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あ。やばい。
と思ったけど、千晃くんが無事で、
元気に立って歩いていて、
その完璧に整った顔に微笑みを浮かべて、
澄んだ瞳に私を映してくれたのを見たら、
次から次へと涙が止まらなくなってしまった。
「心配させて、ごめんね」
謝るのは私なのに。
千晃くんを巻き込んで大けがさせて。
せっかく築いた記憶を奪って。
なのに。
千晃くんは私の頭に手をのせて、慰めるように撫でてくれる。
「千晃くんっ!! 騙されちゃだめよ。千晃くんがこんな目に遭ったの、全部その人のせいだから!!」
一転して凄みのある声で叫びながら、心菜さんが急いで飛んできて千晃くんの腕をつかみ、私の頭から退ける。
「泣いて同情を誘う気!? いやらしいわね!!」
心菜さんから投げつけられる言葉が刺さる。
巻き込んだのは事実だから何も言えない。
「…二階堂さん、ちょっと待ってて。話してくるから」
千晃くんが心菜さんをなだめて、私を病室から連れ出す。
「ちょっと、千晃くん!? 騙されないでね!! その人、悪魔よっ」
「…はいはい」
怒気をはらんだ心菜さんの声を軽く受け流して、千晃くんは病院の一角に設えられた談話室まで私を連れてきてくれた。
「…落ち着いた?」
談話室に隣接したカフェでコーヒーを淹れてもらい、千晃くんが私の隣のソファに座る。
けが人の千晃くんに気を遣わせてしまった。
もうホント何やってるの、私っ
自分が許せなくてともかくも謝ろうとしたら、千晃くんに早々にストップをかけられた。
「俺、大丈夫だから。謝らないで」
千晃くんが笑顔で私の頭を撫でて、
「…えーっと、俺、何て呼んでた?」
私の顔を覗き込む。
「…ここさん? ここちゃん? ここ?」
私を見つめる千晃くんの瞳に、ほんの少しだけ面白そうな色がのぞく。
なんか。
千晃くん、人懐っこくて学生の頃みたい。
「あ、えーと、…佐倉さん、とか。ここ、…とか」
そんなはずないけど、ちょっと懐かしい。
「…ここ」
千晃くんが思わず見惚れてしまう甘やかな笑みを浮かべて、
「ごめん。…無事でよかった」
もう一度、私の頭を撫でた。
頭の上にのせられた千晃くんの手が優しさで溢れていて、胸がいっぱいになる。
千晃くんは優しい。
何度も失くして。
何度も苦しんで。
壊れるくらい傷ついて。
なのにまだ、こんなにも優しい。
と思ったけど、千晃くんが無事で、
元気に立って歩いていて、
その完璧に整った顔に微笑みを浮かべて、
澄んだ瞳に私を映してくれたのを見たら、
次から次へと涙が止まらなくなってしまった。
「心配させて、ごめんね」
謝るのは私なのに。
千晃くんを巻き込んで大けがさせて。
せっかく築いた記憶を奪って。
なのに。
千晃くんは私の頭に手をのせて、慰めるように撫でてくれる。
「千晃くんっ!! 騙されちゃだめよ。千晃くんがこんな目に遭ったの、全部その人のせいだから!!」
一転して凄みのある声で叫びながら、心菜さんが急いで飛んできて千晃くんの腕をつかみ、私の頭から退ける。
「泣いて同情を誘う気!? いやらしいわね!!」
心菜さんから投げつけられる言葉が刺さる。
巻き込んだのは事実だから何も言えない。
「…二階堂さん、ちょっと待ってて。話してくるから」
千晃くんが心菜さんをなだめて、私を病室から連れ出す。
「ちょっと、千晃くん!? 騙されないでね!! その人、悪魔よっ」
「…はいはい」
怒気をはらんだ心菜さんの声を軽く受け流して、千晃くんは病院の一角に設えられた談話室まで私を連れてきてくれた。
「…落ち着いた?」
談話室に隣接したカフェでコーヒーを淹れてもらい、千晃くんが私の隣のソファに座る。
けが人の千晃くんに気を遣わせてしまった。
もうホント何やってるの、私っ
自分が許せなくてともかくも謝ろうとしたら、千晃くんに早々にストップをかけられた。
「俺、大丈夫だから。謝らないで」
千晃くんが笑顔で私の頭を撫でて、
「…えーっと、俺、何て呼んでた?」
私の顔を覗き込む。
「…ここさん? ここちゃん? ここ?」
私を見つめる千晃くんの瞳に、ほんの少しだけ面白そうな色がのぞく。
なんか。
千晃くん、人懐っこくて学生の頃みたい。
「あ、えーと、…佐倉さん、とか。ここ、…とか」
そんなはずないけど、ちょっと懐かしい。
「…ここ」
千晃くんが思わず見惚れてしまう甘やかな笑みを浮かべて、
「ごめん。…無事でよかった」
もう一度、私の頭を撫でた。
頭の上にのせられた千晃くんの手が優しさで溢れていて、胸がいっぱいになる。
千晃くんは優しい。
何度も失くして。
何度も苦しんで。
壊れるくらい傷ついて。
なのにまだ、こんなにも優しい。
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