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第三部 俺のハーレム・パーティはやっぱりおかしい/ラッキースケベは終了しました!
スケルシャール
しおりを挟む「ぐぬぬ! ヘルフレイムさえもダメか!・・・・・」
ガリ悪魔は悔しそうに唇を噛み締めた。そして、
「貴様、なぜ撃ってこない!」
俺を指差し叫んだ。
「まぁ~撃ってもいいんだが・・・・・メテオでも撃とうか?」
俺はインチキ・メテオをちらつかせた。
「き、き、貴様!! 究極魔法のメテオを撃てるのか! ご隠居様でも使えない・・・・・・
お譲にしか使えない魔法をお前がか!」
ガリ悪魔は鋭く尖った人差し指で俺を指しながら叫んだ。
そして、ふと思い出したように
「!!! 貴様が犯人か!! ルホストの町を壊滅させたのは!!
メテオは禁忌の呪文だぞ!!
お譲だって苦悶の末、使ったのに!」
ガリ悪魔は、そう叫ぶと静かになった。
「小僧! 貴様には慈悲という物が無いのか!
ルホストには民間人もいたんだぞ!」
民間人!・・・・・
その言葉を聞いたとき、俺の心に何トンもある石が降り注ぎ、心臓を含め体のすべての機能が停止した。
「俺たち悪魔でも、そんな事はしない!
お前には血も涙も無いのか!!」
再度、ガリ悪魔が人差し指で俺を指しながら叫んだ。
人差し指の爪は長く先端が尖り、鈍い色をしていた。
ヒュン!
ダーン!
バッシーン!
そのとき訳の分からない幾つかの音が間髪を入れず次々に聞こえた。
「ウウッ!」
ガリ悪魔が呻く。
「うわ!」
俺の前にいた悪魔が何か長い物に襲われ、吹き飛びんだ。
俺のところにも突風! いや、爆風が襲う。
爆風に吹き飛ばされないように反射的に屈んだ。
何が起こったのか分からなかった。
「ルホストには民間人なんていねーよ!!!
あそこはガルメニア軍の拠点、要塞のような物だ!
ガルメニア軍はルホストの民間人を犠牲にして俺たちを召喚したんだよ!!
その仇を討ったまでだ!!
ガルメニアとオリタリアは戦争状態に突入しているんだぞ!
悪魔のクセに何寝ぼけたことほざいているんだ!
ルホストを放置しておけば俺たち知り合いが殺されるかもしれない!
先手を打ったまでだ!!」
幼女・智弘が腰に手をあて仁王立ちをしながら、時々、悪魔を指差しながらしたり顔で叫んでいた。
吹き飛ばされたガリガリ悪魔は左肩から大量の紫の血を流し立ち上がりながら魔法少女・智弘に向け叫んだ。
・・・・肩から下は見当たらなかった。
「クソガキ! よくもやってくれたな!
悪魔を闇討ちするなんて不貞ガキだ!」
フン!
と叫ぶ左肩に力を入れると失ったはずの左腕一瞬にして生えてきた。
智弘はマジカルなんちゃらの下の部分を握り上部を下部に着くまで折り曲げ、手を放した。
手を放すと一瞬にして、マジカルなんちゃらは巨大化し真っ直ぐな状態に戻った。
その形は超巨大な布団叩きといったところだろうか。
ヒュン!
ダーン!
バッシーン!
と先ほどと同じ爆音が聞こえる。
「チッ! 2度目は直撃しない物だな!
避けるなよ、ガリガリ悪魔!」
幼女の口から出る言葉とは思えない悪態をつく。
「サンダーブレード! サンダーブレード!! サンダーブレード!!」
ミリアが魔法攻撃を仕掛ける。
それを見た龍之介が再度、龍体に戻りブレスを吐く。
「チッ! 龍までいるのかよ!
貴様ら、俺とアイツの1対1の勝負じゃないのか!」
「言ってない!」
「言ってないぞ!」
龍之介、ミリアが答える。
「そんな事は一言も言っていないぞ!
お前が勝手に思っているだけだろ!」
と言うと再度、智弘がマジカルなんちゃらの折りたたみ攻撃を仕掛ける。
「貴様ら! 正々堂々と戦うという気は無いのか!」
「無い!」
「無いよ!」
「ある訳が無いのじゃ!」
ヒュン!
ダーン!
バッシーン!
再度、智弘がマジカルなんちゃらで攻撃を仕掛ける。
着地したところを龍之介がブレス攻撃を、また、逃げたところへミリアが雷撃魔法を仕掛ける。
そして、また、智弘のマジカルなんちゃらが・・・・
「アオ君、アオ君!」
ハッ!
将太が石の様に固まった俺に優しく声を掛けてくれたおかげで我に返った。
「クソ! 覚えておけ! カクタスの仇は必ず取る!
首を洗って待っておけ!!」
ガリ悪魔は飛び去って行った。
「アオ君、大丈夫?」
みんなが周りに集まってきた。
「碧! お前が責任を感じる必要は無いんだぞ!
俺も共犯だ。
俺がいなければ空高くお前を連れて行くことなんて出来ないだろ。
ルホストを潰しておかなければ、ネーナさんやアイゼー将軍をはじめナミラーの人が何人死んでいたか分からないんだ!
ほぼ軍人しかいないんだ。気に止むことは無い!
ルホストで生活していた人の仇を討っただけだ!
俺は正しい事をしたと思っている」
智弘が隣に来て小さい背で精一杯、腕を伸ばし俺の背中をポンポンと叩きながら強く言ってくれた。
^-^-^-^-^-^-^-^-^-^
「スケルシャールのヤツも失敗したか。
以前の魔王勇者よりも手強そうだな・・・・・
が、これでケリをつけよう」
ご隠居は1kmほど離れた地点で両腕を空高く挙げ、自分の周りに溜めていた魔素を一気に集め唱えた。
「ヘルズゲイト!!」
赤と緑と青色をした光の光線が渦を巻くように発射された。
ヘルフレイムとフレアバーストを合わせたご隠居のオリジナルの最大の呪文だった。
殲滅だけを目的とした超破壊魔法。
過去に何度かこの魔法で町ごと吹き飛ばしてきた。
「ダメーーー!! フェネクシー! それを撃っちゃ!!」
女の叫び声が森の中に響いたが遅かった。
スケルシャールが戦っていた方向へ3色の光は高速で向かって行った。
魔法を放ちながら女の声に、ご隠居は目を向けると犬の獣人が止めるような格好をして右手を前に出していた。
女の顔に記憶は無かったが、青い縁取りがされた黒いローブと透き通った真っ赤な巨大な剣には見覚えがあった。
「お、お、お前は・・・・・・・」
「あの人たちは違うの! あの人たちは・・・・・・」
ご隠居はガックリと肩を落としたあと、天を仰ぎ声を出して笑った。
空に向け青い火の玉を打ち上げた後に赤い火の玉を2発打ち上げ、最後に紫の火の玉を打ち上げた。
それは撤退の合図だった。
そして、ご隠居の放ったヘルズゲイトは炸裂する事は無かった。
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著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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