どこにでもある異世界転移~第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!

ダメ人間共同体

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第一部 俺のハーレム・パーティがちょっとおかしい/ラッキースケベは必要ですか?

商業ギルド

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所業ギルドは1ブロック隣にあった。
冒険者ギルドとは異なり、上品で落ち着いた佇まいであった。

受付のお姉さんは紺色に金の縁取りがされている高級そうな服をビッシと着ており、
アンダーフレームの赤いメガネを掛けて、いかにもやり手という雰囲気だった。
そして、立派な胸をお持ちで・・・・・・・・

「加入されるのはお連れの皆さん全員ですか?」

「ぼ、ぼ、僕一人です」

「年齢は?」

「17です」

「何を販売、または製造するのですか?」

「いや、まだ具体的には・・・」

「どこから来たのでしょうか?」

「東の遠い国です」

などなど
矢継ぎ早に聞かれた。

「東の遠い国とはどこのことでしょうか?」

「え、え、ここより遥か遠い国で名前を言っても知られていないような国なので・・・・」

「その国は『日本』という国でしょうか?」


エ!!ばれてる?ヤバイかも!!

「支部長をお呼びして!」

受付のお姉さんに手をつかまれた。

「みんな、逃げろ!!」

「逃がしません、逃がしませんよ!! 商業ギルドにとって転移者の皆さんは宝みたいなものですから」
お姉さん、握力半端ないです。手が折れそうです。

奥から支部長らしき恰幅の良い男性が出て来た。
「どうした?」

「転移者ですよ!」

「なにーーーー!! 絶対、逃げられるな!!」

智弘が真っ先に逃げようとしたが、男性職員に入り口を閉められ通せん坊された。



「みなさん、大丈夫ですよ、敵意はありませんから。
どうしても、どうしても商業ギルドに加入して欲しいだけですから。
特上の紅茶をみなさんにご用意しなさい。
さぁさぁ、こちらへどうぞ。お連れの皆さんも、どうぞどうぞ」」

支部長のおじさんが奥の部屋へ案内してくれた。
奥の部屋は支部長専用&応接室となっているようで内装も美しく調度品のもお金が掛かっていそうな部屋だ。

「みなさん、全員が転移者ですか?それとも申し込みをしたお兄さんが転移者なのですか?」

「・・・・・・・・・・」
俺たちは沈黙したままだった。

「大丈夫ですよ。秘密は漏らしたりしません。
だいたい異世界からの転移者さんは冒険者ギルドに取られてしまうのですよ。
転移者の多くは何かしらのスキルや恩恵を持っている人が多く、ギルドに富をもたらしてくれますからね。
何としても商業ギルドでも転移者のみなさんとお近づきになりたいのですよ。
何でしたら今すぐ、ギルドカードを発行しますよ。
副支部長、今すぐに発効しなさい」

「はい。分かりました」
と言って受け付けのお姉さんが部屋を出て行った。
さっきのお姉さん副支部長だったんですね。


「転移者の方なら手数料、更新料はいりません。
本来なら毎年の会費も徴収するのですが、それも無しで構いませんよ」

「何故そんなに高待遇なのですか?」

「異世界からの転移者は恩恵により異世界の珍しい物を手に入れたり、
知識でハルフェルナに無い物を発明したりしてくれますからね。
その利権の恩恵に預かりたいのですよ」

「その利権を手に入れたら『用済み』とか言ってバッサリやっちゃうんじゃないでしょうね」
と智弘が支部長に尋ねる。

「いやいや、まさか。金の卵を産むニワトリを殺しますか?
小さな町とは言え、これでも商人ギルドの支部長、そんなバカな真似はいたしません」

「言われてみれば、そうですよね」

「冒険者ギルドも国を超えた組織なのですが、商業ギルドは国を超え、個人の繋がりも冒険者ギルドより遥かに強いのですよ。
冒険者は獲物や依頼の取り合いなどを巡って冒険者同士の争いが絶えませんが、
商人は共存共栄、助け合いの精神はどの冒険者ギルドや他のギルドより遥かに強いですからね。
旅で困ったときは助け合うのが加入条件の一つになってますから。
何卒、加入して下さい」

「支部長、カードが出来ました」
と、副支部長のお姉さんが部屋に入ってきた。

「副支部長、ブロンズではなくシルバーのカードにしてください」

「え!!いきなり、シルバーですか? いいんですか?いいんですか!!」

「支部長の権限でシルバーから始めていただきましょう」
 
と、副支部長は部屋を出て行った。

「商業ギルドはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階に分かれています。
上に行くのには商売の実績を積んで頂ければあがれますから」

俺はこの高待遇に気が引けてしまった。

「支部長さん、僕、たいしたスキル持っていないのですよ。料理人とキッチンセットだけですよ」

「料理人のスキルは珍しい。お店を営業すると良いですね。
昔、日本からの召喚者がラーメンを売りに出して大人気になりましたからね。
その召喚者は料理スキルを持っていたと言われてますよ」

「実はさっきモンスターと戦って僕だけレベルが上がらなかったのですけど・・・・・」

「それは生粋の料理人だからでしょうね。料理人は料理をしないとレベルが上がらないのですよ」

「職業は学生で、スキルが料理人なのですけど」

「う~~む、料理をしてみましたか?」

「いえ、まだですけど」

「とりあえず時間のあるときにでも料理をしてみてはいかがですか?」

そこへ副支部長のお姉さんが部屋へシルバーカードを持って戻ってきた。
支部長がカードを受け取ると。

「さ、さ、ここに親指を押し付けてください」

「え、ええ・・・・・」

「さぁ、早く、どうぞどうぞ」

俺はなし崩し的にカードに親指を押し付けさせられた。

「うーーん、目出度い。我が支部から異世界転移者のメンバーを輩出できるとは」
「やりましたね、支部長」
副支部長のお姉さんが拍手をしている。

カードを見ると「白田 碧」とだけ書いてある。
カードは功績が溜まると自動的にゴールドになるらしい。

「そんなに目出度いことなのですか?」

「転移者のみなさんは冒険者になる人が多いのですよ。
商人ギルドに登録した転移者は10年くらい前だったと記憶していますよ。
だいたい『神々の力』を受ける者は戦闘向きなものを与えられますからね」

「支部長さん、僕たち『女神の祝福』といって力を貰ったのですが?」

「この世界は様々な神が異世界から転移者を送ってくるから、みなさんを送った女神様はそう言ったのでしょうな」
支部長は紅茶を啜りながら答えてくれた。

「これで、白田さんは商業ギルドの正式なメンバーです。旅先のギルドが必ず力になってくれます。
我々は家族のようなものです困ったことがあったらギルドに何でも相談してください。
そして、冒険者ギルドには負けない特典だらけですよ」
とニンマリしながら説明してくれた。


どの町へ行っても商業ギルドが身分を保証してくれるそうだ。
大きな町の支部長は下手な貴族よりも顔が利くらしい。
なんでも、貴族や王様に儲け話を持っていくのも商人と相場が決っているので貴族や王も商業ギルドを敵に回したくは無いそうだ。
これぞ、大人の事情ってヤツだ。

「何か冒険者ギルドより待遇がいいような気がする」
と将太がポツリと言った。

「一人でも多くの転移者を集めるためなら冒険者ギルドになんか負けてられませんから!
白田さんのお連れさんなら半分加入しているようなものですよ。
身内に一人商業ギルドに加入しているだけでみなさんも特典を受けることが出来ますから。
試しに食事をされてはどうですか?
このギルドから南へ50mくらい行ったところに宝来亭というお店があります。
その店はこのギルドの直営店なので商業ギルドの加盟者なら色々とお得ですよ」


早速、宝来亭へ向かうことにした。

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