どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

文字の大きさ
9 / 304
第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?

七海の友達

しおりを挟む
「男子たち、入ってきていいよ」

井原がドアを開け顔を出して言った。
その顔は涙こそ無かったが眼は腫れていた。
則之に肩を貸してもらい部屋へ入った。

「すまん、ちょっと座らせてくれ。血が足りないのか体力が無くて立ってられないんだ」

言い訳がましく七海が寝ているベッドに腰を掛けた。

「白田、カッコよかった」
と篠原は無感情に淡白に言った。

「そうだ、白田! お前はエライ!! あの状況で飛び出ることが出来たなんて。
私なんか訳がわからず立ち尽くしていたから」
と栗原が拳を握り締め力説するように言った。

「俺もよく覚えていないんだよ。無我夢中で。とっさに・・・・・
将太と智弘がいなかったら俺も死んでいただろうな。
あまり格好が言いとは言えないよ」

「ううん、そんな事無い。白田君は立派だったと思う。誰もが出来ることでは無いですよ」
高沢が床に両膝を着きながら俺の右手を両手で握りながら話してくれた。

あの~露出が高いので大きな胸の谷間が「こんにちは」しているんですけど。
ガン見したいのですが、ここは俺が決めるシーンなので胸の谷間から高沢の目を見ながら

「ありがとう」

と、さりげなく言っておくとする。

高沢は穏やかな性格で彼女も誰にでも優しい。七海のように。
あまり目立つことは好まない性格をしている。

「白田、なぜか知らないがお前のだけスーツケースがあったよ」

と言って井原が修学旅行に持っていったキャリーケースを持ってきてくれた。

「誰のか分からなかったから中を見させてもらったよ。変な本は持ってこなかったようだな」

こいつ、まだ言うか!

「井原、俺のパンツ取って無いだろうな!」

「死ね!バカ!」

槍をこっちに向けて威嚇してくる。
このやりとりに部屋にいた他の6人は笑い出してくれた。

「みんなの修学旅行に持っていったカバンは無かったの?」

「白田君のだけあったみたい」

なぜ俺のだけが?

「あれだな。碧の『女神の祝福』だけ、しょぼかったからじゃないか」

「白田、キッチンセットだっけ? それはないわ~私なら絶対選ばない!」

「選ばない。ありえない!!」

「キッチンセット選ぶ白田の頭の中身を心配するよ」

「お前ら、酷いな~ 普通のキッチンセットじゃないんだぞ!!オマケつきなんだぞ!!!」

女子から散々な悪評!

「高沢は罵声を浴びせないよな! な !な!」

急に振られた高沢は焦りながら

「う、うん。いい物だよね。多分、いい物」
と、言いながら俺の瞳から目をそらした。

俺はキャリーケースを開けた。
北海道への修学旅行だったのでスタジアムなどで着るスポーツ用のロングコートが入っていた。

「白田、申し訳ないのだけど、ロングコートを私にくれないか?恥ずかしいんだ」

と顔を赤くしながら井原がすまなさそうに言ってきた。
思わず井原のボディーラインがハッキリ分かるレオタードを凝視してしまった。

「見るな~」

と言われても見てしまうのが男の性。許せ。

「すまん、コートは七海を埋葬するときに上から被せてあげたいんだ。
こっちのジャージで我慢してくれ。上下のセットだから完全に体を隠せるだろ。
宿舎で着たから俺の臭い付きだ!」

「余計なことは言うな~~~!」

と言って井原は受け取った。

「時間のあるときにでも洗って使ってくれ。
高沢も少し露出が高くて恥ずかしいだろうから、こっちのトレーナーでも使ってくれ。
こっちは俺の臭いはついていないはずだ」

「ありがとう」

高沢は頭を下げながら受け取った。

「篠原、栗原は大丈夫だな。
で、智弘、お前のその姿なんとかしようぜ。ちょっと気色悪い」

「そうだ、水原の格好は犯罪者にしか見えない」
「腹を出すのは止めてくれ」
「キモイ」

女子からは散々な悪評のようだ。

「とりあえず俺のTシャツでも着ておけ。これなら腹を隠せるはず」

智弘にTシャツを渡し、文句言いたそうな顔したがTシャツを着る。
が、ビリッ、ビリーーー!という音とともにシャツは細切れになった。

「エッ!」
「ヘッ??」

俺と智弘は顔を見合わせて驚いた。

「なぜ、破れる?というか散り散りになったと言うのが正しいな。魔法でも使ったのか?」

「いや、俺は何もしてないぞ。着たら破れた」

「もう一回着てみなよ」

智弘にもう一枚シャツを渡し着ると

ビリッ、ビリビリー、と破け散った。
やはりシャツは破けてしまった。
みんな「???????」という感じで顔を見合わせた。

「あのひょっとすると・・・・・」

申し訳無さそうに則之が声をだした。

「女性職の3人は男性物の服を着ることができないのでは?でゴザル」

則之、無理にゴザル付けなくてもいいぞ。

「実は・・・・鎧の下・・・・女性用の下着をつけていそうな気がするでゴザル。
乳バンドで胸を押さえらているような感覚があるでゴザル。
下もトランクスではなく小さいブリーフのような感触でゴザル」

エッ! 思わず後に仰け反った。

「そういえば、僕の下着も女性用だったし」

「則之、鎧、脱いでみろよ。下着がどうなってるか確認してみよう」

「ここでゴザルか?女子達の前でゴザルか?」

「そうだ、恥ずかしがるタマでもあるまい。智弘を見てみろ堂々としてるぞ」

「嫌でゴザルよ。恥ずかしいでゴザル」

「ケチケチするなよ。女子サービスだよ、サ・-・ビ・ス」

「そうだそうだ、女子サービス」

栗原と篠原がノリノリで言ってきた。
栗原は明るくサッパリとした性格でノリが良いのだが篠原までこういうライトスケベなノリに乗ってくるとは思っていなかった。


「止めなよ、女子の前で脱ぐなんて恥ずかしいもん。アオ君だって嫌でしょ」

「俺は女子全員のリクエストがあればやぶさかでは無いぞ!」

「見たい!」
「見る」

栗原と篠原が真剣な眼差しで俺の顔を見ている。
あ、やばい。調子付いてしまいました。

「いやー・・・・七海の亡骸の前でこんな話は不謹慎だ。止めよう」

「根性なし!」
「止めろ!」

栗原と井原の目が冷たくなった。
お前ら二人、おかしいだろう。
そこは「イヤーン」で終わりだろ。
なぜ、そんなにクイつく。


「チッ!」

舌打ちする音が聞こえた。
その方向を見るとマジですか!!




篠原がいた。



みなさ~~ん、痴女はコイツですよ~
ちびっ子のロリロリキャラなのにコイツはエロエロですよ~
みなさん、覚えておいてくださいね。


「とにかく女子はいったん外へ出てくれ。則之を調べてみる」


「ブーブー」
「ブーブー」
と栗原と篠原はブーイングを飛ばしながら、井原と高沢は静かに部屋を出た。






則之は鎧の上下を脱ぐ、シースルーのキャミソールの下に「乳バンド」がされていた。
下は女性物のパンティというヤツをしっかり履いていた。

「なぁ~則之、俺のトランクス履いてみろよ。昨日履いたやつだけど」

「えーー洗濯してあるやつにして欲しいでゴザル」

「ホンの一瞬、履く実験だ!一瞬だ」

まだ、文句を言ってはいたがしぶしぶ履いてみると予想通りトランクスは破れた。

「予想通りだな」

智弘が『分かっていた』という顔をして言った。

「アオ君、僕にも一枚もらえる?」

将太にも一枚渡してみると、ゆっくりトランクスを履こうとするが思わず凝視していた。

「ちょっと、なに注目してるの? 恥ずかしいよ。あっち向いていてよ」

将太が真っ赤な顔をしながら抗議してきた。

「女装した美少年が恥らっている姿に興奮して。ハハハハハ。ここはサービスだ。女子達も入れた上げよう」

「止めてよ~、アオ君、異世界に来てから性格悪くなったよ。Sだよ、ド・エ・ス!!」

確かに性格が悪くなった・・・・・というより攻撃的になったという自覚はある。
より正確に言うなら、異世界に来てからではない。あの王が七海を殺してからだ。
あの王が許せなくて許せなくて仕方が無い。刺し違えることができるのなら今すぐにでも刺し違える覚悟もある。
が、返り討ちにあうのが関の山だ。
どうやったら確実にあの王を殺すことが出きるのか。今の俺に一番重要なのはこの一点のみ。
七海のことが好きであるのは間違いないが、
それは『LOVE』ではなく『LIKE』の範疇からでることは無い感情なのだが、とにかくあの王を許せない。
いきなり『殺せ』と命令するか?
この世界の人間がどういう思考を持っているか分からないが、現代日本人の感覚からするとありえない行為だ。


将太が赤い顔をしながらトランクスを履くと、やはりビリビリになってしまった。
女性職に就いた男は男性用の衣類は着る事ができなさそうだ。
将太は似合ってる、則之は鎧の下だから良いとして問題はヘンタイの智弘だ。

「智弘、おまえはどうする? 女性用のローブでも買ってくるか?」

「いや、俺はこのままでいいぞ!」

「トモ君、それだけは止めてよ。そんな格好で町を歩いたら衛兵の人に捕まっちゃうよ」

「俺達はこの世界の人たちから見たら『異世界人』だ。あまり目立つのは良くない」

「そうで、ゴザルな。我々は追放されるでゴザルから目立たない方が良いでゴザルよ」

「分かったよ。王から金貰ったら女物のローブでも買ってこよう」


その後、七海と仲の良かった人を部屋に入れ、今後の事を話し合った。
何でも王は3のグループに分けるようだ。
一個師団を召喚した山中、ズガーンダムを召喚した星野、ワレトラマンの鈴木は即戦力として王直轄の部隊ですぐにでも戦場へ投入されるようだ。
職業系の者は魔物と戦って経験値を積むそうだ。
アイテム系の者は予備兵力として待機ないし雑用&訓練となるそうだ。

「井原と栗原、篠原と高沢で別れることになるのか。変更は出来ないのか?」

「もう決定事項みたい」
井原が答えると。

「いけすかない王だな。なんでこんな国に召喚されたのだか・・・・・」
栗原の声には怒気が含まれていた。

「なぁ、井原、栗原、二人はアイテム系だろ。
あの王、お前達のアイテム名を聞いたとき悪い顔をしたから気をつけろよ。
取り上げられないようにしておけ」

「そうだな。俺もあの王ならお前達を殺して武器を自分の騎士団に与える事を考えるぞ」

「エーーー私たち殺されちゃうの?」

と栗原が目を丸くして答えた。
高校生にもなってそのくらいの可能性考えろよ。

「智弘の意見は極端だと思うかもしれないが、あの王は信用できない。気をつけておいたほうが良いだろう」

「僕もそう思う。あの王様は信用できないよ」

将太が言うと女子達全員頷いていた。

「井原も扇情的な御召し物の性能を色々チェックしておいた方がいざと言うときに役立つぞ。
頭の良いお前ならヌカリは無いと思うが」

「扇情的とか言うな~!バカ・・・・・・・・・分かった。確認しておく」
井原は顔を赤くしながら答えた。


「白田君たちはどうするの?追放とか言っていたけど」
高沢が聞いてきた。

「この町、国から出て行くしか無いだろうな。隣の国へ行くしかないだろうな。
その前に七海の亡骸を埋葬してあげないとな。小高い丘を探して埋葬しようかと思っている」

「丘か。七海さんを埋葬するには良いと思うよ」

「私も行く」
「私も」
「私も」
「私も」

「他の連中にも声を掛けておいてくれないか?」

こういうとき一番頼りになりそうな井原に声を掛けた。

「分かったわ。声を掛けておく」

女子達は部屋を出て行った。
俺たちは今後の事を話し合った。
とにかくこの国を出ることが先決だ。この世界の知識、常識、地理、歴史を学ばないと不味いことになるだろう。
智弘が言うには城の作り、騎士の佇まい、調度品などを見ると女神様の言ったとおり文化・文明水準は中世を想像しておけばまず間違いないだろうと。
七海を埋葬した後、馬車で隣の町、隣の国へ向かうというプランで一致した。
スーツケースの空いたところに包丁、まな板、鍋をしまいながら。

しおりを挟む
感想 87

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー

黒木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。 その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。 人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。 異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ

神々の間では異世界転移がブームらしいです。

はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》 楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。 理由は『最近流行ってるから』 数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。 優しくて単純な少女の異世界冒険譚。 第2部 《精霊の紋章》 ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。 それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。 第3部 《交錯する戦場》 各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。 人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。 第4部 《新たなる神話》 戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。 連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。 それは、この世界で最も新しい神話。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。

お小遣い月3万
ファンタジー
 異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。  夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。  妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。  勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。  ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。  夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。  夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。  その子を大切に育てる。  女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。  2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。  だけど子どもはどんどんと強くなって行く。    大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

処理中です...