かべるリク。それはいわゆるバレッタ、と呼ばれる女性が髪留めによく使う物である。
シルヴィアの栗色の髪に映えるであろう、青鋼玉の輝きの中に、白い精霊花が浮かぶ意匠は、普段の回復薬作成時の際にも使いやすい事だろう。
無論、魔法具としての性能は超が付くほどの一級品だ。更にもう一品、同様の魔力回路を施したブローチを制作する。こちらも精霊花と青鋼玉を用い、意匠を揃えた。
一度彫った回路をなぞるだけの作業だった為、こちらはあっさりと完成する。魔具の製作者は、自身の作成した事がある回路を己の魔力に記憶させ、簡単に模写を作ることが出来るのだ。
「・・・シル、喜んでくれるかな・・・」
少女に『女性としての』贈り物をした事が今まで無かった少年は、普段は見せない不安な表情を浮かべつつ、丁寧に魔法具を包み始めるだった。
そして、一方のシルヴィアもまた、自宅で魔法具を作っていた。こちらは作業台の上に小さな赤い石二つと、小型のクロスボウ。更に数種類の材料を乗せ・・・やはり真剣な表情で魔力回路を彫っていた。
「リっくんの助けになる様な・・・攻撃と防御に使える様な・・・物・・・んっ、こんな感じ、かな?」
小型のクロスボウは、村の鍛冶屋のおじさんに作って貰った物を、シルヴィアが魔法具化した物だ。
本来、矢を放つ武器を『魔力を矢として放つ』様、回路を彫り・・・魔具としても一般的な【魔力の矢】を発射出来る様にしたのだが・・・
彼女はそれを今回作成する魔法具に格納して、必要時に展開して使用出来る様にする改造と、更なる機能を持たせようとしていたのだ。
それはリクが発現させた【闘気】を、最大限に活用出来る様に補助する、という物だった。シルヴィア自身、その製作難度の高さは理解している。
だが、目の前で【闘気】の特徴を見る事が出来た事で、元々書物から得ていた知識とイメージとが合致する感覚を彼女は得ていた。
「・・・だから、失敗する気・・・しないんだよね・・・んっ!出来たぁっ!!」
繊細かつ大胆に。リクよりも洗練された魔力回路を彫る技術を持つシルヴィアならではの速さで、作業を完了する。では何故リクと殆ど同様の時間が掛かったのか?
それは、リクに似合う意匠を考えるのに、迷いに迷った結果だった。製作時間のほぼ七割がそこに費やされている。
特にこだわったのは『かっこ良さ』だ。リクの行動の妨げにならない様にと、リストバンドを選択。早々と革製で作ろう、とまでは決まったのだが・・・
何の革を使うか、で一度詰まる。悩んだ末、頑丈な革製品に使われる事が多い『ヴァイスル』という狼に似た魔物の革を選択した。
加工された魔物の革をリストバンドへと、しっかり縫い上げて・・・魔法具の核となる部分には、もう一つの精霊達からの贈り物・・・『精霊石』を用いる。
精霊石は、純粋な精霊達の魔力の結晶と言われる、精霊花以上に希少な素材だ。一般市場にはまず出回らない、最高級の魔法具素材。それをシルヴィアは使う事を決めていた。
大切な物だからこそ、大切な人の為に使いたい・・・、と彼女は何の疑問も持たずそう考えたのだった。リクとシルヴィアのこの純粋さこそが、精霊達に好意を持たれる最大の要因だったのかも知れない。
リクが右利きである事を考慮し、左腕用の物にクロスボウを内蔵させ、右腕用の物は補助の為の魔法効果をシルヴィアは彫り込んだ。それが・・・
左腕が【石弓展開・格納】【闘気装填】【闘気の矢】【汚損防止】の四種。
右腕が【強化増強】【加速】【治癒】【汚損防止】の同じく四種。
戦闘に利する様、そしてリクの戦闘スタイルに徹底して特化した・・・やはり超が付く一級品の魔法具を作り上げたのだった。四つ全ての価値は計り知れない物になるのは最早確定だ。
「・・・リっくんに似合うかな?・・・喜んで貰える・・・かなぁ」
ほうっ、と小さく溜息と共にやはりどこか不安気な表情を浮かべつつ、シルヴィアもまた、魔法具を丁寧に包み始めるのだった。
だが翌日、二人の心配は杞憂に終わる。
お互いの贈り物に、それぞれ驚き・・・とても喜び、満面の笑顔を向け合う事になったからだ。リクはシルヴィアの、シルヴィアはリクの想いがこれ以上無く、嬉しく感じた。
「「誕生日、おめでとう!・・・これからも、よろしく!!」」
この日、二人は13歳になった。・・・成人を迎えるのもあと僅かに迫る、麗らかな春の一日の事だった。
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