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1章.輝、異世界に転生する
07.
想像を絶する壮絶な痛み。痺れ。衝撃。
強烈な龍の牙の威力に、一瞬にしてすべてを奪われ、そして、与えられた。
衝撃が強すぎて息が止まる。
空気を求めて喘ぐと、なだめるように柔らかい舌先を差し入れられた。じわり。鋭く穿たれた身体の奥がわななく。じわじわと甘美な震えが忍び寄ってくる。
ふいに。
龍に貫かれた身体の痺れが、痛みを超えて快感に形を変えた。身体の奥深くで感じる確かなつながりから、とめどなく熱が溢れ出す。身体が内側から溶けてなくなるんじゃないかと思うほどの発熱。収縮と興奮。高まり。沸騰。
身体中を流れる血の一滴一滴が狂おしく叫ぶ。
欲しい。もっと。
龍が俺の奥深くまで貫き、そこを穿って、快感が弾けた。脳裏に火花が散って一気に天上に昇り詰める。息も出来ないほどの凄まじい快感が繰り返し訪れ、身体の隅々まで駆け抜けた。
時間も空間も超えた銀龍と俺、2人だけの世界。
嵐の中に投げ出された小舟のように頼りなく翻弄される身体を龍の牙が繋ぎ止める。柔らかく温かい舌が素肌を包む。龍の舌は、甘い匂いがした。
沸き起こる歓喜。込み上げて止まない最高潮の快感。絶頂。
恍惚。陶酔。
龍の懐に抱かれてる。
ドラゴンの噛み痕が色濃く残る。―――《お前は俺のものだ》
忘我の境地で、柊羽に抱かれて死ねるなら本望だと思った。これ以上の幸せはない。次第に遠ざかる意識の中で、いや待てよ、ともう一人の俺が言う。深町輝は既に死んでいる。今の俺は、唯一の取り柄であるまつ毛を否定されて悲しく森に捨てられた美少女(だから、ホントだって)。
俺はいいけど、この娘は可哀想なんじゃないだろうか。婚約破棄されて死の森とやらに捨てられて、銀龍に食われて死ぬって。全然救われないじゃん。悲劇じゃん。
大体この娘(何て名前だっけ)、ここで死んだらどうなるんだろう。異世界転生して俺の代わりに深町輝をやるのか? モテなくて報われない童貞社畜の31歳? 俺の代わりに柊羽に愛を注ぐのか?
いや。ダメだ。それはダメだ。柊羽は俺のもんだ。…多分。恐らく。もしかして。もうしばらくは。あいつが運命の誰かを連れてくるまでは。いやでも待てよ。輝はもう死んでるんだから、もしかしてこの娘が柊羽の運命の相手になるのか?
ていうか。
ここで柊羽に抱かれてんのは俺じゃなくて名前も知らない美少女だよな。てことは、俺はどうなるんだ。俺っていうか、輝っていうか、可哀そうな美少女っていうか、…結局俺は、誰なんだ?
混乱を極めたまま、落ちていく意識の端っこを握りしめた。
最後に。
銀龍が力の抜けた俺に小さく口づけて、その背に乗せ、空に飛び立ち、心地よい風が頬を撫でるのを感じた。…ような気がする。
強烈な龍の牙の威力に、一瞬にしてすべてを奪われ、そして、与えられた。
衝撃が強すぎて息が止まる。
空気を求めて喘ぐと、なだめるように柔らかい舌先を差し入れられた。じわり。鋭く穿たれた身体の奥がわななく。じわじわと甘美な震えが忍び寄ってくる。
ふいに。
龍に貫かれた身体の痺れが、痛みを超えて快感に形を変えた。身体の奥深くで感じる確かなつながりから、とめどなく熱が溢れ出す。身体が内側から溶けてなくなるんじゃないかと思うほどの発熱。収縮と興奮。高まり。沸騰。
身体中を流れる血の一滴一滴が狂おしく叫ぶ。
欲しい。もっと。
龍が俺の奥深くまで貫き、そこを穿って、快感が弾けた。脳裏に火花が散って一気に天上に昇り詰める。息も出来ないほどの凄まじい快感が繰り返し訪れ、身体の隅々まで駆け抜けた。
時間も空間も超えた銀龍と俺、2人だけの世界。
嵐の中に投げ出された小舟のように頼りなく翻弄される身体を龍の牙が繋ぎ止める。柔らかく温かい舌が素肌を包む。龍の舌は、甘い匂いがした。
沸き起こる歓喜。込み上げて止まない最高潮の快感。絶頂。
恍惚。陶酔。
龍の懐に抱かれてる。
ドラゴンの噛み痕が色濃く残る。―――《お前は俺のものだ》
忘我の境地で、柊羽に抱かれて死ねるなら本望だと思った。これ以上の幸せはない。次第に遠ざかる意識の中で、いや待てよ、ともう一人の俺が言う。深町輝は既に死んでいる。今の俺は、唯一の取り柄であるまつ毛を否定されて悲しく森に捨てられた美少女(だから、ホントだって)。
俺はいいけど、この娘は可哀想なんじゃないだろうか。婚約破棄されて死の森とやらに捨てられて、銀龍に食われて死ぬって。全然救われないじゃん。悲劇じゃん。
大体この娘(何て名前だっけ)、ここで死んだらどうなるんだろう。異世界転生して俺の代わりに深町輝をやるのか? モテなくて報われない童貞社畜の31歳? 俺の代わりに柊羽に愛を注ぐのか?
いや。ダメだ。それはダメだ。柊羽は俺のもんだ。…多分。恐らく。もしかして。もうしばらくは。あいつが運命の誰かを連れてくるまでは。いやでも待てよ。輝はもう死んでるんだから、もしかしてこの娘が柊羽の運命の相手になるのか?
ていうか。
ここで柊羽に抱かれてんのは俺じゃなくて名前も知らない美少女だよな。てことは、俺はどうなるんだ。俺っていうか、輝っていうか、可哀そうな美少女っていうか、…結局俺は、誰なんだ?
混乱を極めたまま、落ちていく意識の端っこを握りしめた。
最後に。
銀龍が力の抜けた俺に小さく口づけて、その背に乗せ、空に飛び立ち、心地よい風が頬を撫でるのを感じた。…ような気がする。
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